JPH08301129A - ラックアンドピニオン式ステアリング装置 - Google Patents

ラックアンドピニオン式ステアリング装置

Info

Publication number
JPH08301129A
JPH08301129A JP13561695A JP13561695A JPH08301129A JP H08301129 A JPH08301129 A JP H08301129A JP 13561695 A JP13561695 A JP 13561695A JP 13561695 A JP13561695 A JP 13561695A JP H08301129 A JPH08301129 A JP H08301129A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rack
eccentric
hole
shaft
rack shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13561695A
Other languages
English (en)
Inventor
Norihiro Saida
憲宏 齋田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unisia Jecs Corp filed Critical Unisia Jecs Corp
Priority to JP13561695A priority Critical patent/JPH08301129A/ja
Publication of JPH08301129A publication Critical patent/JPH08301129A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラック軸をピニオン軸側に押圧する部分の構
造が簡単にして、製造が容易なラックアンドピニオン式
ステアリング装置の提供。 【構成】 ギヤハウジング1の内面に、中心O1がラッ
ク軸2の中心O2に対してピニオン軸8側に偏心した偏
心孔9を設ける。この偏心孔9内に、ラック軸2が挿通
される貫通孔12を有し、外周が偏心孔9内に嵌り合っ
て回動可能な偏心カム11を挿入し、この偏心カム11
とギヤハウジング1との間に、偏心カム11をラック軸
2回りに回動させる付勢手段15を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車等に施用され
るラックアンドピニオン式ステアリング装置に関し、特
に、ラック軸をピニオン軸側に押圧する部分の構造が簡
単なステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のラックアンドピニオン式ステア
リング装置は、ギヤハウジング内に挿通され、両端がス
テアリングロッドを介して操舵輪に連結されるラック軸
と、該ラック軸に形成したラックに噛み合い、ステアリ
ングシャフトに連結されるピニオン軸とを備えており、
ステアリングシャフトに連結されるステアリングホイー
ルを回転させ、ピニオン軸を回転させることにより、ラ
ック軸がピニオン軸の回転方向に応じて軸方向に移動
し、操舵輪を操向制御する。
【0003】このとき、ラック軸には、ラックとピニオ
ン軸との噛み合いにより、ピニオン軸から離れる方向に
作用する曲げモーメントが生ずる。このために、従来例
にあっては、図3に示すように、ラック軸aの背面に、
リテーナbを介してスプリングcのばね力を作用させ、
これによってピニオン軸dの回転によって生じる曲げ力
を打ち消し、ラック軸aの真直度を確保するようになっ
ている。なお、類似の構成は、特開昭59−11964
号公報に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例にあっては、ギヤハウジングeにラック軸aと直交
する穴fを設けて、リテーナbおよびスプリングcを収
容し、この穴fをキャップgで塞いでナットhで固定す
る構造であるため、構造が複雑で製造コストが高くなる
虞がある。特に、ギヤハウジングeにラック軸aと直交
する穴fを形成する作業は、ラック軸aを挿通するため
にギヤハウジングdに設ける軸方向の孔とは方向が異な
るため、面倒となる。
【0005】本発明は斯かる従来の実情に鑑みて案出さ
れたもので、ラック軸をピニオン軸側に押圧する部分の
構造が簡単にして、製造が容易なラックアンドピニオン
式ステアリング装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、ギヤハ
ウジング内に挿通されたラック軸と、該ラック軸に形成
したラックに噛み合うピニオン軸とを備えたラックアン
ドピニオン式ステアリング装置において、前記ギヤハウ
ジングの内面に、中心がラック軸の中心に対してピニオ
ン軸側に偏心した偏心孔を設け、該偏心孔内に、ラック
軸が挿通される貫通孔を有し、外周が偏心孔内に嵌り合
って回動可能な偏心カムを挿入し、該偏心カムとギヤハ
ウジングとの間に、偏心カムをラック軸回りに回動させ
る付勢手段を設けた構成にしてある。
【0007】また、前記ラック軸と貫通孔との間および
偏心カムと偏心孔との間のいずれか一方または両方には
減摩部を設けてた構成にしてある。
【0008】
【作用】付勢手段によって偏心カムが偏心孔内でラック
軸回りに回動する。偏心孔の中心はラック軸の中心に対
してピニオン軸側に偏心しているから、偏心カムが回動
することによって、この偏心カムによってラック軸の背
面がピニオン軸側に押圧される。これによって、ラック
とピニオン軸との噛み合いによりラック軸に生ずる曲げ
力が打ち消され、ラック軸の真直度が確保される。
【0009】また、前記ラック軸と貫通孔との間および
偏心カムと偏心孔との間のいずれか一方または両方に設
けた減摩部が、偏心カムの回動を容易にする。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
述する。
【0011】図1は本発明のラックアンドピニオン式ス
テアリング装置を要部断面図(A)、および(A)のB
−B線断面図(B)で示す図面である。
【0012】図において、1はギヤハウジング、2はギ
ヤハウジング1の貫通孔3内に挿通されたラック軸で、
このラック軸2の端部には、ボール継手4のソケット5
が取付けられており、このボール継手4を介してステア
リングロッド6が連結してある。また、ラック軸2の所
定箇所にはラック7が形成してある。
【0013】8はラック軸2に形成したラック7に噛み
合うピニオン軸で、このピニオン軸8には図外のステア
リングシャフトが連結され、さらにステアリングホイー
ルが連結される。
【0014】前記ギヤハウギング1の内面には、中心O
1がラック軸2の中心O2に対してピニオン軸8側に偏
心した偏心孔9を形成してある。また、ギヤハウジング
1の外周にはボール継手4を覆う図外のブーツを取付け
るための取付け溝10が形成してある。
【0015】11は前記ギヤハウジング1に形成した偏
心孔9に回動自在に挿入された円柱状の偏心カムで、こ
の偏心カム11には、ラック軸2が挿通される貫通孔1
2が形成され、胴部には環状溝13が形成してある。ま
た、この偏心カム11の表面には減摩部としての潤滑被
膜処理18が施してある。偏心孔9内に挿入された偏心
カム11は、偏心孔9の開口端側に形成したリング溝1
3に取付けたC型リング14によってその抜出しを防止
してある。
【0016】15は偏心カム11をラック軸2回りに回
動させる付勢手段で、偏心カム11の胴部に形成した環
状溝13内に収容したコイルばねから構成され、このコ
イルばね15の一端は半径方向内方に折曲げられて偏心
カム11に形成した係止溝16に係止され、他端は半径
方向外方に折曲げられてギヤハウジング1に形成した係
止溝17に係止してある。ここで、図1(B)の矢印C
方向に偏心カム11が回転力するように予めコイルばね
15に捩じり方向のプレロードを与えた状態で、端部を
偏心カム11とギヤハウジング1とに係止させる。
【0017】斯かる構成によれば、図外のステアリング
ホイールを回転させ、このステアリングホイールにステ
アリングシャフトを介して連結されるピニオン軸8を回
転させる。これにより、ラック軸2がピニオン軸8の回
転方向に応じて軸方向に移動し、ピニオン軸8に設けた
ボール継手4を介してステアリングロッド6を操作し、
このステアリングロッド6に連結される図外の操舵輪を
操向制御する。
【0018】このとき、ラック軸2には、ラック7とピ
ニオン軸8との噛み合いにより、ピニオン軸8から離れ
る方向に作用する曲げモーメントが生ずる。しかし、付
勢手段15によって偏心カム11が偏心孔9内でラック
軸2回りに矢印C方向に回動する。偏心孔9の中心O1
はラック軸2の中心O2に対してピニオン軸8側に偏心
しているから、偏心カム11が回動することによって、
この偏心カム11によってラック軸2の背面がピニオン
軸8側に押圧される。これによって、ラック7とピニオ
ン軸8との噛み合いによりラック軸2に生ずる曲げ力が
打ち消され、ラック軸2の真直度が確保される。
【0019】また、偏心カム11の表面には減摩部とし
ての潤滑被膜処理18が施されているから、前記ラック
軸2と貫通孔12との間および偏心カム11と偏心孔9
との間の摩擦摺動が減じられ、偏心カム11の回動を容
易にする。
【0020】これにより、従来のキャップ、ナット等が
不要となるから、ラック軸をピニオン軸側に押圧する部
分の構造が簡単となり、また、偏心孔9がギヤハウジン
グ1に設ける貫通孔3と同方向に形成されるから、製造
が容易なラックアンドピニオン式ステアリング装置を得
ることができる。さらに、ラック軸2をピニオン軸8側
に押圧する力は、付勢手段15のばね力が直接作用する
のではなく、偏心カム11による所謂くさび作用で生ず
ることになるから、小さなばね力で安定した押圧力が得
られる。
【0021】図2は本発明の別の実施例を示す図面で、
この実施例が前記実施例と変わるところは、ラック軸2
と貫通孔12との間および偏心カム11と偏心孔9との
間に平面軸受け19,20を設けて減摩部を形成したこ
とにある。なお、他の構成部分は前記実施例と略同様で
あるから、前記実施例と同一構成部分には同一符号を付
しその重複する説明を省略する。
【0022】斯く構成することにより、偏心カム11が
さらに容易に回動可能となり、ばね力を小さくすること
が可能となる。
【0023】以上、実施例を図面に基づいて説明した
が、具体的構成はこの実施例に限られるものではなく、
発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。例え
ば、減摩部は、ラック軸2と貫通孔12との間および偏
心カム11と偏心孔9との間の何れか一方にのみ設ける
構成でもよい。
【0024】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、ギヤハウジング内に挿通されたラック軸と、該
ラック軸に形成したラックに噛み合うピニオン軸とを備
えたラックアンドピニオン式ステアリング装置におい
て、前記ギヤハウジングの内面に、中心がラック軸の中
心に対してピニオン側に偏心した偏心孔を設け、該偏心
孔内に、ラック軸が挿通される貫通孔を有し、外周が偏
心孔内に嵌り合って回動可能な偏心カムを挿入し、該偏
心カムとギヤハウジングとの間に、偏心カムをラック軸
回りに回動させる付勢手段を設けたことにより、偏心カ
ムが回動することによって、この偏心カムによってラッ
ク軸の背面がピニオン軸側に押圧される。これによっ
て、ラックとピニオン軸との噛み合いによりラック軸に
生ずる曲げ力が打ち消され、ラック軸の真直度が確保さ
れる。したがって、ラック軸をピニオン軸側に押圧する
部分の構造が簡単で、製造が容易なラックアンドピニオ
ン式ステアリング装置を容易に得ることができる。
【0025】また、前記ラック軸と貫通孔との間および
偏心カムと偏心孔との間のいずれか一方または両方には
減摩部を設けたことにより、偏心カムの回動が容易とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例としてのラックアンドピニオン
式ステアリング装置を要部断面図(A)、および(A)
のB−B線断面図(B)で示す図面である。
【図2】本発明の別の実施例を示す図1と同様の図面で
ある。
【図3】従来のラックアンドピニオン式ステアリング装
置の要部断面図である。
【符号の説明】 1 ギヤハウジング 2 ラック軸 7 ラック 8 ピニオン軸 9 偏心孔 11 偏心カム 12 貫通孔 15 コイルばね(付勢手段) 18 潤滑被膜処理(減摩部) 19,20 平面軸受け(減摩部)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ギヤハウジング内に挿通されたラック軸
    と、該ラック軸に形成したラックに噛み合うピニオン軸
    とを備えたラックアンドピニオン式ステアリング装置に
    おいて、前記ギヤハウジングの内面に、中心がラック軸
    の中心に対してピニオン側に偏心した偏心孔を設け、該
    偏心孔内に、ラック軸が挿通される貫通孔を有し、外周
    が偏心孔内に嵌り合って回動可能な偏心カムを挿入し、
    該偏心カムとギヤハウジングとの間に、偏心カムをラッ
    ク軸回りに回動させる付勢手段を設けたことを特徴とす
    る、ラックアンドピニオン式ステアリング装置。
  2. 【請求項2】 前記ラック軸と貫通孔との間および偏心
    カムと偏心孔との間のいずれか一方または両方には減摩
    部を設けてなる、請求項1記載のラックアンドピニオン
    式ステアリング装置。
JP13561695A 1995-05-11 1995-05-11 ラックアンドピニオン式ステアリング装置 Pending JPH08301129A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13561695A JPH08301129A (ja) 1995-05-11 1995-05-11 ラックアンドピニオン式ステアリング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13561695A JPH08301129A (ja) 1995-05-11 1995-05-11 ラックアンドピニオン式ステアリング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08301129A true JPH08301129A (ja) 1996-11-19

Family

ID=15155978

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13561695A Pending JPH08301129A (ja) 1995-05-11 1995-05-11 ラックアンドピニオン式ステアリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08301129A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003063418A (ja) * 2001-08-22 2003-03-05 Koyo Seiko Co Ltd 舵取り装置
US6860829B2 (en) * 2000-10-17 2005-03-01 Robert Bosch Gmbh Play-free steering gear
WO2010011043A1 (ko) * 2008-07-25 2010-01-28 한국델파이주식회사 자동차용 스티어링 기어
CN101844582A (zh) * 2009-03-27 2010-09-29 蒂森克鲁伯普雷斯塔股份公司 低成本的齿条式转向传动机构

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6860829B2 (en) * 2000-10-17 2005-03-01 Robert Bosch Gmbh Play-free steering gear
JP2003063418A (ja) * 2001-08-22 2003-03-05 Koyo Seiko Co Ltd 舵取り装置
JP4623353B2 (ja) * 2001-08-22 2011-02-02 株式会社ジェイテクト 舵取り装置
WO2010011043A1 (ko) * 2008-07-25 2010-01-28 한국델파이주식회사 자동차용 스티어링 기어
CN101844582A (zh) * 2009-03-27 2010-09-29 蒂森克鲁伯普雷斯塔股份公司 低成本的齿条式转向传动机构
EP2233381A1 (de) * 2009-03-27 2010-09-29 ThyssenKrupp Presta AG Kostengünstiges Zahnstangenlenkgetriebe

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3799236B2 (ja) 電動式動力舵取装置
US6179083B1 (en) Steering apparatus for vehicle
US10259488B2 (en) Steering system
US9802641B2 (en) Steering system
US20060238051A1 (en) Electric actuator
GB2036240A (en) Variable ratio rack and pinion gear
JP2014035016A (ja) 伝達比可変装置
JPH08301129A (ja) ラックアンドピニオン式ステアリング装置
JP2012001050A (ja) 電動パワーステアリング装置
JPH0514939Y2 (ja)
JP3878827B2 (ja) ウォーム減速装置及びこれを用いる電動式動力舵取装置
JP2003028153A (ja) 電動式動力舵取装置
JP3624309B2 (ja) 電動式舵取装置
JP3587614B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JPS58110372A (ja) ラツク・ピニオン式ステアリング装置
JP2007239953A (ja) 自在継手
JP2004301265A (ja) ウォーム支持装置及び電動パワーステアリング装置
JP2020172170A (ja) 電動パワーステアリング装置
JPH0891241A (ja) 後輪操舵装置
JPH0580957U (ja) ラックアンドピニオン形舵取装置
JP2019107989A (ja) ステアリング装置
US20230406403A1 (en) Steering actuator and initial free play adjustment method between reducer gears of steering actuator
JPS6138847Y2 (ja)
JP2000230564A (ja) 回転軸支持構造
JP2548159Y2 (ja) ラックアンドピニオン形舵取装置