JPH04119274U - ラツク・ピニオン式舵取装置 - Google Patents

ラツク・ピニオン式舵取装置

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JPH04119274U
JPH04119274U JP2944291U JP2944291U JPH04119274U JP H04119274 U JPH04119274 U JP H04119274U JP 2944291 U JP2944291 U JP 2944291U JP 2944291 U JP2944291 U JP 2944291U JP H04119274 U JPH04119274 U JP H04119274U
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rack
pinion
shaft
rack shaft
gear case
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JP2944291U
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宜範 古舘
雅彦 荻田
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光洋精工株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラック歯筋方向ガタによるラックとピニオン
歯部間の打音を防止する。 【構成】 ラック軸4のラックとピニオン軸2のピニオ
ンとが噛合する部位の近傍において、ギヤケース3に対
しラック軸4を摺動可能に支承するための軸受部材を、
ラックと対向する側を欠除した円弧状に構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は舵輪の回転動作に連動してピニオン軸を回転させ、これと噛合するラ ック軸をギヤケース内で往復移動させて操向を行うようにしたラック・ピニオン 式舵取装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は従来におけるラック・ピニオン式舵取装置の縦断面図、図8は図7のVI II−VIII線による断面図であり、図中22は図示しない舵輪に連なるピニオン軸、 23はラック軸、24はギヤケースを示している。ピニオン軸22のピニオンとラック 軸23のラックとはギヤケース24内において噛合せしめられると共に、このギヤケ ース24にピニオン軸22は図示しない玉軸受を用いて回転可能に、またラック軸23 は軸受部材25,26 にて矢符方向に移動可能に支承されており、舵輪の回転に連動 してピニオン軸22が回転し、これによってラック軸23が往復移動し、操向輪に対 する操向が行われるようになっている。
【0003】 ラック軸23はギヤケース24内においてラックとピニオンとの噛合部近傍及びこ れから離れた位置の2箇所において夫々環状の軸受部材25,26 にて摺動可能に支 持されている。 軸受部材25は合成樹脂にて形成され、図8に示す如く外径がギヤケース24のラ ック軸支持部24a の内径に略等しく、また内径はラック軸23の直径に略等しく、 ピニオン軸22側に位置する外周面にはギヤケース24におけるラック軸支持部24a の内周に設けた凹溝24b に係入する突部25a を備え、また反対側の周面には凹部 25b を形成し、この凹部25b とギヤケース24との間に板ばね27を介在せしめてあ る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところでこのような従来装置にあっては、凹部25b とギヤケース24との間に介 在された板ばね27によって軸受部材25の内径を縮小してラック軸23をピニオン22 に押圧し易くしてあるために、ラック軸23の歯筋方向のガタが大きくなり、ラッ クとピニオン歯部間の打音が生じることになる。 本考案はかかる事情に鑑みなされたものであって、その目的とするところはラ ック歯筋方向ガタによるラックとピニオン歯部間の打音を防止し、しかも確実な 軸受機能を保持し得るようにしたラック・ピニオン式舵取装置を提供するにある 。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案に係るラック・ピニオン式舵取装置は、ラックとピニオンとの噛合部近 傍及びこの噛合部から離れた位置夫々にて軸受部材によりギヤケースに対しラッ ク軸を摺動自在に支承するようにしたラック・ピニオン式舵取装置において、前 記噛合部近傍でラック軸を支承する軸受部材はラック軸のラックと対向する側を 切欠いた円弧状に形成してあることを特徴とする。
【0006】
【作用】
本考案にあってはこれによって、ラックの歯筋方向のガタによるラックとピニ オン歯部間の打音を生じることなく、しかも確実な軸受機能を保持できる。
【0007】
【実施例】
以下本考案をその実施例を示す図面に基づき具体的に説明する。 図1は本考案に係るラック・ピニオン式舵取装置を示す部分破砕正面図、図2 は図1の部分拡大図であり、図中1は舵輪、2はピニオン軸、3はラック軸、4 はギヤケース、5,6は軸受部材を示している。 ピニオン軸2とラック軸3とはギヤケース4内にて相互に噛合せしめられると 共に、ピニオン軸2は玉軸受7,8(図3参照)にてギヤケース4内に回転可能 に軸支され、またラック軸3は軸受部材5,6にてギヤケース4内にその軸方向 に向けて移動可能に支承されている。 軸受部材5はピニオン軸2のピニオンとラック軸3のラックとの噛合部近傍に 、また軸受部材6は噛合部から離れた位置にて夫々ギヤケース4内に配設されて いる。
【0008】 図3は図2のIII −III 線による拡大断面図、図4は図2のIV−IV線による拡 大断面図であり、図3に示す如くギヤケース4にはラック軸3のラック形成部位 側と反対側の周面と対向する位置にボス部11を設け、このボス部11にサポートヨ ーク12を嵌挿しコイルばね16の拡圧力を利用してラック軸3に弾接せしめると共 に、図4に示す如くラック軸3のラック形成部側を切欠いた軸受部材5が嵌め止 めされている。 図5は軸受部材5の側面図、図6は同じく背面図であり、軸受部材5はラック 軸3の周方向の過半部にわたってこれを覆い得る円弧状に形成された本体部分5a 及びその周方向の中央部における幅方向の両側に、夫々側方に向けて矩形状をな す張出し部5b,5b を設けて構成してある。軸受部材5の内径は外径に対してわず かに偏心しており、ラック軸3との間でラック歯筋方向にわずかな締代を有し、 その直角方向には隙間を有している。各張出し部5b,5b の曲率半径も本体部分5a の曲率半径と同じである。 本体部分5aの周方向の長さはラック軸3のラックと対向しない範囲であって、 且つ可及的に長く設定する。
【0009】 サポートヨーク12は先端部側には円弧状の樹脂製のシート12a を備え、また後 端部側には先端部側に向けてその長さの過半部にわたる凹孔12b を備え、凹孔12 b の底部から前記シート12a のサポートヨーク接触面にわたってシートの凸部を 嵌合固定するための貫通孔12c が形成されており、周囲にオイルシール12d を介 在させてボス部11内に摺嵌せしめられている。サポートヨーク12の凹孔12b 内に はその底面形状に合わせた形状の押板13が内嵌せしめられている。押板13の中央 部にはガイドロッド14が立設されており、このガイドロッド14にはばねガイド部 材15を外嵌すると共に、このばねガイド部材15の鍔縁15a と押板13との間にコイ ルばね16を介装させてある。 18は止めナットである。 ばねガイド部材15は内径がガイドロッド14の直径よりも若干大きい円筒形に形 成され、基端部外周には直径が前記サポートヨーク12の凹孔12b の直径よりも若 干大きい鍔縁15a を備えており、この鍔縁15a の外側面はボス部11に螺合した押 えカバー17にて抜け止めされている。18はコイルばね16の拡圧域を規制する止め ナットである。
【0010】 而してこのような本考案装置にあっては、舵輪1の回転操作によってピニオン 軸2が回転せしめられると、これと噛合するラック軸3が左,右方向に移動せし められて操向が行われる。ラック軸3はギヤケース4内において軸受部材5,6 にて摺動可能に支承されており、円滑な移動が可能となっている。特に軸受部材 5はラック軸3の左,右方向移動に伴うラックの移動域内においてラック軸3を 支承しているが、ラックと対向する部位を除く部分にてラック軸3を歯筋方向に わずかな締代をもって支承しており、歯筋方向へのガタをなくすことにより、ラ ックとピニオン歯部間の打音の発生を防止できる。
【0011】
【考案の効果】
以上の如く本考案装置にあっては、ラック軸のラックと対向する側の領域が欠 除した円弧状をなす軸受部材を用いるから、ラック軸の歯筋方向へのガタを生じ ることがなく、ラック軸が歯筋方向に動くことによるラックとピニオン歯部間の 打音の発生を防止できると共に、ラック軸の円滑な動作を保持しつつ、しかもラ ック軸に対する確実な軸受機能を維持し得る等、本考案は優れた効果を奏するも のである。
【提出日】平成3年5月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】 サポートヨーク12は先端部側には円弧状の樹脂製のシート12a を備え、また後 端部側には先端部側に向けてその長さの過半部にわたる凹孔12b を備え、凹孔12 b の底部から前記シート12a のサポートヨーク接触面にわたってシートの凸部を 嵌合固定するための貫通孔12c が形成されており、ボス部11との間に摩擦力を付 与するためにサポートヨーク12の 周囲にオイルシール12d を介在させてボス部11 内に摺嵌せしめられている。サポートヨーク12の凹孔12b 内にはその底面形状に 合わせた形状の硬質の押板13が内嵌せしめられている。押板13の中央部には硬質 ガイドロッド14が所定のクリヤランスを有して立設されており、このガイドロ ッド14にはばねガイド部材15を外周に螺合すると共に、このばねガイド部材15の 鍔縁15a と押板13との間にコイルばね16を介装させてある。18は止めナットであ る。 ばねガイド部材15の基端部外周には直径が前記サポートヨーク12の凹孔12b の 内径 よりも若干大きい鍔縁15a を備えており、この鍔縁15a の外側部は、ボス部 11にねじ等によって固定された押えカバー17に圧入固定されて抜け止めされてい る。18はガイドロッド14とばねガイド部材15との緩み止めを行なう止めナットで ある。このようにして、ガイドロッド14を位置決め固定することにより押板13とガイ ドロッド14の先端部との間に所定のクリヤランスを確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案装置の部分切欠正面図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】図2のIII −III 線による拡大断面図である。
【図4】図2のIV−IV線による拡大断面図である。
【図5】軸受部材の拡大側面図である。
【図6】軸受部材の背面図である。
【図7】従来装置の部分切欠側面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線による拡大断面図である。
【符号の説明】
1 舵輪 2 ピニオン軸 3 ラック軸 4 ギヤケース 5,6 軸受部材 5a 本体部分 5b 張出し部 11 ボス部 12 サポートヨーク 13 押板 14 ガイドロッド 15 ばねガイド部材 16 コイルばね
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年5月31日
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラックとピニオンとの噛合部近傍及びこ
    の噛合部から離れた位置夫々にて軸受部材によりギヤケ
    ースに対しラック軸を摺動自在に支承するようにしたラ
    ック・ピニオン式舵取装置において、前記噛合部近傍で
    ラック軸を支承する軸受部材はラック軸のラックと対向
    する側を切欠いた円弧状に形成してあることを特徴とす
    るラック・ピニオン式舵取装置。
JP1991029442U 1991-04-01 1991-04-01 ラック・ピニオン式舵取装置 Expired - Lifetime JP2568409Y2 (ja)

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JP2568409Y2 JP2568409Y2 (ja) 1998-04-15

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100465578B1 (ko) * 1995-10-26 2005-05-13 티알더블류 파르베르크지스테메 게엠베하 운트 코.카게 래크와피니언기어장치
JP2010023789A (ja) * 2008-07-24 2010-02-04 Jtekt Corp ステアリング装置
JP2010149542A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Nsk Ltd ステアリング装置
JP2020011662A (ja) * 2018-07-20 2020-01-23 日本精工株式会社 ラックアンドピニオン式ステアリングギヤユニット

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5940167U (ja) * 1982-09-10 1984-03-14 トヨタ自動車株式会社 ステアリング装置のラツクバ−支持構造

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