JPH0240773B2 - Isendokonsenshi - Google Patents

Isendokonsenshi

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JPH0240773B2
JPH0240773B2 JP15628385A JP15628385A JPH0240773B2 JP H0240773 B2 JPH0240773 B2 JP H0240773B2 JP 15628385 A JP15628385 A JP 15628385A JP 15628385 A JP15628385 A JP 15628385A JP H0240773 B2 JPH0240773 B2 JP H0240773B2
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yarns
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Takashi Katagiri
Eiji Ichihashi
Keizo Tsujimoto
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Nippon Ester Co Ltd
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Nippon Ester Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、織編物に優れたドライ感とふくらみ
感を与える異繊度混繊糸に関するものである。 (従来の技術) 従来から合成繊維の欠点であるヌメリ感、ヘタ
リ感、更にはイラツキなどを除去して織編物にド
ライ感やふくらみ感を付与するために単糸の断面
形状を異形断面にしたり、あるいはドライ感や軽
さを付与するために単糸間の繊度を異ならしめる
試みが種々行なわれてきた。 例えば、これらの単糸の断面形状を三角断面や
星状突起を有する断面とした異形断面糸は、従来
の合成繊維では得られなかつた光沢やヌメリ感の
ない風合を付与するものとして実用化された。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、これら異形断面糸は単糸の周方
向にほぼ同形状の凸部と凹部を交互に有している
ので、織編物の工程あるいは前工程において糸条
に旋回や衝撃を加えたりすると、繊維の凹部に他
の繊維の凸部が入り込んで繊維と繊維が密着す
る、いわゆる充填作用が発生する。 従つて織偏物中での空隙率の低下、あるいは単
糸の収縮などによる移動が制限されるので、ふく
らみ感に欠けるという欠点は依然解消されておら
ず、またヌメリ感についてもある程度除去できる
ものの、ドライ感までは有していない。 また、織編物にドライ感を付与すべく単糸の断
面形状を極めてシヤープにした異形断面糸が提案
されているが、この繊維では断面形状がシヤープ
なために単糸間における空隙率は向上するものの
金属的な光沢になつたり、およそドライ感とはい
えないペーパライクなガサツキのある風合となる
欠点を有している。更には、このような糸条に1
メートル当たり2000〜5000回の実撚あるいは仮撚
を施すと、断面がシヤープなために凸部が旋回力
に対して弱く、変形してしまい単糸同志が旋回方
向に極めて堅固に充填され、かえつて空隙率が低
下してしまい、ヘタリ感のある風合となつたりガ
サツキのある風合となつたりする。 また、単糸間の繊度を異ならしめて織偏物にハ
リ、コシ、およびソフト感を持たせた異繊度混繊
糸、あるいは単糸間の熱収縮率を異ならしめた異
収縮混繊糸も提案されている。 これら異繊度混繊糸あるいは、異収縮混繊糸を
用いた織編物のふくらみ感はいくぶん向上するも
ののやはり織編物になるまでの工程において、糸
条への旋回や織編時での衝撃などによつて同形同
志が集合して充填作用が働いたり、精練などの後
加工時において収縮差による糸条の移動が制限さ
れたりしてふくらみの効果が阻害され、繊度差や
収縮差をつけたにもかかわらず、ふくらみ感が不
十分な織編物しか得られなかつた。 このような原因について調べた結果、従来の三
角断面形状や星状の断面形状では、円形の断面形
状を大なり小なり変形したものであるので、単糸
の重心はほぼ断面の中心にあり、繊維の横断面形
状方向に対して力が掛かつた時に転がりが発生し
て各単糸同志が充填し合い、ふくらみ感の欠けた
織編物になつているものと推定される。 本発明はこのような状況に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところはドライ感および
ふくらみ感に優れた織編物を得ることのできる異
繊度混繊糸を提供することにある。 (問題点を解決するための手段) 本発明者らは、ドライ感およびふくらみ感に優
れた織編物を得んとして単糸の断面形状に注目し
て検討した結果、単糸断面形状の構成が偏平を主
として一部に突起部を設けた糸条を織編物にして
表面を観察すると、各単糸の持つ偏平部の存在に
よつて各単糸が横の力に対して安定となり、転が
りが制限されるので充填作用が抑制されて織編物
に極めて豊かな空隙と、織編物表面に露出してい
る突起部によつて豊かなドライ感をかもし出して
いることを見出し本発明に至つた。 すなわち、本発明は単糸繊度が3デニール以上
の単糸繊度を20重量%以上、単糸繊度が1デニー
ル以下の細繊度糸を5重量%以上含む異繊度混繊
糸において、前記太繊度糸が偏平な幹部と突起部
とを持つ非回転対称形状を呈した断面形状で、か
つ下式()、()を満足する偏平度と突起度を
有する特殊異形断面糸であることを特徴とする熱
可塑性ポリマーからなる異繊度混繊糸を要旨とす
るものである。 偏平度(F);L/W≧4.5 −() 突起度(T);0.15≦H/L≦0.4 −() ここで L;太繊度糸の横断面における最長距離。 W;太繊度糸の横断面における最大内接円の半
径。 H;太繊度糸の最長距離Lの両端部A1およびA2
点を結ぶ直線に対する突起部の先端Bからの垂
直距離。 本発明における太繊度糸条の単糸断面形状の規
定であるが、偏平度(F)は、本発明のドライ感ふく
らみ感の向上した織編物を得るに極めて重要な役
割を果たすのである。 従つて、偏平度(F)を大きくすることによつて該
断面糸の単糸にかかる横方向の力、曲げ、あるい
はねじりに対して偏平状の幹部があるために安定
となり、単糸の移動や転がりが制限されるので、
織編の工程あるいは、前工程において糸条に旋回
や衝撃などを加えた場合、単糸間の凸部と凹部同
志が結合されにくくなり、先に述べた充填作用が
発生しないので空隙率は保持され、本発明の目的
とするふくらみ感のある織編物が得られる。 このように単糸同志の充填作用を防止して空隙
率を保持するためには、偏平度(F)は4.5以上必要
で、4.5未満の場合、幹部の幅(W)が大きいも
のとなるか幹部の長さ(L)が短いものとなり、単糸
の断面形状は円形断面の変形に近い形状となるの
で単糸の移動や転がりの現象が発生し、織編物の
工程あるいは、前工程で糸条に旋回や衝撃を加え
たりすると充填作用が生じ、ふくらみ感のないヘ
タリのある織編物となつてしまう。 しかしながら、偏平度(F)を無制限に大きくする
ことは、必然的に幹部の幅(W)が小さいものと
なるか、幹部の長さ(L)が長いものとなり糸条に実
撚あるいは仮撚を施した時、断面に変形が生じて
堅固な充填作用によつて、コシ、ハリのないヘタ
リのある織編物となることがあるので、偏平度(F)
は5.5以上とし、10を限度とすることが好ましい。 次に、太繊度糸の突起度(T)は、本発明の糸
条を用いた織編物の表面を指で滑らせた時、引つ
掛かかりによつて指先に伝わるドライ感の付与、
あるいは織編物内の空隙率の向上に効果を示す。 突起度(T)は、幹部の長さ(L)に対する突起部
の高さ(H)の比であるが、その値は0.15〜0.4の範
囲にすることが必要で、幹部の長さ(L)に対して
0.4を超えると必然的に突起部の高さ(H)が高いも
のとなり、単糸にかかる横方向の力、あるいは曲
げ、ねじりに対して幹部が不安定となり、転がり
による充填作用で空隙率が低くなり、ヘタリが発
生したり、光沢のきついギラツキのある織編物と
なる。 また、その値が0.15を満たない場合は、幹部に
対して突起部が低いので織編物表面の凹凸感が減
少してヘタリやヌメリ感のある織編物となる。 なお、本発明で太繊度糸の断面形状が非回転対
称形であることを規定しているが、従来の異形断
面糸は等角あるいはそれに近い角度で凹凸部が構
成されているので、光沢や指先で触れた時の感触
が単調となつたり、凹凸部の形状がほぼ同じであ
るために充填した場合密となり、外れにくくな
る。 本発明のように太繊度糸の断面形状を非回転対
称にすると複数の光沢あるいは感触が得られ、面
白味のある風合となり、更には凹凸部の形状が不
規則なのでたとえ充填しても外れ易い。 目的とするドライ感、ふくらみ感に富み、更に
はコシのある織編物を得るためには、前記非回転
対称の断面形状を有する太繊度糸の単糸繊度は3
デニール以上が必要で、好ましくは5〜7デニー
ルの範囲にすると上記に挙げた優れた風合の織編
物が得られる。3デニール未満では、単糸の断面
積が小さいため、幹部と突起部の効果による空隙
率の確保および単糸にかかる横方向の力、あるい
は曲げ、ねじりに対して反発力が期待できにくく
なり、ふくらみ感やコシ、ハリが減少する。 なお、該断面糸は先に述べたように、幹部と突
起部によるドライ感、ふくらみ感、更にはコシ、
ハリの効果を十分引き出すにはその単糸繊度を3
デニール以上、好ましくは5〜7デニールの範囲
にする必要があるが、逆に該断面糸のみで構成し
た糸条を織編物にした場合、太繊度からなるため
にソフト感が若干欠けて剛直な風合になるので好
ましくない。 そこで、本発明における異繊度混繊糸の単糸繊
度構成は、該断面形状の繊維を少なくとも20重量
%以上とし、同時にソフト感を付与するために単
糸繊度が1デニール以下の細繊度糸を5重量%以
上混合する必要がある。一方、本発明において、
前記太繊度糸の構成比率を20重量%未満にするこ
とドライ感、ふくらみ感が欠けてしまい、本発明
の目的に合わない織編物となる。 また、単糸繊度が1デニール以下の細繊度糸が
5重量%未満になると、前記太繊度糸の影響が強
くなりソフト感が欠け、剛直感が若干ある織編物
となる。 本発明において、前記太繊度糸と単糸繊度が1
デニール以下の細繊度糸の混合割合は、上記の範
囲内であれば特に限定することなく、目的とする
風合に応じて適宜変更が可能である。 なお、単糸繊度が1デニール以下の細繊度糸の
断面形状については特に限定するのものでないが
本発明の目的を最も効果的に達成するには、細繊
度糸も太繊度糸と同様な断面形状とするのが好ま
しい。 また、光沢があるシルク風合の編物を得んとす
るならば三角断面形状とし、ウールあるいはコツ
トン風合の編物を得んとするならば丸断面形状と
してもよい。 次に、本発明の太繊度糸の断面形状をを説明す
るに際して使用している用語、幹部の長さ(L)突起
部の高さ(H)、幹部の幅(W)について第1図に基
づいて説明する。 第1図は、本発明に供する太繊度糸の単糸の一
例を示す断面の模式図である。 まず、実質的に直線状にある2つの突起部間を
結ぶ最大長さA1、A2を求め、点A1、A2間の距離
を幹部の長さ(L)とする。 次に、幹部の端部A1およびA2点を結ぶ直線に
対する他の突起部の先端Bから垂直線を下だし交
点Pを求め、B,P間の距離を突起部の高さ(H)と
する。 次に、幹部分の系内において少なくとも3点に
接する内接円を描き、これらの中より最大内接円
Sの半径を幹部の幅(W)とする。 なお、本発明でいう偏平部は、第2図に示すよ
うに幹部の端部A1とA2を結ぶ直線が幹部の系内
より出ている断面形状も含むが、この場合の幹部
の長さ(L)、突起部の高さ(H)、幹部の幅(W)は先
に述べた定義をそのまま適用することができる。
ただしA1とA2を結ぶ直線に対して幹部辺部の最
大湾口部Xから垂直線を下した交点Yまでの距離
Zは幹部の長さ(L)に対して30%を超えないものと
する。 本発明で規定する偏平度(F)、突起度(T)を算
出するに使用する各種距離は、単糸の横断面の顕
微鏡写真を測定して求める。 なお、本発明における熱可塑性ポリマーとは、
ポリエステル、ポリアミド、ポリプロピレンなど
繊維形成能を有するポリマーであれば特に限定す
ることなく採用される。更には、制電、難燃剤な
ど機能性の向上を目的とした薬剤を添加したポリ
マーを用いても何ら差しつかえない。 本発明の異繊度混繊糸を得る方法としては、例
えば太繊度糸紡出用として第3図イ−3やイ−4
で示した形状のオリフイスを有する紡糸口金を用
い、該混繊糸を構成する各糸条を1枚の紡糸口金
より吐出させて、紡糸工程で異繊度混繊糸となす
紡糸混繊方法や、各糸条を別々に紡糸し、延伸や
カード練条など後工程で混繊する方法が可能であ
るが、混繊度合の向上や工程の繁雑さを考慮に入
れると、前者の方法を採用することが好ましい。 なお、1枚の紡糸口金より吐出する場合、繊度
の異なる3種あるいはそれ以上の異繊度混繊糸と
することも容易であり、この場合ドライ感、ふく
らみ感が一層優れた織編物となすことができる。 このようにして得られた異繊度混繊糸を用いた
織編物は、従来の合成繊維に見られない爽やかな
ドライ感、豊かなふくらみによる軽さを持つので
盛夏時においても快適な着用感があり、極めて有
用なものである。 (実施例) 次に、本発明を実施例を用いて更に具体的に説
明する。 参考例 1 (太繊度糸条の断面形状の効果) 酸化チタンを0.2重量%含有し、固有粘度〔η〕
が0.65であるポリエチレンテレフタレートを用
い、第3図のイ−1,イ−2,イ−3,イ−4に
示すオリフイスをそれぞれ12孔有する紡糸口金を
用いて、紡糸速度1400m/min、紡糸温度290℃、
吐出量20.1g/min、糸条冷却風速0.75m/min
の条件下で紡糸を行ない、第3図に示す回転対称
形であるロ−1,ロ−2、非回転対称形であるロ
−3,ロ−4の各種形状の異なる異形断面糸を得
た。 こうして得られた未延伸糸を供給糸となし、フ
イラメント用の延撚機にて、延伸温度78℃、延伸
倍率2.65、熱処理温度165℃で延伸を行ない、繊
度50デニール、単糸繊維数12フイラメントからな
るポリエステル延伸糸を得た。これら断面形状の
異なるフイラメント糸を0.2g/デニールの荷重
下で300T/Mの施撚と解撚を4回繰り返した後
500T/Mの実撚を施した糸条をパラフインで固
定し、次いでミクロトームで切断して顕微鏡にて
各単糸間の空隙の度合について観察した結果を第
1表に示した。なお、これら測定の評価基準とし
ては第3図のロ−1に示す三角断面形状の糸条を
用いた。 なお、表中の評価として ◎;測定の評価基準として用いた三角断面形に比
較して著しく良好なもの。 〇;測定の評価基準として用いた三角断面形に比
較してやや良好なもの。 ×;測定の評価基準として用いた三角断面形に比
較してほぼ同等なもの。
【表】 第1表から明らかなように、空隙の度合を高く
するには断面形状が非回転対称の特殊異形断面糸
の存在が必要であることがわかる。 なお、試験No.−3および試験No.−4の偏平度(F)
は、それぞれ6.2、5.9、また、突起度(T)はそ
れぞれ0.29、0.32であつた。 参考例 2 (太繊度糸の断面形状の偏平度(F)および突起度
(T)の効果) 参考例1と同様のポリエチレンテレフタレート
を用い、第3図のイ−4に示すオリフイスを12孔
有する紡糸口金で、オリフイスの寸法Laを一定
にして、Lb、Lc、の寸法を変更した紡糸口金を
用いて、紡糸速度1400m/min、紡糸温度290℃、
吐出量20.1g/min、糸条冷却風速0.75m/min
の条件下で紡糸を行ない、第3図ロ−4のような
形状で各種の偏平度(F)と突起度(T)の異なる異
形断面糸を得た。こうして得られた未延伸糸を供
給糸となし、フイラメント用の延撚機にて、延伸
温度78℃、延伸倍率2.65、熱処理温度165℃で延
伸を行ない、繊度50デニール、単糸数12フイラメ
ントからなるポリエステル延伸糸を得た。 これら偏平度(F)と突起度(T)の異なるフイラ
メント糸を参考例1と同様に各単糸間の空隙の度
合について観察した結果を第2−1および2−2
表に示した。
【表】
【表】
【表】 なお、第2−2表については参考例1と同じ評
価を行なつた後、経糸および緯糸ともに同じ延伸
糸で平織の組織にて製織を行ない、織物の曲げ特
性表面摩擦、表面の凹凸性などについて評価を行
なつた。 なお、評価基準としては参考例1と同様に三角
断面形状糸を用いた。 実施例 1 参考例1で用いたポリエチレンテレフタレート
を用いて、第3図のイ−4の形状をしたオリフイ
スの寸法がLa:0.08mm、Lb:0.5mm、Lc:1.1mmで
構成され15孔からなる紡糸口金と、孔径が0.2mm
で72孔からなる丸断面の紡糸口金をそれぞれ別々
の紡糸錘に取りつけ、前者の異形断面糸の紡糸温
度を285℃とし、吐出量が30.7g/minの条件で、
また、後者の丸断面形状糸については、紡糸温度
を295℃とし、吐出量が27.6g/minの条件で同
時に紡出した。更に糸条を冷却後、それぞれ15お
よび72フイラメントの中からその一部のみを取り
出して合糸を行ない、紡糸速度1400m/minで捲
き取り、フイラメントおよび単糸の繊度構成の異
なる未延伸糸を採取した。なお、異形断面糸の偏
平度(F)は6.0、また突起度(T)は0.33であつた。 このようにして得た未延伸糸を、延伸温度;78
℃、延伸倍率;2.65、熱処理温度;165℃の条件
で延伸を行ない、繊度が75〜76デニールで各単糸
の繊度は異形断面糸が5デニール、丸断面糸が
0.9デニールで混合比率の異なる異繊度混繊糸を
得た。単糸の繊度が5デニールと0.9デニールで
各種混合比率の異なる異繊度混繊糸を経糸および
緯糸として平織の組織にて製織し、次いでリラツ
クス精練、25%の減量加工、プレセツト、染色、
フアイナルセツトした。 得られた各混合比率の異なる異繊度混繊糸から
なる織物の評価結果を第3表に示す。
【表】 実施例 2 実施例1で用いたポリエチレンテレフタレート
を用いて、実施例1と同様の形状をした異形断面
オリフイスで構成された12孔からなる紡糸口金
と、孔径が0.20mmで21孔からなる丸断面の紡糸口
金をそれぞれ別々の紡糸錘に取りつけ、前者の異
形断面糸の紡糸温度を280℃とし、吐出量が24.6
g/minの条件で、また、後者の丸断面形状糸に
ついては、紡糸温度を295℃とし、吐出量が6.2〜
17.3g/minの条件で同時に紡出した。更に糸条
を冷却後、異形断面糸は全フイラメント、丸断面
糸は全フイラメントまたは一部のフイラメントを
合糸し、紡糸速度1400m/minで捲き取り、フイ
ラメント構成の異なる未延伸糸を採取した。な
お、異形断面糸の偏平度(F)は5.9、また突起度
(T)は0.32であつた。 このようにして得た未延伸糸を、延伸温度;78
℃、延伸倍率;2.65、熱処理温度;165℃の条件
で延伸を行ない、繊度が75デニールで各単糸の繊
度は異形断面糸が5デニール、丸断面糸が0.7、
0.9、1.5、2.0デニールで、異形断面糸が80重量
%、丸断面糸が20重量%の混合比率からなる異繊
度混繊糸を得た。 異形断面糸の単糸の繊度を5デニールと一定と
し、丸断面糸の単糸の繊度を0.7〜2.0デニールま
で変更した異繊度混繊糸を実施例1と同様に製織
し、評価した結果を第4表に示す。
【表】 ル。
実施例 3 実施例1で用いたポリエチレンテレフタレート
を用いて、実施例2と類似の形状で紡出糸条の偏
平度、突起度をほぼあわせるためにオリフイスの
寸法La、Lb、Lcを各種変更し、10〜40孔からな
る紡糸口金と、孔径が0.20mmで16孔からなる丸断
面の紡糸口金をそれぞれ別々の紡糸錘に取りつ
け、前者の異形断面糸の紡糸温度を280℃とし吐
出量が24.7g/minの条件で、また、後者の丸断
面形状糸については、紡糸温度を295℃とし、吐
出量が5.9g/minの条件で同時に紡出し、更に
糸条を冷却後、紡糸速度1400m/minで捲き取
り、フイラメント構成の異なる未延伸糸を採取し
た。このようにして得た未延伸糸を、延伸温度;
78℃、延伸倍率;2.65、熱処理温度;165℃の条
件で延伸を行ない、繊度が75デニールで各単糸の
繊度は異形断面糸が1.5、2.5、4.0、6.0デニール
で、丸断面糸が0.9デニール、異形断面糸が80重
量%、丸断面糸が20重量%の混合比率からなる異
繊度混繊糸を得た。このように、異形断面糸の単
糸の繊度を1.5〜6.0デニールまで変更し、丸断面
糸の単糸の繊度を0.9デニールと一定にした異繊
度混繊糸を実施例1と同様に製織し、評価した結
果を第5表に示す。
【表】 ル。
実施例 4 実施例1で用いたポリエチレンテレフタレート
を用いて、第3図イ−4の形状をしたオリフイス
の寸法がLa:0.08mm、Lb:0.50mm、Lc:1.1mmか
らなるオリフイス11孔と、オリフイスの幅が0.07
mm、長さが0.22mm、角度120゜の等角度からなる三
角断面のオリフイス37孔、合計48孔からなる紡糸
口金を用い、紡糸温度:285℃、紡糸速度:1400
m/min、吐出量:30.8g/minの条件で吐出し、
糸条を冷却後捲き取り、偏平度(F)は5.8で突起度
(T)は0.34である特殊異形断面糸と三角断面糸
の混繊糸で単糸の繊度構成の異なる未延伸糸を採
取した。 このようにして得た未延伸糸を、延伸温度;78
℃、延伸倍率;2.86、熱処理温度;165℃の条件
で延伸を行ない、繊度が75デニールで各単糸の繊
度は、特殊異形断面糸が5デニールで混繊比率73
%、三角断面糸が0.9デニールで混繊比率27%の
異繊度混繊糸を得た。 この異繊度混繊糸を経糸および緯糸として平織
の組織にて製織し、次いでリラツクス精練、25%
の減量加工、プレセツト、染色フアイナルセツト
した。このようにして得た織物について評価した
結果、ドライ感、ふくらみ感や光沢に優れたシル
ク風合の織物であつた。 実施例 5 相対粘度が2.6であるナイロン6を用い、実施
例4と同様の紡糸口金を用いて紡糸温度:275℃、
紡糸速度:1400m/min、吐出量:32.1g/min
の条件で吐出し、糸条を冷却後捲き取り、偏平度
(F)は5.5で突起度(T)は0.32である特殊異形断
面糸と三角断面糸の混繊糸で単糸の繊度構成の異
なる未延伸糸を採取した。 このようにして得た未延伸糸を、延伸温度;74
℃、延伸倍率;2.75、熱処理温度;165℃の条件
で延伸を行ない、繊度が75デニールで各単糸の繊
度は、異形断面糸が5デニールで混繊比率73%三
角断面糸が0.9デニールで混繊比率27%の異繊度
混繊糸を得た。 この異繊度混繊糸を経糸および緯糸として平織
の組織にて製織し、次いでリラツクス精練、25%
の減量加工、プレセツト、染色、フアイナルセツ
トした。このようにして得た織物について評価し
た結果、ドライ感、ふくらみ感や光沢に優れたシ
ルク風合の織物であつた。 (発明の効果) 本発明の異繊度混繊糸は前述したような構成を
有するので、該糸条を使用して得られる布帛は太
繊度糸の突起部によつてドライ感を有し、また偏
平な幹部と突起部の効果による空隙率の確保およ
び単糸にかかる横方向の力、曲げ、あるいはねじ
りに対して安定化するためにふくらみ感、コシ、
ハリが優れ、更に細繊度糸の存在によつてソフト
感をも併せて有することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の異繊度混繊糸を
構成する太繊度糸断面の模式図を示す。第3図は
参考例および実施例に用いたオリフイスの平面図
と該オリフイスより吐出した単糸の断面の模式図
を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 単糸繊度が3デニール以上の太繊度糸を20重
    量%以上、単糸繊度が1デニール以下の細繊度糸
    を5重量%以上含む異繊度混繊糸において、前記
    太繊度糸が偏平な幹部と突起部とを持つ非回転対
    称形状を呈した断面形状で、かつ下式()、
    ()を満足する偏平度と突起度を有する特殊異
    形断面糸であることを特徴とする熱可塑性ポリマ
    ーからなる異繊度混繊糸。 偏平度(F);L/W≧4.5 −() 突起度(T);0.15≦H/L≦0.4 −() ここで L;太繊度糸の横断面における最長距離。 W;太繊度糸の横断面における最大内接円の半
    径。 H;太繊度糸の最長距離Lの両端部A1およびA2
    点を結ぶ直線に対する突起部の先端Bからの垂
    直距離。
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