JPH059769Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 （産業上の利用分野） 本考案は、例えば埋込形の照明器具の照明開口
周縁に装着し照明配向を制御する照明器具用バツ
フルに関する。

（従来の技術） 従来のバツフルを備えた埋込形の照明器具は、
第６図に示すように、天井面に埋込まれる照明器
具本体１の照明開口１ａの周縁下面に枠体２が装
着され、この枠体２上に支持されたバツフル組立
体３およびこのバツフル組立体３の上面を閉塞す
るセード４が照明開口１ａ内に装着されている。

前記枠体２は、照明器具本体１の内側に係着す
るＶばね５を介して吊下げ支持され、内側上面に
前記バツフル組立体３を支持すると共に、内側縁
部から上方に折曲して設けた支持片２ａがバツフ
ル組立体３の下部内側に嵌合してこのバツフル組
立体３を脱落防止する。

前記バツフル組立体３は、照明開口１ａに臨む
内面に波状の拡散面６ａを設けた複数のバツフル
体６を多角形の枠状に組合わせており、このバツ
フル体６間の連結にあたつては、バツフル体６の
外面に設けた上下一対の溝部６ｂ，６ｂに略Ｌ字
状の連結具７の各端部を挿入し、そして、その連
結具７の各端部に取付ねじ８を螺着し、ねじ先端
を溝部６ｂの外面に押し当て連結具７を溝部６ｂ
の外方に押圧することにより、連結具７を溝部６
ｂ内で固着し、両バツフル体６の端部間を連結し
ている。

また、前記セード４は、バツフル体６の上側の
溝部６ｂに挿入された前記連結具７（あるいは別
部材）にねじ９で固定される略Ｌ字状の押え金具
１０によつて、バツフル体６の上部に載置したセ
ード４の縁部をバツフル体６の上面に圧着して保
持している。

（考案が解決しようとする課題） 前記のように従来の照明器具用バツフルは、バ
ツフル体６間の連結およびバツフル体６とセード
４の組立に多数の部品、ねじ８，９や連結具７お
よび押え金具８を用いるため、組立工数がかかる
と共に、組立に必要とする部品点数が多く、、コ
スト高であつた。

また、枠体２の支持片２ａはバツフル体６の内
側に嵌合して照明開口１ａの内方に臨むため、こ
の支持片２ａの内面にセード４を通過した光Ｌが
当たつて反射し、この照明器具を設置した部屋で
使用される例えばOA機器のCRT画面に反射光の
写り込みが生じる。

本考案は、上述のような課題に鑑みなされたも
ので、バツフル体の組合わせおよびセードの装着
を容易に行なえ、組立工数および部品点数を削減
して安価にでき、また、バツフル体を支持する枠
体から反射光が生じるのを防止できる照明器具用
バツフルを提供することを目的とするものであ
る。

〔考案の構成〕

（課題を解決するための手段〕 本考案は、照明器具本体の照明開口周縁に配設
され、複数のバツフル体を多角形に組合わせてそ
の上面をセードで閉塞してなる照明器具用バツフ
ルにおいて、前記バツフル体は、他のバツフル体
と互いに接合する接合部を他端に設けると共に、
バツフル体の外面に係着する係着爪を有して各バ
ツフル体の端部間を連結する略Ｌ字状の連結具が
挿入される連結溝を画面に設け、かつ、拡散面を
内面に設けると共に、前記セードの縁部を嵌合す
る保持溝を内面に向けて有する保持枠を上部に設
けたものである。

また、照明器具本体の照明開口周縁下部に装着
される多角形の枠体上にバツフル体を支持してな
る照明器具用バツフルにおいて、バツフル体の拡
散面の下部に前記枠体の内面に嵌合して照明開口
を通じて照射される光が枠体に当たるのを遮る枠
体覆い部を設けたものである。

（作用） 本考案は、端部を連結して組合わせる各バツフ
ル体の連結溝に連結具を挿入することで連結具の
係着爪がバツフル体の外面に係着して両バツフル
体が連結固定され、この連結具を介して多角形に
ハツフル体が組合わせられ、かつ、多角形に組合
わせられる各バツフル体の保持溝にセードの縁部
が嵌合保持され、セードが多角形に組合わせられ
るバツフル体の上面を閉塞して装着される。

また、バツフル体の枠体覆い部が枠体の内面に
嵌合し、照明開口を通じて照射される光が枠体に
当たるのが遮られる。

（実施例） 以下、本考案の一実施例の構成を第１図ないし
第５図を参照して説明する。

図には埋込形照明器具を示し、四角形箱状の照
明器具本体１１の照明開口１２の周縁下面に四角
形枠状の枠体１３が装着され、この枠体１３上に
支持された四角形枠状のバツフル組立体１４およ
びこのバツフル組立体１４の上面を閉塞する四角
形板状のセード１５が照明開口１２内に装着され
ている。

前記照明器具本体１１は、内部に図示しない蛍
光ランプ、ランプソケツト、放電灯安定器等の器
具が収容され、下面の照明開口１２を通じて蛍光
ランプからの光が照射されるようになつており、
そして、第１図のように、開口１６を通じて天井
１７に埋込まれ、下端周縁から外方に折曲された
フランジ部１８が天井１７の下面に接合する。

前記枠体１３は、第１図のように、ばね取付具
２１に取付けたＶばね２２を照明器具本体１１の
内側のホルダ２３に係着することによつて照明器
具本体１１に対して昇降着脱可能になつており、
ばね取付具２１が取付けられ照明器具本体１１の
内側に嵌合する枠板部２４、この枠板部２４の下
端から内方に略直角に折曲され前記バツフル組立
体１４を支持する枠板部２５、この枠板部２５の
内端から斜め外下方に向かつて折曲された枠板部
２６、この枠板部２６の下端から外方に向かつて
水平に折曲された枠板部２７、この枠板部２７の
外端から上方に略直角に折曲され上端が天井１７
に当接する枠板部２８とから構成されている。

前記バツフル組立体１４は、４つのバツフル体
３１が組合わされて四角形枠状に構成されてい
る。そして、このバツフル体３１は、例えばアル
ミニウム、合成樹脂等の材料から押出し成形によ
つて形成され、その表面に黒色塗装が施されてお
り、端部には他のバツフル体３１と略直角に組合
わされる接合部３２（第３図に示す）が略45°の
直角に設けられ、また、内面には波状の拡散面３
３が設けられ、さらに、外面には、中央域に長手
方向に沿つて溝凹部３４が設けられ、この溝凹部
３４の上下部の溝枠３５に連結溝３６が相対して
形成されていると共に、溝凹部３４の外面上部寄
りにリブ３７が長手方向に沿つて設けられてい
る。また、バツフル体３１の上部には上記セード
１５の縁部を受収する保持溝３８を内方に向けて
有する保持枠３９が設けられ、この保持枠３９の
セード１４の縁部下面を支持するセード受部４０
は拡散面３３よりも内方へ突出されている。一
方、バツフル体３１の下部には前記枠体１３の内
面に嵌合する枠体覆い部４１が設けられている。

前記バツフル体３１の組合わせには連結具４５
が用いられ、この連結具４５は、略Ｌ字状に形成
され、両端に連結板４６がバツフル体３１の上下
の連結溝３６間に嵌合可能とし、その各連結板４
６の略中央部には連結板４６のバツフル体３１へ
の挿入方向とは逆方向すなわち連結板４６の先端
側を支点として内方に切起された係着爪４７が設
けられ、この係着爪４７の連結板４６の内面から
の突出幅はバツフル体３１の連結溝３６と溝凹部
３４の外面との幅よりも大きくなつている。

前記セード１５は、例えば乳白色の半透光性を
有する合成樹脂によつて成形されている。なお、
このセード１５の外形寸法については、セード１
５の周縁部がバツフル組立体１４の保持溝３８に
嵌合した状態でセード１５が熱変形によつて伸縮
することを考慮して設定する。

そうして、バツフル組立体１４を組立てるに
は、第２図に示す如く、連結具４５の一方の連結
板４６を組合わせる一方のバツフル体３１の上下
の溝部３６間に挿入し、連結具４５のもう一方の
連結板４６をもう一方のバツフル体３１の上下の
連結溝３６間に挿入し、両バツフル体３１，３１
の両接合部３２，３２を接合させることにより、
両バツフル体３１，３１を簡単に連結できる。こ
の連結状態では、連結具４５の係着爪４７が抜け
外れ方向に対しバツフル体３１の外面に食い付き
係着するため、強固に組合わせられ、また、係着
爪４７の上縁部かバツフル体３１のリブ３７の下
面に当接するため、バツフル体３１と連結具４５
とのがたつきが押えられる。

そして、第３図に示す如く、３つのバツフル体
３１を略コ字状に組合わせた後、両側のバツフル
体３１の保持溝３８間にセード１５の両側縁部を
嵌合し、図中矢印で示すようにセード１５をスラ
イドさせ、そのセード１５のスライド先端側の縁
部を中央のバツフル体３１の保持溝３８に挿入す
る。そして、残りのバツフル体３１の両端に連結
具４５をそれぞれ装着し、このバツフル体３１の
各連結具４５を前記セード１５を装着した両側の
バツフル体３１の連結溝３６に挿入すると共に、、
バツフル体３１の保持溝３８内にセード１５の縁
部を受収して組合わせる。

このように、複数のバツフル体３１をねじ等を
使用せずに連結具４５によつて簡単に組合わせら
れると共に、セード１５をねじや押え金具を使用
せずにバツフル体３１の組立と同時に組合わせら
れ、容易に組立てることができる。

また、第１図のように、バツフル組立体１４を
枠体１３に装着した状態では、バツフル体３１の
下部の枠体覆い部４１が枠体１３の内面に嵌合
し、セード１５を通じて照射される光Ｌを枠体覆
い部４１で遮り、枠体１３の内面の枠板部２６に
光Ｌが当たらないようにするため、枠体１３から
反射光が生じることがなく、この照明器具を設置
した部屋で使用される例えばOA機器のCRT画面
に枠体１３からの反射光が写り込むのを防止でき
る。

また、連結したバツフル体３１の接合部３２間
の外側のほとんどを連結具４５が覆つて光もれを
防止するため、あとは上下側の溝枠３５のわずか
な部分のみに遮光用テープを貼る等の光もれ対策
を施せばよい。

また、前記実施例では、バツフル組立体１４が
四角形であつたが、三角形あるいは四角形以上の
多角形でもよく、この場合には、バツフル体３１
の接合部３２の接合角度を変更すると共に連結具
４５の両連結板４６の拡開角度を変更すればよ
い。

〔考案の効果〕

本考案によれば、複数のバツフル体を連結具の
挿入連結によつて容易に多角形に組合わせること
ができ、かつ、セードをバツフル体の保持溝に保
持してバツフル体の組立と同時に組合わせること
ができ、組立工数を削減できる共に、組立に必要
とする部品点数を少なくでき、コストを低減する
ことができる。

また、バツフル体の下部の枠体覆い部が枠体の
内面に嵌合し、照明開口を通じて照射される光が
枠体に当たるのを遮るため、枠体から反射光が生
じることがなく、この照明器具を設置した部屋で
使用される例えばOA機器のCRT画面に枠体から
の反射光が写り込むのを防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の照明器具用バツフルの一実施
例を示す断面図、第２図ないし第４図はその組立
状態の斜視図、第５図は照明器具全体の斜視図、
第６図は従来の照明器具用バツフルの断面図であ
る。 １１……照明器具本体、１２……照明開口、１
３……枠体、１５……セード、３１……バツフル
体、３２……接合部、３３……拡散面、３６……
連結溝、３８……保持溝、３９……保持枠、４１
……枠体覆い部、４５……連結具、４７……係着
爪。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 照明器具本体の照明開口周縁に配設され、複
   数のバツフル体を多角形に組合わせてその上面
   をセードで閉塞してなる照明器具用バツフルに
   おいて、 前記バツフル体は、他のバツフル体と互いに
   接合する接合部を端部に設けると共に、バツフ
   ル体の外面に係着する係着爪を有して各バツフ
   ル体の端部間を連結する略Ｌ字状の連結具が挿
   入される連結溝を外面に設け、かつ、拡散面を
   内面に設けると共に、前記セードの縁部を嵌合
   する保持溝を内面に向けて有する保持枠を上部
   に設けたことを特徴とする照明器具用バツフ
   ル。 (2) 照明器具本体の照明開口周縁下部に装着され
   る多角形の枠体上にバツフル体を支持してな
   り、このバツフル体の拡散面の下部に前記枠体
   の内面に嵌合して照明開口を通じて照射される
   光が枠体に当たるのを遮る枠体覆い部を設けた
   ことを特徴とする請求項１記載の照明器具用バ
   ツフル。