JPH0356677Y2 - - Google Patents

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JPH0356677Y2
JPH0356677Y2 JP1985044896U JP4489685U JPH0356677Y2 JP H0356677 Y2 JPH0356677 Y2 JP H0356677Y2 JP 1985044896 U JP1985044896 U JP 1985044896U JP 4489685 U JP4489685 U JP 4489685U JP H0356677 Y2 JPH0356677 Y2 JP H0356677Y2
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JP
Japan
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planetary
rotating body
carrier
width
annular groove
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JP1985044896U
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JPS61161453U (ja
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  • Retarders (AREA)
  • Friction Gearing (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は、遊星歯車機構や遊星ローラ機構等の
遊星機構に使用する遊星機構用キヤリヤに関す
る。
<従来の技術> 遊星歯車式動力伝達機構の一例を表す第3図に
示すように、この遊星歯車機構は太陽歯車軸1と
一体に形成した太陽歯車2と、この太陽歯車2と
同心に配置された内歯歯車3と、これら太陽歯車
2と内歯歯車3とに噛み合う遊星歯車4とを具
え、この遊星歯車4は太陽歯車2と同軸をなすキ
ヤリヤ軸5と一体の遊星キヤリヤ5′に取付けら
れた遊星ピン6に回転自在に支持されており、遊
星ピン6はその両端部に油溝付ワツシヤ7が装着
されている。
このような遊星歯車機構において、遊星ピン6
を両端支持する必要がある場合、この場合の遊星
キヤリヤ5の外観を表す第4図及びその−矢
視断面形状を表す第5図に示すように、遊星キヤ
リヤ5′はキヤリヤ軸5の先端部に一体的に形成
されており、遊星キヤリヤ5′には太陽歯車2が
位置決めされる中心穴8が形成され、この中心穴
8の周囲には半径がRで幅がaの円弧状をなし且
つ中心穴8に連通する円弧溝9が形成されてい
る。そして、この各円弧溝9内に遊星歯車4が挿
入されるようになつている。
<考案が解決しようとする問題点> 従来の遊星キヤリヤの製造に際しては、遊星歯
車機構としての一定の品質を得るために第4図及
び第5図に示した半径R及び幅aの加工に厳しい
寸法精度が要求される。この半径R及び幅aの円
弧溝9の加工には、幅aと対応したフライスカツ
タが用いられるが、円弧溝9全体をフライスカツ
タで加工する必要があるため、その加工に長時間
を要する欠点がある。又、幅aの寸法維持に関し
てはフライス加工の後に研削仕上加工を施して確
保しているが、この幅aの加工は回転する遊星歯
車4の歯幅方向の位置決めに大きな影響を与える
ものであるため、寸法許容差も厳しく管理されて
おり、その加工に長時間を要して作業能率の向上
を企図し得ない。更に、このような遊星キヤリヤ
では遊星歯車と遊星ピンとの間及び遊星ピンとそ
の軸受部との間に油溝付ワツシヤを欠くことがで
きず、それらの寸法精度も遊星歯車の位置決めに
大きく影響を及ぼすため、高精度の加工がなされ
たものを使用する必要があり、全体として高コス
トとならざるを得ない。なお、このような問題は
遊星歯車機構のみならず摩擦伝動を行う遊星ロー
ラ機構においても同様である。
本考案は上述の如き問題点に鑑み、遊星歯車機
構や遊星ローラ機構等の遊星機構において、遊星
キヤリヤの加工を容易に行い得ると共に潤滑のた
めの油溝や油溝付ワツシヤを不要とし、遊星機構
の高精度化及び低コスト化を企図し得る遊星キヤ
リヤを提供することを目的とする。
<問題点を解決するための手段> 本考案は、太陽回転体が位置決めされる中心穴
を有すると共にこの中心穴の周囲に当該中心穴に
連通する円弧溝を有する遊星キヤリヤと、この遊
星キヤリヤと同軸一体に成形されたキヤリヤ軸と
からなり、前記円弧溝には遊星回転体が回転自在
に組付けられて前記太陽回転体と連動する遊星機
構キヤリヤにおいて、前記遊星キヤリヤの外周面
に前記遊星回転体を支持すると共にこの遊星回転
体の幅より広幅の環状溝を形成し、この環状溝の
底に前記遊星回転体の幅と対応する前記円弧溝を
形成し、且つ、前記環状溝の側端面と前記遊星回
転体の側端面との間に潤滑油溜を形成したことを
特徴とするものである。
<作用> 円弧溝に遊星回転体を挿入し、その両側端を円
弧溝の側端面で規制すると共に環状溝にて軸承さ
せ、遊星回転体と環状溝との間には潤滑油が流入
出する。従つて、厳しい寸法精度及び表面あらさ
精度を要求されるのは環状溝の底に形成された円
弧溝のみとなる。
<実施例> 本考案による遊星機構用キヤリヤの一実施例の
外観を表す第1図及びその−矢視断面構造を
表す第2図に示すように、キヤリヤ軸11の先端
部にはフランジ状をなす遊星キヤリヤ12が一体
的に形成されており、この遊星キヤリヤ12の中
心部分には図示しない太陽歯車が挿入される中心
穴13が形成されている。更に、この遊星キヤリ
ヤ12の外周面には中心穴13に連通しない環状
溝14が全周に形成されており、この環状溝14
の幅a′は図示しない遊星歯車の幅(歯幅)に対し
て通常の油溝の深さの二倍分だけ広く設定されて
いる。一方、中心穴13と環状溝14の底部との
間の筒状軸部15には、中心穴13と環状溝14
とに連通する円弧溝15′が形成されている。こ
れら円弧溝15′はそれぞれ環状溝14側から半
径Rの曲面状にフライス加工されるが、その幅b
寸法は遊星歯車の幅寸法と部品加工寸法許容とに
より決定される。円弧溝15′の内部には遊星歯
車が挿入されるため、この部分の加工は従来と同
様に高度な加工が要求されるが、これは遊星歯車
の側端面が摺接するためであり、研削仕上げが施
される。
従つて、幅a′の環状溝14の加工は高精度に行
う必要がなく、高能率の切削加工で仕上げること
ができる。そして、この環状溝14の側端面14
aと遊星歯車の側端面との間に形成される隙間に
潤滑油が流入出路となる。又、円弧溝15′の加
工量は従来のものより大幅に少なくなり、これに
よつてその作業効率及び精度管理が容易となる。
なお、円弧溝15′の数は図示しない遊星ピン
の取付穴6′の数に対応して形成する必要がある
ことは言うまでもない。又、この実施例では遊星
歯車を対象として述べたが、遊星ローラ式のもの
にも当然そのまま応用することができる。
<考案の効果> 本考案の遊星キヤリヤによると、円弧溝の加工
部分が従来の遊星キヤリヤに比べて著しく少なく
なり、同時にこの円弧溝の側端面の研削仕上げを
必要とする部分が著しく少なくなつた。又、環状
溝は旋盤による旋削作業により加工できると共に
高い寸法精度が要求されないため、全体として従
来の遊星キヤリヤに比べて加工作業が著しく簡略
化され、潤滑のための油溝や油溝付きワツシヤを
不要として遊星機構の高精度化及びコストの削減
を達成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る遊星キヤリヤの一実施例
の正面図、第2図は第1図中の−矢視断面
図、第3図は従来の差動遊星歯車機構を示す断面
図、第4図はその遊星キヤリヤの正面図、第5図
は第4図中の−矢視断面図である。 又、中の符号で、2は太陽歯車、3は内歯歯
車、4は遊星歯車、6は遊星ピン、12は遊星キ
ヤリヤ、13は中心穴、14は環状溝、15′は
円弧溝である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 太陽回転体が位置決めされる中心穴を有すると
    共にこの中心穴の周囲に当該中心穴に連通する円
    弧溝を有する遊星キヤリヤと、この遊星キヤリヤ
    と同軸一体に成形されたキヤリヤ軸とからなり、
    前記円弧溝には遊星回転体が回転自在に組付けら
    れて前記太陽回転体と連動する遊星機構用キヤリ
    ヤにおいて、前記遊星キヤリヤの外周面に前記遊
    星回転体を支持すると共にこの遊星回転体の幅よ
    りも広幅の環状溝を形成し、この環状溝の底に前
    記遊星回転体の幅と対応する前記円弧溝を形成
    し、且つ、前記環状溝の側端面と前記遊星回転体
    の側端面との間に潤滑油溜を形成したことを特徴
    とする遊星機構用キヤリヤ。
JP1985044896U 1985-03-29 1985-03-29 Expired JPH0356677Y2 (ja)

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JP1985044896U JPH0356677Y2 (ja) 1985-03-29 1985-03-29

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JPS61161453U JPS61161453U (ja) 1986-10-06
JPH0356677Y2 true JPH0356677Y2 (ja) 1991-12-20

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ID=30557893

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JP2684703B2 (ja) * 1988-09-12 1997-12-03 日本精工株式会社 摩擦車式変速装置
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Family Cites Families (2)

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JPS61161453U (ja) 1986-10-06

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