JPH0238239B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はミシン、及びさらに具体的には、縁に
沿うように針横方向移動機構を用いるためのミシ
ンに備えた装置に関するものである。

布地の縁からほぼ一定の距離のところに一連の
ステツチを縫うことが望ましい場合に多くの応用
例がある。この要求を満たすために、縁の位置を
感知しかつこれに従つて布地を導くための装置が
数多く開発されてきた。このような装置は典型的
に極めて複雑でありかつ供給するには高価になり
そのため制限的に受け入れられるのみであり、す
なわち通常工業的ミシン装置の分野に限られ受け
入れられてきた。しかしながら、多くの家庭用ミ
シンの使用者は彼らのミシンにそのような特徴を
備えることに興味を持つことがある。それゆえ布
地の縁から所定の距離をおいて縫い目をつくるた
めのより簡単で、より安価な装置を備えることが
好ましい。また家庭用ミシンに組み込むためのこ
のような装置を与えることも好ましい。

それゆえ本発明の目的は簡単で高価でない縫い
目を導くための装置を与えることである。

本発明の別の目的は家庭用ミシンに組み込むこ
とのできるこのような装置を与えることである。

前述のおよびこれに付随する目的は本発明の原
理によつて家庭用ミシンの針を横方向へ移動させ
る能力を用いて布地の縁からほぼ一定の所定の距
離のところに一連のステツチを縫うように縫い目
を導くようにするための装置を与えることにより
達成される。通常針の近くの布地の縁の位置を感
知するための装置と縁と針の間の距離を表わす信
号を与えるための装置が与えられている。この信
号に応じてミシン内の針横方向移動機構を制御し
て縁から所定の距離のところに横方向に針の位置
を定めるための付随する装置も備えられている。

本発明の性質により、この装置はさらに所定の
距離に関して調整可能な使用者により制御される
セツテイングを与えるための装置も含む。

図面を参照すると、それぞれの図面における同
じ構成要素には同一の参照番号を付けてあり、第
１図は本発明の原理により構成された例示的な装
置が組み込まれているミシンが全体として１０で
示されて図示されている。ミシン１０はベツド１
２、ベツド１２から直立している支柱１４、及び
ベツド１２の上につき出ているブラケツトアーム
１６を含む。ミシンの駆動機構は駆動電動機（図
示されていない）を含む公知の駆動機構により時
機を合わせて相互接続されたアームシヤフト１８
とベツドシヤフト（図示されていない）を含む。
針２０はブラケツトアーム１６におけるゲート２
４に横に移動する運動をするように取り付けた針
棒２２により上下の往復運動をするように動かさ
れる。針の往復運動を伝えるためにアームシヤフ
ト１８と針棒２２の間に任意の連結部品を用いて
よい。

針２０へ横方向へ移動させる運動を伝えるため
に、駆動リンク２６を２８においてゲート２４に
対して枢軸回転させ、例示的には1977年４月５日
付で付与された米国特許第4016441号に説明され
ている種類の反転可能直線作動子３０へ機械的に
接続させる。この直線作動子３０はそれゆえミシ
ン針２０の横の位置を決定するように制御されれ
ばよく、このことは1976年10月５日付で付与され
た米国特許第3984745号に例示的に説明されてお
り、その開示はこれによりここにおいて参照によ
り組み込まれている。

布地３２を移動させるために、送り歯３４が針
板３８にあいているスロツト３６を通してベツド
１２の外へ出ている。

第１図には1976年２月17日付で付与された米国
特許第3939372号に図示され説明されている種類
のものであればよいタイミングパルス発振器４０
も図示されている。このパルス発振器４０は一連
のタイミングパルスを、アームシヤフト１８の
各々の回転につき１つ与える。

本発明の原理により、ミシン１０は布地３２の
縁４４からほぼ一定の距離のところに一連のステ
ツチを縫うための装置が備えられている。縁４４
はまつすぐなものとして例示的に示されている
が、本発明は、針２０の横の行程の範囲の限界の
内側では、縁４４の輪郭に関係なく有効であるも
のとする。

かつて、公知の家庭用ミシンの使用者が布地の
縁からほぼ一定の距離のところに一連のステツチ
を縫いたいと思つた時、その布地を針からその所
定の距離のところに縁が保持されるように極めて
注意深く導かなければならなかつた。これに関し
て使用者を助けるために、例えば、ミシンの針板
に画線器でつけた線を使用することを含めて種々
の縁の導き方が開発されてきた。しかしながら、
これらの設計のうちで布地の縁と一連のステツチ
の間の間隔を実際に制御するものはない。

従つて、問題の本発明は布地の縁の進む所望の
線からの横へのそれに対して補償するように針の
横の位置を調整することにより布地の縁からほぼ
一定の所定の距離のところに一本のステツチを縫
うのを助けるようになつている。この結果を得る
ために、ブラケツトアーム１６にミシン１０を縁
を導くモードの操作にしたい時使用者により使用
されるスイツチ４６が備えられている。縁４４の
位置を感知するために、縁センサー５０が備えら
れている。これは例示的に1971年９月28日付で付
与された米国特許第3609373号に説明されている
種類のものであり、これによりその開示はここに
おいて参照により組み込まれている。縁センサー
５０は針２０より進んで１つか２つのステツチ分
だけ間隔をあけた第１のフオトセンサー５２と、
第２のフオトセンサー５４とを含み、これらのセ
ンサー５２，５４はいずれもベツドプレート５６
内に配置されている。センサー５２は細長い棒状
の構造をしておりその位置は縁４４の所望の位置
をセンサー５２の中央に設定するために長さ方向
に調整可能である。センサー５２をそのように調
整すると、センサー５２の中心と中心の針の位置
との間の横の距離が一連のステツチ４２と縁４４
の間の所望の間隔に等しくなる。センサー５４は
通常の縫う操作の間はいつでも布地３２によりほ
とんど覆われるであろう領域に配置される基準セ
ンサーである。このセンサー５４は布地の透明度
を監視するのに用いてセンサー５２からの信号を
修正するために用いられる情報を供給するように
しそのためセンサー５４は縁４４の位置の誤差に
のみ関係のある情報を含む。参照した米国特許第
3609373号に、詳しくはその第２ｂ図に関して、
十分に開示されかつ説明されているように、電圧
がリード線５８に与えられこの電圧はセンサー５
２の中心に対する縁４４の位置を表わし、一方縁
４４の実際の位置と所望の位置の差を表わす。縁
センサー５０内における回路構成部品の値は縁４
４がセンサー５２の中心の上部に存在する時に、
リード線５８における電圧がゼロとなるように選
択し、負の電圧、例えば、第１の極性の信号はセ
ンサー５２のより多くの部分が布地３２で覆われ
ていること、即ち、縁４４が第１図で右方、例え
ば、第１の方向に沿つてずれていることに対応し
正の電圧例えば、第２の極性の信号はセンサー５
２のより少ない部分が布地３２により覆われてい
ること、即ち、縁４４が第１図で左方、例えば、
第２の方向に沿つてずれていることに対応するよ
うにする。

上述の米国特許第3984745号に説明され開示さ
れているように、ステツチパターン情報はバイト
作動子３０と送り作動子（図示されていない）を
制御するためのデイジタル信号の形でパターン
ROM６０に記憶されている。送り情報信号は適
切な時にパターンROM６０から送り作動子装置
６２へ伝送される。同様に、バイト情報信号は、
適切な時に、ゲート６６からラツチ６８を介し
て、作動子３０を含むバイト作動子装置６４へ伝
送される。しかしながら、縁を導くスイツチ４６
が閉成されている時、パターンROM６０からの
バイト情報用の伝送ゲートは不作動となりその代
りに、アナログ−デイジタル変換器回路７０から
の伝送ゲートが作動可能となる。このアナログ−
デイジタル変換器回路７０への入力は縁センサー
５０からのリード線５８における位置の情報であ
り、この情報は縁４４と一本のステツチ４２の間
にほぼ一定の所定の距離を保持するために針２０
が占めなければならない横の位置に対応する。

要約すると、使用者が布地の縁からほぼ一定の
所定の距離のところに一本のステツチをかけたい
時、ミシン１０を直線ステツチモードの操作に設
定し縁を導くスイツチ４６をONの位置にして作
動させる。センサー５２の長さ方向位置は使用者
が調整してセンサー５２の中心が布地３２の縁４
４に対して所望の位置にくるように、好ましくは
針２０がその中心の位置にくるように整列させ
る。次にミシンを作動させると上述の装置が布地
３２の横の移動を補償する。上述の装置は針２０
の最大の許容できる横行程の範囲内において有効
であるのみであるということは理解される。もし
布地３２がこの範囲から横にずれるならば、使用
者によりこの範囲内に導かれなければならない。

こうして、布地の縁からほぼ一定の所定の距離
のところに一連のステツチを縫うための装置が開
示された。上述の装置は本発明の原理の応用の例
示的なものにすぎないということは理解される。
特許請求の範囲により画定されているように、本
発明の意図と目的からはずれることなく多数の別
の装置が当業者により案出されるであろう。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の原理により構成された例示的
な装置が組み込まれているミシンの一部破断斜視
図、第２図は本発明の原理により構成された例示
的な回路のブロツク線図である。 参照番号の説明、１０……ミシン、２０……ミ
シン針、２２……針棒、３０……反転可能直線作
動子、４６……スイツチ、５０……縁センサー、
５２，５４……フオトセンサー、６４……バイト
作動子装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 布地送り方向に対して横方向に移動可能で、
   かつ、上下の往復運動可能な針と、針の横方向の
   位置決めをする針横方向移動機構とを有するミシ
   ンにおいて、布地の側縁からほぼ一定の所定の距
   離に一連のステツチを縫うことを制御するための
   ステツチの位置制御装置であつて、 上記側縁の所望の位置を設定するために使用者
   により調節可能な装置と、 上記側縁の実際の位置を感知する感知装置を含
   み、上記実際の位置が上記所望の位置と一致して
   いないときは、上記所望の位置にあるときの上記
   側縁に対して直角に第１の方向に沿い、又は反対
   の第２の方向に沿つて上記実際の位置がずれてお
   り、 上記感知装置は、上記実際の位置と上記所望の
   位置が一致しているときは０の値をもつ信号を発
   生し、上記実際の位置が上記第１の方向に沿つて
   ずれているときは第１の極性をもち、かつ信号の
   大きさが上記実際の位置と上記所望の位置との間
   のずれの距離の増加に従つて増加する信号を発生
   し、また、上記実際の位置が上記第２の方向に沿
   つてずれているときは第２の極性をもち、かつ信
   号の大きさが上記実際の位置と上記所望の位置と
   の間のずれの距離の増加に従つて増加する信号を
   発生し、さらに 上記感知装置からの信号に応答し、かつ上記針
   横方向移動機構に接続される制御装置を含み、上
   記制御装置は上記針横方向移動機構を介して上記
   針が上記側縁の実際の位置から一定の所定の距離
   を維持するように上記針を横方向へ位置決めさせ
   るステツチの位置制御装置。