JPH0439327Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［技術分野］ 本考案は、便器に給水するためのロータンクを
収納するロータンク収納ボツクスの構造の改良に
関する。

［背景技術］ 便器に給水するロータンクが外部に露出して見
苦しいので、このロータンクをロータンク収納ボ
ツクス内に収納してロータンクが外部に露出しな
いようにすることがおこなわれている。ところ
が、ロータンク収納ボツクス内にロータンクを収
納して外部に露出しないようにした場合、ロータ
ンクへの給水配管等の点検が簡単にできないとい
う問題があつた。

［考案の目的］ 本考案は、上記の点に鑑みて考案したものであ
つて、その目的とするところは、ロータンクが外
部に露出しないようにできて外観が良くなり、し
かもロータンクが露出しないようにしたにもかか
わらずロータンクへの給水配管等の点検が簡単に
でき、またロータンクの近くに小物収納部を設け
ることで、トイレツトペーパ等のサニタリー用小
物を収納しておくことができるロータンク収納ボ
ツクスの構造を提供するにある。

［考案の開示］ 本考案のロータンク収納ボツクスの構造は、ロ
ータンク収納ボツクス１内に便器２に給水するた
めのロータンク３を収納し、ロータンク収納ボツ
クス１のロータンク収納部分の側方に空所４を設
けると共にロータンク収納ボツクス１に空所４に
連通する開口部５を設け、この開口部５に取り外
し自在な小物収納部６を設けて成るものであつ
て、このような構成を採用することで、上記した
本考案の目的を達成したものである。すなわち本
考案にあつては、ロータンク３をロータンク収納
ボツクス１内に収納することで、ロータンク３が
外部に露出しないようにでき、ロータンク収納ボ
ツクス３のロータンク収納部分の側方に空所４を
設けると共にロータンク収納ボツクス１に空所４
に連通する開口部５を設け、この開口部５に取り
外し自在な小物収納部６を設けることで、小物収
納部６を取り外すことで、開口部５を開口してロ
ータンク収納ボツクス３内の給水配管等の点検が
できることとなり、また小物収納部６を点検用の
開口部５の蓋として兼用することで、合理的な構
成で小物収納ができるようになつたものである。

以下本考案を実施例により詳述する。第１図乃
至第３図には本考案の一実施例が、示してあり、
第４図、第５図には本考案の他の実施例が示して
ある。いずれの実施例においても便器２に給水す
るためのロータンク３はロータンク収納ボツクス
１内に収納されるものである。ロータンク収納ボ
ツクス１のロータンク収納部分の側方（図面の実
施例ではいずれも両側方）に空所４が設けてあ
る。そしてロータンク収納ボツクス１の前面部に
空所４に連通する開口部５が設けてある。ロータ
ンク収納ボツクス１に設けた開口部５には小物収
納部６が前方に取り外し自在に取り付けてある。
第１図乃至第３図の実施例では、前面側が取り出
し開口となつた箱体７が小物収納部６となつてお
り、箱体７には棚９が設けてある。そして小物収
納部６である箱体７を開口部５内にはめ込んで箱
体７の前部外周に設けたフランジ部１０をロータ
ンク収納ボツクス１の前面に当て、ねじ具１１に
より着脱自在に取り付けてある。また第４図、第
５図の実施例では引き出し体１２が小物収納部６
となつており、小物収納部６である引き出し体１
２を開口部５から出し入れ自在にはめ込んであ
る。この引き出しの実施例において更に引き出し
体１２として奥行きの長い引き出し体１２ａと奥
行きの短い引き出し体１２ｂとを用意しておき、
両側に設けた開口部５のうち一方の開口部５に奥
行きの長い引き出し体１２ａをはめ込み、他方の
開口部５に奥行きの短い引き出し体１２ｂをはね
込むようにしておく。このように奥行きの長い引
き出し体１２ａと奥行きの短い引き出し体１２ｂ
とを用意しておくと、ロータンク３の側部に給水
配管１３を配管する場合、給水配管１３を配管し
た方の空所４側に奥行きの短い引き出し体１２ｂ
を入れることで、給水配管１３を空所４に配管し
ても引き出し体１２を取り付けることができる。
給水配管１３が左右逆の位置に配管された場合に
は、奥行きの長い引き出し体１２ａと奥行きの短
い引き出し体１２ｂとを左右逆に入れ換えるもの
である。第４図、第５図の実施例にあつては小物
収納部６である引き出し体１２の下方のロータン
ク収納ボツクス１の前面部に別の収納部１４が設
けてある。添付図面中１５はこの別の収納部１４
の扉である。勿論この別の収納部１４を第１図乃
至第３図の実施例のようにロータンク収納ボツク
ス１に別の開口部を設け、この開口部に着脱自在
に取り付けられる箱体７であつてもよいものであ
る。添付図面中１６はロータンク収納ボツクス１
の上部に設けられるカウンターであつて、カウン
ター１６には洗面や手洗いのための洗面ボウルが
設けてある。しかしてロータンク３の給水配管１
３等の点検に当たつては、小物収納部６を取り外
して開口部５を開口して点検するものである。

［考案の効果］ 本考案にあつては、叙述のようにロータンク収
納ボツクス内に便器に給水するためのロータンク
を収納するので、ロータンクが外部に露出せず外
観が良くなるものであり、またロータンク収納ボ
ツクスのロータンク収納部分の側方に空所を設け
ると共にロータンク収納ボツクスに空所の連通す
る開口部を設け、この開口部に取り外し自在な小
物収納部を設けてあるので、小物収納部を取り外
すことで、開口部を開口してロータンク収納ボツ
クス内の給水配管等の点検ができることとなり、
また小物収納部を点検用の開口部の蓋として兼用
することで、合理的な構成で小物収納ができるも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の全体斜視図、第２
図は同上のロータンク収納ボツクス部分の斜視
図、第３図は同上の分解斜視図、第４図は本考案
の他の実施例の全体斜視図、第５図は同上のロー
タンク収納ボツクス部分の一部省略斜視図であつ
て、１はロータンク収納ボツクス、２は便器、３
はロータンク、４は空所、５は開口部、６は小物
収納部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ロータンク収納ボツクス内に便器に給水するた
   めのロータンクを収納し、ロータンク収納ボツク
   スのロータンク収納部分の側方に空所を設けると
   共にロータンク収納ボツクスに空所の連通する開
   口部を設け、この開口部に取り外し自在な小物収
   納部を設けて成るロータンク収納ボツクスの構
   造。