JPH0235225Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は収納棚、特に床上に配置された台状
のキヤビネツトの上方に間隔を存して配設され、
収納キヤビネツトの上面を物品載置面として利用
可能とするようにした収納棚の取付装置に関す
る。

（従来の技術） 従来、第１図に示すように洗面台１の側方に隣
接して、これと略同一の高さを有する台状の収納
キヤビネツト２を配置すると共に、該収納キヤビ
ネツト２の上方に間隔をおいて収納棚３を壁面に
取り付け、収納キヤビネツト２の上面を物品載置
面として使用し得るようにしたものは公知であ
る。

そしてかかる収納棚３の壁面への取り付けは、
第５図に示すように、収納棚３の背面板４と壁面
５とをビス６で固着するようにしたものが一般的
である。７は下方に位置する収納キヤビネツト２
との間に所定の間隔を確保するために、収納キヤ
ビネツト２と収納棚３との間に配設されたスペー
サー板であり、このスペーサー板７の上面に収納
棚３が載置される。

（考案が解決しようとする問題点） 収納棚３を壁面５に取り付けるには、壁面に取
付棧８を定着し、この取付棧８にビス６を螺挿し
て固着している為、取付のための特別な構造を要
し、取付後位置を変更することが困難であると共
に、ビス６は少なくとも背面板４の４隅に４ケ所
必要であり、手間がかかるという問題点があつ
た。

（問題点を解決するための手段） 上記問題点を解決するために、この考案が採つ
た手段は、収納キヤビネツト２の上方にスペーサ
ー板７を介して間隔を存して配設される収納棚３
の天板３０及び底板３１に各々の同一位置に同一
径の取付孔３２を形成し、スペーサー板７の上面
に底板３１の取付孔３２に係入するダボ３３を突
設し、壁面５に固着される取付板３４に天板３０
の取付孔３２に係入する固着ピン３５を突設した
ことを特徴とする。

（作用） 収納棚の天板及び底板の同一位置に取付孔を形
成し、底板に形成した取付孔にスペーサー板に突
設したダボを係入し、天板の取付孔に固着ピンを
係入しつつ該固着ピンを突設した取付板を壁面に
固着して、収納棚を壁面に取り付ける。収納棚の
前面を開閉する扉の開放方向を左右異ならせて配
設する場合には、取付孔が天板と底板の同一位置
に形成されているので、収納棚を上下逆転するこ
とにより支障なく取り付けることが出来る。

（考案の効果） この考案によれば、天板と底板に形成した取付
孔に取付板の固着ピンとスペーサー板のダボを係
入することにより簡単に収納棚を壁面に配設する
ことが出来、作業性の向上を図ることが出来ると
共に、取付位置を簡単に変更することが出来る。
又、収納棚を上下逆転することにより扉の開閉方
向の左右勝手違いに簡単に対応することが出来
る。更に、収納棚の内面に取付用ビスが存在せ
ず、体裁が良いと共に、ビスのサビにより収納棚
の内面が汚染されるおそれもない。

（実施例） 以下に図面を参照しつつ、この考案の好ましい
実施例を説明する。収納棚３は、その天板３０並
びに底板３１に背面側両側にそれぞれ同一位置に
同一径の取付孔３２を穿孔する。そして該取付孔
３２に係入するダボ３３をスペーサー板７の上面
に突設すると共に、断面Ｌ状の取付板３４に取付
孔３２に係入する固着ピン３５を突設する。

スペーサー板７は図示のように別部材に構成し
ても、或は下方に位置する収納キヤビネツト２の
上面に一体に連設したものであつても良い。又、
取付板３４は図示のものでは、２個用いている
が、連続した一枚の取付板とし、固着ピン３５を
２本突設しても良い。

スペーサー板７を壁面５にビス９で固着した
後、収納棚３の底板３１の取付孔３２をダボ３３
に係入して、スペーサー板７の上部に収納棚３を
支持しつつ連設する。次に、取付板３４の固着ピ
ン３５を天板３０の取付孔３２に係入しつつ、取
付板３４を壁面５にビス１０で固着する。これに
より、収納棚３は壁面５に安定に取り付けられ
る。

収納棚３の扉の開閉方向を左右異ならせて取り
付けたい場合、収納棚３を上下逆転して前記と同
様に取付孔３２にダボ３３及び固着ピン３５を係
入すれば良い。

【図面の簡単な説明】

第１図は収納棚の配置状態を示す斜視図、第２
図はこの考案の取付装置を示す分解斜視図、第
３，４図は取付部を示す断面図、第５図は従来の
取付状態を示す断面図である。 ２……収納キヤビネツト、３……収納棚、５…
…壁面、７……スペーサー板、９，１０……ビ
ス、３０……天板、３１……底板、３２……取付
孔、３３……ダボ、３４……取付板、３５……固
着ピン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 収納キヤビネツト２の上方にスペーサー板７を
   介して間隔を存して配設される収納棚３の天板３
   ０及び底板３１に各々の同一位置に同一径の取付
   孔３２を形成し、スペーサー板７の上面に底板３
   １の取付孔３２に係入するダボ３３を突設し、壁
   面５に固着される取付板３４に天板３０の取付孔
   ３２に係入する固着ピン３５を突設したことを特
   徴とする収納棚の取付装置。