JP3235154B2 - 絵付け成形品およびその製造方法 - Google Patents

絵付け成形品およびその製造方法

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荒木  登
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所望のテクスチャーを
付与した絵付け成形品と、その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】家具や家屋の内装材など、さまざまな分
野で絵付け成形品が使用されている。この絵付け成形品
とは、適宜の基材に化粧シートを積層一体化したもので
あって、その代表的な製造方法は真空プレス法である。
すなわち、ガス透過孔を有する基盤上に、表面に接着
剤を塗布した基材を置き、化粧シートをその上に重ね、
化粧シートを加熱軟化させながら真空吸引して、基材と
同じ形状に変形させて接着する方法である。
【0003】しかしこれらの方法では、表面に望みどお
りの凹凸面または鏡面を有する絵付け成形品を製造する
ことができるとは限らなかった。 それは、絵付け成形
に使用する化粧シートの表面を所望の凹凸面または鏡面
にしておいても、成形時の熱と圧力によって、凹凸が消
失したり、あるいは平滑性が失なわれたりするからであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、表面
を所望どおりの凹凸面にしたり鏡面にしたりして任意の
テクスチャーを成形品に与えることのできる絵付け成形
品と、その製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の絵付け成形品の
製造方法は、真空プレス法により絵付け成形品を製造す
る方法であって、成型装置に配置した基材上に、化粧シ
ートおよび賦型用シートを、この順で、賦型用シートの
賦型面側が化粧シートの表面側を向くようにして重ね、
両シートを加熱しつつ基材の側から真空吸引するか、ま
たはそれとともに賦型用シートの側から圧空を作用させ
て成形することにより基材と同じ形状に変形させて基材
に密着させ、その後、賦型用シートを剥離して賦型され
た表面をもつ絵付け成形品を得ることからなる。
【0006】基材は成形品の用途に応じて、MDFのよ
うな木質系のものや、プラスチック製、金属製、陶磁器
製のものなどから任意にえらぶ。
【0007】化粧シートは、成形品の絵付けに使用され
ている従来品と同様なものでよい。ポリ塩化ビニル等の
ビニル重合体、スチレン系樹脂、ポリオレフィン、ポリ
アミド、ポリエステル、ゴム系樹脂、ビニルアルコール
系樹脂、ポリカーボネートなどを、厚さ20〜200μ
mのシートに成形し、それに印刷その他の方法で化粧を
施したものである。 化粧シートの材料には、成形性お
よび価格の点で、半硬質のポリ塩化ビニルがとくに好ま
しい。 化粧シ−トの最終的な厚さは、好ましくは20
0〜500μmである。
【0008】基材の表面には、接着剤を塗布しておく。
接着剤は、ポリ酢酸ビニル系、ポリウレタン系など任
意である。 化粧シ−トの裏面に接着剤を塗布してもよ
く、必要によりプライマ−を使用する。
【0009】賦型用シートは、化粧シートに鏡面を与え
るものと凹凸面を与えるものとのいずれであってもよい
が、成形時の熱および圧力に耐えてその鏡面または凹凸
面を維持できるものであって、化粧シートから剥離しや
すいものを使用する。 たとえば、シリコンゴム、ポリ
フッ化ビニリデン等のフッ素樹脂、ポリエチレンテレフ
タレート等のポリエステル、ポリメチルペンテン等のポ
リオレフィン、あるいはナイロンなどのシートである。
ポリ塩化ビニルのような比較的離型性の悪い樹脂も、
化粧シ−トに接する面に離型層を形成すれば使用するこ
とができ、成形性が良好であるという利点を生かすこと
ができる。 離型層としては、シリコン樹脂、フッ素樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等を塗布し
て形成する。
【0010】凹凸面を賦型するときは、これらのシート
上に硬化樹脂に対して凹凸を設けたものを適用すればよ
い。 このようなシートは、出願人が先に提案したドラ
ムプリンティング法とよばれる方法により得ることがで
きる(特開平2−131175号)。 すなわち、ロー
ル凹版の凹部に電離放射線硬化性樹脂を充填しておき、
このロールにシートを押し当てるとともに電離放射線を
照射して樹脂を硬化させ、硬化樹脂がシートと密着した
後にシートをロールから剥がすことからなる方法であ
る。
【0011】必要であれば、賦型用シートに、シリコン
樹脂、フッ素樹脂、ワックスなどを適用して離型層を形
成しておいてもよい。
【0012】本発明の方法は、賦型用シートに代えて鏡
面板を使用して実施することもできる。 また、成形機
の箱体を仕切るシリコンラバーに凹凸を設けて、これを
賦型用シートの代りに用いてもよい。
【0013】
【作用】真空プレス法によって基材と化粧シートとを一
体化する際に、化粧シートの上に賦型用シート、または
それに代る鏡面板もしくはシリコンラバーを重ねたこと
により、所望の凹凸面または鏡面を有する絵付け成形品
が実現する。
【0014】
【実施例】
[実施例1]下記の材料を用意した: 1)半硬質ポリ塩化ビニルシートとアクリル樹脂シート
をダブリングした厚さ0.3mmの透明な積層シート「B
SSタイプ」(バンドー化学製)に、絵柄を印刷した化
粧シート 2)厚さ2.5mmのポリエチレンテレフタレートシート
「ダイヤG292C」(ダイアホイル製)に電離放射線
硬化性インキで凹凸模様を盛り上げ印刷し、印刷層を硬
化させた賦型用シート 3)扉の形をしたMDFの基材「スターウッド」(ホク
シン製) 基材上に、ポリウレタン系エマルジョンの接着剤「CV
C550」(コニシボンド製)をスプレーガンで塗布
し、室温で1時間乾燥させた(乾燥時塗布量9g/
2)。
【0015】真空プレス成形機のテーブル上に、上記の
基材、化粧シートおよび賦型用シートを配置した。 加
熱温度90℃、シートにかかる圧力4.0kgf/cm2、加
圧時間120秒の条件で真空プレス成形を行なった後
に、賦型用シートを剥離した。得られた絵付け成形品
は、深みのある意匠を有する扉であった。
【0016】[実施例2]下記の材料を用意した: 1)実施例1と同様な、厚さ0.5mmの透明な積層シー
トに絵柄を印刷した化粧シート 2)実施例1と同様な、表面に接着剤層(塗布量10g
/m2)を形成したMDFの基材 実施例1と同じ成形機のテーブル上に、上記の基材、化
粧シート、およびステンレス製の写真用鏡面板を順に配
置した。 加熱温度100℃、シートにかかる圧力4.
0kgf/cm2、加圧時間150秒の条件で真空プレス成形
を行なった後に、鏡面板を剥離した。
【0017】得られた絵付け成形品である扉は、光沢を
有するものであった。
【0018】
【発明の効果】本発明の方法によれば、従来の真空プレ
ス法や真空ラミネート法では得られなかった、表面に所
望の凹凸を有する成形品や、鏡面で高い光沢を有する成
形品を製造できる。
【0019】このようにして得られる本発明の絵付け成
形品は、従来品よりも美麗な外観を有し、製品の経済的
価値が高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 3/00 - 3/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空プレス法により絵付け成形品を製造
    する方法であって、成型装置に配置した基材上に、化粧
    シートおよび賦型用シートを、この順で、賦型用シート
    の賦型面側が化粧シートの表面側を向くようにして重
    ね、両シートを加熱しつつ基材の側から真空吸引する
    か、またはそれとともに賦型用シートの側から圧空を作
    用させて成形することにより基材と同じ形状に変形させ
    て基材に密着させ、その後、賦型用シートを剥離して賦
    型された表面をもつ絵付け成形品を得ることからなる製
    造方法。
  2. 【請求項2】 賦型用シートの賦型面が、凹凸面または
    鏡面である請求項1の製造方法。
  3. 【請求項3】 賦型用シートに代えて鏡面板を使用する
    か、または成形機の箱体を仕切るシリコンラバーであっ
    て化粧シートとの密着面に凹凸模様を施したものを使用
    して実施する請求項1の製造方法。
  4. 【請求項4】 基材上に化粧シートを、請求項1ないし
    3のいずれかの方法により積層一体化してなる絵付け成
    形品。
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