JP2004011200A - 扉又は引き出しの持ち手構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】洗面化粧台等のキャビネットにおいて、扉の取っ手や幕板を不要にできる手段を提供する。
【解決手段】洗面器1がキャビネット2上に載設された洗面化粧台Sにおいて、キャビネット2内における洗面器1の下面近くに内幕板部材10を取り付ける。内幕板部材10は、キャビネット2の内のり寸法とほぼ等しい長さの本体部11と、本体部11に対して直角に突設した戸当たり部12とを備える。内幕板部材10の本体部11と、扉4の裏面との間に、手指の挿入空間20が形成される。扉4の上端面と洗面器1の下面との間には、手指を挿入可能な程度の開口部21を形成する。洗面器1と扉4との間の開口部21から、扉4の裏面側に設けた挿入空間20内へ手指を差し入れて、扉4の上端部を把持できるから、取っ手を用いなくても扉4の開閉操作を行える。
【選択図】 図1
【解決手段】洗面器1がキャビネット2上に載設された洗面化粧台Sにおいて、キャビネット2内における洗面器1の下面近くに内幕板部材10を取り付ける。内幕板部材10は、キャビネット2の内のり寸法とほぼ等しい長さの本体部11と、本体部11に対して直角に突設した戸当たり部12とを備える。内幕板部材10の本体部11と、扉4の裏面との間に、手指の挿入空間20が形成される。扉4の上端面と洗面器1の下面との間には、手指を挿入可能な程度の開口部21を形成する。洗面器1と扉4との間の開口部21から、扉4の裏面側に設けた挿入空間20内へ手指を差し入れて、扉4の上端部を把持できるから、取っ手を用いなくても扉4の開閉操作を行える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば洗面化粧台等のキャビネットにおいて、キャビネットに設けた扉や引き出しの開閉操作をするための取っ手を省略できる手段を提供することを目的とする。
【0002】
【従来の技術】
図12に示すように、従来の洗面化粧台Tは、洗面器1をキャビネット2の上に載設して成り、キャビネット2の前面側には、普通、幕板3と扉4とが設けられる。また扉4には、これの開閉操作を行うための取っ手5が取り付けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の洗面化粧台Tなどにおける部品点数を少なくして、コストをなるべく小さくすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的のため、次のような扉の持ち手構造を採用した。即ち、本体部と、この本体部に突設された戸当たり部とを有する内幕板部材を扉の裏面側に取り付け、扉裏面に上記戸当たり部を当接させることにより、扉裏面と上記本体部との間に手指の挿入空間を形成し、当該挿入空間に通ずる開口部を扉の一端面に臨ませて設けたことを特徴とする扉の持ち手構造である。
【0005】
かかる構造により、上記開口部から手指を挿入空間へ挿入して、扉の一端縁を把持することができるから、取っ手を用いなくても扉の開閉操作が可能になるので、取っ手を省略することができる。
【0006】
なお上記構造は、次の二つの態様が考えられる。一つは、内幕板部材を、扉の上端部裏面側に、本体部の長手方向が水平方向となるように取り付けて、扉の上端部裏面側に手指の挿入空間を形成し、当該挿入空間に通ずる開口部を扉の上端面に臨ませて設ける態様である。もう一つは、内幕板部材を、扉の側端部裏面側に、本体部の長手方向が鉛直方向となるように取り付けて、扉の側端部裏面側に手指の挿入空間を形成し、当該挿入空間に通ずる開口部を扉の側端面に臨ませて設ける態様である。
【0007】
さらに具体的には、本発明を洗面化粧台等のキャビネットに適用する場合は、次のような構成が考えられる。前面側に扉を設けたキャビネットにおいて、キャビネット内に前記の内幕板部材を取り付け、該内幕板部材の戸当たり部を扉の裏面に当接させることにより、該内幕板部材の本体部と扉裏面との間に手指の挿入空間を形成し、扉の上端面の上方に前記挿入空間へ通ずる開口部を設ける。
【0008】
あるいは本発明を、前面側に引き出しを設けたキャビネットに適用する場合には、キャビネット内に前記の内幕板部材を取り付け、該内幕板部材の戸当たり部を引き出しの前板の裏面に当接させることにより、該内幕板部材の本体部と引き出し前板の裏面との間に手指の挿入空間を形成し、前板の上端面の上方に前記挿入空間へ通ずる開口部を設ければよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]
図1乃至図3に本発明の第1の実施形態を示す。本例は、洗面器1がキャビネット2の上に載設され、キャビネット2の前面側に扉4を有する洗面化粧台Sに本発明を適用したものである。なお本発明は、洗面器を持たない通常のキャビネットに適用することも可能である。本例の特徴は、従来の幕板(図12参照)を省略し、キャビネット2内における洗面器1の下面近くに内幕板部材10を取り付けて、扉4の開閉操作を行えるようにしたところにある。
【0010】
図2及び図3に示すように、内幕板部材10は、キャビネット2の内のり寸法とほぼ等しい長さを有する本体部11と、この本体部11に対し直角に突設した戸当たり部12とから成り、本体部11の裏面部には、これをキャビネット2に取り付けるためのダボ14を挿入させる取付部13が設けられている。図3に示す形態の内幕板部材10は、例えばアルミの押出成形により製作される。あるいは、図4に示すように、内幕板部材10を、木質の幕板材10Bの表面に、合成樹脂の押出成形品で本体部11と戸当たり部12とを一体成形した正面部10Aを装着して構成することも可能である。
【0011】
上記内幕板部材10は、図2の如く、キャビネット2の側板2a,2a間に、ダボ14等を用いて、実質的に水平な姿勢で取着される。このとき図3に示す如く、本体部11の上端を側板2aの上端に一致させ、戸当たり部12の前端を側板2aの前端に一致させる。これにより、内幕板部材10の本体部11と、扉4の裏面との間に手指の挿入空間20が形成される。また扉4の上端面と、洗面器1の下面との間には、手指を挿入可能な程度の開口部21を形成しておく。
【0012】
以上のとおり構成した本例の扉持ち手構造は、洗面器1と扉4との間の開口部21から、扉4の裏面側に設けた挿入空間20内へ手指を差し入れて、扉4の上端部を把持できるから、取っ手を用いなくても扉4の開閉操作を行える。つまり取っ手部材の省略が可能である。また、洗面器1と扉4との間の幕板を省略したから、部材点数が少なくなる。さらに、扉4の高さ寸法を拡大できるので、キャビネット2の間口寸法が大きくなり、それだけ物品の出し入れが容易になるという利点が得られる。
【0013】
[第2の実施形態]
本発明は、図5に例示するように、洗面化粧台Sにおけるキャビネット2の前面側に引き出し15が設けられている場合にも適用可能である。本例では、キャビネット2内における洗面器1の下面側に設けた内幕板部材10により、引き出し15の前板16の裏面側に、手指の挿入空間20を形成したので、取っ手を用いずに、引き出し15の引き出し操作が可能である。それ故、本例にあっても、従来の幕板と、引き出し15の取っ手とを省略することが可能である。
【0014】
また、図6及び図7に例示する如く、キャビネット2に二段又は三段の引き出し15を設ける場合は、引き出し15,15どうしの間に内幕板部材10を配設して、各引き出し15における前板16の上端面の上方に、手指の挿入空間20へ通ずる開口部21を形成するようにしてもよい。
【0015】
[第3の実施形態]
図8に示すように、本発明に係る内幕板部材10を、洗面化粧台Sのキャビネット2内へ、鉛直方向に取り付けることも考えられる。図9に示す如く、内幕板部材10を鉛直方向に取り付ける場合、本体部11の下端側にフランジ部11aなどを設け、これをネジ17等でキャビネット2の底板6に固定することが考えられる。本体部11の一側端部は、キャビネット側板2aの内面に当接させ、戸当たり部12の前端は、扉4の裏面に当接させる。また、扉4の一側端縁と、キャビネット2の側板2aとの間に、鉛直方向の開口部21を形成する。
【0016】
本例では、扉4の一側端縁と、キャビネット2の側板2aとの間に形成した鉛直方向の開口部21から、裏面側の挿入空間20へ、手指を挿入することができる。従って、取っ手を用いずに、扉4の一側端縁を把持して開閉操作を行うことができる。
【0017】
[第4の実施形態]
本発明に係る内幕板部材10を鉛直方向に取り付ける構造は、図10に示すような、壁面Wに隣接させてキャビネット2を設置する場合にも応用できる。すなわち、カウンターCが一端を壁面Wに当接させて設けられ、該カウンターCの下部に壁面Wと接するようにキャビネット2を設ける場合、図11に示すように、内幕板部材10の本体部11の一側端部を、壁面Wに当接させ、戸当たり部12の前端を、扉4の裏面に当接させる。また、扉4の一側端縁と壁面Wとの間に、鉛直方向の開口部21が形成されるように設定する。
かかる構成により、扉4の一側端縁と、壁面Wとの間に形成した鉛直方向の開口部21から裏面側の挿入空間20へ、手指を挿入することができるから、取っ手を用いずに、扉4の一側端縁を把持して開閉操作を行うことが可能である。
【0018】
【発明の効果】
本発明によれば、扉の裏面側に取り付けた内幕板部材10によって、扉の裏面側に手指の挿入空間を形成することにより、取っ手を用いずに、扉の開閉操作を可能にする。また、引き出しに対して適用した場合も同様に、取っ手を用いないで、引き出しの引き出し操作を可能にする。従って本発明は、扉や引き出しにおける取っ手を省略して、部材点数の減少を図れる。また、本発明を洗面化粧台等のキャビネットに適用したときは、幕板の省略も可能となるから、より部材点数を減らして、さらに大幅なコストダウンを実現することができる。しかも本発明は、扉や引き出しに対する加工が不要であるという利点も持つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に関するものであって、本発明を適用した洗面化粧台を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に関するものであって、図(A)は内幕板部材を示す中間省略した斜視図、図(B)は内幕板部材の取付構造を示す要部の正面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に関するものであって、要部の側面断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に関するものであって、異なる構造の内幕板部材を用いた場合の要部の側面断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に関するものであって、本発明を適用した洗面化粧台を示す斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に関するものであって、引き出しを二段に設けた洗面化粧台に本発明を適用した例を示す斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に関するものであって、引き出しを三段に設けたキャビネットに本発明を適用した例を示す側面断面図である。
【図8】本発明の第3の実施形態に関するものであって、本発明を適用した洗面化粧台を示す斜視図である。
【図9】本発明の第3の実施形態に関するものであって、要部の平面断面図である。
【図10】本発明の第4の実施形態に関するものであって、本発明を適用したキャビネットを示す斜視図である。
【図11】本発明の第4の実施形態に関するものであって、要部の平面断面図である。
【図12】従来の洗面化粧台を示す斜視図である。
【符号の説明】
S…洗面化粧台 1…洗面器 2…キャビネット 2a…側板 4…扉 10…内幕板部材 11…本体部部 12…戸当たり部 13…取付部 14…ダボ 20…挿入空間 21…開口部
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば洗面化粧台等のキャビネットにおいて、キャビネットに設けた扉や引き出しの開閉操作をするための取っ手を省略できる手段を提供することを目的とする。
【0002】
【従来の技術】
図12に示すように、従来の洗面化粧台Tは、洗面器1をキャビネット2の上に載設して成り、キャビネット2の前面側には、普通、幕板3と扉4とが設けられる。また扉4には、これの開閉操作を行うための取っ手5が取り付けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の洗面化粧台Tなどにおける部品点数を少なくして、コストをなるべく小さくすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的のため、次のような扉の持ち手構造を採用した。即ち、本体部と、この本体部に突設された戸当たり部とを有する内幕板部材を扉の裏面側に取り付け、扉裏面に上記戸当たり部を当接させることにより、扉裏面と上記本体部との間に手指の挿入空間を形成し、当該挿入空間に通ずる開口部を扉の一端面に臨ませて設けたことを特徴とする扉の持ち手構造である。
【0005】
かかる構造により、上記開口部から手指を挿入空間へ挿入して、扉の一端縁を把持することができるから、取っ手を用いなくても扉の開閉操作が可能になるので、取っ手を省略することができる。
【0006】
なお上記構造は、次の二つの態様が考えられる。一つは、内幕板部材を、扉の上端部裏面側に、本体部の長手方向が水平方向となるように取り付けて、扉の上端部裏面側に手指の挿入空間を形成し、当該挿入空間に通ずる開口部を扉の上端面に臨ませて設ける態様である。もう一つは、内幕板部材を、扉の側端部裏面側に、本体部の長手方向が鉛直方向となるように取り付けて、扉の側端部裏面側に手指の挿入空間を形成し、当該挿入空間に通ずる開口部を扉の側端面に臨ませて設ける態様である。
【0007】
さらに具体的には、本発明を洗面化粧台等のキャビネットに適用する場合は、次のような構成が考えられる。前面側に扉を設けたキャビネットにおいて、キャビネット内に前記の内幕板部材を取り付け、該内幕板部材の戸当たり部を扉の裏面に当接させることにより、該内幕板部材の本体部と扉裏面との間に手指の挿入空間を形成し、扉の上端面の上方に前記挿入空間へ通ずる開口部を設ける。
【0008】
あるいは本発明を、前面側に引き出しを設けたキャビネットに適用する場合には、キャビネット内に前記の内幕板部材を取り付け、該内幕板部材の戸当たり部を引き出しの前板の裏面に当接させることにより、該内幕板部材の本体部と引き出し前板の裏面との間に手指の挿入空間を形成し、前板の上端面の上方に前記挿入空間へ通ずる開口部を設ければよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]
図1乃至図3に本発明の第1の実施形態を示す。本例は、洗面器1がキャビネット2の上に載設され、キャビネット2の前面側に扉4を有する洗面化粧台Sに本発明を適用したものである。なお本発明は、洗面器を持たない通常のキャビネットに適用することも可能である。本例の特徴は、従来の幕板(図12参照)を省略し、キャビネット2内における洗面器1の下面近くに内幕板部材10を取り付けて、扉4の開閉操作を行えるようにしたところにある。
【0010】
図2及び図3に示すように、内幕板部材10は、キャビネット2の内のり寸法とほぼ等しい長さを有する本体部11と、この本体部11に対し直角に突設した戸当たり部12とから成り、本体部11の裏面部には、これをキャビネット2に取り付けるためのダボ14を挿入させる取付部13が設けられている。図3に示す形態の内幕板部材10は、例えばアルミの押出成形により製作される。あるいは、図4に示すように、内幕板部材10を、木質の幕板材10Bの表面に、合成樹脂の押出成形品で本体部11と戸当たり部12とを一体成形した正面部10Aを装着して構成することも可能である。
【0011】
上記内幕板部材10は、図2の如く、キャビネット2の側板2a,2a間に、ダボ14等を用いて、実質的に水平な姿勢で取着される。このとき図3に示す如く、本体部11の上端を側板2aの上端に一致させ、戸当たり部12の前端を側板2aの前端に一致させる。これにより、内幕板部材10の本体部11と、扉4の裏面との間に手指の挿入空間20が形成される。また扉4の上端面と、洗面器1の下面との間には、手指を挿入可能な程度の開口部21を形成しておく。
【0012】
以上のとおり構成した本例の扉持ち手構造は、洗面器1と扉4との間の開口部21から、扉4の裏面側に設けた挿入空間20内へ手指を差し入れて、扉4の上端部を把持できるから、取っ手を用いなくても扉4の開閉操作を行える。つまり取っ手部材の省略が可能である。また、洗面器1と扉4との間の幕板を省略したから、部材点数が少なくなる。さらに、扉4の高さ寸法を拡大できるので、キャビネット2の間口寸法が大きくなり、それだけ物品の出し入れが容易になるという利点が得られる。
【0013】
[第2の実施形態]
本発明は、図5に例示するように、洗面化粧台Sにおけるキャビネット2の前面側に引き出し15が設けられている場合にも適用可能である。本例では、キャビネット2内における洗面器1の下面側に設けた内幕板部材10により、引き出し15の前板16の裏面側に、手指の挿入空間20を形成したので、取っ手を用いずに、引き出し15の引き出し操作が可能である。それ故、本例にあっても、従来の幕板と、引き出し15の取っ手とを省略することが可能である。
【0014】
また、図6及び図7に例示する如く、キャビネット2に二段又は三段の引き出し15を設ける場合は、引き出し15,15どうしの間に内幕板部材10を配設して、各引き出し15における前板16の上端面の上方に、手指の挿入空間20へ通ずる開口部21を形成するようにしてもよい。
【0015】
[第3の実施形態]
図8に示すように、本発明に係る内幕板部材10を、洗面化粧台Sのキャビネット2内へ、鉛直方向に取り付けることも考えられる。図9に示す如く、内幕板部材10を鉛直方向に取り付ける場合、本体部11の下端側にフランジ部11aなどを設け、これをネジ17等でキャビネット2の底板6に固定することが考えられる。本体部11の一側端部は、キャビネット側板2aの内面に当接させ、戸当たり部12の前端は、扉4の裏面に当接させる。また、扉4の一側端縁と、キャビネット2の側板2aとの間に、鉛直方向の開口部21を形成する。
【0016】
本例では、扉4の一側端縁と、キャビネット2の側板2aとの間に形成した鉛直方向の開口部21から、裏面側の挿入空間20へ、手指を挿入することができる。従って、取っ手を用いずに、扉4の一側端縁を把持して開閉操作を行うことができる。
【0017】
[第4の実施形態]
本発明に係る内幕板部材10を鉛直方向に取り付ける構造は、図10に示すような、壁面Wに隣接させてキャビネット2を設置する場合にも応用できる。すなわち、カウンターCが一端を壁面Wに当接させて設けられ、該カウンターCの下部に壁面Wと接するようにキャビネット2を設ける場合、図11に示すように、内幕板部材10の本体部11の一側端部を、壁面Wに当接させ、戸当たり部12の前端を、扉4の裏面に当接させる。また、扉4の一側端縁と壁面Wとの間に、鉛直方向の開口部21が形成されるように設定する。
かかる構成により、扉4の一側端縁と、壁面Wとの間に形成した鉛直方向の開口部21から裏面側の挿入空間20へ、手指を挿入することができるから、取っ手を用いずに、扉4の一側端縁を把持して開閉操作を行うことが可能である。
【0018】
【発明の効果】
本発明によれば、扉の裏面側に取り付けた内幕板部材10によって、扉の裏面側に手指の挿入空間を形成することにより、取っ手を用いずに、扉の開閉操作を可能にする。また、引き出しに対して適用した場合も同様に、取っ手を用いないで、引き出しの引き出し操作を可能にする。従って本発明は、扉や引き出しにおける取っ手を省略して、部材点数の減少を図れる。また、本発明を洗面化粧台等のキャビネットに適用したときは、幕板の省略も可能となるから、より部材点数を減らして、さらに大幅なコストダウンを実現することができる。しかも本発明は、扉や引き出しに対する加工が不要であるという利点も持つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に関するものであって、本発明を適用した洗面化粧台を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に関するものであって、図(A)は内幕板部材を示す中間省略した斜視図、図(B)は内幕板部材の取付構造を示す要部の正面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に関するものであって、要部の側面断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に関するものであって、異なる構造の内幕板部材を用いた場合の要部の側面断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に関するものであって、本発明を適用した洗面化粧台を示す斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に関するものであって、引き出しを二段に設けた洗面化粧台に本発明を適用した例を示す斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に関するものであって、引き出しを三段に設けたキャビネットに本発明を適用した例を示す側面断面図である。
【図8】本発明の第3の実施形態に関するものであって、本発明を適用した洗面化粧台を示す斜視図である。
【図9】本発明の第3の実施形態に関するものであって、要部の平面断面図である。
【図10】本発明の第4の実施形態に関するものであって、本発明を適用したキャビネットを示す斜視図である。
【図11】本発明の第4の実施形態に関するものであって、要部の平面断面図である。
【図12】従来の洗面化粧台を示す斜視図である。
【符号の説明】
S…洗面化粧台 1…洗面器 2…キャビネット 2a…側板 4…扉 10…内幕板部材 11…本体部部 12…戸当たり部 13…取付部 14…ダボ 20…挿入空間 21…開口部
Claims (5)
- 本体部と、この本体部に突設された戸当たり部とを有する内幕板部材を扉の裏面側に位置するように設け、扉裏面に上記戸当たり部を当接させることにより、扉裏面と上記本体部との間に手指の挿入空間を形成し、当該挿入空間に通ずる開口部を扉の一端面に臨ませて設けたことを特徴とする扉の持ち手構造。
- 内幕板部材を、扉の上端部裏面側に、本体部の長手方向が水平方向となるように取り付けて、扉の上端部裏面側に手指の挿入空間を形成し、当該挿入空間に通ずる開口部を扉の上端面に臨ませて設けた請求項1に記載する扉の持ち手構造。
- 内幕板部材を、扉の側端部裏面側に、本体部の長手方向が鉛直方向となるように取り付けて、扉の側端部裏面側に手指の挿入空間を形成し、当該挿入空間に通ずる開口部を扉の側端面に臨ませて設けた請求項1に記載する扉の持ち手構造。
- 前面側に扉を設けたキャビネットにおいて、キャビネット内に請求項1に記載の内幕板部材を取り付け、該内幕板部材の戸当たり部を扉の裏面に当接させることにより、該内幕板部材の本体部と扉裏面との間に手指の挿入空間を形成し、扉の上端面の上方に前記挿入空間へ通ずる開口部を設けたことを特徴とする扉の持ち手構造。
- 前面側に引き出しを設けたキャビネットにおいて、キャビネット内に請求項1に記載の内幕板部材を取り付け、該内幕板部材の戸当たり部を引き出しの前板の裏面に当接させることにより、該内幕板部材の本体部と引き出し前板の裏面との間に手指の挿入空間を形成し、引き出し前板の上端面の上方に前記挿入空間へ通ずる開口部を設けたことを特徴とする引き出しの持ち手構造。
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---|---|---|---|
JP2002163880A JP2004011200A (ja) | 2002-06-05 | 2002-06-05 | 扉又は引き出しの持ち手構造 |
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ID=30432184
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2002
- 2002-06-05 JP JP2002163880A patent/JP2004011200A/ja active Pending
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