JPS59652Y2 - 照明器具の枠体装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、器具本体に取付けられるセードを透光性カ
バーと枠体との組合せにより形威する照明器具の枠体装
置に関するものである。

従来、照明器具のセードにはプラスチックスによる透光
性カバーだけのものが存するが、外観を向上させる目的
または器具本体全体を覆う形式のものにあっては透光性
カバーの上縁に枠体を取付けたものが多く使用されてい
る。

この場合、両者間の固定はネジ止めや金具による挟持に
より行なわれているが、このような構造であるとプラス
チックス性の透光性カバーにクラックが発生し易いと云
う欠点がある。

また、実公昭４９−２６３９３号公報にみられるように
透光性カバーに両端開放のチャンネル状の保合部を形成
し、枠体を長手方向に挿入することにより組立てる形式
のものが存するが、このような形式であると透光性カバ
ーが両端開放の形のものに限られ、その四辺に枠体を取
付けることはできないものである。

また、従来のいずれの形式のものも透光性カバーと枠体
との間の気密性はなく、防虫や防水型にするためにバッ
キングを介在させることはその構造が複雑化するととも
に組立作業も困難なものである。

この考案は、このような点に鑑みなされたもので、透光
性カバーの四辺に枠体を取付けることができ、しかも防
虫、防水の機能を有しながら構造が簡単で組立性も良好
な照明器具の枠体装置を得ることを目的とするもので゛
ある。

この考案は、透光性カバーの上縁に、内方へ延出される
接合面とこの接合面の上部に位置するバッキング収納部
と下向きの突縁により前記接合面との間に形成される開
口とを有する保合部を形威し、前記バッキング収納部に
バッキングを挿着し、前記透光性カバーの各辺に前記開
口より挿入される押圧片とこの押圧片に直交する接合面
とよりなる係止部を側面の下部に備えた枠体を回動させ
ることにより前記押圧片で前記バッキングを前記バッキ
ング収納部の内壁に圧接させるよう変形させつつ取付け
たことを特徴とするものである。

したがって、透光性カバーの保合部に設けられたバッキ
ング収納部にバッキングを収納しておき、その各辺毎に
枠体を取付けるが、開口より押圧片を挿入して枠体を回
動させることにより、バッキングはバッキング収納部の
内壁に圧接され、かつ、透光性カバーの接合面と枠体の
接合面とが接合して取付けられ、これにより四辺への枠
体取付けと防虫および防水性をもたせた取付けとが行な
われ、かつ、組立ても簡単に行ないうるように構成した
ものである。

この考案の一実施例を図面に基いて説明する。

まず、天井面１には四辺に下方へ突出する側壁２を有す
る器具本体３が取付けられ、この器具本体３の中央部に
は安定器４が取付けられているとともに傾斜した反射面
５を有する反射板６が前記安定器４を覆うように取付け
られる。

このような反射板６の両側にはソケット７により保持さ
れたけい光ランプ８が取付けられている。

また、前記器具本体３の両側には、後述する枠体を保持
する回転子９が設けられた回転子取付台１０が設けられ
ている。

前記回転子９の詳細な構造の説明は省略するが、その回
転子９は引張ばね１１により枠体を弾撥的に保持するも
ので、その枠体に強い下向きの力を与えれば引張ばねの
張力に抗して回動し、枠体を取りはずしうるように構成
されているものである。

しかして、１２は透光性プラスチックス等による透光性
カバーで、１３はこの透光性カバー１２に取付けられた
枠体である。

前記透光性カバー１２の上縁全周には内方へ水平に延出
される接合面１４が形成され、この接合面１４の内側よ
り垂直に立設される垂直壁１５と前記接合面１４と平行
の水平壁１６と前記接合面１４に向けて延出されその接
合面との間で開口１７が形威される突縁１８とが設けら
れ、前記接合面１４と前記垂直壁１５と前記水平壁１６
と前記突縁１８とにより断面円形のバッキング１９が収
納されるバッキング収納部２０が形威されている。

そして、全体的にはこの部分は係合部２１とされている
。

ついで、前記枠体１３は前記透光性カバー１２の各辺毎
に設けられるものであり、側面２２の下方には接合面２
３と押圧片２４とがそれぞれ直角に屈曲連設されている
。

すなわち、前記接合面２３の長さは前記接合面１４より
やや短かく、前記押圧片２４の長さは前記バッキング収
納部２０の高さよりやや短かい。

しかして、前記枠体１３の隅部はコーナー金具２５によ
り一体化されるが、図示しない隅部バッキングにより隅
部の水蜜性は維持される。

また、前記枠体１３の上部には段部２６が形成され、こ
の段部２６には補助枠体２７が取付けられている。

この補助枠体２７は垂直面２８と水平面２９とを有し、
それらの隅部に前記器具本体３の側壁２の下縁が圧接さ
れるバッキング３０が取り付けられている。

このような構成において、透光性カバー１２に枠体１３
を取付けるに当っては、まず、第３図に示すようにバッ
キング収納部２０にバッキング１９を挿着する。

ついで、各辺毎に枠体１３を取付けるが、まず、その枠
体１３の側面２２を第４図に示すように水平にして押圧
片２４を開口１７より挿入し、バッキング１９をやや押
圧した状態で第５図に示すように枠体１３を回動させる
。

これにより、押圧片２４はバッキング１９を押圧しつつ
バッキング収納部２０内に入り込み、９０°回動させた
ときには、第６図に示すように接合面１４．２３が完全
に密接し、かつ、バッキング１９はバッキング収納部２
０の内周面に圧接される。

このとき、押圧片２４はバッキング１９にくい込んで左
右への動きは停められ、かつ、接合面１４．２３が密着
する方向の力を受け、水蜜的な接合がなされる。

このように、透光性カバー１２の四辺において枠体１３
を順次取付けた後に、枠体１３の隅部をコーナー金具２
５により水密的に一体化し、段部２６に補助枠体２７を
取付ける。

このようにして、透光性カバー１２と枠体１３との一体
化は終了するが、透光性カバー１２の側面と枠体１３の
側面２２とが一致するように各寸法を定めておけば外観
も良好である。

なお、実施に当っては、バッキング収納部２０をコの字
型にする必要はなく、円形等により形威してもよいもの
である。

この考案は、上述のように透光性カバーの上縁に接合面
とバッキング収納部とよりなる保合部を形威し、各辺に
取付けられる枠体に押圧片と接合面とよりなる係止部を
形威し、その押圧片を開口より挿入して枠体を回動させ
ることにより両者を組立てるようにしたので、透光性カ
バーの四辺に枠体を容易に取付けることができ、その組
立作業もきわめて容易であり、バッキングは組立のため
の重要な部品になっているとともにそのバッキングが存
するため防虫、防水の機能をも簡単に得ることができ、
全体の形状が簡単である等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】 図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１図は縦断
側面図、第２図は斜視図、第３図ないし第６図は組立順
序を示す一部の断面図である。 １２・・・・・・透光性カバー、１３・・・・・・枠体
、１４・・・・・・接合面、１７・・・・・・開口、１
８・・・・・・突縁、１９・・・・・・バッキング、２
０・・・・・・バッキング収納部、２１・・・・・・係
合部、２３・・・・・・接合面、２４・・・・・・押圧
片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 透光性カバーの上縁に、内方へ延出される接合面とこの
   接合面の上部に位置するバッキング収納部と下向きの突
   縁により前記接合面との間に形威された開口とを有する
   保合部を形威し、前記バッキング収納部にバッキングを
   挿着し、前記透光性カバーの各辺に前記開口より挿入さ
   れる押圧片とこの押圧片に直交する接合面とよりなる係
   止部を側面の下部に備えた枠体を回動させることにより
   前記押圧片で前記バッキングを前記バッキング収納部の
   内壁に圧接させるよう変形させつつ取付けたことを特徴
   とする照明器具の枠体装置。