JPS5846202Y2 - 家具用開閉板の支持構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は家具用開閉板の支持構造に関するものである。

家具用の開閉板としては、ホームチ゛スクの開閉天板や
収納ボックスの開閉蓋或いはバスキャビネットの開閉板
等があるが、従来構造の開閉板支持構造は、前記開閉板
を開閉可能に位置させる左右の側面板の内側つまり左右
の側面板が互に対向する部分に金具を取り付けて、この
金具と前記開閉板との間に張架した連結部材によって前
記開閉板を開閉させる構造となっているため、左右の両
側面板の間隔を有効に使うことができず、金具が内方へ
突出した距離だけ開閉板の横幅が狭くなる欠点があった
。

本考案はこのような従来欠点を解消して側面板相互間を
有効に使うことができると共に外観が優美な家具用開閉
板の支持構造を提供しようとするものである。

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳述する。

第１図は本考案に係る開閉板支持構造を備えた収納ボッ
クスの斜視図で、同図中１，１は左右の側面板で、この
側面板１，１の底部には基台２を、また上部には天板３
を、さらに背部には背面板（図示せず）を取り付けると
共に、上下方向の中央部分に台板４を張架し、この台板
４の下方には収納室５を、また台板４の上方には数枚の
棚板６・・・・・・を水平に張架して棚部７をそれぞれ
形成している。

前記側面板１，１は第３図乃至第４図に示す如く前後両
端に配した枠板８，８の外面相互間にベニヤ板等の化粧
板９，９を張架して内部を空隙１０に形成している。

又図示していないが前後枠板８，８間を上下方向に適宜
間隔をおいて架設している。

このように構成した側面板１，１の前端面にはネジ釘１
１等を用いてステーガイド１２．１２を取り付け、これ
らの各ステーガイド１２．１２に摺動自在に設けた金属
ステー１３．１３によって、前記収納室５の前面開口を
覆う開閉板１４を開閉すべく構成している。

次に第２図乃至第４図を参照して前記ステーガイド１２
および金属ステー１３の具体的構造について述べる。

前記金属ステー１３は第２図に示す如く円弧状に曲率し
たもので、この適宜の曲率を選定することによって前記
開閉板１４を３０°、４５°もしくは９０゜等任意の角
度に開角させることができる。

このように曲率状となした金属ステー１３の下端（先端
）には平板状の開閉板取付ブラケット１５を一体的に連
設している。

このブラケット１５は２つの取付孔１６．１６を有する
金属製のものでこの孔１６．１６は木ネジ（図示せず）
等を嵌入して前記開閉板１４に固着するのである。

また、この金属ステー１３は前記ステーガイド１２のガ
イド孔１７に摺動可能に挿入した後に、その上端（後端
）を折り曲げてストッパー１８を一体形成している。

一方、前記ステーガイド１２は先に述べた側面板１の前
端面の肉厚１１（第４図参照）と略同−幅１２（第２図
参照）のもので、このステーガイド１２は前記ガイド孔
１７と、ステー１３の摺動を案内する案内片１９とを備
えたもので゛ある。

また、このステーガイド１２の主面には前記開閉板取付
ブラケット１５を吸着する磁石２０．２０を該主面と面
一になるように取り付けている。

而して前記側面板１の枠板８の一部分をくりぬいて、前
記ステーガイド１２を枠板８の前端面と面一になるよう
に埋め込んだ後に、ネジ釘１１．１１を用いてこのステ
ーガイド１２を前記枠板８に固定したものである。

このように、前記ガイド孔１７に金属ステー１３を挿入
してなるステーガイド１２を前記側面板１の前端面に埋
め込むと、金属ステー１３は第４図に示す如く側面板１
の空隙１０に収納されるものである。

本考案は上記の如く構成するものにして、以下、開閉板
１４の開閉作用について簡単に説明する。

いま、前記開閉板１４を開く際には該開閉板１４の下端
枢着部を支点として鉄板１４の上端を第１図の反時計方
向へ回動するものであり、この時、前記金属ステー１３
はステーガイド１２の案内片１９に案内されながら下動
し、前記開閉板１４が所定角度に完全に開成される時に
は、金属ステー１３の上端（後端）に形成したストッパ
１８が案内片１９に当接し、開閉板１４の所定角度の開
角を保つものである。

逆に前記開閉板１４を閉成する際には該開閉板１４の下
端枢着部を支点として鉄板１４の上端を第１図の時計方
向へ回動するものであり、この時、前記金属ステー１３
はステーガイド１２の案内片１９に案内されながら上動
し、前記開閉板１４が完全に閉成される時にはステーガ
イド１２に埋設した磁石２０．２０が金属製の開閉板取
付ブラケット１５を吸着して開閉板１４による収納室５
の完全閉塞を保つものである。

このように本考案は従来構造の支持手段のように金具が
内方へ突出することなく、側面板１，１相互間を有効に
使うことができると共に、外観が優美な家具用開閉板の
支持構造を提供することができるものである。

又開閉板１４の閉止はステーガイド１２に磁石２０を一
体的に埋設しているのでブラケット１５との吸着がなさ
れ、従来のように磁石と吸着装置は別途に装置していた
が、本案ではこれを省略できる。

しかも案内片１９にステー１３のがたつきを阻止し円滑
な摺動が行われる。

さらにステー１３を適宜曲率させることにより、ガイド
孔１７をステー１３の形状に合せて最少限に形成でき、
かつ開角角度を任意に設定できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る開閉板支持構造を備えた収納ボッ
クスの斜視図、第２図は金属ステー１３をステーガイド
１２に挿入した状態で示す斜視図、第３図はステーガイ
ド１２の取付構造を示す部分断面図、第４図は第３図の
Ａ−Ａ線矢視断面図である。 １は側面板、８は枠板、９は化粧板、１０は空隙、１２
はステーガイド、１３はステー、１５は金属製の開閉板
取付ブラケット、１７はガイド孔、１８はストッパ１９
は案内片、２０は磁石。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前後両端に配した枠板８，８の外面相互間に化粧板９，
   ９を張架して内部を空隙１０となした側面板１を形成し
   、先端に金属製の開閉板取付ブラケット１５を一体的に
   連設すると共に、後端部にストッパ１８を設けたステー
   １３を形成すると共に、前記側面板１の前端面の肉厚と
   略同−幅のステーガイド１２を設け、このステーガイド
   １２には前記ステー１３を摺動可能に挿入するガイド孔
   １７と、ステー１３の摺動を案内する案内片１９とを形
   成すると共に、前記開閉板取付ブラケット１５を吸着す
   る磁石２０を取り付け、前記ガイド孔１７にステー１３
   を挿入してなるステーガイド１２を前記側面板１の前端
   面に埋め込んで、開閉板取付ブラケット１５に固定した
   開閉板１４の開閉時に前記ステー１３を側面板１の空隙
   １０に収納すべく構成したことを特徴とする家具用開閉
   板の支持構造。