JP3646204B2 - 舵取装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用の舵取装置の一形式として広く普及しているラックピニオン式の舵取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ラックピニオン式の舵取装置は、車体の左右方向へ延びる筒状部が設けられたハウジングに、ピニオンが設けられ、操舵輪に連結されるピニオン軸と、前記ピニオンに噛合するラック歯が設けられ、左右の操向輪に連結されるラック軸とを支持し、舵取り操作力をピニオン軸、ピニオン及びラック歯を介してラック軸に伝達し、該ラック軸を軸長方向へ移動させて、左右の操向輪を操向する構成となっている。
【0003】
このようなラックピニオン式の舵取装置においては、ピニオン及びラック歯の噛合部のバックラッシュ量を少なくするとともに、ラック軸の移動を円滑に行わせるべくラック軸のラック歯と反対側で前記ラック軸の移動を案内する案内ローラが設けられている。また、不整備の道路等で操向輪が凹凸部へ乗り上げたりした場合、操向輪からラック軸に逆入力荷重が入力されて前記噛合部に噛合反力が加わり、ラック軸が前記案内ローラに押し付けられてトルク詰まりが生ずることになるため、前記案内ローラをラック軸に向けて付勢し、前記噛合部に噛合反力が加わったとき前記案内ローラの付勢力に抗してラック軸を離間移動させ、噛合部でのトルク詰まりを防止するように構成されている。
【0004】
図5乃至図7は従来の舵取装置の案内ローラ部分の断面図である。図5は実公平8−5899号公報に記載されたものであり、ラック軸100のラック歯101と反対側で前記ラック軸100の移動を案内する案内ローラ102と、該案内ローラ102を軸103を介して回転可能に支持し、ラック軸100に対して接離する方向への移動が可能な支持体104と、該支持体104をラック軸100に向けて付勢するコイルバネ105と、該コイルバネ105を保持したバネ保持体106とを備え、コイルバネ105の力によって案内ローラ102をラック軸100に押圧し、前記噛合部に予圧が加えられている。
【0005】
図6は特開平6−239247号公報に記載されたものであり、ラック軸100のラック歯101と反対側で前記ラック軸100の移動を案内し、その軸長方向への移動が可能に2分割されるとともに、その分割面が離間した案内ローラ102,102と、該案内ローラ102,102を回転可能に支持した軸103と、該軸103の軸長方向両端部と前記案内ローラ102,102の両端との間に設けられ、案内ローラ102,102を互いに接近する方向へ付勢した弾性体107,107とを備え、該弾性体107,107の力によって案内ローラ102,102をラック軸100に押圧し、前記噛合部に予圧が加えられている。
【0006】
図7は特開平11−34886号公報に記載されたものであり、ラック軸100のラック歯と反対側で前記ラック軸100の移動を案内し、その軸長方向への移動が可能に2分割されるとともに、その分割面が離間した案内ローラ102,102と、該案内ローラ102,102の分割面間に介在させた弾性環108と、前記案内ローラ102,102を軸103を介して回転可能に支持し、ラック軸100に対して接離する方向への移動が可能な支持体104と、該支持体104をラック軸100に向けて付勢するコイルバネと、該コイルバネを保持したバネ保持体とを備え、コイルバネの力によって案内ローラ102,102をラック軸100に押圧し、前記噛合部に予圧が加えられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、以上の如く構成された従来の舵取装置にあっては、ピニオン及びラック歯の噛合部に常に予圧が加えられているため、前記噛合部の噛合抵抗及びラック軸の移動抵抗が比較的大きく、また、前記噛合部が摩耗し易いのであり、改善が要望されていた。
【0008】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、軸長方向への移動が可能に2分割されてその分割面が当接している案内ローラと、該案内ローラを回転可能に支持した支持体と、該案内ローラの両端と支持体との間に前記分割面が当接した状態を保持し、案内ローラが互いに接離する方向への移動を許容する弾性体とを備えた構成とすることにより、ピニオン及びラック歯の噛合部の噛合抵抗及びラック軸の移動抵抗を比較的小さくすることができるとともに、噛合部に噛合反力が加わったとき、ラック軸をピニオン軸に対して離間移動させることができる舵取装置を提供することを目的とする。
【0009】
また、支持体をラック軸に対して接離する方向へ移動可能とし、該支持体の位置を調整及び調整した位置を保持する位置調整体を備えることにより、案内ローラ及びピニオン軸の回転中心間距離を調整することができ、噛合部のバックラッシュ量を良好に少なくすることができる舵取装置を提供することを目的とする。
【0010】
また、案内ローラの案内面を分割面側が細いテーパとすることにより、案内面に対する噛合反力の入力角度を案内面の両端に亘って等しくでき、案内ローラをより一層良好に移動させることができる舵取装置を提供することを目的とする。
【0011】
また、ラック軸を囲うハウジングに位置調整体を螺着し、該位置調整体と前記支持体とが該支持体の移動方向への相対移動ができない状態で相対回転を可能に連結することにより、位置調整体を回すことによって案内ローラ及びピニオン軸の回転中心間距離を正確に、しかも、簡易に調整することができる舵取装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係る舵取装置は、舵取り操作に応じて回転するピニオン軸と、該ピニオン軸に連動して車体の左右方向へ移動するラック軸と、該ラック軸のラック歯と反対側で前記ラック軸の移動を案内する案内ローラと、該案内ローラを回転可能に支持した支持体とを有する舵取装置において、前記案内ローラは軸長方向への移動が可能に2分割されてその分割面同士が直接当接しており、該案内ローラの両端と前記支持体との間に前記分割面同士が直接当接した状態を保持し、案内ローラが互いに接離する方向への移動を許容する弾性体を設けてあることを特徴とする。
【0013】
第1発明にあっては、2分割された分割面の分割面同士が直接当接し、この直接当接した状態が弾性体によって保持されている案内ローラがラック軸の移動を案内するため、ピニオン及びラック歯の噛合部の噛合抵抗及びラック軸の移動抵抗を前記噛合部に予圧が加えられている従来のものに比べて小さくすることができる。しかも、2分割された案内ローラの両端側には案内ローラが互いに接離する方向への移動を許容する弾性体を設けてあるため、噛合部での噛合反力がラック軸から案内ローラに加わったとき、該噛合反力の分力によって案内ローラが弾性体の力に抗して互いに離間する方向へと移動し、案内ローラの分割面間距離が長くなり、ラック軸をピニオン軸に対して離間移動させることができ、噛合部のトルク詰まりを防止できる。
【0014】
第2発明に係る舵取装置は、前記支持体は前記ラック軸に対して接離する方向への移動が可能であり、該支持体の移動経路上での位置を調整及び調整した位置を保持する位置調整体を備えていることを特徴とする。
【0015】
第2発明にあっては、位置調整体を操作することにより支持体の位置を調整することができるとともに、該支持体に支持した案内ローラ及び前記ピニオン軸の回転中心間距離を調整することができるため、噛合部のバックラッシュ量を良好に少なくすることができる。
【0016】
第3発明に係る舵取装置は、前記案内ローラは前記ラック軸の移動を案内する案内面が、分割面に向かって小径となるテーパとしてあることを特徴とする。
【0017】
第3発明にあっては、噛合部での噛合反力がラック軸から案内ローラに加わったとき、案内面に対する噛合反力の入力角度を案内面の両端に亘って等しくでき、案内ローラをより一層良好に移動させることができる。
【0018】
第4発明に係る舵取装置は、前記ラック軸を囲うハウジングを備え、該ハウジングに前記位置調整体が螺着されており、前記支持体は環状の嵌合溝を有しており、前記位置調整体は前記嵌合溝に相対回転を可能に嵌合された嵌合突起を有することを特徴とする。
【0019】
第4発明にあっては、位置調整体を回すことによって支持体の位置を正確に調整することができ、さらに、位置調整体の操作を止めることによって支持体を調整した位置に良好に保持することができるため、前記案内ローラ及びピニオン軸の回転中心間距離を正確に、しかも、簡易に調整することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
実施の形態1
図1は本発明に係る舵取装置の要部の縦断面図、図2は要部の拡大断面図である。
図1に示したラックピニオン式の舵取装置は、下端部にピニオン1aが設けられ、上端部が操舵輪に繋がれて該操舵輪による舵取り操作に応じて回転するピニオン軸1と、前記ピニオン1aに噛合するラック歯2aが設けられ、ピニオン軸1に連動して車体の左右方向へ移動するラック軸2と、これらピニオン軸1及びラック軸2を囲うハウジング3と、前記ラック軸2のラック歯2aと反対側で前記ラック軸2の移動を案内する案内ローラ4と、該案内ローラ4を回転可能に支持し、前記ラック軸2に対して接離する方向への移動が可能な支持体5とを備えている。
ラック軸2は、長手方向中間に前記ラック歯2aが設けられ、該ラック歯2aと反対の側面が半円形に形成されている。
【0021】
ハウジング3は、図1に示す如く有底の第1軸孔31と、該第1軸孔31の中心線に対し偏位した位置から第1軸孔31と交叉して貫通する第2軸孔32と、該第2軸孔32の軸長方向中間から外面に開放された保持孔33とを備え、第1軸孔31に軸受6,6を介してピニオン軸1を回転可能に支持し、第2軸孔32にラック軸2を移動可能に支持し、保持孔33に前記案内ローラ4と、支持体5と、該支持体5の移動経路上での位置を調整及び調整した位置を保持する位置調整体7とを設けている。
【0022】
支持体5はその中心部に前記案内ローラ4が収容される四角形の貫通孔5aを有する円筒形であり、その長手方向中間には貫通孔5a内で向き合う一対の面に臨む軸孔51,51が穿設されており、該軸孔51,51に軸8を介して前記案内ローラ4が前記貫通孔5a内で回転可能となるように支持されている。また、支持体5の一端部外面には環状の嵌合溝52が設けてある。
【0023】
この案内ローラ4は、ラック軸2の移動を案内する案内面4aが円弧状に凹ませてあり、さらに、軸長方向の中央位置で軸長方向への移動が可能に2分割され、図1に示すようにその分割面4b同士が直接当接している。
【0024】
この分割された案内ローラ4,4の両端と前記支持体5の軸孔51,51が臨む一対の面との間には図1に示すように前記分割面4b同士が直接当接した状態を保持する弾性体9,9を設けてある。また、案内ローラ4,4の中心部の貫通孔には鍔付のブッシュを用いてなる一対のすべり軸受10,10が嵌合してあり、該すべり軸受10,10の鍔部と前記面との間には弾性体9,9が介在してある。
【0025】
弾性体9,9はその中心部に前記軸8が挿通される貫通孔を有する皿ばねを用いてなり、該弾性体9,9が非撓み状態で前記分割面4bの当接状態を保持し、案内ローラ4,4が互いに接離する方向への移動を許容している。即ち、前記噛合部での噛合反力がラック軸2から案内ローラ4,4に加わったとき、該噛合反力の分力によって案内ローラ4,4を弾性体9,9の力に抗して互いに離間する方向へと移動させ、前記噛合反力が解消したとき弾性体9,9の復元力によって案内ローラ4,4を互いに接近する方向へと移動させるようにしてある。
【0026】
位置調整体7は、前記保持孔33の孔縁部に設けられためねじ34に螺着されている。また、この位置調整体7には前記嵌合溝52に嵌合された環状の嵌合突起71と、回転操作用の工具が嵌合される嵌合凹部72とが設けられており、嵌合突起71の嵌合溝52への嵌合により位置調整体7及び支持体5が該支持体5の移動方向への相対移動ができない状態で相対回転を可能に連結してある。
【0027】
尚、図1、図2において12は前記位置調整体7に螺着され、該位置調整体7の緩みを防止するロックナットである。
【0028】
以上の如く構成された舵取装置は、嵌合突起71の嵌合溝52への嵌合により位置調整体7に連結された支持体5を保持孔33に挿入し、位置調整体7を保持孔33のめねじ34に螺着することにより案内ローラ4,4をラック軸2のラック歯2aと反対側の面に接触させ、案内ローラ4,4及びピニオン軸1の回転中心間距離を調整する。この場合、2分割された案内ローラ4,4はその分割面4bが当接している状態でラック軸2に接触しており、さらに、位置調整体7及び支持体5は該支持体5の移動方向への相対移動ができない状態で相対回転を可能に連結されているため、位置調整体7の螺進/螺退に連動して支持体5の移動経路上での位置を正確に、簡易に調整することができ、しかも、位置調整体7の操作を止めることによって支持体5を調整した位置に良好に保持することができる。従って、支持体5に支持した案内ローラ4,4とピニオン軸1との回転中心間距離をピニオン1a及びラック歯2aの噛合部のバックラッシュ量を少なくすることができるとともに、ピニオン1a及びラック歯2aの噛合部の噛合抵抗及びラック軸2の移動抵抗を前記噛合部に予圧が加えられている従来のものに比べて小さくすることができる。
【0029】
また、弾性体9,9は非撓み状態で案内ローラ4,4の分割面4bの当接状態を保持し、案内ローラ4,4が互いに接離する方向への移動を許容しているため、噛合部での噛合反力がラック軸2から案内ローラ4,4に加わったとき、該噛合反力の分力によって案内ローラ4,4が弾性体9,9の力に抗して互いに離間する方向へと移動し、案内ローラ4,4の分割面4b間距離が長くなる。従って、ラック軸2をピニオン軸1に対して離間移動させることができ、噛合部でのトルク詰まりを防止できる。
【0030】
実施の形態2
図3は実施の形態2の構成を示す要部の拡大断面図である。
この実施の形態2の舵取装置は、前記位置調整体7を設ける代わりに、前記支持体5がラック軸2に対して接離する方向へ移動することを阻止する移動阻止体11を設けたものである。
【0031】
この移動阻止体11は、前記保持孔33のめねじ34に螺着し、支持体5の一端に当接して該支持体5の移動を阻止してある。即ち、支持体5に支持した前記案内ローラ4,4がラック軸2に接触した状態で支持体5がラック軸2に対して離間移動することを阻止してある。
【0032】
その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用の説明を省略する。
【0033】
実施の形態3
図4は実施の形態3の構成を示す要部の拡大断面図である。
この実施の形態3の舵取装置は、前記案内ローラ4,4の案内面4a,4aを円弧状とする代わりに、分割面4b側が細いテーパ、換言すれば分割面4bに向かって小径となるテーパとしたものである。
【0034】
この実施の形態3においては、噛合部での噛合反力がラック軸2から案内ローラ4,4に加わったとき、案内面4aに対する噛合反力の入力角度を案内面4aの両端に亘って等しくすることができるため、案内ローラ4,4をより一層良好に移動させることができる。
【0035】
尚、以上説明した実施の形態では、貫通孔を有する案内ローラ4を2分割したが、その他、案内ローラ4は分割面4bと反対側面に嵌合凹部を有するように2分割してもよい。この場合、支持体5の一対の面に穿設された前記軸孔51,52に一対の軸を嵌合し、該軸の夫々に分割された案内ローラ4,4の嵌合凹部を回転可能に嵌め合わせ、さらに軸長方向への移動が可能に嵌合支持したり、又は、前記支持体5を2分割し、該支持体5の夫々に前記嵌合凹部が嵌合される軸部を一体的に成形したりしてもよい。
【0036】
【発明の効果】
以上詳述した如く第1発明によれば、2分割された分割面が当接し、この当接した状態が弾性体によって保持されている案内ローラがラック軸の移動を案内するため、ピニオン及びラック歯の噛合部の噛合抵抗及びラック軸の移動抵抗を前記噛合部に予圧が加えられている従来のものに比べて小さくすることができ、しかも、2分割された案内ローラの両端側には案内ローラが互いに接離する方向への移動を許容する弾性体を設けてあるため、噛合部での噛合反力がラック軸から案内ローラに加わったとき、ラック軸をピニオン軸に対して離間移動させることができ、噛合部でのトルク詰まりを防止できる。
【0037】
第2発明によれば、位置調整体を操作することにより案内ローラ及びピニオン軸の回転中心間距離を調整することができるため、噛合部のバックラッシュ量を良好に少なくすることができる。
【0038】
第3発明によれば、噛合部での噛合反力がラック軸から案内ローラに加わったとき、案内面に対する噛合反力の入力角度を案内面の両端に亘って等しくでき、案内ローラをより一層良好に移動させることができる。
【0039】
第4発明によれば、位置調整体を回すことにより案内ローラ及びピニオン軸の回転中心間距離を正確に、しかも、簡易に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る舵取装置の要部の縦断面図である。
【図2】本発明に係る舵取装置の要部の拡大断面図である。
【図3】本発明に係る舵取装置の実施の形態2の構成を示す要部の拡大断面図である。
【図4】本発明に係る舵取装置の実施の形態3の構成を示す要部の拡大断面図である。
【図5】従来の舵取装置の案内ローラ部分の断面図である。
【図6】従来の舵取装置の案内ローラ部分の断面図である。
【図7】従来の舵取装置の案内ローラ部分の断面図である。
【符号の説明】
1 ピニオン軸
2 ラック軸
2a ラック歯
3 ハウジング
4 案内ローラ
4a 案内面
4b 分割面
5 支持体
7 位置調整体
9 弾性体
Claims (4)
- 舵取り操作に応じて回転するピニオン軸と、該ピニオン軸に連動して車体の左右方向へ移動するラック軸と、該ラック軸のラック歯と反対側で前記ラック軸の移動を案内する案内ローラと、該案内ローラを回転可能に支持した支持体とを有する舵取装置において、前記案内ローラは軸長方向への移動が可能に2分割されてその分割面同士が直接当接しており、該案内ローラの両端と前記支持体との間に前記分割面同士が直接当接した状態を保持し、案内ローラが互いに接離する方向への移動を許容する弾性体を設けてあることを特徴とする舵取装置。
- 前記支持体は前記ラック軸に対して接離する方向への移動が可能であり、該支持体の移動経路上での位置を調整及び調整した位置を保持する位置調整体を備えている請求項1記載の舵取装置。
- 前記案内ローラは前記ラック軸の移動を案内する案内面が、分割面に向かって小径となるテーパとしてある請求項1又は請求項2記載の舵取装置。
- 前記ラック軸を囲うハウジングを備え、該ハウジングに前記位置調整体が螺着されており、前記支持体は環状の嵌合溝を有しており、前記位置調整体は前記嵌合溝に相対回転を可能に嵌合された嵌合突起を有する請求項2記載の舵取装置。
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