JPH0219095Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、分割構造の出窓式洗面ユニツトに関
する。

広々とした充分なスペースを有する独立した洗
面所を備えることができる一般家屋はごくわずか
であり、ごく挟いスペースに洗面台を配置した洗
面所がほとんどである。このため、洗面動作に必
要なスペースはごくわずかでしかなく、非常に使
い勝手の悪いものである。

なお、家屋は木造、プレハブ、ALC等種々の
建築工法から構成されているため、壁厚が全て異
なる。これに対して上記洗面台は幅寸法とともに
奥行き寸法が規格化されているため、内部の収納
スペースが確保される反面、洗面所の残りスペー
スが種々相違する。

本考案は、上記事情に着目してなされたもので
あり、その目的とするところは、家屋の床面から
離間した位置の壁面一部を突出してなる出窓部を
設けて、ここに手前側を壁面から突出させて洗面
台を嵌込み、この洗面台の突出した扉体と収納部
一部とからなる突出部と床面との間に下部収納台
を着脱自在に介設することにより、洗面動作に必
要なスペースを充分確保できるとともに家屋の建
築工法等の違いからくる壁厚の変化に対応した収
納スペースが得られる出窓式洗面ユニツトを提供
しようとするものである。

以下、本考案の一実施例を図面にもとづいて説
明する。図中１は家屋の壁面であり、この一部は
床面２から離間し、かつ天井３近くまで縦長状に
開口するとともに開口周縁に沿つて壁面１の外側
に突出する出窓部４が一体的に設けられる。この
出窓部４の正面壁上部には化粧鏡５と照明灯６と
が取着され、かつ両側面上部には窓ガラス７，７
が開閉自在に枢着され、採光と自然換気とを図れ
るようになつている。また、これら化粧鏡５と窓
ガラス７，７の下方部位には洗面台８が嵌込まれ
る。この洗面台８は、手前側一部のみ出窓部４か
ら突出し、前面側には扉体９，９が開閉自在に枢
着される。また、洗面台８の天板１０には給水給
湯栓器具１１が取着されるとともに水槽１２が一
体に設けられる。この水槽１２は、洗面台８内に
形成される収納部１３に排水管１４とともに収容
される。このようにして構成される洗面台８の壁
面１から内側へ突出する扉体９，９および収納部
１３一部とからなる突出部８ａと、上記床面２と
の間には下部収納台１５が着脱自在に介設され
る。この下部収納台１５は、上記壁面１が背面壁
となり、前面側には扉体１６，１６が開閉自在に
枢着される。壁面１からの突出寸法は上記洗面台
８のそれと略同一であり、それぞれの扉体９，
９，９および１６，１６は同一に揃えて枢着され
ることになる。すなわち、洗面台８と下部収納台
１５との突出寸法は、家屋の建築工法の種類によ
つて異る壁厚の相違に適宜対応して得られる。ま
た、下部収納台１５には、上記排水管１４が挿通
し床面２を介して図示しない排水部へ連通する。
このことにより下部収納台１５は、収納スペース
の構成と配管（排水管１４および図示しない給水
管）のカバーを兼用する。

しかして、このように構成される出窓式洗面ユ
ニツトを使用するにあたつて、洗面台８はその大
部分を出窓部４に嵌込まれているから、洗面動作
に必要な充分なスペースを確保できて使い勝手が
よい。また、下部収納台１５は被収納物の収納と
ともに配管を遮へいし、かつ洗面台と一体感を有
して美観を保持する。

以上説明したように本考案によれば、出窓部に
一部を突出して洗面台を嵌込み、この洗面台と床
面との間に下部収納台を介設したから、スペース
の有効利用を図れ、洗面台および下部収納台とと
もに使い勝手がよく、採光、通風が充分な洗面所
として用いることができ、しかも壁厚の変化に対
応した収納スペースを確保できるなどの効果を奏
する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は出窓
式洗面ユニツトの正面図、第２図はその横断平面
図、第３図は同じく縦断面図、第４図は一部省略
した斜視図である。 １……壁面、２……床面、４……出窓部、８…
…洗面台、８ａ……突出部、１５……下部収納
部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 家屋の床面から離間した位置の壁面一部を突出
   した出窓部と、この出窓部に手前側を上記壁面か
   ら突出させて嵌込まれる洗面台と、この洗面台の
   壁面から突出した上記洗面台の扉体および収納部
   一部からなる突出部と床面との間に着脱自在に介
   設される下部収納台とを具備したことを特徴とす
   る出窓式洗面ユニツト。