JPH0234301Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はカウンターや手洗い器を吊持するカウ
ンター下に便器洗浄用のロータンク及び諸配管を
備え、前面を化粧板で被蓋した便器洗浄用ロータ
ンクユニツトに関するものであ。

従来、便器洗浄用ロータンクユニツトはカウン
ター下面に開口縁を近接せしめて洗浄用ロータン
クを配備するのが一般の構造である。

その為、カウンター下面とロータンクの開口縁
との間に隙間が形成され、ロータンクへの給水に
よりロータンク内部の湿気を含んだ空気がその隙
間よりユニツト内へ押し出されユニツト内の配管
類及び器具類或いはその他の木製部分に結露を及
ぼし最悪の場合には腐蝕を招いたり、床面を汚す
不具合を有する。

本考案は上記従来事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は湿気を含んだロータンク
内の空気がユニツト内に溢出しない便器洗浄用ロ
ータンクユニツトを提供せんとするものである。

その目的を達成する為の基本的な構成はロータ
ンクの開口縁と、カウンターとの間にシール材を
介在したものである。

以下、本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。

ロータンクユニツト本体ＡはカウンターＣある
いは手洗い器１を吊持したカウンターＣと、その
カウンターＣ下方に配備したロータンクＢと、大
便器２への便器洗浄管３、ロータンクＢへの給水
枝管４と、カウンターＣ下面と床面５との間をカ
バーし、内部のロータンクＢ、便器洗浄管３、給
水枝管４を隠蔽する化粧板５とからなるもので、
このカウンターＣあるいは手洗い器１下面と、ロ
ータンクＢの開口縁ｂとの間にシール材Ｄを介在
する。

カウンターＣは大理石、合成樹脂等の所望な材
料で平面方形に形成し、図示するようにルーム側
面壁６に固定した「形の受金具７と、ロータンク
Ｂサイドに配設した収納キヤビネツト８を利用し
て両持状に載置して吊持するかあるいはルーム側
面壁６の両面に相対峙して固定した受金具７で支
持する。

ロータンクＢはカウンターＣ下方のルーム背面
壁９に固定した「形の長尺な取付金具１０上に載
置せしめる。

シール材Ｄはゴム等の所望な天然材、あるいは
合成樹脂材でロータンクＢの開口縁ｂと同一な輪
状に形成し、ロータンクＢの開口縁ｂに周設せし
めるか或いはそのロータンクＢの開口縁と相対峙
するカウンターＣあるいは手洗い器１下面に輪状
に固着装備してなり、ロータンクＢを前記のよう
に取付金具１０上に載置することによりそのロー
タンクＢの開口縁ｂと、カウンターＣ或いは手洗
い器１下面との隙間部分を密封せしめ、ロータン
クＡ内への給水に伴う内部の湿気を含んだ空気の
ユニツト本体Ａ内への溢出を阻止する。尚、空気
の出入り手段においては手洗い器１を吊持するロ
ータンクユニツト本体Ａにおいてはボール部１′
の給水落下孔１１を利用し、点検蓋１２を備えた
カウンターＣにおいては点検蓋１２に開孔した孔
１２′を利用する。

尚、図面ではロータンクＢをルーム側面壁６の
一方に寄せてルーム側面壁６他方との間に収納キ
ヤビネツト８を配備できるように配慮したものを
図示しているけれども、本考案はロータンクＢを
ルーム側面壁６の一方に寄せず中央に配備した一
般のものも対象としていることは言うまでもな
い。

また、本考案ロータンクユニツトにおけるロー
タンクＢはあえて取付金具１０を介してカウンタ
ーＣ下に配備するものに限定されず、シール材Ｄ
を介してカウンターＣ下面に吊持しても任意であ
る。

本考案は以上のように洗浄用ロータンクの開口
縁と、カウンターとの間にシール材を介在したの
で、ロータンク内部の湿気を含んだ空気の溢出は
シール材にて阻止されてロータンクの外部へは溢
出せず、ユニツト内の配管類や器具類に結露を招
いたり、木製部分の腐蝕を招くことなく、無論床
面への結露滴下も防止でき衛生的である。

依つて、所期の目的を達成できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案便器洗浄用ロータンクユニツトの
実施例を示し、第１図は正面図で一部切欠する、
第２図は平面図で一部切欠する、第３図は３−３
断面図、第４図は４−４断面図、第５図は要部の
分解斜視図で一部切欠して示す、第６図は他の例
の正面図で一部切欠して示す。 尚図中、Ａ……ロータンクユニツト本体、Ｂ…
…ロータンク、Ｃ……カウンター、Ｄ……シール
材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 洗浄用ロータンクの開口縁とカウンターとの間
   にシール材を介在した便器洗浄用ロータンクユニ
   ツト。