JPH0241773Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［技術分野］ 本考案はユーザの選択により反射板を取り付け
たり取り外したりすることができる照明器具の反
射板取付構造に関するものである。

［背景技術］ この種の照明器具は第１図及び第２図に示すよ
うに、照明器具本体１に反射板２を着脱できるよ
うにしたものであるが、従来は反射板２をビスや
蝶ねじなどを用いて取り付けていたので、器具本
体１の側板１ａに取付孔を必要とし、第１図のよ
うに反射板なしで使用する時に、この取付孔が露
出して見苦しいという欠点があつた。

また一般に吊下形照明器具に反射板を設けた場
合は、照明器具の上方の天井が暗くなつて心理的
に圧迫感を与えるために反射板を嫌う人が意外に
多く、そのため光束が有効に利用されていないと
いう問題があつた。

［考案の目的］ 本考案はこのような点に鑑み為されたものであ
り、その目的とするところは、器具本体の外側面
に取付孔を設けることなく、また器具本体の内側
にねじ固定するというような面倒な手間を要する
ことなく、器具本体の下部に容易に反射板を取り
付けることができ、しかも天井の反射板の陰にな
る部分にも適当に光を漏洩させて、天井面に暗黒
部を形成しないような照明器具の反射板の取付構
造を提供するにある。

［考案の開示］ 而して本考案による照明器具本体の反射板取付
構造は、下面が開口した細長箱状の金属板製器具
本体１と、器具本体１の下縁に長手方向の複数箇
所にて連結された反射板２とを有する照明器具に
おいて、上方に開口し一側片３ａの上端屈曲部３
ｂが器具本体１の両側板１ａの下縁の内方折返し
片１ｂに係合するコ字状の引掛金具３と、ばね性
材料よりなる下方に開口したＵ字状部４ａと該Ｕ
字状部４ａの一端縁から斜めに折り返された弾性
スペーサ片４ｂとを有する止め具４とを設け、反
射板２の上端折曲部２ａを引掛金具３の他側片３
ｃと共に止め具４のＵ字状部４ａに圧入して、引
掛金具３の外側面又は止め具４のＵ字状部４ａの
内面に形成した突起５を反射板２の上端折曲部２
ａに設けた係止穴６に係合すると共に、弾性スペ
ーサ片４ｂを器具本体１の側板１ａの外面に弾接
させることにより、反射板２を器具本体１に連結
したものであり、器具本体１に取付孔などを設け
ることなく、反射板２を器具本体１に固定できる
ようにすると共に、反射板２と器具本体１の側板
２ａとの間に適当な隙間を形成して、照明器具の
上方へも適当に光を漏洩させた点に特徴を有する
ものである。

［実施例］ 以下本考案による照明器具を実施例図により詳
述すると、第１図は反射板なしの使用状態、第２
図は反射板付きの使用状態を示したもので、照明
器具は下面が開口した細長箱状の金属板製器具本
体１と、器具本体１の下縁に長手方向の複数箇所
にて着脱自在に連結された反射板２と、直管形蛍
光ランプ７とで構成されている。ランプ７は第１
図ｃに示すように、器具本体１の両端部より下方
へ突設されたソケツト８に挿着され、更にランプ
７の下側からソケツトカバー９が被着されるよう
になつており、器具本体１の内部には安定器１０
などが収納されている。

第３図は器具本体１と反射板２との連結部を示
したもので、連結用部材は金属板よりなる引掛金
具３と金属板あるいは硬質合成樹脂などのばね材
料よりなる止め具４とにより構成されている。引
掛金具３は上方に開口したコ字状に形成され、そ
の一側片３ａの上端屈曲部３ｂが器具本体１の両
側板１ａの下縁の内方折返し片１ｂに係合するよ
うになつており、止め具４は下方に開口したＵ字
状部４ａとこのＵ字状部４ａの一端縁から斜めに
折り返された弾性スペーサ片４ｂとで構成されて
いる。本実施例では、止め具４のＵ字状部４ａの
内面に突起５が設けられているが、この突起５は
引掛金具３の他側片３ｃの外側面に設けてもよ
い。また反射板２の上端折曲部２ａには、突起５
が係合する係止穴６が設けられている。

反射板２を器具本体１に取り付ける際には、第
３図ｂに示すように、まず引掛金具３の一側片３
ａの上端屈曲部３ｂを器具本体１の内方折返し片
１ｂに係着し、引掛金具３の他側片３ｃを止め具
４のＵ字状部４ａの細溝４ｃに嵌挿して、止め具
４の弾性スペーサ片４ｂを器具本体１の側板１ａ
に弾接させることにより、引掛金具３を側板１ａ
の下端部に保持させる。次に反射板２の上端折曲
部２ａをＵ字状部４ａの細溝４ｃに圧入して、細
溝４ｃの内面に形成されている突起５を反射板２
の上端折曲部２ａに設けた係止穴６に係合させれ
ば、引掛金具３と止め具４とによつて、器具本体
１の側板１ａが挟持されると共に反射板２が保持
されるものである。突起５はまた、細溝４ｃの開
口部が止め具４自体のばね性によつて閉じてしま
うのを防止し、引掛金具３や反射板２の挿入を容
易にしている。

第４図は反射板２と器具本体１の側板１ａとの
間に形成された隙間Ａから上方へ光が漏洩してい
る状態を示したもので、これによつて天井面に暗
黒部が形成されるのが防止されている。

［考案の効果］ 以上のように本考案は、ユーザの選択により器
具本体の下部に反射板を着脱できるようにした照
明器具において、コ字状の引掛金具とＵ字状部と
弾性スペーサ片とを有する止め具とを用いて、反
射板を器具本体に連結するようにしたものである
から、器具本体に取付孔などを設けることなく、
反射板を器具本体に固定できる、従つて反射板を
取り付けない場合に取付孔が外部に露出して外観
を損なう虞れがなく、またねじを用いず且つ引掛
金具を仮固定できるので取付作業も容易であり、
しかも反射板と器具本体の側板との間に形成され
た隙間から照明器具の上方へも適当な光を漏洩さ
せたものであるから、心理的に圧迫感を与える暗
黒部を天井面に形成することなく、反射板により
光束を有効利用できるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は反射板を取り付けない状態、第２図は
反射板を取り付けた状態における本考案の実施例
を示したもので、第１図ａは斜視図、ｂは断面
図、ｃは分解斜視図、第２図ａは斜視図、ｂは断
面図、ｃは要部斜視図であり、第３図ａは同上の
要部分解斜視図、ｂは同上の要部断面図、第４図
は同上の光の通路を示す断面略図である。 １……器具本体、１ａ……側板、２……反射
板、２ａ……上端折曲部、３……引掛金具、３ａ
……一側片、３ｂ……上端屈曲部、３ｃ……他側
片、４……止め具、４ａ……Ｕ字状部、４ｂ……
弾性スペーサ片、４ｃ……細溝、５……突起、６
……係止穴、７……ランプ、８……ソケツト、９
……ソケツトカバー、１０……安定器、Ａ……隙
間。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下面が開口した細長箱状の金属板製器具本体
   と、器具本体の下縁に長手方向の複数箇所にて連
   結された反射板とを有する照明器具において、上
   方に開口し一側片の上端屈曲部が器具本体の両側
   板の下縁の内方折返し片に係合するコ字状の引掛
   金具と、ばね性材料よりなる下方に開口したＵ字
   状部と該Ｕ字状部の一端縁から斜めに折り返され
   た弾性スペーサ片とを有する止め具とを設け、反
   射板の上端屈曲部を引掛金具の他側片と共に止め
   具のＵ字状部に圧入して、引掛金具の外側面又は
   止め具のＵ字状部の内面に形成した突起を反射板
   の上端屈曲部に設けた係止穴に係合すると共に、
   弾性スペーサ片を器具本体の側板の外面に弾接さ
   せることにより、反射板を器具本体に連結して成
   る照明器具本体への反射板取付構造。