JPH023115A - 光カード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、光情報パターンが記録される記録層および
トラッキング用案内溝を有する光カードに関する。

〔従来の技術〕

従来、光情報パターンが記録される記録層を有する光カ
ードには、基本的な層構成として透明基板／記録膜／反
射層／カード基材から形成された光記録媒体の例が数多
く提案されている。例えば、支持体上に接着剤層、光記
録材料および透明シートを順次積層し、光記録材料は、
増感層、光反射層、および硬化樹脂からなる保護、増感
層とし、全体を密に接着することにより感度を向上させ
、記録層の劣化を防止している（参照、特開昭６２−１
３２２５０号公報）。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、従来の光カードでは、トラッキング用案
内溝を有するグルーブがＵＶ硬化樹脂層のＵＶ照射によ
り形成され、グルーブ上に記録層が形成されている。従
って、工程数が多くなり製造コストが高く、また、必ず
しも良好な性能の光カードを得ることができなかった。

この発明は上述の背景に基づき成されたものであり、そ
の目的とするところは、廉価でかつ良好な性能を示すこ
とができる光カードを提供することである。

〔課題を解決するための手段〕

上記の課題はこの発明の光カードにより達成される。す
なわち、この発明の光カードは、光情報パターンが記録
される記録層およびトラッキング用案内溝であるグルー
ブを有する光カードであって、グルーブがグルーブ形成
用樹脂と光記録材料とからなり、記録層とグルーブとが
一体化されていることを特徴とするものである。

この発明の好ましい態様において、光記録材料として有
機系材料を用いることができる。

この発明の好ましい態様において、グルーブ形成用樹脂
として、エネルギー線硬化型樹脂を用いることができる
。

この発明を、以下に、より詳細に説明する。

この発明の光カードは、光情報パターンが記録される記
録層およびトラッキング用案内溝であるグルーブを有す
る光カードである限り、その層構成は任意である。

この発明の光カードを図面を参照してより具体的に説明
する。

第１図は、この発明が適用される光カードの一例を示す
。この例の光カード１では、透明保護層２／透明シ一ト
３／ブライマー層４／グルーブ、光記録層５／接着剤層
６／カード基材７の層構成を有する。

この発明において、記録層５などを機械的に支持するカ
ード基材７として、プラスチック、紙、金属、ガラス、
セラミックスなどのフィルムやシート、これらの複合フ
ィルムやシートなどがある。

ここで好適に用いることができるプラスチックシートと
して、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩
化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、エチレ
ン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共
重合体ケン化物、エチレン−α−オレフィン共重合体エ
ラストマー、酸変性ポリオレフィン、スチレン−ブタジ
ェン−アクリロニトリル共重合体、ポリアミド、ポリカ
ーボネート、ポリスルホン、ポリアセタール、ポリメチ
ルメタクリレート、ポリフェニレンオキシド、ポリウレ
タン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブタジェンテ
レフタレート、ナイロンなど、およびこれらの単体もし
くは混合体（共押出フィルムなど）およびラミネート品
などがある。

この発明の例で用いられる透明保護層２及び透明シート
３としては、種々のものがあり、透明性を有しかつこの
光カードの機能を損なわない限り任意である。その様な
ものとして、プラスチック、ガラス、セラミックスなど
のシートおよび、これらの複合シートがあるが、例えば
、透明保護層２としては、ＵＶ、ＥＢ硬化性樹脂の硬化
塗膜が好適に用いられ、透明シート３としては複屈折率
の小さいポリカーボネート、ポリアクリレート、ポリメ
チルメタクリレート、ポリエステルシート等が好適に用
いられる。

この発明の光カードにおいて、トラッキング用案内溝で
あるグルーブが設けられる。このグルーブは、グルーブ
形成用樹脂と光記録材料とがらなり、記録層とグルーブ
とが一体化されている。

この発明において光記録材料としは、レーザー等のエネ
ルギー熱の照射により色相の変化を行い、照射部と未照
部の色相の違いにより光情報パターンを記録し得るもの
である。その様なものとして種々のものがあり、好まし
くは、有機系染料であり、より好ましくは、フタロシア
ニン系化合物、ビスジチオベンジルニッケル、シアニン
系化合物アントラセン系化合物など、および、これらの
混合物などの材料がある。

また、グルーブ形成用樹脂は、この光カードの目的に反
しない限り種々の材料を使用することができる。例えば
、ここで用いることができる材料としては熱可塑性樹脂
、熱硬化性樹脂、より具体的には、ポリイミド樹脂、ポ
リアミド樹脂、ポリイミドアミド樹脂、ポリエーテルイ
ミド樹脂、ポリサルホン樹脂、ポリアリルサルホン樹脂
、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリビニルブチラ
ール樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、
ポリカーボネート、ポリウレタン樹脂などの樹脂の他、
アクリレート系、ウレタンアクリレ−ト系、ポリエステ
ル系等のＵＶ硬化樹脂、ＥＢ硬化樹脂などのエネルギー
線硬化型樹脂などがある。しかし、グルーブの型成形性
を考えると、硬化性の良いＵＶ、ＥＢ硬化樹脂が好まし
い。

この発明においては、上記の光記録材料とグルーブ形成
用樹脂とでグルーブ光記録層を構成するが、これらの混
合比は、グルーブ形成用樹脂１００重量部に対して、光
記録材料１〜３０重量部程度が好適である。光記録材料
の混合比が１以下であると、光記録層としてのレーザー
照射による光情報パターンの色相変化の程度（濃度変化
）が少なく、レーザー等の光反射光を受けるホトディテ
クターあるいは光検出装置、例えば、ＣＣＤセンサー、
ラインセンサー等での反射光の大小による光情報パター
ンの読み取りに支障をきたす。

又、混合比が３０以上であると、グルーブ成形性（造形
性）がよくなり、良好な形のグルーブを得ることが困難
になる。

又、光記録材料をグルーブ形成用樹脂に混合する際には
、直接光記録材を前述の樹脂に混入する為にあらかじめ
、光記録材料をポリビニルブチラール等の樹脂に混入し
て組成した配合材をＵＶ。

ＥＢ樹脂に混入してグルーブ光記録層形成用混合樹脂を
作成することができる。

この発明においては、前記の様にして作成されたグルー
ブ光記録層成形用樹脂を、グルーブパターンが形成され
たマスク板等を介して、あるいは、型材を用いて、スピ
ンナーコート、バーコード、ロールコート、シルクスク
リーン法等で塗布し、硬化させて、グルーブ、光記録層
を形成することができる。

この光記録層は、従来のグルーブ層と同じ形状でよく、
特に光記録層を兼ねていることで形状を変化させる必要
はなく、例えば、この厚みは、１μｍ〜３０μｍ程度で
あり、グルーブの深さは、３００八〜３μｍであり、巾
は１μｍ〜１０μｍである。

その他の層構成に用いられるものとして、層間の接骨性
を改善するブライマー層、接着剤層、光硬化層、記録層
と接着剤層との間に隔壁層などがあり、目的に応じて適
宜選択して採用することができる。

上記の例は、この発明の一例であり、この発明の範囲に
包含される限りその例に限定されるものではない。又、
光カードに限られることなく、グルーブを要する光記録
媒体、例えば光ディスク等にも本発明を適用し得る。

上記のように構成されたこの発明では、次のように作用
する。

グルーブの形成において、グルーブ形成用樹脂と光記録
材料とが用いられているので、グルーブ形成により、グ
ルーブおよび記録層が同時に形成され、グルーブが光情
報パターンを記録する記録層としての機能をも合せ持つ
。

〔発明の効果〕

この発明による請求項１記載の光カードでは、光記録層
とグルーブ層が１体化ンテれているので、製造工程が少
なくてすみ廉価で得ることができ、かつ、２層間の層間
に不純物が混入することがないので良好な性能を示すこ
とができる。

〔実施例〕

この発明を、以下の例によって具体的に説明する。

実施例１ 厚さ０．４ｍｍのポリメチルメタクリレート（ＰＭＭＡ
）基板上にブライマー（ウレタン系ＵＶ硬化樹脂、Ｒ−
４８０−２０、スリーボンド（株）製）を被覆し、５０
℃で乾燥し、更にこのブライマー面に紫外線を照射して
硬化した。

次いで、この硬化ブライマー層上にグルーブと記録層と
を同時に形成した。すなわち、可溶フタロシアニン系化
合物（ＮＩＲ−１０、大和化成（株）製）、ビスジチオ
ベンジルニッケル（ＩＲ−−８２０、みどり化学（株）
製）、シアニン系化合物（ＣＹ−９、ＣＹ−１７、日本
化薬（株）製）をＵＶ硬化性樹脂（ウレタンアクリレー
ト系ＵＶ硬化樹脂、５Ｓ−１２０、スリーボンド（株）
製）と１０：９０の割合で混合し、この混合系をバター
ニングしたガラス原版に滴下し、これとブライマーでス
ピンコードしたポリメチルメタクリレート（ＰＭＭＡ）
基板と密着させてＵＶで露光してグルーブと記録層とを
同時に形成した。得られたグルーブ（トラッキング用案
内溝）の厚さは１１μｍであった。

この形成後に、エポキシ系接着剤（３１２ＯＡおよび３
１２０Ｂ、商品名）を介して厚さ０．３１のポリ塩化ビ
ニル製基材シートを積層し一体化した。得られたものを
所定のカード形状に打ち抜き、光カードを得た。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明による光カードの断面図である。 １・・光カード、２・・・透明保護層、３・・・透明シ
ート、４・・・プライマー層、５・・・グルーブ、光記
録層（反射層）、６・・・接着剤層、７・・・カード基
材出願人代理人　　佐　　藤　　−雄 第１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 光情報パターンが記録される記録層およびトラッキング
   用案内溝であるグルーブを有する光カードであって、グ
   ルーブがグルーブ形成用樹脂と光記録材料とからなり、
   記録層とグルーブとが一体化されていることを特徴とす
   る光カード。