JP2568409Y2 - ラック・ピニオン式舵取装置 - Google Patents

ラック・ピニオン式舵取装置

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JP2568409Y2
JP2568409Y2 JP1991029442U JP2944291U JP2568409Y2 JP 2568409 Y2 JP2568409 Y2 JP 2568409Y2 JP 1991029442 U JP1991029442 U JP 1991029442U JP 2944291 U JP2944291 U JP 2944291U JP 2568409 Y2 JP2568409 Y2 JP 2568409Y2
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JP
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rack
pinion
shaft
rack shaft
gear case
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JP1991029442U
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JPH04119274U (ja
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宜範 古舘
雅彦 荻田
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は舵輪の回転動作に連動し
てピニオン軸を回転させ、これと噛合するラック軸をギ
ヤケース内で往復移動させて操向を行うようにしたラッ
ク・ピニオン式舵取装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来におけるラック・ピニオン式
舵取装置の縦断面図、図8は図7のVIII−VIII線による
断面図であり、図中22は図示しない舵輪に連なるピニオ
ン軸、23はラック軸、24はギヤケースを示している。ピ
ニオン軸22のピニオンとラック軸23のラックとはギヤケ
ース24内において噛合せしめられると共に、このギヤケ
ース24にピニオン軸22は図示しない玉軸受を用いて回転
可能に、またラック軸23は軸受部材25,26 にて矢符方向
に移動可能に支承されており、舵輪の回転に連動してピ
ニオン軸22が回転し、これによってラック軸23が往復移
動し、操向輪に対する操向が行われるようになってい
る。
【0003】ラック軸23はギヤケース24内においてラッ
クとピニオンとの噛合部近傍及びこれから離れた位置の
2箇所において夫々環状の軸受部材25,26 にて摺動可能
に支持されている。軸受部材25は合成樹脂にて形成さ
れ、図8に示す如く外径がギヤケース24のラック軸支持
部24a の内径に略等しく、また内径はラック軸23の直径
に略等しく、ピニオン軸22側に位置する外周面にはギヤ
ケース24におけるラック軸支持部24aの内周に設けた凹
溝24b に係入する突部25a を備え、また反対側の周面に
は凹部25b を形成し、この凹部25b とギヤケース24との
間に板ばね27を介在せしめてある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところでこのような従
来装置にあっては、凹部25bとギヤケース24との間
に介在された板ばね27によって軸受部材25の内径を
縮小してラック軸23をピニオン22に押圧し易くして
あるために、ラック軸23の歯筋方向のガタが大きくな
り、ラックとピニオン歯部間の打音が生じることにな
る。本考案はかかる事情に鑑みなされたものであって、
その目的とするところはラック歯筋方向ガタによるラ
ックの歯とピニオン歯との間の打音を防止し、しかも確
実な軸受機能を保持し得るようにしたラック・ピニオン
式舵取装置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案に係るラック・ピ
ニオン式舵取装置は、ラックとピニオンとの噛合部近傍
及びこの噛合部から離れた位置夫々にて軸受部材により
ギヤケースに対しラック軸を摺動自在に支承するように
したラック・ピニオン式舵取装置において、前記噛合部
近傍でラック軸を支承する軸受部材はラック軸のラック
の歯と対向する側を切欠いた円弧状に形成するととも
に、その内径の中心が外径の中心に対し偏心し、前記ラ
ック軸に対し、ラックの歯の歯筋方向の両端近傍にて圧
接していることを特徴とする。
【0006】
【作用】本考案にあってはこれによって、ラックの歯筋
方向のガタによるラックとピニオン歯部間の打音を生じ
ることなく、しかも確実な軸受機能を保持できる。
【0007】
【実施例】以下本考案をその実施例を示す図面に基づき
具体的に説明する。図1は本考案に係るラック・ピニオ
ン式舵取装置を示す部分破砕正面図、図2は図1の部分
拡大図であり、図中1は舵輪、2はピニオン軸、3はラ
ック軸、4はギヤケース、5,6は軸受部材を示してい
る。ピニオン軸2とラック軸3とはギヤケース4内にて
相互に噛合せしめられると共に、ピニオン軸2は玉軸受
7,(図3参照)にてギヤケース4内に回転可能に軸
支され、またラック軸3は軸受部材5,6にてギヤケー
ス4内にその軸方向に向けて移動可能に支承されてい
る。軸受部材5はピニオン軸2のピニオンとラック軸3
のラックとの噛合部近傍に、また軸受部材6は噛合部か
ら離れた位置にて夫々ギヤケース4内に配設されてい
る。
【0008】図3は図2のIII−III線による拡大
断面図、図4は図2のIV−IV線による拡大断面図で
あり、図3に示す如くギヤケース4にはラック軸3のラ
ック形成部位側と反対側の周面と対向する位置にボス部
11を設け、このボス部11にサポートヨーク12を嵌
挿しコイルばね16の拡圧力を利用してラック軸3に弾
接せしめると共に、図4に示す如くラック軸3のラック
形成部側を切欠いた軸受部材5が嵌め止めされている。
図5は軸受部材5の側面図、図6は同じく背面図であ
り、軸受部材5はラック軸3の周方向の過半部にわたっ
てこれを覆い得る円弧状に形成された本体部分5a及び
その周方向の中央部における幅方向の両側に、夫々側方
に向けて矩形状をなす張出し部5b,5bを設けて構成
してある。軸受部材5の内径は外径に対して僅かに偏心
、周方向の両端が厚肉化しており、ラック軸3との間
でラックの歯の歯筋方向にわずかな締代を有し、ラック
の歯の歯筋方向の両端近傍でラック軸3に圧接し、その
直角方向には隙間を有している。各張出し部5b,5b
の曲率半径も本体部分5aの曲率半径と同じである。本
体部分5aの周方向の長さはラック軸3のラックの歯
対向しない範囲であって、且つ可及的に長く設定する。
【0009】サポートヨーク12は先端部側には円弧状
の樹脂製のシート12aを備え、また後端部側には先端
部側に向けてその長さの過半部にわたる凹孔12bを備
え、凹孔12bの底部から前記シート12aのサポート
ヨーク接触面にわたってシートの凸部を嵌合固定するた
めの貫通孔12cが形成されており、周囲にオイルシー
ル12dを介在させてボス部11内に摺嵌せしめられて
いる。サポートヨーク12の凹孔12b内にはその底面
形状に合わせた形状の硬質の押板13及びばねガイド部
材15に外嵌された状態のコイルばね16が収容され、
ボス部11にねじ止めされた押えカバー17にて抜け止
めされている。 コイルばね16はその一端が押板13
に、また他端がばねガイド部材15の鍔15aに当接さ
れている。ばねガイド部材15はその内端が押板13の
近傍に位置し、また外端は押えカバー17の孔から外方
に突き出されている。 このばねガイド部材15にはガイ
ドロッド14が螺合挿通せしめられ、その内端はばねガ
イド部材15の内端から突き出されて押板13に近接し
て位置し、また外端には緩め止めを行なう止めナット1
8が螺合せしめられている。
【0010】而してこのような本考案装置にあっては、
舵輪1の回転操作によってピニオン軸2が回転せしめら
れると、これと噛合するラック軸3が左,右方向に移動
せしめられて操向が行われる。ラック軸3はギヤケース
4内において軸受部材5,6にて摺動可能に支承されて
おり、円滑な移動が可能となっている。特に軸受部材5
はラック軸3の左,右方向移動に伴うラックの移動域内
においてラック軸3を支承しているが、ラックと対向す
る部位を除く部分にてラック軸3を歯筋方向にわずかな
締代をもって支承しており、歯筋方向へのガタをなくす
ことにより、ラックとピニオン歯部間の打音の発生を防
止できる。
【0011】
【考案の効果】以上の如く本考案装置にあっては、ラッ
ク軸のラックの歯と対向する側の領域が欠除した円弧状
をなし、内径の中心と外径の中心とが偏心している軸受
部材を用いるから、ラック軸の歯筋方向へのガタ付きが
抑制され、ラック軸が歯筋方向に動くことによるラック
の歯とピニオン歯との間の打音の発生を防止できると共
に、ラック軸の円滑な動作を保持しつつ、しかもラック
軸に対する確実な軸受機能を維持し得る等、本考案は優
れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案装置の部分切欠正面図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】図2のIII −III 線による拡大断面図である。
【図4】図2のIV−IV線による拡大断面図である。
【図5】軸受部材の拡大側面図である。
【図6】軸受部材の背面図である。
【図7】従来装置の部分切欠側面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線による拡大断面図である。
【符号の説明】
1 舵輪 2 ピニオン軸 3 ラック軸 4 ギヤケース 5,6 軸受部材 5a 本体部分 5b 張出し部 11 ボス部 12 サポートヨーク 13 押板 14 ガイドロッド 15 ばねガイド部材 16 コイルばね

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラックとピニオンとの噛合部近傍及びこ
    の噛合部から離れた位置夫々にて軸受部材によりギヤケ
    ースに対しラック軸を摺動自在に支承するようにしたラ
    ック・ピニオン式舵取装置において、前記噛合部近傍で
    ラック軸を支承する軸受部材はラック軸のラックの歯
    対向する側を切欠いた円弧状に形成するとともに、その
    内径の中心が外径の中心に対し偏心し、前記ラック軸に
    対し、ラックの歯の歯筋方向の両端近傍にて圧接してい
    ることを特徴とするラック・ピニオン式舵取装置。
JP1991029442U 1991-04-01 1991-04-01 ラック・ピニオン式舵取装置 Expired - Lifetime JP2568409Y2 (ja)

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JPH04119274U JPH04119274U (ja) 1992-10-26
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP5168005B2 (ja) * 2008-07-24 2013-03-21 株式会社ジェイテクト ステアリング装置
JP5417840B2 (ja) * 2008-12-24 2014-02-19 日本精工株式会社 ステアリング装置
JP7225587B2 (ja) * 2018-07-20 2023-02-21 日本精工株式会社 ラックアンドピニオン式ステアリングギヤユニット

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5940167U (ja) * 1982-09-10 1984-03-14 トヨタ自動車株式会社 ステアリング装置のラツクバ−支持構造

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