JPH02310050A - ポリエステル化粧板の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、ポリエステル化粧板の製造方法に関するもの
である。

「従来の技術」 ポリエステル化粧板は表面の美麗さ、質感の良さ、塗膜
の硬さなどの理由によって家具、厨房、机、バーチ−ジ
ョン用などに幅広い需用がある。

ポリエステル化粧板の製造方法としては、一般にフィル
ム法と呼ばれる方法と、フローコータ法と呼ばれる方法
がある。フィルム法とは、ビニロンフィルムやポリエス
テルフィルムを不飽和ポリエステル塗料（以下塗料とい
う）上に載置したのち、圧延ロールで均一な厚みに塗装
する方法であり、フローコータ法とは、塗料がカーテン
状Ｇこ落下する装置を用いて塗装する方法である。

本発明はフィルム法によるポリエステル化粧板の製法に
関するものである。

フィルム法によるポリエステル化粧板の製造方法を、詳
細に説明すると、合板、繊維板、バーチクルボード、不
燃板（硅カル板、セメント板など）などの基材に接着剤
を介して、化粧紙を貼着して塗装基材とする。

この塗装基材を成型台に配置して、塗装基材の上に硬化
剤を含む塗料を散布する。

この時塗料は均一な厚さで全面に散布されずにかたまり
状に散布されるから、この上に予め粋に張られたビニロ
ンフィルム又はポリエステルフィルムを載置して、フィ
ルムードから圧延ロールで塗！：ｌを圧延しながら、フ
ィルムを被覆して行くのである。

圧延ロール乙こよる塗料圧延工程は塗装基材」二に塗料
を均一に延ぽず効果の外に、塗料に含まれる空気の除去
と塗装基材に塗料がしみ込んだ時に生ずる空気の除去を
行う働きがある。

これらの空気の除去が充分でないと、塗膜中に空気のか
たまりが発生ずるのであるが、従来の方法では空気の排
出が充分でなく、塗膜にピンホールの形で空気が残って
いた。

ピンホールのある塗膜では、化粧板としての美観及び諸
物性が損われる為に、ピンホールが集中して存在する場
合は製品価値を失うのである。このピンホールの発生は
基材化粧紙の種類や、作業環境の変動によって変り、発
生量か−・定でないが、発生場所は一般に塗装基材の殊
遇部分に集中する（川向がある。

［発明が解決しようとする課題１ 本発明者等は、ピンホールが発生しにくいポリエステル
化粧板の製造方法を研究した結果、本発明に到達した。

Ｆ課題を解決する為の手段１ 本発明は、塗装基材の裏面及び側面から真空をかけられ
る様に加工した真空成型台に塗装基材を配置して、真空
をかけながら不飽和ポリエステル塗料を散布し、その上
に成型フィルムを被覆し、成型フィルムの上から圧延ロ
ールで圧延して基材表面に塗料を均一に延ばしたのち、
真空をとめ、不飽和ポリエステル塗料を硬化させた後に
成型フィルムを剥離させることを特徴とするポリエステ
ル化粧板の製造方法に関するものである。

以下、図面に従って本発明を説明する。

本発明では、真空をかけられる構造を有する成型台１　
（以下真空成型台と称す）を必要とする。

真空形成台Ｊは、真空ポンプに接続されるノズル２があ
ってニーから真空が引かれる。真空度を見る為に真空ゲ
ージ３を取りつける。

真空成型台１の−Ｌ面は、塗装基材を配置する場所であ
り、真空孔４及び４′を適宜穿ってお（。

真空をかけながら、塗装基材５を配置する。この塗装基
材には化粧紙６が貼着されており化粧紙６の両端は基材
からはみ出ているが、これは後の工程で圧延された塗装
の一部がこぼれ落ちるのを溜める場所となり、同時に塗
料が真空成型台１の内部に吸い込まれるのを防ぐ役目を
果す。

配置された塗装基材５の上に塗料７を散布し、予めフィ
ルム枠８に張りつけられた成型フィルム９を載置する。

しかるのち、成型フィルム９を真空成型台１に押えつけ
ると成型フィルム９は真空力によって真空成型台ＩＧこ
密着し、塗装基材５と化粧紙６に含まれる空気は真空に
よって取り除かれる一方、空気の流れ方向は常に下方向
となる。

次に圧延ロールを用いて散布した塗料７を圧延する工程
を３〜４回くり返すと塗料は均一な膜１０を形成する。

塗装基材５，６に含まれる空気は真空によって予め取り
除かれているから、圧延工程中は塗料７に含まれる空気
ののが残る事となるが、これは塗装基材５の裏面から引
かれる真空力と真空成型台１の側面に穿った真空孔４′
から引かれる真空力とによって排出が促進されるのであ
る。

真空をかける時間は塗装基材を載置してから圧延工程が
終了し、基材殊遇の塗膜厚みムラの修正が終る迄であり
、通常３０秒間〜３分間である。

真空度は脱泡効果の点から高真空に越した事はないが、
水銀柱７００〜７２０ｍｍ程度の弱貫空度でも充分な効
果がある。

次いで、真空を解放し、室温又は５０〜６０゛Ｃの雰囲
気で硬化反応を完結して、フィルムを剥離させればピン
ホールが極めて少ない塗膜を有する製品が得られる。硬
化時間は３０分間〜２時間とすることが好ましい。

「実施例」 実施例１ 厚さ２．５　ｍｍのラワン合板に尿素酢ビ系の接着剤を
介して、１００ｇ／％チタン紙を貼着して塗装基材とし
、これを真空成型台に配置し、真空度水銀打６６０　ｍ
ｍで真空をかけながら、不飽和ポリエステル塗料（ポリ
ライＩ−ＫＣ−５２２、大日本インキ化学）と硬化触媒
（バーメンクＮ、日本油脂）の混合塗料を散布し、予め
枠に張ったビニロンフィルムを載置して、圧延ロールで
圧延した。圧延は３回くり返して行って真空を切りその
ま＼塗料を硬化せしめた。（塗布！１０８ｇ／ｍ±１．
８　ｇ／　ｎｆ　）室？ｍ　２０　’ｃの雰囲気内で約
９０分かけて硬化反応を完結せしめた後、ビニロンフィ
ルムを剥離させて製品とした。

同時に真空をかりない従来の方法で同一材料、同一環境
下で塗装して塗料を硬化せしめ、ピンボールの量及び分
布を比較した所、真空処理したものの方がピンホールの
分布面積が３分の１位、ピンボールの量カ月Ｏ分の１以
下であった。

実施例２ 真空度を水銀柱７２０ｍｍの軽度に調整した外は、実施
例１と同一条件で成型して真空をかげない場合と比較す
ると、真空をかけた方がピンホール分布面積５分の１位
、ピンホール量１０分の１位であった。

「発明の効果」 本発明によれば、塗膜中にピンボールの発生の少ないポ
リエステル化粧板を製造することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は真空成型台の断面図である。 第２図は真空成型台に塗装基材を配置し、塗料を散布し
、成型フィルＪ、を載置して、圧延ロールをかける前の
状態の断面図である。 第３図は圧延工程が終了して、真空を解放する前の状態
の断面図である。 １・・・真空成型台、５・・・塗装基材、７・・・不飽
和ポリエステル塗料、９・・・成形フィルム。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 塗装基材の裏面及び側面から真空をかけられる様に加工
   した真空成型台に塗装基材を配置して、真空をかけなが
   ら不飽和ポリエステル塗料を散布し、その上に成型フィ
   ルムを被覆し、成型フィルムの上から圧延ロールで圧延
   して基材表面に塗料を均一に延ばしたのち、真空をとめ
   、不飽和ポリエステル塗料を硬化させた後に成型フィル
   ムを剥離させることを特徴とするポリエステル化粧板の
   製造方法。