JPH0231288Y2 - - Google Patents

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JPH0231288Y2
JPH0231288Y2 JP720884U JP720884U JPH0231288Y2 JP H0231288 Y2 JPH0231288 Y2 JP H0231288Y2 JP 720884 U JP720884 U JP 720884U JP 720884 U JP720884 U JP 720884U JP H0231288 Y2 JPH0231288 Y2 JP H0231288Y2
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control time
fluid
steering
vehicle speed
setting means
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【考案の詳細な説明】 この考案は車体のロール(横揺れ)を防止する
電子制御サスペンシヨン装置に関する。
シヨツクアブソーバの減衰力や空気ばねのばね
定数を電子的に制御して乗心地や操縦安定性を向
上させるようにした電子制御サスペンシヨン装置
が考えられている。そして、このような電子制御
サスペンシヨン装置を備えた自動車においては自
動車の横揺れ(ロール)の発生を防止して乗心地
や操縦安定性を向上させることが望まれている。
そこで、例えば米国特許第3124368号に示され
るように、各輪毎に流体シリンダを設け、旋回走
行時に車体に作用する横加速度に応じて車体のロ
ール方向に関して縮み側の流体シリンダを伸重さ
せると共に伸び側の流体シリンダを縮小させるこ
とにより、車体のロールを低減せしめる装置が知
られている。そして、車体に作用する横加速度の
大きさが異なれば車体のロール量も異なるので、
上述の各流体シリンダの流体の給排は横加速度の
大きさに応じてサーボメカニズムを制御すること
により行われていた。ところが、サーボメカニズ
ムを用いているために、装置が複雑になりかつ大
変高価になつてしまうという問題点があつた。
この考案は上記の点に鑑みてなされたもので、
その目的は操舵角(ハンドル角)、操舵角速度
(ハンドル角速度)及び車速に基づき制御時間を
求め、車体のロール方向に関して縮み側の流体ば
ね室の供給用開閉弁及び伸び側の流体ばね室の排
出用開閉弁を上記制御時間の間開くことにより、
車体のロールを制御すると共に、サーボ弁等を用
いることなく安価で信頼性の高い単純な開閉弁を
採用でき、更に操舵角速度が大きいとき及び小さ
いときの何れの旋回走行においても確実にロール
制御を実行でき、しかも乗員にとつて異和感のな
いロール制御を実行できるようにした電子制御サ
スペンシヨン装置を提供することにある。
以下、図面を参照してこの考案の一実施例に係
る電子制御サスペンシヨン装置について説明す
る。第1図において、SFRは自動車の右側前輪用
サスペンシヨンユニツト、SFLは左側前輪用サス
ペンシヨンユニツト、SRRは右側後輪用サスペン
シヨンユニツト、SRLは左側後輪用サスペンシヨ
ンユニツトを示している。上記サスペンシヨンユ
ニツトSFR,SFL,SRR,SRLはそれぞれ主空気ばね
室11a〜11d、副空気ばね室12a〜12
d、シヨツクアブソーバ13a〜13d、補助ば
ねとして用いられるコイルばね(図示せず)から
構成されている。また、15a〜15dは上記シ
ヨツクアブソーバ13a〜13dの減衰力をハー
ドあるいはソフトに切換えるための切換装置であ
る。この切換装置15a〜15dの制御は上記コ
ントローラ16により行なわれる。なお、17a
〜17dはそれぞれベローズである。
さらに、18はエアクリーナ(図示せず)から
送り込まれた大気を圧縮してドライヤ19に供給
するコンプレツサである。このドライヤ19は供
給される圧縮空気をシリカゲル等によつて乾燥し
ている。このドライヤ19からの圧縮空気は配管
Aを介して前輪用リザーブタンク20F及び後輪
用リザーブタンク20Rにそれぞれ貯められる。
また、21は上記リザーブタンク20Fに設けら
れた圧力センサで、このリザーブタンク20Fの
内圧が低下して設定値以下になると、圧力センサ
21の信号によりコンプレツサ18が作動する。
そして、リザーブタンク20Fの内圧が設定圧以
上になると、圧力センサ21の信号によりコンプ
レツサ18が停止する。
また、上記リザーブタンク20Fと主空気ばね
室11aは給気用ソレノイドバルブ22aを介し
て、リザーブタンク20Fと主空気ばね室11b
は給気用ソレノイドバルブ22bを介して連結さ
れる。さらに、上記リザーブタンク20Rと主空
気ばね室11cは給気用ソレノイドバルブ22c
を介して、リザーブタンク20Rと主空気ばね室
11dは給気用ソレノイドバルブ22dを介して
連結される。上記ソレノイドバルブ22a〜22
dは常時閉じている弁である。そして、供給用開
閉弁としてのバルブ22a〜22d、リザーブタ
ンク20F,20R及びコンプレツサ18により
流体供給装置が構成される。
また、上記主空気ばね室11aの圧縮空気は排
気用ソレノイドバルブ23aを介して、上記主空
気ばね室11bの圧縮空気は排気用ソレノイドバ
ルブ23bを介して、上記主空気ばね室11cの
圧縮空気は排気用ソレノイドバルブ23cを介し
て、上記主空気ばね室11dの圧縮空気は排気用
ソレノイドバルブ23dを介して排気管(図示せ
ず)を介して大気に解放される。上記ソレノイド
バルブ23a〜23dは常時閉じている弁であ
る。そして、これら排出用開閉弁としてのバルブ
23a〜23dにより流体排出装置が構成され
る。
さらに、上記主空気ばね室11aと副空気ばね
室12aはばね定数切換用ソレノイドバルブ26
aを介して、上記主空気ばね室11bと副空気ば
ね室12bはばね定数切換用ソレノイドバルブ2
6bを介して、上記主空気ばね室11cと副空気
ばね室12cはばね定数切換用ソレノイドバルブ
26cを介して、上記主空気ばね室11dと副空
気ばね室12dはばね定数切換用ソレノイドバル
ブ26dを介してそれぞれ連結される。
さらに、主空気ばね室11aと11bは連通管
B及び連通用ソレノイドバルブ27Fを介して、
主空気ばね室11cと11dは連通管C及び連通
用ソレノイドバルブ27Rを介して連結される。
上記連通用ソレノイドバルブ27F及び27Rは
常時開いている弁である。
ところで、上記ソレノイドバルブ22a〜22
d,23a〜23d,26a〜26d,27F,
27Rの開閉制御はコントローラ16からの信号
により行なわれる。
さらに、30はハンドルの操舵角を検出する操
舵センサ、31はブレーキのオンオフを検出する
ブレーキセンサ、32はアクセルの開度を検出す
るアクセル開度センサ、33は自動車の前後、左
右及び上下方向の加速度を検出する加速度セン
サ、34は車速を検出する車速センサ、35は自
動車の前部(前輪部分)の車高を検出するフロン
ト車高センサ、36は自動車の後部(後輪部分)
の車高を検出するリヤ車高センサである。そし
て、上記センサ30〜36からの信号はコントロ
ーラ16に供給されている。
次に、第3図は車速−ハンドル角マツプ、第4
図は車速−ハンドル角速度マツプを示す図であ
る。第3図及び第4図において領域〜は制御
弁開放時間が異なる領域を示しており、領域は
制御弁開放時間が0sec、領域はT1sec、領域は
T2sec、領域はT3sec、領域はT4sec、領域は
T5sec、領域はT6secの領域を示している(T1
T2<T3<T4<T5<T6)。第3図及び第4図にお
いて領域の数は同数である。さらに、第3図及び
第4図の各マツプ各領域〜の境界における横
加速度g1〜g6はそれぞれ等しくなるように各領域
が構成されている。
次に、上記のように構成されたこの考案の一実
施例の動作について第2図のフローチヤートを参
照して説明する。イグニシヨンキーをオンすると
コントローラ16により第2図に示すフローチヤ
ートの動作が開始される。まず、ステツプS1に
おいて、ハンドル角、ハンドル角速度及び車速を
記憶するコントローラ16内の所定メモリ領域が
0クリアされる。次に、ステツプS2に進んでマ
ツプメモリTMがリセツト(TM=0)される。そ
して、ステツプS3に進んで連通用ソレノイドバ
ルブ27F及び27Rが開いていることがコント
ローラ16により確認される。さらに、ステツプ
S4に進んで操舵センサ30で検出されるハンド
ル操舵角(ハンドル角)がコントローラ16に入
力され、このハンドル角が読み込まれると共に、
ハンドル角の時間的変化、つまりハンドル角速度
が算出される。さらに、車速センサ34で検出さ
れる車速がコントローラ16に入力される。そし
て、ステツプS5に進んで上記ハンドル角は中立
位置であるか否か判定される。ここで、ハンドル
角が中立位置にあることはハンドルが右にも左に
も操舵されていないことを意味する。このステツ
プS5において「YES」と判定されるとステツ
プS6に進む。このステツプS6において、排気
用ソレノイドバルブ22a〜22d及び排気用ソ
レノイドバルブ23a〜23dが閉じているかコ
ントローラ16により確認される。
一方、上記ステツプS5において「NO」と判
定されるとステツプS7以後のロール制御するス
テツプに進む。まず、ステツプS7において、連
通用ソレノイドバルブ27F及び27Rがコント
ローラ16の制御により閉じられる。そして、ス
テツプS8に進んで上記ハンドル角及び車速をも
とに第3図に示した第1の制御時間設定手段とし
ての車速−ハンドル角マツプ制御時間TP1、つま
りソレノイドバルブを開ける時間が求められる。
この制御時間TP1は第3図の車速−ハンドル角マ
ツプの領域〜により定められるものでその制
御時間TPはカツコでかこつて記述してある。さ
らに、ステツプS9において上記ハンドル角速度
及び車速をもとに第4図に示した第2の制御時間
設定手段としての車速−ハンドル角速度マツプよ
り制御時間TP2、つまりソレノイドバルブを開け
る時間が求められる。この制御時間TP2は第4図
の車速−ハンドル角速度マツプの領域〜によ
り定められるもので、その制御時間TP2はカツコ
で囲つて記述してある。そして、ステツプS10
において制御時間TP1とTP2とが比較される。こ
のステツプS10において「TP1<TP2」と判定
されるとステツプS11に進んで制御時間TP
TP2が設定される。一方、上記ステツプS10に
おいて「TP1=TP2」と判定されるとステツプS
12に進んで制御時間TPにTP1が設定される。さ
らに、上記ステツプS13において「TP1>TP2
と判定されるとステツプS13に進んで制御時間
TPにTP1に設定される。上記ステツプS11〜S
13のいずれかの処理が終了するとステツプS1
4に進んで制御時間T(=TP−TM)が算出され
る。そして、ステツプS15に進んで「T>0」
か「T≦0」か否か判定される。このステツプS
15において「T≦0」と判定されると上記ステ
ツプS4に戻る。つまり、この場合には車体姿勢
制御は行なわれない。一方、上記ステツプS15
において「T>0」と判定されるとステツプS1
6に進む。このステツプS16において上記制御
時間Tをもとに給気用ソレノイドバルブ22a〜
22d及び排気用ソレノイドバルブ23a〜23
dが開閉制御されて車体姿勢制御が行なわれる。
例えば、ハンドルを右に切つた場合には左輪用の
給気用ソレノイドバルブ22b及び22dがコン
トローラ16の制御により上記制御時間Tだけ開
かれて主空気ばね室11b及び11dに圧縮空気
が供給される。これにより、左輪の車高が上げら
れる方向に付勢される。さらに、右輪用の排気用
ソレノイドバルブ23a及び23cがコントロー
ラ16の制御により上記制御時間Tだけ開けられ
て右輪用の主空気ばね室11a及び11cの圧縮
空気が大気に解放される。これにより、右輪の車
高が下げられる方向に付勢される。つまり、ハン
ドルを右に切つた場合には左輪の車高が下がつ
て、右輪の車高が上がるのを防止して車体を水平
に保つている。
そして、上記ステツプS16の処理が終了する
と、ステツプS17に進んでマツプメモリが更
新、つまりTMにTPが設定される。
以上詳述したようにこの考案によれば、操舵
角、操舵角速度及び車速に基づき制御時間を求
め、車体のロール方向に関して縮み側の流体ばね
室の供給用開閉弁及び伸び側の流体ばね室の排出
用開閉弁を上記制御時間の間開くことにより車体
のロールを抑制できると共に、サーボ弁等を用い
ることなく安価で信頼性の高い単純な開閉弁を採
用できるという効果を奏する。また、操舵角、操
舵角速度及び車速に基づき制御時間を定められた
第1の制御時間設定手段及び第2の制御時間設定
手段を有しているので、操舵角速度が大きいとき
及び小さいときの何れの旋回走行においても確実
にロール制御を実行でき、しかも第1及び第2の
制御時間設定手段は、その夫々に設定された複数
の制御時間の各長さ及び境界が、同じ横加速度に
対してどちらの制御時間設定手段でも同じ長さの
制御時間が得られるように設定されているので、
旋回走行時に乗員が体感する横加速度が同じ大き
さであれば、その操舵角速度が小さくて上記第1
の制御時間設定手段から求めた制御時間によりロ
ール制御が実行された場合でも、操舵角速度が大
きくて上記第2の制御時間設定手段から求めた制
御時間によりロール制御が実行された場合でも、
常に同じ長さの制御時間によりロール制御が実行
されることになり、これにより乗員にとつて異和
感のないロール制御を実行できるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例に係る電子制御サ
スペンシヨン装置を示す図、第2図は同実施例の
動作を示すフローチヤート、第3図は車速−ハン
ドル角マツプを示す図、第4図は車速−ハンドル
角速度マツプを示す図である。 11a〜11d……主空気ばね室、12a〜1
2d……副空気ばね室、16……コントローラ、
22a〜22d……給気用ソレノイドバルブ、2
3a〜23d……排気用ソレノイドバルブ、27
F,27R……連通用ソレノイドバルブ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 各輪毎に設けられ夫々車輪と車体との間に介装
    された流体ばね室と、上記各流体ばね室に夫々供
    給用開閉弁を介して流体を供給する流体供給装置
    と、上記各流体ばね室から夫々排出用開閉弁を介
    して流体を排出する流体排出装置と、操舵状態を
    検出する操舵センサと、車速を検出する車速セン
    サと、操舵角と車速から求められる車体に作用す
    る横加速度の大きさにほぼ応じて複数の制御時間
    を設定された第1の制御時間設定手段及び操舵角
    速度と車速から求められる車体に作用する横加速
    度の大きさにほぼ応じて複数の制御時間を設定さ
    れた第2の制御時間設定手段を有し上記操舵セン
    サ及び上記車速センサにより検出された操舵角、
    操舵角速度及び車速に基づき上記両制御時間設定
    手段のどちらか一方から制御時間を求め車体のロ
    ール方向に関して縮み側の流体ばね室の供給用開
    閉弁及び伸び側の流体ばね室の排出用開閉弁を上
    記制御時間の間開くことにより車体のロールを低
    減するコントローラとを具備したサスペンシヨン
    装置であつて、上記コントローラの上記第1及び
    第2の制御時間設定手段は、その夫々に設定され
    た上記複数の制御時間の各長さ及び境界が、同じ
    横加速度に対してどちらの制御時間設定手段でも
    同じ長さの制御時間が得られるように設定された
    ことを特徴とする電子制御サスペンシヨン装置。
JP720884U 1984-01-24 1984-01-24 電子制御サスペンシヨン装置 Granted JPS60119624U (ja)

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JP720884U JPS60119624U (ja) 1984-01-24 1984-01-24 電子制御サスペンシヨン装置

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JP720884U JPS60119624U (ja) 1984-01-24 1984-01-24 電子制御サスペンシヨン装置

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Publication Number Publication Date
JPS60119624U JPS60119624U (ja) 1985-08-13
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JPS60119624U (ja) 1985-08-13

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