JPH02308877A - 陶板材等の面接合工法 - Google Patents

陶板材等の面接合工法

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JPH02308877A
JPH02308877A JP1130463A JP13046389A JPH02308877A JP H02308877 A JPH02308877 A JP H02308877A JP 1130463 A JP1130463 A JP 1130463A JP 13046389 A JP13046389 A JP 13046389A JP H02308877 A JPH02308877 A JP H02308877A
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Seiichi Yanagisawa
柳沢 誠一
Noriaki Shin
新 憲明
Shunkai Chiba
千葉 春海
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Nikken Sekkei Ltd
Yokohama Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 パ 本発明は、陶板材、ガラス板等を、コンクリート、
プレキャストコンクリート、繊維強化セメント等の表面
に面接合する工法に関する。
〈従来の技術〉 従来、陶板材、ガラス板等を、コンクリート、プレキャ
ストコンクリート、繊維強化セメント等の表面に面接合
する工法においては、室温硬化性二液型エポキシ樹脂組
成物からなる接着剤やモルタル等の柔軟性に乏しい材料
で接着層を設けていた。
しかし、このような従来の方法では、接着層が柔軟性に
乏しいため、衝撃吸収、コンクリートクラックの防止な
どに限界があった。 また、前記接着剤は主剤と硬化剤
よりなる二液型であるため、使用時に主剤と硬化剤を計
量、混合する必要があり、施工作業性に難点があった。
近時、接合力を強化し、水の侵入等を防ぎ、僅かでもコ
ンクリート等の変形を許容しようとして、接着剤として
エポキシ変性ポリサルファイド等を主成分とするものを
用い、これを塗布後、コンクリートを打設したり、また
は、塗布後、硅砂撒ぎして珪砂を介して接合する方法が
一部で行われているが、上記エポキシ変性ポリサルファ
イド等を主成分とする接着剤は、耐熱温度が80℃程度
のポリサルファイド自体の可塑性と、エポキシ樹脂の熱
硬化性とのために、接着力は強いが硬度が高く、弾力性
・変形性が乏しく、衝撃吸収性やクラック追従性は充分
ではなく、長期間には疲労し、界面または凝集破断する
に至る場合があった。
また、エポキシ変性ポリサルファイド系接着剤は、二液
型であり、従って施工作業性に問題があり、塗布性、低
温硬化性にも注意を要するという欠点があフた。
〈発明が解決しようとする課題〉 本発明は、上記の事実に鑑みてなされたものであり、陶
板材、ガラス板等とコンクリート等の裏面材との相互の
温度差、乾湿差、振動変位等による膨張収縮等の動きの
差をその接合面で逃し、または吸収しつつ弾性的に接合
し、それらを原因とする陶板材、ガラス板等の割れ、剥
離、落下環を防止し、しかも、陶板材、ガラス板等の裏
面の間隙への水の侵入に伴って生ずる白華、凍害等を防
止することのできる面接合工法の提供を目的とするもの
である。
く課題を解決するための手段〉 本発明は、陶板材、ガラス板等を、コンクリート、プレ
キャストコンクリート、m維強化セメント等の表面に面
接合する工法において、□陶板材、ガラス板等の裏面に
硬化後の伸びが20〜300%の室温硬化性−液型エポ
キシ樹脂組成物を塗布し、該樹脂組成物が硬化した後、
前記コンクリート、プレキャストコンクリート、繊維強
化セメント等の表面にモルタル貼りを行うか、またはプ
レキャストコンクリート、繊維強化セメント等を介入打
設して、弾塑性的に接合せしめることを特徴とする陶板
材等の面接合工法を提供する。
ここで、前記室温硬化性−液型エポキシ樹脂組成物が、
下記の(a)〜(e)成分を含むものである陶板材等の
面接合工法が好ましい。
(a)エポキシ樹脂 (b)式1で示されるケチミン 埜゛      〒。
(式中、R1、R2、R3およびR4は、水素、炭素数
1〜6のアルキル基またはフェニル基、Xは炭素数2〜
6のアルキレン基または炭素数6〜12の非隣位アリー
レン基を示す)(e)変性シリコーン樹脂 (d)変性シリコーン樹脂用触媒 (e)シラン化合物 また、前記変性シリコーン樹脂が、 (式中、R1は炭素数1〜12の1価の炭化水素基、R
2は炭素数1〜6の1価の炭化水素基、nはθ〜2の整
数である) で示される加水分解性ケイ素官能基を末端に有するシリ
コーン樹脂である陶板材等の面接合工法、前記変性シリ
コーン樹脂が、前記エポキシ樹脂100重量部に対して
10〜500重量部含まれる陶板材等の面接合工法が良
い。
また、前記シラン化合物が、アミノアルキルアルコキシ
シラン、エポキシアルキルアルコキシシラン、メルカプ
トアルキルアルコキシシランまたはこれらの共重合体で
あって、分子量が2000以下のアルコキシシラン誘導
体である陶板材等の面接合工法、前記シラン化合物が、
前記エポキシ樹脂100重量部に対して0.1〜50重
量部含まれる陶板材等の面接合工法が好ましい。
加えて、前記室温硬化性−液型エポキシ樹脂組成物に、
さらに、脱水剤が、前記エポキシ樹脂100重量部に対
して0.1〜10重量部含まれる陶板材等の面接合工法
が好ましい。
以下に、本発明の詳細な説明する。
はじめに、図面を参照しながら本発明法を説明する。
本発明法は、第1図に示すように、陶板材1(A)の裏
面1aに、硬化後の伸びが20〜300%の室温硬化性
−液型エポキシ樹脂組成物2を塗布しくB)、硬化養生
させる(C)。
次に、硬化養生させた陶板材1を、裏面材となるコンク
リート壁面3等の所定位置に引金物等の取付金具4を介
して支持させ(D)、その間にモルタル5を充填しくE
)、その硬化養生により接合を終了する。
あるいは、第2図に示すように、陶板材1(A)の裏面
1aに、硬化後の伸びが20〜300%の室温硬化性−
波型エポキシ樹脂組成物2を塗布しくB)、硬化養生(
C)させた陶板材1を、裏面1aを上向きにして型枠6
にセットし、適宜クリップ金物7や引金物8を取付け(
D)、ここに、プレキャストコンクリートまたは繊維強
化セメント9fa:打設しくE)、養生させ(F)、養
生後、構築物10の所定部に取付金具11を介して取付
ける(G)ものである。
前記エポキシ樹脂組成物の塗布は、エヤレスガンやロー
ラーにて行えばよい。
また、塗布厚さは、予想される変位等を考慮して決定す
る。
なお、前記エポキシ樹脂組成物は、その硬化物が陶板材
等によく接着するものを用いることが好ましいが、場合
によっては、陶板材等をブライマー処理した後に、前記
エポキシ樹脂組成物を塗布してもよい。
本発明では、硬化後の伸びが20〜300%ある室温硬
化性−液型エポキシ樹脂組成物を接着剤として用いるの
で、陶板材等とコンクリート等との間で生じる各種原因
に伴う相対的変位を吸収緩和でき、水密、気密、耐熱的
に、しかも弾塑性的に両者を面接合することができる。
 用いるエポキシ樹脂組成物の硬化後の伸びが20%未
満であると、接着層にクラックが発生しやすく、伸びが
300%超であると、エフロレッセンスが発生しやすく
なり、接着性も悪化する。
なお、エフロレッセンス(efflorescence
) とは、生コンクリートからあくが浸み出し、陶板材
等を汚染することをいう。
本発明方法が対象とする陶板材等とは、陶板材、゛ガラ
ス板等である。
また、本発明において用いる前記エポキシ樹脂組成物は
、0℃程度の低温でも24時間以内に硬化し、硬化後、
コンクリートが打込まれた際、特にプレキャストコンク
リートや繊維強化セメントを打設する場合における60
℃、数時間の蒸気養生および発生基アルカリにも変質せ
ず、その後の高温、低温、アルカリ、その他のアタック
にも耐えることのできるものを用いることが好ましい。
このようなエポキシ樹脂組成物を用いれば、長期にわた
り、面内変位に追随すると同時に、その保持する面外接
着強度で、面外圧力にも実用上十分の強度を示し、水密
的かつ気密的で、しかも弾塑性的な接合を持続させ得る
ところで、本発明に用いる室温硬化性−液型エポキシ樹
脂組成物は、硬化後の伸びが20〜300%あるもので
あればいかなるものでもよいが、以下に説明する(a)
〜(e)の成分を含む組成物を代表として挙げることが
できる。
成分(a)のエポキシ樹脂としては、例えば、ビスフェ
ノールA1ビスフエノールF5ビスフエノールAD等と
エピクロールヒドリンを反応させて得られるビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹
脂、ビスフェノールAD型エポキシ樹脂等や、これらに
水添したエポキシ樹脂、グリシジルエステル型エポキシ
樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、ウレタン結合を有す
るウレタン変性エポキシ樹脂、メタキシレンジアミンや
ヒダントインなどをエポキシ化した含窒素エポキシ樹脂
、ポリブタジェンあるいはNBRを含有するゴム変性エ
ポキシ樹脂等があげられるが、これらに限定されるもの
ではない。
また、エポキシ樹脂は、一種類のみでも、二種類以上を
併用してもよい。
成分(b)のケチミンとは、下記式1で示されるケチミ
ンをいう。
R′      撃。
■ (式中、R1,R2、R3およびR4は、水素、炭素数
1〜6のアルキル基またはフェニル基、Xは炭素数2〜
6のアルキレン基または炭素数6〜12の非隣位アリー
レン基を示す)ケチミンは、水分のない状態では安定に
存在するが、水分によって第一級アミンになり、エポキ
シ樹脂の硬化剤として機能する。 即ち、ケチミンは、
潜在性硬化剤である。 そして、これにより、成分(a
)〜(e)を含む室温硬化性−液型エポキシ樹脂組成物
の貯蔵安定性が高まるとともに、使用時の硬化性が良好
なものとなる。
このようなケチミンとしては、1.2−エチレンビス(
イソペンチリデンイミン)、  1. 2−ヘキシレン
ビス(イソペンチリデンイミン)、t、2−プロピレン
ビス(イソペンチリデンイミン)、p、p’  −ビフ
ェニレンビス(イソペンチリデンイミン)、t、2−エ
チレンビス(イソプロピリデンイミン)、1.3−プロ
ピレンビス(イソプロピリデンイミン)、p−フェニレ
ンビス(イソベンチリデンイミン)等が例示される。
ケチミンは、一種類でも、二種類以上を併用してもよい
ケチミンの使用量は、前記エポキシ樹脂組成物が貯蔵さ
れる期間にもよるが、一般には、エポキシ樹脂100重
量部に対して1〜60重量部、好ましくは10〜30重
量部とする。  1重量部未満では、硬化速度が遅くな
るので好ましくなく、一方、60重量部を超えると、貯
蔵時にエポキシ樹脂が硬化しやすくなり、貯蔵安定性か
低下するので好ましくない。
成分(C)の変性シリコーン樹脂とは、例えば、アミノ
基、フェニル基、アルコキシ基等の官能基が導入された
シリコーン樹脂をいうが、下記式2で示される加水分解
性ケイ素官能基を末端に有するシリコーン樹脂を用いる
ことが好ましい。
R1゜ ■ (R20) 3−n −S 1−     −−− ・
・−2(式中、R1は炭素数1〜12の1価の炭化水素
基、R2は炭素数1〜6の1価の炭化水素基、nはO〜
2の整数である) より具体的には、末端にメチルジメトキシシリル基を有
するシリコーン樹脂等が例示され、市販のもの、例えば
、ポリ(メチルジメトキシシリルエチルエーテル)(M
SP2OA、 瞳側化学工業社製)が使用できる。
これらの変性シリコーン樹脂は、一種類のみを使用して
もよいし、二種類以上を併用してもよい。
このような変性シリコーン樹脂の使用は、前記エポキシ
樹脂組成物の硬化物への可撓性付与のために重要である
また、このような変性シリコーン樹脂の硬化は、変性シ
リコーン樹脂用触媒の存在で、空気中の水分により行わ
れる。
変性シリコーン樹脂の使用量は、エポキシ樹脂100重
量部に対して10〜SOO重量部、好ましくは50〜2
00重量部とする。  1゜重量部未満であると、エポ
キシ樹脂組成物硬化後の可撓性が十分ではなく、一方、
500重量部を超えると、接着性が悪くなるので好まし
くない。
成分(d)の変性シリコーン樹脂用触媒とは、上記の変
性シリコーン樹脂を硬化させる触媒である。
より具体的には、ジブチル錫オキサイド等のスズ化合物
、オクチル酸鉛等の如きカルボン酸の金属塩、ジブチル
アミン−2−エチルヘキソエートの如きアミン塩等が例
示され、一種類でも二種類以上を併用してもよい。
変性シリコーン樹脂用触媒の使用量は、変性シリコーン
樹脂100重量部に対して0.1〜10重量部とする。
成分(e)のシラン化合物とは、下記式3で示されるい
わゆるシラン系カップリング剤や、該カップリング剤と
ポリマーとの反応生成物をいう。
R’  St  (OR)3    ・・・・・・3(
式中、Rはアルキル基、R′はアミノ基、メルカプト基
、ビニル基、エポキシ基等の有機官能基である) なお、シラン化合物としては、アミノアルキルアルコキ
シシラン、エポキシアルキルアルコキシシラン、メルカ
プトアルキルアルコキシシランまたはこれらの共重合体
であるアルコキシシラン誘導体を用いることが好ましい
より具体的には、アミノプロピルトリメトキシシラン、
アミノプロピルトリメトキシシランとビニルトリメトキ
シシランとの反応生成物、γ−グリシドキシプロピルト
リメトキシシランとポリサルファイドとの反応生成物等
が例示され、市販のものが使用できる。
これらのシラン化合物の分子量は、2000以下である
ことが好ましい。 分子量が2000を超えると、接着
性か悪くなる傾向にあり、好ましくない。
シラン化合物は、一種類でも、二種類以上を併用しても
よい。
これらのシラン化合物の使用量は、一般に、エポキシ樹
脂100重量部に対して0.1〜50重量部、好ましく
は1〜10重量部とする。 0.1重量部未満であると
、接着性が悪くなるので好ましくなく、一方、50重量
部を超えると、使用する際に周囲の水分がシラン化合物
と反応してしまうために変性シリコーン樹脂が硬化しに
くくなるとともに、ケチミンが第一級アミンとなフてエ
ポキシ樹脂の硬化剤として機能することを妨げる。 こ
れにより、室温硬化性−液型エポキシ樹脂組成物の硬化
性が悪くなるので好ましくない。
上述の室温硬化性−液型エポキシ樹脂組成物には、成分
(a)エポキシ樹脂、成分(b)ケチミン、成分(C)
変性シリコーン樹脂、成分(d)変性シリコーン樹脂用
触媒、成分(e)シラン化合物が含有されるが、この他
に、脱水剤が添加されることが好ましい。
脱水剤は、前記エポキシ樹脂組成物の未使用時に、ケチ
ミンあるいは変性シリコーン樹脂やシラン化合物が水と
反応してエポキシ樹脂あるいはシリコーン樹脂が硬化す
ることを抑制し、前記エポキシ樹脂組成物の保存性を良
くするために使用される。
脱水剤としては、ビニルトリメトキシシラン、オルツギ
酸エチル等が例示でき、エポキシ樹脂100重量部に対
して0.1〜10重量部使用するのがよい。
前記エポキシ樹脂組成物には、さらに、必要に応じ、酸
化チタン等の老化防止剤、カーボンブラック等の顔料、
炭酸カルシウム等の充填剤、その他、紫外線吸収剤、可
塑剤等の添加剤を含有させてもよい。
室温硬化性−液型エポキシ樹脂組成物は、成分(a)エ
ポキシ樹脂、成分(b)ケチミン、成分(C)変性シリ
コーン樹脂、成分(d)変性シリコーン樹脂用触媒、成
分(e)シラン化合物および脱水剤等の添加剤を、常法
により混合することで製造され、密封容器に保存される
このエポキシ樹脂組成物は、ブライマーの存在なしで、
第1図および第2図に示す本発明方法に好適に用いられ
る。
〈実施例〉 以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発
明はこれに限定されるものではない。
(実施例) (i)室温硬化性−液型エポキシ樹脂組成物の製造 表1に示す割合で、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(
住友化学工業社製、商品名ELAI28)、変性シリコ
ーン樹脂としてポリ(メチルジメトキシシリルエチルエ
ーテル)(線部化学工業社製、商品名MSP20A)、
炭酸カルシウムおよび酸化チタンを、高粘度用混合攪拌
機を使用し、常温、減圧(20Torr以下)下で攪拌
した。 次に、脱水剤としてビニルトリメトキシシラン
(日本ユニカー社製、商品名A171)およびシラン化
合物としてアミノプロピルトリメトキシシラン(日本ユ
ニカー社製、商品名Al100)を添加し、減圧攪拌し
、また、変性シリコーン樹脂用触媒としてジブチル錫オ
キサイドのフタル酸ジオクチル溶液(三共有機合成社製
、商品名No、918)、およびケチミン(油化シェル
エポキシ社製、商品名H−3)またはトリエチレンテト
ラミンを同様に添加し、減圧攪拌し、室温硬化性−液型
エポキシ樹脂組成物を製造した。
(ii)評価 (i)で得られた樹脂組成物について、下記の評価を行
い、結果を表1に示した。
(1)タックフリータイム 樹脂組成物を、5mm厚でスレート板に塗付け、タック
フリータイムを測定した。
(2)貯蔵安定性 樹脂組成物をカートリッジに入れ、50’Cで貯蔵し、
5日後に開封し、性状を以下の基準で評価した。
○:初期粘度とほぼ同等 △:初期粘度に比べて増粘 ×ニゲル化 (3)硬度 樹脂組成物を、5mm厚でスレート板に塗付け、硬化養
生(25℃、50%RH17日間)を行い、それについ
て、 JISに6301に準じ、シヨアD硬度を測定し
た。
(4)伸び 樹脂組成物を、2mm厚でポリエチレン製シートに塗付
け、硬化養生(25℃、50%RH17日間)を行い、
それを、JIS K 3号ダンベルで打ち抜き、 JI
S K 6301に準じて引張り、破断時の伸びを測定
した。
(5)衝撃性試験 樹脂組成物を、陶板材(タイル)(200mmx200
mmx35mm)の表面に1mm厚で塗付けし、硬化養
生(25℃、50%RH17日間)を行い、試験体とし
た。 試験体の硬化した樹脂層がない面に、高さ1mよ
り鉄球(2,26Kg)を落下させ、硬化した樹脂層の
破壊状態を目視にて観察した。
(6)エフロレッセンス試験 樹脂組成物を、第3図に示す陶板材(タイル)製の水槽
(50mmX50mmX35mm)15の内側面16.
17.18に、0.5.mm厚で塗布し、硬化養生(2
5℃、50%RH57日間)を行った。次に、水槽15
中に6%硫酸ナトリウム水溶液を入れ、水槽の外部表面
に浸み出るエフロ状態を目視て観察した。
(7)接着性 ガラス、アルミ、花崗岩、タイルまたはモルタル製の板
(200mmX200mmX35mm)の−面に、(5
)と同様の条件で樹脂組成物を塗付け、硬化養生を行い
、試験体とした。
試験体を、硬化した樹脂層を上向きとして枠材にセット
し、そこにモルタルを打設し、20℃、60%RHで1
4日間養生させた。
養生後、手剥離で接着性を試験し、以下の基準で評価し
た。
○:樹脂硬化物の凝集破壊 △:樹脂と板間で一部界面破壊 ×:樹脂と板間の界面′破壊 表1から明らかなように、本発明法で規定する室温硬化
性−液型エポキシ樹脂組成物を用いると、該樹脂組成物
の性状はもとより、硬化物の柔軟性、耐水性や、モルタ
ルとの接着性も優れていた。
硬化後の伸びが小さい樹脂組成物を用いる(比較例1)
と、可撓性に劣るため、衝撃でクラックが発生した。
一方、硬化後の伸びが大きい樹脂組成物を用いる(比較
例3)と、接着性が十分ではなかフた。
また、比較例4から、室温硬化性−液型エポキシ樹脂組
成物の硬化剤として、ケチミン以外のエポキシ樹脂用硬
化剤を使用した場合では、貯蔵安定性が十分でないこと
がわかった。
〈発明の効果〉 本発明は、その硬化物が、弾力性、変形性の高い室温硬
化性−液型エポキシ樹脂組成物を用い、陶板材等をコン
クリート等に面接合する方法であるので、施工性に優れ
、施工後の面接合部は、水密、気密、防湿、耐熱、耐化
学薬品性等に優れ、必要な接合強度を長期にわたって持
続できると共に、特に、陶板材(表面材)等とコンクリ
ート等の裏面材との間の温度差、乾湿差、震動変位、膨
張収縮その他の内部応力差等による相対的変位を、エポ
キシ樹脂硬化物自体のもつ低モジユラス弾性により吸収
緩和でき、表面材の割れ、剥離、落下環を防止てぎ、か
つ、裏面間隙への水の侵入に伴う白華、凍害等をも防止
することができる。
また、本発明は、陶板材等を垂直な内外壁面や天井面、
床面等に接合する場合に適用でき、かつ、プレキャスト
コンクリートや繊維強化セメントとの面接合にも適用で
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の工法の1例を示す施工順序説明図、 第2図は、本発明の工法の別の施工例を示す施工順序説
明図、 第3図は、エフロ試験に用いる水槽を示す斜視図である
。 符号の説明 1・・・陶板材、 1a・・・陶板材の裏面、 2・・・エポキシ樹脂組成物または その硬化物、 3・・・コンクリート壁面、 4・・・取付金具、 5・・・モルタル、 6・・・型枠、 7・・・クリップ金物、 8・・・引金物、 9・・・プレキャクトコンクリート または繊維強化セメント、 10・・・構築物、 11・・・取付金具、 15・・・水槽、 16.17.18・・・内側面 特許出願人 横浜 ゴ ム 株式会社 同  株式会社日建設計 代  理  人  弁理士   渡  辺  望  稔
同     弁理士   三  和  ロ青  子を 曲 會

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)陶板材、ガラス板等を、コンクリート、プレキャ
    ストコンクリート、繊維強化セメント等の表面に面接合
    する工法において、陶板材、ガラス板等の裏面に、硬化
    後の伸びが20〜300%の室温硬化性−液型エポキシ
    樹脂組成物を塗布し、該樹脂組成物が硬化した後、前記
    コンクリート、プレキャストコンクリート、繊維強化セ
    メント等の表面にモルタル貼りを行うか、またはプレキ
    ャストコンクリート、繊維強化セメント等を介入打設し
    て、弾塑性的に接合せしめることを特徴とする陶板材等
    の面接合工法。
  2. (2)前記室温硬化性−液型エポキシ樹脂組成物が、下
    記の(a)〜(e)成分を含むもの(a)エポキシ樹脂 (b)式1で示されるケチミン ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・・1 (式中、R^1、R^2、R^3およびR^4は、水素
    、炭素数1〜6のアルキル基またはフェニル基、Xは炭
    素数2〜6のアルキレン基または炭素数6〜12の非隣
    位アリーレン基を示す) (c)変性シリコーン樹脂 (d)変性シリコーン樹脂用触媒 (e)シラン化合物
  3. (3)前記変性シリコーン樹脂が、 式2 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・・2 (式中、R^1は炭素数1〜12の1価の炭化水素基、
    R^2は炭素数1〜6の1価の炭化水素基、nは0〜2
    の整数である) で示される加水分解性ケイ素官能基を末端に有するシリ
    コーン樹脂である請求項2に記載の陶板材等の面接合工
    法。
  4. (4)前記変性シリコーン樹脂が、前記エポキシ樹脂1
    00重量部に対して10〜500重量部含まれる請求項
    2または3に記載の陶板材等の面接合工法。
  5. (5)前記シラン化合物が、アミノアルキルアルコキシ
    シラン、エポキシアルキルアルコキシシラン、メルカプ
    トアルキルアルコキシシランまたはこれらの共重合体で
    あって、分子量が2000以下のアルコキシシラン誘導
    体である請求項2〜4のいずれかに記載の陶板材等の面
    接合工法。
  6. (6)前記シラン化合物が、前記エポキシ樹脂100重
    量部に対して0.1〜50重量部含まれる請求項2〜5
    のいずれかに記載の陶板材等の面接合工法。
  7. (7)さらに、脱水剤が、前記エポキシ樹脂100重量
    部に対して0.1〜10重量部含まれる請求項1〜6の
    いずれかに記載の陶板材等の面接合工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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