JP2951688B2 - 化粧材の製造方法 - Google Patents
化粧材の製造方法Info
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- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、任意の形状を有する基材表面に任意の凹凸
模様が形成された化粧材の製造方法に関するものであ
る。
模様が形成された化粧材の製造方法に関するものであ
る。
[従来の技術] 従来、表面にエンボス模様を施す化粧板の製造方法と
しては、大別して次の三通りの方法が知られている。
しては、大別して次の三通りの方法が知られている。
第一の方法は、機械エンボス法と称されているもの
で、絵柄と一致したエンボス版又はエンボスロールを使
用して直接化粧板の表面に凹凸を施す方法である。
で、絵柄と一致したエンボス版又はエンボスロールを使
用して直接化粧板の表面に凹凸を施す方法である。
第二の方法は、エンボスシート貼り法と称される方法
で、合成樹脂シート上に塩化ビニル樹脂ペーストをコー
ティングしたもの等を加熱軟化させ、所定の凹凸模様を
有する冷却ロールとゴムロール間を加圧通過させてエン
ボス模様を形成して接着剤を介して基材に貼着するもの
である。
で、合成樹脂シート上に塩化ビニル樹脂ペーストをコー
ティングしたもの等を加熱軟化させ、所定の凹凸模様を
有する冷却ロールとゴムロール間を加圧通過させてエン
ボス模様を形成して接着剤を介して基材に貼着するもの
である。
第三の方法は、一般にケミカルエンボス法と称される
方法で、合成樹脂に対してはじき効果を有する物質を含
有するインキで原紙に所定の模様を印刷し、その上から
塗装する樹脂塗料をはじかせてエンボス模様を形成した
後、該原紙を接着剤を介して基材に貼着する方法、或は
合成樹脂の重合禁止材や重合抑制材を含むインキで原紙
に所定模様を印刷し、その上から寄贈する合成樹脂塗料
の硬化速度に差を設けることによって、エンボス模様を
形成した後、接着剤を介して該原紙を基材に貼着する方
法である。
方法で、合成樹脂に対してはじき効果を有する物質を含
有するインキで原紙に所定の模様を印刷し、その上から
塗装する樹脂塗料をはじかせてエンボス模様を形成した
後、該原紙を接着剤を介して基材に貼着する方法、或は
合成樹脂の重合禁止材や重合抑制材を含むインキで原紙
に所定模様を印刷し、その上から寄贈する合成樹脂塗料
の硬化速度に差を設けることによって、エンボス模様を
形成した後、接着剤を介して該原紙を基材に貼着する方
法である。
[発明が解決しようとする課題] 前記機械エンボス法は、シャープで繊細な凹凸を形成
することができるが、基材の良否によってエンボスの再
現性にバラツキが出やすいと共に、エンボス版が高価で
小ロット生産に不向きな点、更に生産速度、対象が板状
又はそれに近いものに限定されるなどの欠点を有する。
することができるが、基材の良否によってエンボスの再
現性にバラツキが出やすいと共に、エンボス版が高価で
小ロット生産に不向きな点、更に生産速度、対象が板状
又はそれに近いものに限定されるなどの欠点を有する。
エンボスシート貼り法は、加工が比較的容易であるの
で広く利用されているが、熱可塑性合成樹脂を使用して
いるので、耐熱性、耐溶剤性等の点に劣るという欠点を
有する。
で広く利用されているが、熱可塑性合成樹脂を使用して
いるので、耐熱性、耐溶剤性等の点に劣るという欠点を
有する。
ケミカルエンボス法は、図柄とエンボス模様とを合致
させるという点では極めて有利な方法であるが、上塗り
塗料を厚くした場合凹部の角が丸みを帯びて凹部模様が
不鮮明となるため、深い凹凸を形成することができない
ことや、合成樹脂が硬化する際の体積収縮を利用してい
るので、収縮部分の樹脂表面がシャープに現出しない等
の欠点を有するものである。
させるという点では極めて有利な方法であるが、上塗り
塗料を厚くした場合凹部の角が丸みを帯びて凹部模様が
不鮮明となるため、深い凹凸を形成することができない
ことや、合成樹脂が硬化する際の体積収縮を利用してい
るので、収縮部分の樹脂表面がシャープに現出しない等
の欠点を有するものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記従来の欠点である生産性、耐熱性が悪
い、深くてシャープなエンボス模様が得られない、基材
が板状又はそれに近いものに限定される等の事柄を改良
すべく鋭意研究の結果本発明に到達したものである。
い、深くてシャープなエンボス模様が得られない、基材
が板状又はそれに近いものに限定される等の事柄を改良
すべく鋭意研究の結果本発明に到達したものである。
以下本発明の方法により得られた化粧材の断面を示す
図面に基づいて説明する。
図面に基づいて説明する。
先ず、任意形状の基材1の表面に電離放射線硬化型塗
料(以下硬化型塗料という。)を塗布するか、或は予め
電離放射線遮蔽インキ(以下遮蔽インキという。)で所
定絵柄4を印刷した電離放射線透過型フイルム(以下フ
イルムという。)3の印刷面又は非印刷面の一方の面に
硬化型塗料を塗布して、硬化型塗料層2を形成し、該硬
化型塗料層が基材とフイルムの間にくるように前記フイ
ルムを基材表面に接着剤を介して貼着した後電離放射線
(紫外線が好ましい。)を照射して遮蔽インキで印刷し
た絵柄のない部分の硬化型塗料を硬化させ、前記合成樹
脂フイルムを離型させ、電離放射線遮蔽絵柄部分に当た
る未硬化塗料を風圧で適宜量除去して凹部を形成し、然
る後残部の未硬化塗料を硬化させて凹凸模様を有する化
粧材を得るものである。
料(以下硬化型塗料という。)を塗布するか、或は予め
電離放射線遮蔽インキ(以下遮蔽インキという。)で所
定絵柄4を印刷した電離放射線透過型フイルム(以下フ
イルムという。)3の印刷面又は非印刷面の一方の面に
硬化型塗料を塗布して、硬化型塗料層2を形成し、該硬
化型塗料層が基材とフイルムの間にくるように前記フイ
ルムを基材表面に接着剤を介して貼着した後電離放射線
(紫外線が好ましい。)を照射して遮蔽インキで印刷し
た絵柄のない部分の硬化型塗料を硬化させ、前記合成樹
脂フイルムを離型させ、電離放射線遮蔽絵柄部分に当た
る未硬化塗料を風圧で適宜量除去して凹部を形成し、然
る後残部の未硬化塗料を硬化させて凹凸模様を有する化
粧材を得るものである。
更に、前記フイルムを離型させた後の未硬化の塗料を
風圧で適宜量除去し、表面をワイピングした後、残部の
塗料を硬化させて深い凹凸模様を有する化粧材を得るも
のである。
風圧で適宜量除去し、表面をワイピングした後、残部の
塗料を硬化させて深い凹凸模様を有する化粧材を得るも
のである。
又、前記深い凹凸模様に他の樹脂を充填して更に化粧
性をあげることが出来る。
性をあげることが出来る。
本発明に用いる基材としては、金属板、石膏ボード、
珪酸カルシウム板、合板、集成材、繊維板、天然木等又
はこれらを加工した任意形状のものであって、通常屋内
外で使用される階段、カウンター、巾木、額縁等の部材
や造作材等である。
珪酸カルシウム板、合板、集成材、繊維板、天然木等又
はこれらを加工した任意形状のものであって、通常屋内
外で使用される階段、カウンター、巾木、額縁等の部材
や造作材等である。
前記フイルムとしては、電離放射線を透過するもので
あればよくポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレ
ンテレフタレート、ナイロン等のフイルムが用いられ、
0.015mm〜0.04mmの厚みのものが好ましい。
あればよくポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレ
ンテレフタレート、ナイロン等のフイルムが用いられ、
0.015mm〜0.04mmの厚みのものが好ましい。
硬化型塗料としてはウレタンアクリレート、ポリエス
テルアクリレート、エポキシアクリレート等が用いられ
る。硬化型塗料層は上記樹脂をナイフコーター、ナチュ
ラルコーター、カーテンフローコーター又はスプレー等
により30〜130g/m2塗布して形成する。
テルアクリレート、エポキシアクリレート等が用いられ
る。硬化型塗料層は上記樹脂をナイフコーター、ナチュ
ラルコーター、カーテンフローコーター又はスプレー等
により30〜130g/m2塗布して形成する。
前記硬化型塗料層はフイルム上又は基材表面に均一の
厚さで形成されても良く、基材表面に模様状に形成され
た上にフイルム上に均一に形成されたものを重ね合わせ
ることにより更に立体感を付与することができる。
厚さで形成されても良く、基材表面に模様状に形成され
た上にフイルム上に均一に形成されたものを重ね合わせ
ることにより更に立体感を付与することができる。
遮蔽インキとしては、硝化綿系、ウレタン系、エステ
ル系樹脂に隠蔽性に優れた酸化チタンを添加したものが
好ましい。
ル系樹脂に隠蔽性に優れた酸化チタンを添加したものが
好ましい。
[実施例] 以下本発明の化粧材の製造方法を実施例をもって具体
的に説明する。
的に説明する。
実施例1 厚さ20mm、幅100mm、長さ2400mm、長手コーナー部半
径5mmで面取りした杉集成材上に、酢酸ビニル樹脂エマ
ルジョン接着剤(コニシ(株)CH−73K)100重量部、未
濃縮尿素樹脂接着剤(大友化成(株)UA−312)20重量
部を混合したものをナチュラル・リバースコーターで70
g/m2塗布した後、120℃、15秒間熱風乾燥した。次に23g
/m2の薄葉紙表面に木目模様をグラビア印刷した化粧紙
を120℃に加熱した金属ロールを介して接着剤塗布面に
貼着一体化した。その後0.02mm厚のポリエチレンテレフ
タレート樹脂フイルム(東レ(株)製YM−17)の表面に
酸化チタンを含有した硝化綿系の紫外線遮蔽印刷インキ
で前記化粧模様に合致した木目模様を印刷した化粧フイ
ルムの印刷面側に不飽和ポリエステル樹脂55重量部、ス
チレンモノマー42重量部、光重合開始剤3重量部からな
る紫外線硬化型塗料を、ナイフコーターで100g/m2塗布
し、前記基材に硬度70度のポリウレタン樹脂よりなる脱
気ロールで平滑に押圧して脱泡しながらラミネートし10
m/分の速度で移動する80W/cmの紫外線発生ランプ3灯を
基材の200mm上部、左部及び右部から照射して前記形成
された紫外線硬化型塗料層を硬化させた後合成樹脂フイ
ルムを離型させた。然る後3kg/m2に圧力調節された圧縮
空気を化粧面全面に噴射して、未硬化の紫外線硬化型塗
料の60〜70%を飛散させた後、リバースロールで硬化し
た塗料の表面に付着した前記未硬化の紫外線硬化型塗料
を除去して凹部を形成した。該凹部を前記と同様にして
紫外線を照射して凹部に残存していの紫外線硬化型塗料
を硬化させた。その上からアクリルウレタン樹脂着色塗
料をスプレー塗装し、表面を研削研磨して所望の化粧材
を得た。
径5mmで面取りした杉集成材上に、酢酸ビニル樹脂エマ
ルジョン接着剤(コニシ(株)CH−73K)100重量部、未
濃縮尿素樹脂接着剤(大友化成(株)UA−312)20重量
部を混合したものをナチュラル・リバースコーターで70
g/m2塗布した後、120℃、15秒間熱風乾燥した。次に23g
/m2の薄葉紙表面に木目模様をグラビア印刷した化粧紙
を120℃に加熱した金属ロールを介して接着剤塗布面に
貼着一体化した。その後0.02mm厚のポリエチレンテレフ
タレート樹脂フイルム(東レ(株)製YM−17)の表面に
酸化チタンを含有した硝化綿系の紫外線遮蔽印刷インキ
で前記化粧模様に合致した木目模様を印刷した化粧フイ
ルムの印刷面側に不飽和ポリエステル樹脂55重量部、ス
チレンモノマー42重量部、光重合開始剤3重量部からな
る紫外線硬化型塗料を、ナイフコーターで100g/m2塗布
し、前記基材に硬度70度のポリウレタン樹脂よりなる脱
気ロールで平滑に押圧して脱泡しながらラミネートし10
m/分の速度で移動する80W/cmの紫外線発生ランプ3灯を
基材の200mm上部、左部及び右部から照射して前記形成
された紫外線硬化型塗料層を硬化させた後合成樹脂フイ
ルムを離型させた。然る後3kg/m2に圧力調節された圧縮
空気を化粧面全面に噴射して、未硬化の紫外線硬化型塗
料の60〜70%を飛散させた後、リバースロールで硬化し
た塗料の表面に付着した前記未硬化の紫外線硬化型塗料
を除去して凹部を形成した。該凹部を前記と同様にして
紫外線を照射して凹部に残存していの紫外線硬化型塗料
を硬化させた。その上からアクリルウレタン樹脂着色塗
料をスプレー塗装し、表面を研削研磨して所望の化粧材
を得た。
実施例2 厚さ9mm、幅90mm、長さ4000mm、長手コーナー1ケ所
は半径4mmで面取りした中密度繊維板上に、実施例1と
同様にして接着剤を塗布乾燥させた。次に40g/m2の薄葉
紙に石目模様を印刷した化粧紙を実施例1と同様な方法
で接着した。その後0.03mm厚のポリプロピレン樹脂フイ
ルム(東洋紡(株)製)の表面に、酸化チタンを添加し
た紫外線遮蔽印刷インキで前記石目模様に合致した模様
を印刷した。該フイルムの非印刷綿に不飽和ポリエステ
ル樹脂20重量部、エポキシアクリレート樹脂25重量部、
スチレンモノマー40重量部、光重合開始剤3重量部から
なる紫外線硬化型塗料を、フローコーターで80g/m2塗布
し、以下実施例1と同様にして所望の化粧材を得た。
は半径4mmで面取りした中密度繊維板上に、実施例1と
同様にして接着剤を塗布乾燥させた。次に40g/m2の薄葉
紙に石目模様を印刷した化粧紙を実施例1と同様な方法
で接着した。その後0.03mm厚のポリプロピレン樹脂フイ
ルム(東洋紡(株)製)の表面に、酸化チタンを添加し
た紫外線遮蔽印刷インキで前記石目模様に合致した模様
を印刷した。該フイルムの非印刷綿に不飽和ポリエステ
ル樹脂20重量部、エポキシアクリレート樹脂25重量部、
スチレンモノマー40重量部、光重合開始剤3重量部から
なる紫外線硬化型塗料を、フローコーターで80g/m2塗布
し、以下実施例1と同様にして所望の化粧材を得た。
[発明の効果] 本発明の化粧材の製造方法は、任意の形状をする基材
に耐熱性に優れ、深い凹凸模様をシャープにしかも再現
性良く安価に形成できるものである。
に耐熱性に優れ、深い凹凸模様をシャープにしかも再現
性良く安価に形成できるものである。
従って、床板、幅木、階段など屋内を違和感なく装飾
できる、いわゆるコーディネートされた基材を安価に提
供できるものである。
できる、いわゆるコーディネートされた基材を安価に提
供できるものである。
第1図は、本発明の方法により得られた化粧材の断面図
である。 1…基材 2…紫外線硬化型塗料層 3…合成樹脂フイルム 4…紫外線遮蔽絵柄
である。 1…基材 2…紫外線硬化型塗料層 3…合成樹脂フイルム 4…紫外線遮蔽絵柄
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 1/00 - 35/00 B05D 1/00 - 7/26
Claims (2)
- 【請求項1】任意の形状を有する基材の表面に電離放射
線硬化型塗料を塗布するか、或いは予め電離放射線遮蔽
インキで所定の絵柄を印刷した電離放射線透過型の合成
樹脂フイルムの印刷面又は非印刷面の一方の面に電離放
射線硬化型塗料を塗布し、前記電離放射線硬化型塗料が
基材と前記合成樹脂フイルムの間にくるように、基材上
に合成樹脂フイルムをラミネートした後電離放射線を照
射して前記電離放射線硬化型塗料を硬化させ、前記合成
樹脂フイルムを離型させ、電離放射線遮蔽絵柄部分に当
たる未硬化の塗料を風圧で適宜量除去して凹部を形成
し、残部の未硬化塗料を硬化させることを特徴とする化
粧材の製造方法。 - 【請求項2】前記凹部に他の樹脂を適宜量充填すること
を特徴とする請求項1記載の化粧材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12210990A JP2951688B2 (ja) | 1990-05-10 | 1990-05-10 | 化粧材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12210990A JP2951688B2 (ja) | 1990-05-10 | 1990-05-10 | 化粧材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0416348A JPH0416348A (ja) | 1992-01-21 |
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