JPH0427426Y2

JPH0427426Y2 -

Info

Publication number: JPH0427426Y2
Application number: JP1987164073U
Authority: JP
Priority date: 1987-10-26
Filing date: 1987-10-26
Publication date: 1992-07-01
Also published as: JPH0167983U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、洗面所やトイレルーム等の壁面に設
けた開口部に半埋込み状に取付ける手洗器と、該
手洗器とは別体に成形されその手洗器上位に取付
ける収納キヤビネツトとを備えた手洗いユニツト
に関する。

（従来の技術）従来、この種の手洗いユニツトとして、例えば
実開昭62−20534号公報に記載されたものが知ら
れている。

この手洗いユニツトは、壁面に設けた開口部の
左右側縁に夫々縦棧を縦設し且つ両縦棧間に上下
の横棧を架設して、それら左右の縦棧と上下の横
棧で囲まれる部分に手洗器を収容するための開口
を形成してあり、手洗器の背面部をその開口に挿
入した後その上縁、下縁を夫々上、下の横棧にビ
ス止めすることで、手洗器を開口部内に半埋込み
状に固定するようになつている。

（考案が解決しようとする課題）ところで上記した従来の手洗いユニツトにおい
ては、手洗器を取付ける際にその背面部を開口に
挿入することで手洗器を仮置きしてビス止め作業
を効率よく行いうる構成になつているものの、実
際には単に手洗器背面部を開口に挿入するだけの
極めて不安定な手段なため、現場においては仮置
き状態の手洗器を作業者が支えながらビス止めを
行うこともあり、従つて、取付け時の作業性を大
幅に向上させるとはいい難いものであつた。

本考案は上述したような従来事情に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、手洗
器の仮置きをより信頼性の高い手段で行いうるよ
うにすると共に、手洗器の上位に収納キヤビネツ
トを取付ける際にその仮置きのための手段にかか
る衝撃を軽減しうるようにすることにある。

（課題を解決するための手段）以上の目的を達成するために本考案の手洗いユ
ニツトは、壁面に設けた開口部に半埋込み状に取
付ける手洗器と、該手洗器とは別体に成形され手
洗器の上縁に下端を当接して手洗器の上位に取付
ける収納キヤビネツトとを備えた手洗いユニツト
において、上記開口部の上縁に上下面を開口する枠状金具
を突設し、手洗器の上縁裏側には、枠状金具の上面開口縁
に係合する傾斜面を有し、且つ枠状金具に上方か
ら緩嵌して手洗器を掛止する係合凸片を突設する
と共に、上記手洗器の上縁と収納キヤビネツト下端との
間にパツキンを設けたことをと特徴とする。

（作用）以上の構成によれば、手洗器に設けた係合凸片
を、開口部に設けた枠状金具に上方から挿入する
ことにより、係合凸片の傾斜面が枠状金具の上面
開口縁に係合するをもつて手洗器を掛止（仮止
め）する。よつて、従来のように手洗器の背面側
を開口部に挿入するだけのものに比べ、手洗器の
仮置きがより信頼性の高いものになる。

同時に、手洗器の上位に収納キヤビネツトを取
付ける際に、手洗器の上縁と収納キヤビネツト下
端との間に設けたパツキンによつて、上記枠状金
具及び係合凸片にかかる衝撃を軽減する。

（実施例）以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。

第１図及び第２図は、洗面所やトイレルーム等
の壁面Ｂに開穿された開口部B′の中高部位に手
洗器１を取付けると共に、この手洗器１の上位の
開口部分に収納キヤビネツト２を取付け、さらに
手洗器１の下位の開口部分には収納ボツクスＣを
取付けてなる本実施例の手洗いユニツトＡを示し
ている。

開口部B′は壁面Ｂの下端付近から所定高さま
で開設された縦長の開口で、手洗器１・収納キヤ
ビネツト２・収納ボツクスＣの背面部分を挿入可
能に形成される。またその左右側縁には夫々縦棧
B₁を縦設すると共に、中高部位には手洗器１の
上縁、下縁と対向するように上位、下位の横棧
B₂，B₃が架設される。そうして、開口裏側を収
容スペースB″とし、手洗器１・収納キヤビネツ
ト２・収納ボツクスＣの背面部分を収容して、手
洗いユニツトＡが半埋込み状に壁面Ｂに取付けら
れるようになつている。

手洗器１は背面部１１と、該背面部１１の下端
を前方へボール状に膨出したボール部１２とから
なる陶製の一体形製品で、ボール部１２の上方に
は吐水口１３を、この吐水口１３の左又は右側に
は吐水口１３開閉するハンドル１４を備えてい
る。またこの手洗器１は、背面部１１を収容スペ
ースB″へ挿入すると共に、その上縁及び下縁を
夫々上記した上位、下位の横棧B₂，B₃へ後述の
如く取付けて、開口部B′へ半埋込み状に取付け
られる。

背面部１１は前面を開口する箱形状のもので、
その上縁及び左右側縁には、立面１１ａとその立
面１１ａ外端から背面方向に水平面１１ｂを延設
してなるリム１１ｃを形成し、そのリム１１ｃで
囲まれた部分の内端を背面方向に且つ開口部
B′へ挿入可能に膨出してなり、その内部を背面
凹部１１ｄとしている。

収納キヤビネツト２は、合成樹脂等の所望な材
料を用いて一体成形した収納機能部２１と、その
収納機能部２１を開閉する扉２２とで構成され
る。

収納機能部２１は前面を開口する箱形のもの
で、その開口縁には前記手洗器１におけるリム１
１ｃと同様に形成されるリム２１ａを設けると共
に、そのリム２１ａで囲まれた部分を背面方向に
且つ開口部B′に挿入可能に膨出して内部を収納
凹部２１ｂとしてなり、さらにその上縁部２１
a′が開口部B′の上縁に対向し、且つ下縁部２１
a″が手洗器１の上縁部分の水平面１１ｂに当接す
るように形成する。収納凹部２１ｂは、その内部
を、背面方向から適宜間隔をおいて膨出する棚部
２１ｄによつて数室に区画される。

そうして、収納機能部２１の後半部を手洗器１
の上位の開口部分へ挿入し、前記下縁部２１a″が
手洗器１の上縁・水平面１１ｂに当接するように
収納キヤビネツト２を押し下げ、さらにその内壁
を縦棧B₁へ螺子止めするをもつて、収納キヤビ
ネツト２が開口部B′へ半埋込み状に固定される。
尚、図面では収納キヤビネツト２の下縁部２１
a″と手洗器１の上縁・水平面１１ｂとを螺子３ａ
によつて連結している。

手洗器１の上縁と収納キヤビネツト２下端との
間にはパツキン３が設けられる。

パツキン３は、ハイインパクトスチロール等の
所望の合成樹脂材によつて横長薄板状に形成さ
れ、手洗器１上縁部分の水平面１１ｂと、収納キ
ヤビネツト２の下縁部２１a″との間に介在するよ
う敷設される。

尚、パツキン３は収納キヤビネツト２の下縁部
２１a″底面、若しくは手洗器１の上縁・水平面１
１ｂに接着剤等を用いて予め取付けるようにして
もよい。

収納ボツクスＣは、手洗器１の下位の開口部分
に取付けられるボツクス体１Ｃと、該ボツクス体
１ｃの下位に配設される巾木体２Ｃとからなり、
ボツクス体１ｃは前記収納機能部２１とほぼ同様
に形成されるが、その上縁部分はボール部１２下
面に当接・係合可能に形成する。

巾木体２Ｃには、その前面板c₁中央に開設した
吸気口c₂及び吹出口c₃と、前面板c₁後方に設けた
温風吹出部c₄とを備えた温風ヒーター２C′を一体
に設けてある。

温風ヒーター２C′は、収納機能部２１内に配備
されたコントロール部２C″にリード線２Ｃ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】壁面に設けた開口部に半埋込み状に取付ける手
洗器と、該手洗器とは別体に成形され手洗器の上
縁に下端を当接して手洗器の上位に取付ける収納
キヤビネツトとを備えた手洗いユニツトにおい
て、上記開口部の上縁に上下面を開口する枠状金具
を突設し、手洗器の上縁裏側には、枠状金具の上面開口縁
に係合する傾斜面を有し、且つ枠状金具に上方か
ら緩嵌して手洗器を掛止する係合凸片を突設する
と共に、上記手洗器の上縁と収納キヤビネツト下端との
間にパツキンを設けたことを特徴とする手洗いユ
ニツト。