JPH0241103Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0241103Y2 JPH0241103Y2 JP1984062063U JP6206384U JPH0241103Y2 JP H0241103 Y2 JPH0241103 Y2 JP H0241103Y2 JP 1984062063 U JP1984062063 U JP 1984062063U JP 6206384 U JP6206384 U JP 6206384U JP H0241103 Y2 JPH0241103 Y2 JP H0241103Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rack
- pinion
- steering
- pressing means
- urging
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 claims description 11
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 claims description 10
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 2
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 2
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Gears, Cams (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この考案はラツクピニオン式ステアリングギヤ
装置において、ラツクとピニオンとを適正に噛合
させるとともに、ステアリングホイール小舵角時
の摩擦力と大舵角時の摩擦力とに差をもたせて、
直進走行時、特に高速走行時の安定性の向上を図
り、かつ大舵角操作の容易化が達成できるラツク
ピニオン式ステアリングギヤ装置に関するもので
ある。
装置において、ラツクとピニオンとを適正に噛合
させるとともに、ステアリングホイール小舵角時
の摩擦力と大舵角時の摩擦力とに差をもたせて、
直進走行時、特に高速走行時の安定性の向上を図
り、かつ大舵角操作の容易化が達成できるラツク
ピニオン式ステアリングギヤ装置に関するもので
ある。
(従来技術)
一般に、ステアリング装置にあつては、摩擦力
によつて適度の保舵力が与えられ、直進走行時、
特に高速走行時に舵力が軽すぎることによつて生
じる不安定走行をなくして、高速安定性を保証し
ている。
によつて適度の保舵力が与えられ、直進走行時、
特に高速走行時に舵力が軽すぎることによつて生
じる不安定走行をなくして、高速安定性を保証し
ている。
一方、ラツクピニオン式ステアリングギヤ装置
では、たとえば実開昭57−31276公報に開示され
ているように、ラツクとピニオンとを適正に噛合
させるるために、ギヤボツクス内にスプリングの
ばね力によつてラツクを常時ピニオン方向に付勢
するラツクガイドが設けられている。
では、たとえば実開昭57−31276公報に開示され
ているように、ラツクとピニオンとを適正に噛合
させるるために、ギヤボツクス内にスプリングの
ばね力によつてラツクを常時ピニオン方向に付勢
するラツクガイドが設けられている。
しかしながら、上記従来の装置では、ラツクガ
イドが単にラツクとピニオンとの噛み合いを調整
するだけの機能を有しているものにしか過ぎず、
ラツクガイドによつて適度の保舵力を与えるため
の摩擦力を得ることが期待できない。
イドが単にラツクとピニオンとの噛み合いを調整
するだけの機能を有しているものにしか過ぎず、
ラツクガイドによつて適度の保舵力を与えるため
の摩擦力を得ることが期待できない。
したがつて、高速走行時の安定性を保証し、か
つ低速大舵角時における操舵の容易化を達成する
ためには、上記のギヤ装置以外の場所に適度の保
舵力を得るための摩擦力発生部材を配設しなけれ
ばならず、構造が複雑になる問題がある。
つ低速大舵角時における操舵の容易化を達成する
ためには、上記のギヤ装置以外の場所に適度の保
舵力を得るための摩擦力発生部材を配設しなけれ
ばならず、構造が複雑になる問題がある。
(考案の目的)
この考案は、上記従来の問題を解決するために
なされたもので、その目的は、ラツクピニオン式
ステアリングギヤ装置において、ラツクとピニオ
ンとを適正に噛合させつつ、高速走行時の安定性
を保証すると共に低速大舵角時における舵角操作
を容易にすることにある。
なされたもので、その目的は、ラツクピニオン式
ステアリングギヤ装置において、ラツクとピニオ
ンとを適正に噛合させつつ、高速走行時の安定性
を保証すると共に低速大舵角時における舵角操作
を容易にすることにある。
(考案の構成)
かかる目的を達成するために本考案にあつて
は、、ステアリングホイールの操舵により回転さ
れるピニオンと、該ピニオンに噛合され該ピニオ
ンの回転に伴つて移動するラツクと、該ラツク背
面上に配設される押圧手段と、該押圧手段を前記
ピニオン側に向けて付勢する付勢手段と、を備え
るラツクピニオン式ステアリングギヤ装置におい
て、 前記押圧手段は、独立した第1、第2押圧手段
からなり、 前記付勢手段は、前記第1押圧手段を付勢する
第1付勢手段と、前記第2押圧手段を付勢する第
2付勢手段とからなり、 前記第2押圧手段は、ころがり部材を有して、
該ころがり部材を介して前記ラツク背面に当接さ
れ、 前記ラツク背面は、前記ころがり部材との当接
領域において、該ラツクの移動に伴つて前記第2
付勢手段が伸縮しないように形成されると共に、
前記第1押圧手段との摺動領域において、前記ス
テアリングホイーが中立位置付近以外のときに、
該ステアリングホイールが中立位置付近のときよ
りも前記第1付勢手段が伸張するように形成され
ている、構成としてある。
は、、ステアリングホイールの操舵により回転さ
れるピニオンと、該ピニオンに噛合され該ピニオ
ンの回転に伴つて移動するラツクと、該ラツク背
面上に配設される押圧手段と、該押圧手段を前記
ピニオン側に向けて付勢する付勢手段と、を備え
るラツクピニオン式ステアリングギヤ装置におい
て、 前記押圧手段は、独立した第1、第2押圧手段
からなり、 前記付勢手段は、前記第1押圧手段を付勢する
第1付勢手段と、前記第2押圧手段を付勢する第
2付勢手段とからなり、 前記第2押圧手段は、ころがり部材を有して、
該ころがり部材を介して前記ラツク背面に当接さ
れ、 前記ラツク背面は、前記ころがり部材との当接
領域において、該ラツクの移動に伴つて前記第2
付勢手段が伸縮しないように形成されると共に、
前記第1押圧手段との摺動領域において、前記ス
テアリングホイーが中立位置付近以外のときに、
該ステアリングホイールが中立位置付近のときよ
りも前記第1付勢手段が伸張するように形成され
ている、構成としてある。
上述の構成により、第2押圧手段にころがり部
材が設けられ、ラツク背面が、ころがり部材との
当接領域において、該ラツクの移動に伴つて第2
付勢手段が伸縮しないように形成されていること
から、常に一定の付勢力がころがり部材を介して
ラツクに付与されることになり、ラツクとピニオ
ンとは、常に一定の付勢力の下で互いに噛合し、
ラツクとピニオンとの噛合関係は、常に適正な状
態が維持されることになる。
材が設けられ、ラツク背面が、ころがり部材との
当接領域において、該ラツクの移動に伴つて第2
付勢手段が伸縮しないように形成されていること
から、常に一定の付勢力がころがり部材を介して
ラツクに付与されることになり、ラツクとピニオ
ンとは、常に一定の付勢力の下で互いに噛合し、
ラツクとピニオンとの噛合関係は、常に適正な状
態が維持されることになる。
その一方、ラツク背面は、第1押圧手段との摺
動領域において、ステアリングホイールが中立位
置付近以外のときに、該ステアリングホイールが
中立位置付近のときよりも第1付勢手段が伸張す
るように形成されていることから、ステアリング
ホイールが中立位置付近のときに、第1押圧手段
とラツク背面との間に比較的大きな摩擦力が発生
する一方、ステアリングホイールが中立位置付近
外のときには、ステアリングホイールが中立位置
付近のときよりも、第1付勢手段の付勢力が弱ま
つて、第1押圧手段とラツク背面との間の摩擦力
は小さくなる。しかも、この場合、前記第2押圧
手段は、ころがり部材を介してラツク背面に当接
され、第2押圧手段とラツク背面との間の摩擦力
が極力排除されており、摩擦力の調整は、ほとん
ど第1押圧部材とラツク背面との間の摩擦力によ
つて行われ、第2押圧部材とラツク背面との間の
摩擦力が摩擦力調整に関与しないようにされてい
る。このため、ステアリングホイールの小舵角時
と大舵角時に適応した摩擦力が的確に得られ、高
速走行時の安定性の保証と低速大舵角時における
舵角操作の容易化が達成できることになる。
動領域において、ステアリングホイールが中立位
置付近以外のときに、該ステアリングホイールが
中立位置付近のときよりも第1付勢手段が伸張す
るように形成されていることから、ステアリング
ホイールが中立位置付近のときに、第1押圧手段
とラツク背面との間に比較的大きな摩擦力が発生
する一方、ステアリングホイールが中立位置付近
外のときには、ステアリングホイールが中立位置
付近のときよりも、第1付勢手段の付勢力が弱ま
つて、第1押圧手段とラツク背面との間の摩擦力
は小さくなる。しかも、この場合、前記第2押圧
手段は、ころがり部材を介してラツク背面に当接
され、第2押圧手段とラツク背面との間の摩擦力
が極力排除されており、摩擦力の調整は、ほとん
ど第1押圧部材とラツク背面との間の摩擦力によ
つて行われ、第2押圧部材とラツク背面との間の
摩擦力が摩擦力調整に関与しないようにされてい
る。このため、ステアリングホイールの小舵角時
と大舵角時に適応した摩擦力が的確に得られ、高
速走行時の安定性の保証と低速大舵角時における
舵角操作の容易化が達成できることになる。
(実施例)
以下、この考案の実施例を図面にしたがつて説
明する。
明する。
第1図はこの考案に係るラツクピニオン式ステ
アリングギヤ装置の断面図であり、同図におい
て、1はギヤボツクスを示し、このギヤボツクス
1内においてステアリングシヤフト2のピニオン
3とルツク4とが噛み合い、図示せぬステアリン
グホイールの操舵によつてステアリングシヤフト
2を回転させることで、ラツク4がその軸線方向
に往復移動するようになつている。
アリングギヤ装置の断面図であり、同図におい
て、1はギヤボツクスを示し、このギヤボツクス
1内においてステアリングシヤフト2のピニオン
3とルツク4とが噛み合い、図示せぬステアリン
グホイールの操舵によつてステアリングシヤフト
2を回転させることで、ラツク4がその軸線方向
に往復移動するようになつている。
5は第1押圧手段としての第1のプラグ、6は
第2押圧手段としての第2のプラグを示し、これ
らプラグ5,6はギヤボツクス1内においてラツ
ク4を境にピニオン3の反対側に配置されてい
る。
第2押圧手段としての第2のプラグを示し、これ
らプラグ5,6はギヤボツクス1内においてラツ
ク4を境にピニオン3の反対側に配置されてい
る。
第1のプラグ5は筒状のもので、一端部内面に
ラツク4の円弧状側面部4A,4Bの当接する円
弧状押え面5A,5Bが形成され、他端部に径外
方向に張り出したフランジ部5Cを設けている。
ラツク4の円弧状側面部4A,4Bの当接する円
弧状押え面5A,5Bが形成され、他端部に径外
方向に張り出したフランジ部5Cを設けている。
そして、フランジ部5Cの外端面と、ギヤケー
ス1に螺合されたキヤツプ体7の周壁部内端との
間に環状の板ばね8が介設され、該板ばね8のば
ね力によつて第1のプラグ5をラツク4の方向に
付勢し、押え面5A,5Bをラツク4の側面部4
A,4Bに当接させている。つまり、第1付勢手
段としての板ばね8とキヤツプ体7とで第1のプ
ラグ5をラツク4の方向に付勢する付勢手段9を
形成している。また、上記フランジ部5Cの内端
面はギヤボツクス1の段差面1Aに対して間隙を
有して対向している。
ス1に螺合されたキヤツプ体7の周壁部内端との
間に環状の板ばね8が介設され、該板ばね8のば
ね力によつて第1のプラグ5をラツク4の方向に
付勢し、押え面5A,5Bをラツク4の側面部4
A,4Bに当接させている。つまり、第1付勢手
段としての板ばね8とキヤツプ体7とで第1のプ
ラグ5をラツク4の方向に付勢する付勢手段9を
形成している。また、上記フランジ部5Cの内端
面はギヤボツクス1の段差面1Aに対して間隙を
有して対向している。
第2のプラグ6はローラ状のもので、その外周
面6Aがラツク4の背面中央部4Cに当接し、ピ
ン10を介して第1のプラグ5に嵌合されている
支持部材11に回転自在に支持され、支持部材1
1とキヤツプ体7との間に第2付勢手段としての
コイルスプリング12が介設され、該コイルスプ
リング12のばね力によつて支持部材11とピン
10を介して第2のプラグ6をラツク4の方向に
付勢し、外周面6Aをラツク4の中央部4Cに当
接させている。すなわち、コイルスプリング12
とキヤツプ体7とで第2のプラグ6をラツク4の
方向に付勢する付勢手段13を形成している。
面6Aがラツク4の背面中央部4Cに当接し、ピ
ン10を介して第1のプラグ5に嵌合されている
支持部材11に回転自在に支持され、支持部材1
1とキヤツプ体7との間に第2付勢手段としての
コイルスプリング12が介設され、該コイルスプ
リング12のばね力によつて支持部材11とピン
10を介して第2のプラグ6をラツク4の方向に
付勢し、外周面6Aをラツク4の中央部4Cに当
接させている。すなわち、コイルスプリング12
とキヤツプ体7とで第2のプラグ6をラツク4の
方向に付勢する付勢手段13を形成している。
一方、ラツク4の側面部4A,4Bは、第2図
に示すように自動車の直進走行時において、図示
せぬステアリングホイールが中立位置もしくはそ
の付近にある時、つまり操舵の仕事量が少ない小
舵角時に、第1のプラグ5の押え面5A,5Bに
当接する第1の側面部4A1,4B1と、この第1
の側面部4A1,4B1の軸方向両側に連設されて
上記ステアリングの操舵の仕事量が多い据切り時
や低速大舵角時に第1のプラグの押え面5A,5
Bに当接する第2の側面部4A2,4B2(但し、図
面には第1の側面部4A1,4B1の軸方向一側に
連設されている第2の側面部4A2,4B2のみが
示されている)とを有し、機械加工によつて切削
形成されている。
に示すように自動車の直進走行時において、図示
せぬステアリングホイールが中立位置もしくはそ
の付近にある時、つまり操舵の仕事量が少ない小
舵角時に、第1のプラグ5の押え面5A,5Bに
当接する第1の側面部4A1,4B1と、この第1
の側面部4A1,4B1の軸方向両側に連設されて
上記ステアリングの操舵の仕事量が多い据切り時
や低速大舵角時に第1のプラグの押え面5A,5
Bに当接する第2の側面部4A2,4B2(但し、図
面には第1の側面部4A1,4B1の軸方向一側に
連設されている第2の側面部4A2,4B2のみが
示されている)とを有し、機械加工によつて切削
形成されている。
上記第1の側面部4A1,4B1は、この実施例
では中心o1から半径r1の曲率によつて形成され、
第1のプラグ5の押え面5A,5Bに強く当接し
て両者4A1,4B1,5A,5B間に大きい摩擦
力(保舵力)が発生する。
では中心o1から半径r1の曲率によつて形成され、
第1のプラグ5の押え面5A,5Bに強く当接し
て両者4A1,4B1,5A,5B間に大きい摩擦
力(保舵力)が発生する。
また、第2の側面部4A2,4B2は、中心O2,
O3からそれぞれ同一半径r2の曲率によつて形成さ
れ、第1のプラグ5の押え面5A,5Bから退避
している。したがつて、両者4A2,4B2,5A,
5B間の摩擦力は、Oもしくは第1の側面部4
A1,4B1と押え面5A,5Bとの間に生じる摩
擦力よりも相当に小さな値になる。
O3からそれぞれ同一半径r2の曲率によつて形成さ
れ、第1のプラグ5の押え面5A,5Bから退避
している。したがつて、両者4A2,4B2,5A,
5B間の摩擦力は、Oもしくは第1の側面部4
A1,4B1と押え面5A,5Bとの間に生じる摩
擦力よりも相当に小さな値になる。
なお、第1図において、14はストツパ部材を
示し、キヤツプ体7の中央部を貫通して支持部材
11の外端近傍まで延出されている。
示し、キヤツプ体7の中央部を貫通して支持部材
11の外端近傍まで延出されている。
上記構成において、第1図の付勢手段13によ
つて第2のプラグ6の外周面6Aがラツク4の中
央部4Cに当接されるとともに、付勢手段9によ
つて第1のプラグ5の押え面5A,5Bがラツク
4の側面部4A,4Bに当接されることで、ラツ
ク4がピニオン3の方向に押圧され、ラツク4と
ピニオン3とが常時適正に噛み合う。
つて第2のプラグ6の外周面6Aがラツク4の中
央部4Cに当接されるとともに、付勢手段9によ
つて第1のプラグ5の押え面5A,5Bがラツク
4の側面部4A,4Bに当接されることで、ラツ
ク4がピニオン3の方向に押圧され、ラツク4と
ピニオン3とが常時適正に噛み合う。
ステアリングホイールの操舵によつて、ステア
リングシヤフト2を回転させると、その回転方向
に応じてラツク4が軸線方向に往復移動される。
リングシヤフト2を回転させると、その回転方向
に応じてラツク4が軸線方向に往復移動される。
この場合、第2のプラグ6はピン10を回転中
心に回転し、その外周面6Aが常時ラツク4の中
央部に当接して、上記ラツク4とピニオン3との
適正な噛み合いが確保される。
心に回転し、その外周面6Aが常時ラツク4の中
央部に当接して、上記ラツク4とピニオン3との
適正な噛み合いが確保される。
一方、自動車の直進走行時、特に高速走行時に
おける小舵角時には、第1のプラグ5の押え面5
A,5Bが第2図の第1の側面部4A1,4B1に
当接して、両者4A1,4B1,5A,5B間に大
きい摩擦力が発生しているから、舵力が軽すぎる
ことによつて生じる不安定な走行がなくなり、高
速安定性が保証される。
おける小舵角時には、第1のプラグ5の押え面5
A,5Bが第2図の第1の側面部4A1,4B1に
当接して、両者4A1,4B1,5A,5B間に大
きい摩擦力が発生しているから、舵力が軽すぎる
ことによつて生じる不安定な走行がなくなり、高
速安定性が保証される。
他方、据切り時や低速大舵角時には、第1のプ
ラグ5の押え面5A,5Bに対応するラツク4の
第2の側面部4A2,4B2が、上記押え面5A,
5Bから退避しているため、、付勢手段9による
付勢力、つまり板ばね8のばね力が小さく作用
し、両者4A2,4B2,5A,5Bの摩擦力が小
さくなつて舵角操作が容易になる。
ラグ5の押え面5A,5Bに対応するラツク4の
第2の側面部4A2,4B2が、上記押え面5A,
5Bから退避しているため、、付勢手段9による
付勢力、つまり板ばね8のばね力が小さく作用
し、両者4A2,4B2,5A,5Bの摩擦力が小
さくなつて舵角操作が容易になる。
上記実施例では、ラツク4の円弧状側面部4
A,4Bを機械加工によつて形成した例で説明し
ているけれども、この考案は上記実施例にのみ限
定されるものではなく、第3図に示すように、ラ
ツク4の軸線を円弧状に曲成して、第2の側面部
4A2,4B2を第1の側面部4A1,4B1よりも第
1のプラグ5の押え面5A,5Bから退避して形
成しても、上記実施例と同様の効果を奏する。
A,4Bを機械加工によつて形成した例で説明し
ているけれども、この考案は上記実施例にのみ限
定されるものではなく、第3図に示すように、ラ
ツク4の軸線を円弧状に曲成して、第2の側面部
4A2,4B2を第1の側面部4A1,4B1よりも第
1のプラグ5の押え面5A,5Bから退避して形
成しても、上記実施例と同様の効果を奏する。
また、ラツク4の側面部4A,4Bは上記実施
例で述べた円弧状にのみ限定されず、直線によつ
て形成してもよい。この場合、第1のプラグ5の
押え面5A,5Bが直線によつて形成されること
は云うまでもない。
例で述べた円弧状にのみ限定されず、直線によつ
て形成してもよい。この場合、第1のプラグ5の
押え面5A,5Bが直線によつて形成されること
は云うまでもない。
(考案の効果)
以上説明したように、この考案によれば、ラツ
クとピニオンとが適正に噛合されるとともに、ス
テアリングホイールの小舵角時と大舵角時に適応
した摩擦力が得られ、高速走行時の安定性の保証
と低速大舵角時における舵角操作の容易化が達成
でき、構造が簡略化される。
クとピニオンとが適正に噛合されるとともに、ス
テアリングホイールの小舵角時と大舵角時に適応
した摩擦力が得られ、高速走行時の安定性の保証
と低速大舵角時における舵角操作の容易化が達成
でき、構造が簡略化される。
第1図はこの考案に係るラツクピニオン式ステ
アリング装置の断面図、第2図はラツクの一実施
例を示す断面図、第3図はラツクの他の実施例を
示す断面図である。 3…ピニオン、4…ラツク、4A,4B…側面
部、4A1,4B1…第1の側面部、4A2,4B2…
第2の側面部、4C…中央部、5…第1のプラ
グ、5A,5B…押え面、6…第2のプラグ、
9,13…付勢手段。
アリング装置の断面図、第2図はラツクの一実施
例を示す断面図、第3図はラツクの他の実施例を
示す断面図である。 3…ピニオン、4…ラツク、4A,4B…側面
部、4A1,4B1…第1の側面部、4A2,4B2…
第2の側面部、4C…中央部、5…第1のプラ
グ、5A,5B…押え面、6…第2のプラグ、
9,13…付勢手段。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 ステアリングホイールの操舵により回転される
ピニオンと、該ピニオンに噛合され該ピニオンの
回転に伴つて移動するラツクと、該ラツク背面上
に配設される押圧手段と、該押圧手段を前記ピニ
オン側に向けて付勢する付勢手段と、を備えるラ
ツクピニオン式ステアリングギヤ装置において、 前記押圧手段は、独立した第1、第2押圧手段
からなり、 前記付勢手段は、前記第1押圧手段を付勢する
第1付勢手段と、前記第2押圧手段を付勢する第
2付勢手段とからなり、 前記第2押圧手段は、ころがり部材を有して、
該ころがり部材を介して前記ラツク背面に当接さ
れ、 前記ラツク背面は、前記ころがり部材との当接
領域において、該ラツクの移動に伴つて前記第2
付勢手段が伸縮しないように形成されると共に、
前記第1押圧手段との摺動領域において、前記ス
テアリングホイールが中立位置付近以外のとき
に、該ステアリングホイールが中立位置付近のと
きよりも前記第1付勢手段が伸張するように形成
されている、 ことを特徴とするラツクピニオン式ステアリング
ギヤ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6206384U JPS60173467U (ja) | 1984-04-25 | 1984-04-25 | ラツクピニオン式ステアリングギヤ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6206384U JPS60173467U (ja) | 1984-04-25 | 1984-04-25 | ラツクピニオン式ステアリングギヤ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60173467U JPS60173467U (ja) | 1985-11-16 |
JPH0241103Y2 true JPH0241103Y2 (ja) | 1990-11-01 |
Family
ID=30590918
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6206384U Granted JPS60173467U (ja) | 1984-04-25 | 1984-04-25 | ラツクピニオン式ステアリングギヤ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60173467U (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6118976U (ja) * | 1984-07-10 | 1986-02-03 | 日本精工株式会社 | ラツクピニオンステアリングのラツク軸支持装置 |
JPH0662088B2 (ja) * | 1985-04-17 | 1994-08-17 | 東海テイ−ア−ルダブリユ−株式会社 | 自動車の舵取り機構 |
JP2513014Y2 (ja) * | 1990-06-26 | 1996-10-02 | 光洋精工株式会社 | ラックピニオン式ステアリング装置 |
JP4560921B2 (ja) * | 2000-09-07 | 2010-10-13 | オイレス工業株式会社 | ラックピニオン式ステアリング装置 |
KR102203297B1 (ko) * | 2014-10-29 | 2021-01-15 | 현대모비스 주식회사 | 차량용 조향장치 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5948263A (ja) * | 1982-09-10 | 1984-03-19 | Jidosha Kiki Co Ltd | ラツクピニオン式舵取装置 |
JPS59184060A (ja) * | 1983-03-31 | 1984-10-19 | Tokai T R W Kk | ラツク・ピニオンギヤの支持装置 |
-
1984
- 1984-04-25 JP JP6206384U patent/JPS60173467U/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5948263A (ja) * | 1982-09-10 | 1984-03-19 | Jidosha Kiki Co Ltd | ラツクピニオン式舵取装置 |
JPS59184060A (ja) * | 1983-03-31 | 1984-10-19 | Tokai T R W Kk | ラツク・ピニオンギヤの支持装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPS60173467U (ja) | 1985-11-16 |
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