JP2017190583A - 仕上げ材接着方法 - Google Patents

仕上げ材接着方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017190583A
JP2017190583A JP2016079499A JP2016079499A JP2017190583A JP 2017190583 A JP2017190583 A JP 2017190583A JP 2016079499 A JP2016079499 A JP 2016079499A JP 2016079499 A JP2016079499 A JP 2016079499A JP 2017190583 A JP2017190583 A JP 2017190583A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mortar
finishing material
polymer dispersion
coating
tile
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016079499A
Other languages
English (en)
Inventor
貴惠 船越
Kie Funakoshi
貴惠 船越
名知 博司
Hiroshi Nachi
博司 名知
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
Priority to JP2016079499A priority Critical patent/JP2017190583A/ja
Publication of JP2017190583A publication Critical patent/JP2017190583A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Finishing Walls (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

【課題】接着面の裏足が1mm未満のタイル等の仕上げ材と張付けモルタルとの接着強度を向上させることが可能な、仕上げ材接着方法を提供する。【解決手段】接着面に凹部と凸部の差が1mm未満の裏足を有するか又は有しない仕上げ材3を、コンクリート1表面に接着する方法において、前記仕上げ材3の接着面に第一の被膜4を形成する工程と、前記コンクリート1表面に、モルタル含有材2を介して、前記仕上げ材3を接着する工程と、を有することを特徴とする仕上げ材接着方法。【選択図】図1

Description

本発明は、コンクリート表面に対する仕上げ材接着方法に関する。
建物の壁や床を構成するコンクリート表面にタイル等の仕上げ材を接着する接着剤として、張付けモルタルが使用されることがある。コンクリート表面と張付けモルタルとの接着強度を高める目的で、その接着面にポリマーディスパージョンから形成されるプライマー層(被膜)を設けることが提案されている(例えば、特許文献1)。
特開平7−310418号公報
従来の壁に使用するタイル等の仕上げ材の接着面(裏面)には凹凸(裏足)が設けられていることが一般的であった。この裏足は、張付けモルタルに食い込み、仕上げ材の接着強度を高めるアンカーとして機能する。
しかしながら、床に使用するタイル等の仕上げ材や有機系接着剤を使用するタイル等の仕上げ材には裏足を有しない仕上げ材が使用されることがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、接着面の裏足が1mm未満のタイル等の仕上げ材と張付けモルタルとの接着強度を向上させることが可能な、仕上げ材接着方法を提供する。
本発明は、以下の態様を有する。
[1]接着面に凹部と凸部の差が1mm未満の裏足を有するか又は有しない仕上げ材を、コンクリート表面に接着する方法において、前記仕上げ材の接着面に第一の被膜を形成する工程と、前記コンクリート表面に、モルタル含有材を介して、前記仕上げ材を接着する工程と、を有することを特徴とする仕上げ材接着方法。
[2]前記第一の被膜は、エチレン/酢酸ビニル系、酢酸ビニル/ビニルバーサテート系、スチレン/アクリル酸エステル系、ポリアクリル酸エステル系、スチレンブタジエンゴム系及びクロロプレンゴム系の群から選ばれる何れか1つ以上の樹脂を含むことを特徴とする[1]に記載の仕上げ材接着方法。
[3]前記第一の被膜がポリマーディスパージョンを前記仕上げ材の接着面に塗布し、乾燥することにより形成されるものであり、前記ポリマーディスパージョンの固形分濃度が5質量%以上である、[1]又は[2]に記載の仕上げ材接着方法。
本発明の仕上げ材接着方法によれば、接着面の裏足が1mm未満の仕上げ材を張付けモルタルに対して強固に接着することができる。これにより、張付けモルタルを介して、コンクリート表面にタイル等の前記仕上げ材を強固に接着することができる。
本発明の接着方法による接着力は強固であるため、従来は剥離の懸念が大きかった大型の仕上げ材にも好ましく適用することができる。
本発明の第一実施形態の仕上げ材接着方法によって作製される仕上げ材接着構造の断面図である。 本発明の第二実施形態の仕上げ材接着方法によって作製される仕上げ材接着構造の断面図である。 実施例で作成したタイル接着構造の正面図である。 実施例で作成したタイル接着構造の部分断面図である。 比較例1における破壊状態を示す正面図である。 比較例2における破壊状態を示す正面図である。 比較例3における破壊状態を示す正面図である。 実施例1における破壊状態を示す正面図である。 実施例2における破壊状態を示す正面図である。 実施例3における破壊状態を示す正面図である。 実施例4における破壊状態を示す正面図である。 実施例5における破壊状態を示す正面図である。 実施例6における破壊状態を示す正面図である。
≪第一実施形態≫
本発明の第一実施形態の仕上げ材接着方法は、接着面に凹部と凸部の差が1mm未満の裏足を有するか又は有しない仕上げ材を、コンクリート表面に接着する方法において、前記仕上げ材の接着面に第一の被膜を形成する工程(被膜形成工程)と、前記コンクリート表面に、モルタル含有材を介して、前記仕上げ材を接着する工程(接着工程)と、を有する。
本発明において、「裏足」とは、仕上げ材の接着面に形成された凹凸をいう。裏足を構成する部位の材質は、仕上げ材本体の材質と同じであってもよいし、異なっていてもよい。仕上げ材の接着面における裏足が占める面積は特に限定されないが、当該接着面の総面積のうち10〜90%の領域に裏足が形成されていると、裏足によって奏されるアンカー効果が充分に得られるため好ましい。仕上げ材の接着面における裏足の配置は特に限定されず、当該接着面の全面にわたって幾何学的に、対称的に、又は均一に裏足が配置されていることが好ましい。裏足の形状は特に限定されず、平面視で、矩形、円形、楕円形、その他の多角形、不定形等が挙げられる。
前記仕上げ材としては、コンクリート表面に接着され、コンクリート表面を仕上げる公知の部材、例えば、タイル、石、ガラス、鏡等が挙げられる。
図1は本発明の第一実施形態の仕上げ材接着方法により製造される仕上げ材接着構造を示す断面図である。図1では、コンクリート1、モルタル含有材2、第一の被膜4、及び仕上げ材3の順に積層されている。
<被膜形成工程>
まず、仕上げ材の接着面に第一の被膜を形成する。
例えば、仕上げ材の接着面に第一の被膜を形成するポリマーディスパージョンを塗布し、続いて、塗布したポリマーディスパージョンを乾燥硬化させて、第一の被膜を形成することができる。
前記第一の被膜の種類は、仕上げ材の接着面に当該ポリマーディスパージョンが硬化してなる第一の被膜を形成し、且つ、第一の被膜の上に設置されるモルタル含有材が接着可能なポリマーを含むものであれば特に限定されず、公知の樹脂を使用することができる。
前記第一の被膜の具体例として、例えば、エチレン/酢酸ビニル系、酢酸ビニル/ビニルバーサテート系、スチレン/アクリル酸エステル系、ポリアクリル酸エステル系、スチレンブタジエンゴム系及びクロロプレンゴム系の群から選ばれる何れか1つ以上の樹脂を含むものが挙げられる。
前記ポリマーディスパージョンは、第一の被膜を形成するための樹脂が適当な溶媒に分散されてなる組成物である。ポリマーディスパージョンは、通常、適当な希釈率で希釈された希釈液として仕上げ材の接着面に塗布される。塗布されたポリマーディスパージョンが乾燥硬化すると、仕上げ材の接着面に第一の被膜を形成する。この被膜の上に、モルタル含有材を形成する未硬化の未硬化モルタル含有材を積層すると、前記被膜は、未硬化モルタル含有材に含まれる水分が仕上げ材に吸収されることを抑制する働きをする。この結果、未硬化モルタル含有材が適切に硬化し、硬化したモルタルと仕上げ材の接着面とを強固に接着することができる。
第一の被膜を形成するポリマーディスパージョンの固形分(不揮発分)濃度は、ポリマーディスパージョンの総質量に対し、5質量%以上が好ましく、15質量%以上がより好ましい。また、50質量%以下が好ましく、45質量%以下がより好ましい。
固形分濃度を上記範囲内とすることにより、接着性能を高められやすくなる。
固形分濃度は、以下のようにして測定することができる。
ポリマーディスパージョンを所定量(X;例えば100g)計量する。そして真空オーブン等を用い、ポリマーディスパージョン中の溶媒を完全に蒸発させる。溶媒蒸発後のポリマーディスパージョンの残渣量Yを計量する。この残渣がポリマーディスパージョンの固形分となるので、ポリマーディスパージョンの固形分濃度は、YをXで除した値(Y/X×100(質量%))となる。
ポリマーディスパージョンの塗布量は特に限定されず、ポリマーディスパージョンの種類、粘度等を考慮して、例えば0.5mm未満の厚みで塗布することが好ましい。0.5mm未満の厚みで塗布すると、硬化が迅速に進み、均一な厚みの被膜を容易に形成することができる。なお、厚みの下限値は特に限定されず、ポリマーディスパージョンの種類により適宜設定可能であり、一例としては0.05mm程度の厚みであれば目的を果たすことができる。塗布したポリマーディスパージョンに含まれる有機溶媒が乾燥して形成される第一の被膜の厚みも特に限定されず、仕上げ材に対する充分な接着力が得られ、例えば0.5mm未満程度の範囲で適宜調整すればよい。
ポリマーディスパージョンを仕上げ材の接着面に塗布する方法は特に限定されず、例えば、刷毛塗り、コテ塗り、ローラー塗り、スプレーガンによる吹き付け等の従来方法を適用することができる。
ポリマーディスパージョンの塗布後、モルタル含有材を介してコンクリート表面に接着するまでのポリマーディスパージョンの乾燥時間、すなわちオープンタイム(塗り置き時間)は、使用する樹脂の種類、塗布した厚み、温度、湿度等によって適宜決定される。
<接着工程>
次に、コンクリート表面に、モルタル含有材を介して、仕上げ材を接着する。
まず、常法により打設して養生したコンクリート躯体を準備する。コンクリート躯体の養生期間は特に限定されず、例えば数日〜数十日の期間で充分に養生することが好ましい。コンクリート躯体の表面はなるべく平滑であることが好ましい。平滑にする方法は特に限定されず、例えば、壁や床を構成するコンクリート表面を平滑にする公知の表面仕上げ処理が挙げられる。
コンクリート躯体を構成するコンクリートの種類は特に限定されず、例えば、公知のセメント、骨材、水、混和剤を混合して得られる従来の種々のコンクリートに本実施形態の仕上げ材接着方法を適用することができる。
コンクリート表面にモルタル含有材を介して、仕上げ材を接着する方法は特に限定されず、例えば、コンクリート表面にモルタル含有材の未硬化組成物を塗工し、この塗工物(未硬化モルタル含有材)に、第一の被膜を形成した仕上げ材を接着させ、乾燥させる方法が挙げられる。また、第一の被膜を形成した仕上げ材にモルタル含有材の未硬化組成物を塗工し、この塗工物(未硬化モルタル含有材)に、コンクリートを接着させ、乾燥させる方法も挙げられる。
前記未硬化組成物としては、例えばモルタルを含むペースト状材料が挙げられる。前記未硬化組成物を適当な厚みでコンクリート又は仕上げ材の表面に塗工して乾燥することによって、前記表面に硬化したモルタル含有材を形成する。この際、塗工した未硬化組成物によって、コンクリート表面の凹凸を埋めて、不陸調整することが好ましい。
モルタル含有材の未硬化組成物の種類は特に限定されず、従来の建築材料として使用されるモルタル含有材料が適用可能であり、例えば、いわゆる「張付けモルタル」と呼ばれる接着性に優れたモルタル含有ペースト材料が好ましい。
前記未硬化組成物をコンクリート表面に塗工する方法は特に限定されず、例えば、コテで塗り付ける常法を採用すると、その塗工と同時に前記不陸調整を行い、モルタル含有材の表面を容易に平坦化することができる。
前記未硬化組成物を、第一の被膜を形成した仕上げ材に塗工する方法は特に限定されず、例えば、コテで塗り付ける常法を採用すると、モルタル含有材の表面を容易に平坦化することができる。
モルタル含有材の前記材料にはシリコーン樹脂、ゴム等の高分子材料が含有されていてもよい。副成分として高分子材料を添加したモルタル含有ペースト材料は、塗工性に優れるため不陸調整が容易であり、接着強度、耐久性等が向上し得るため好ましい。
モルタル含有材は、樹脂を含んでいてもよい。
樹脂としては、例えば、エチレン/酢酸ビニル系、酢酸ビニル/ビニルバーサテート系、スチレン/アクリル酸エステル系、ポリアクリル酸エステル系、スチレンブタジエンゴム系及びクロロプレンゴム系の群から選ばれる何れか1つ以上の樹脂が挙げられる。
樹脂は、適当な溶媒に分散されたポリマーディスパージョンとして、モルタル含有材の未硬化組成物に配合されてもよい。この場合においても、仕上げ材の接着面に形成した第一の被膜による接着性の向上の効果は充分に得られる。
モルタル含有材の表面を平坦化する方法は特に限定されず、モルタル含有材の未硬化組成物の塗工後にその表面をコテやヘラ等で均して平坦化することにより、硬化後のモルタル含有材の表面を平坦化することができる。また、硬化後のモルタル含有材の表面をグラインダー等で研磨して物理的に平坦化してもよい。
≪第二実施形態≫
本発明の第二実施形態の仕上げ材接着方法は、接着面に凹部と凸部の差が1mm未満の裏足を有するか又は有しない仕上げ材を、コンクリート表面に接着する方法において、前記仕上げ材の接着面に第一の被膜を形成する工程(第一の被膜形成工程)と、前記コンクリート表面に、第二の被膜を形成する工程(第二の被膜形成工程)と、前記第二の被膜に、モルタル含有材を介して、前記仕上げ材を接着する工程(接着工程)と、を有する。
図2は本発明の第二実施形態で製造される仕上げ材接着構造を示す断面図である。図2では、コンクリート1、第二の被膜5、モルタル含有材2、第一の被膜4、及び仕上げ材3の順に積層されている。
<第一の被膜形成工程>
第一の被膜形成工程は、第一実施形態の<被膜形成工程>と同様である。
<第二の被膜形成工程>
コンクリート表面に、第二の被膜を形成する。
例えば、コンクリート表面に、第二の被膜を形成するポリマーディスパージョンを塗布し、塗布したポリマーディスパージョンを乾燥させて、第二の被膜を形成することができる。
前記第二の被膜の種類は、コンクリート表面に当該ポリマーディスパージョンが硬化してなる第二の被膜を形成し、且つ、第二の被膜の上に設置されるモルタル含有材を接着可能なポリマーを含むものであれば特に限定されず、公知の樹脂を使用することができる。
前記第二の被膜の具体例として、例えば、エチレン/酢酸ビニル系、酢酸ビニル/ビニルバーサテート系、スチレン/アクリル酸エステル系、ポリアクリル酸エステル系、スチレンブタジエンゴム系及びクロロプレンゴム系の群から選ばれる何れか1つ以上の樹脂を含むものが挙げられる。
前記第一の被膜に含まれる樹脂と、前記第二の被膜に含まれる樹脂は同じであってもよく、異なっていてもよい。
前記ポリマーディスパージョンは、第二の被膜を形成するための樹脂が適当な溶媒に分散されてなる組成物である。ポリマーディスパージョンは、通常、適当な希釈率で希釈された希釈液としてコンクリート表面に塗布される。塗布されたポリマーディスパージョンが乾燥すると、コンクリート表面に被膜(第二の被膜)を形成する。この被膜の上に、モルタル含有材を形成する未硬化モルタル含有材を塗布すると、前記被膜は、未硬化モルタル含有材に含まれる水分がコンクリートに吸収されることを抑制する働きをする。この結果、未硬化モルタル含有材が適切に硬化し、コンクリート表面と仕上げ材とを強固に接着するモルタル含有材となる。
第二の被膜を形成するポリマーディスパージョンの固形分(不揮発分)濃度は、ポリマーディスパージョンの総質量に対し、5質量%以上が好ましく、15質量%以上がより好ましい。また、50質量%以下が好ましく、45質量%以下がより好ましい。
固形分濃度を上記範囲内とすることにより、接着性能を高められやすくなる。
固形分濃度は前述の方法と同様に求められる。
ポリマーディスパージョンの塗布量は特に限定されず、ポリマーディスパージョンの種類、粘度等を考慮して、例えば0.5mm未満の厚みで塗布することが好ましい。0.5mm未満の厚みで塗布すると、硬化が迅速に進み、均一な厚みの被膜を容易に形成することができる。なお、厚みの下限値は特に限定されず、ポリマーディスパージョンの種類により適宜設定可能であり、一例としては0.01mm程度の厚みであれば目的を果たすことができる。塗布したポリマーディスパージョンに含まれる有機溶媒が乾燥して形成される第二の被膜の厚みも特に限定されず、コンクリート表面に対する充分な接着力が得られ、コンクリート表面が露出しないように、例えば0.5mm未満程度の範囲で適宜調整すればよい。
ポリマーディスパージョンをコンクリート表面に塗布する方法は特に限定されず、例えば、刷毛塗り、コテ塗り、ローラー塗り、スプレーガンによる吹き付け等の従来方法を適用することができる。
ポリマーディスパージョンの塗布後、モルタル含有材を塗布するまでのポリマーディスパージョンの乾燥時間、すなわちオープンタイム(塗り置き時間)は、使用する樹脂の種類、塗布した厚み、温度、湿度等によって適宜決定される。
<接着工程>
第二実施形態の接着工程は、第一実施形態の<接着工程>と同様である。
以上、本発明による仕上げ材接着方法の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であり、また上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
[実施例1〜6、比較例1〜3]
表1に示す構成で、コンクリート平板に仕上げ材を接着した。
具体的には下記のように行った。
タイル(45mm×95mm×10mm)を準備し、その裏面にポリマーディスパージョンを厚さ5μmとなるように塗布し乾燥させ、第一の被膜を形成した。
コンクリート平板(300mm×300mm×50mm)を準備し、その表面にポリマーディスパージョンを厚さ5μmとなるように塗布し乾燥させ、第二の被膜を形成した。なお、第二の被膜は、第一の被膜と同じ固形分濃度のポリマーディスパージョンを用いて形成した。
続いて、張付けモルタルのペーストを第二の被膜の上に塗工した。張付けモルタルのペーストが乾燥する前に、20℃、60%RH条件下で、張付けモルタル材にタイルを圧着し、試験体を得た。
得られた試験体を20℃、90%RH以上の初期養生室において2日間の湿潤養生を行った。その後、20℃、60%RHの恒温恒湿室において28日間の養生を行った。
養生後の試験体の張付けモルタルの厚さは2mmであった。
試験体におけるタイル接着構造の模式図を図3及び図4に示す。図3は正面図である。図4は部分断面図である。
使用したポリマーディスパージョンは、エチレン/酢酸ビニル系(EVA系)ポリマーディスパージョン(日本化成株式会社製、商品名「NSハイフレックス HF−1000」、固形分濃度45質量%)を使用した。
使用した張付けモルタルは、既調合張付けモルタル(日本化成株式会社製、商品名「NS タイルセメント T2」)を使用した。
上記の養生を経た試験体の強度試験を精密万能試験機(オートグラフ AG−B 株式会社島津製作所社製)にて行った。具体的には、接着したタイルの上面をコンクリート表面に対して垂直方向に引っ張り上げて引き剥がし、その引張接着強度と破壊状態を確認した。
破壊状態に関しては、タイルを引き剥がした際に現れるタイル裏面側に何が付着しているかを確認し、さらにそのタイル裏面側の面積全体における付着物の占める面積を観察することによって、タイルの内部、タイルと張付けモルタルとの界面、張付けモルタル内部、張付けモルタルとコンクリートとの界面、及びコンクリート内部のうちどの箇所における破壊が支配的であるかを確認した。
引張接着強度の結果を表1に示す。表1中、「裏足あり」とは、裏足の凹部と凸部の差が1mm以上であることを意味する。「裏足なし」とは、裏足の凹部と凸部の差が1mm未満であることを意味する。「6倍希釈」とは、上記ポリマーディスパージョンを水で固形分濃度が7.5質量%となるように6倍希釈して用いたことを意味する。「3倍希釈」とは、上記ポリマーディスパージョンを水で固形分濃度が15質量%となるように3倍希釈して用いたことを意味する。「1倍希釈」とは、固形分濃度が45質量%の上記ポリマーディスパージョンを原液のまま用いたことを意味する。
「樹脂未配合」とは、張付けモルタル中にポリマーディスパージョンを配合せずに用いたことを意味する。「3倍希釈配合」とは、上記ポリマーディスパージョンを水で3倍希釈したものを張付けモルタルの総質量に対し18質量%となるように配合したことを意味する。
破壊状態の結果を表2〜10に示す。表2〜10中、「T」はタイル凝集破壊、「MT」はタイル界面剥離、「M」は張付けモルタル凝集破壊、「CM」は張付けモルタル界面剥離、「C」はコンクリート凝集破壊を意味する。
引き剥がしたタイルの裏面にタイル片が付着している場合には、タイルの内部で破壊が起きたことを意味する(タイル凝集破壊)。
引き剥がしたタイルの裏面に何も付着していない場合には、タイルと張付けモルタルとの界面で剥離されたことを意味する(タイル界面剥離)。
引き剥がしたタイルの裏面に張付けモルタル片が付着している場合には、モルタルの内部で破壊が起きたことを意味する(張付けモルタル凝集破壊)。
引き剥がしたタイルの裏面に張付けモルタルがそのまま付着している場合には、張付けモルタルとコンクリートとの界面で剥離されたことを意味する(張付けモルタル界面剥離)。
引き剥がしたタイルの裏面にコンクリート片が付着している場合には、コンクリート内部で破壊が起きたことを意味する(コンクリート凝集破壊)。
これらの破壊状態はタイル裏面に均一に確認できる場合もあれば、ムラが生じる場合もある。
表2〜10に記載した数値は、上記破壊状態を、引き剥がしたタイル裏面の付着物の種類に基づいて分類し、付着物の割合(面積%)によっていずれの破壊状態が支配的かを表すものである。すなわち、表中の数値は、各付着物のタイル裏面の表面積に占める割合(面積%)を表す。
表中のNo.1〜3は、同一条件で試験した3枚のタイルに番号を振り、それぞれ破壊状態を観察したことを意味する。
上記試験により引き剥がした3枚のタイル裏面における破壊状態の写真を図5〜13に示す。図中、左側がタイル裏面側、右側がタイルを剥がした後のコンクリート表面側である。
比較例1(タイルの裏足あり、第一の被膜なし)では、ポリマーディスパージョン未配合の張付けモルタルの引張強度は1.9N/mmであった。破壊状態については、タイル裏面(接着面)近傍で55〜60%の剥離が発生した。
比較例2(タイルの裏足あり、第一の被膜なし)では、ポリマーディスパージョンの3倍希釈液を配合した張付けモルタルの引張強度は2.6N/mmであった。破壊状態については、タイル裏面(接着面)で25〜60%の剥離が発生した。
比較例3(タイルの裏足なし、第一の被膜なし)では、ポリマーディスパージョン未配合の張付けモルタルの引張強度は2.5N/mmであった。破壊状態については、タイル裏面(接着面)での剥離が30%発生した。
これに対し、実施例1〜3(タイルの裏足なし、第一の被膜あり)では、ポリマーディスパージョン未配合の張付けモルタルの引張強度はそれぞれ2.3N/mm、1.8N/mm、1.9N/mmであった。破壊状態については、タイル裏面(接着面)での剥離はほとんど起こらなかった。
これらの結果から、タイルに第一の被膜を塗布することで、張付けモルタルとの接着性が向上し、コンクリートの凝集破壊が支配的となることが分かった。コンクリートの凝集破壊が支配的になるということは、タイルのモルタル含有材及びコンクリート表面に対する接着強度が充分高いことを意味する。なお、実施例1では塗布したポリマーディスパージョン中の樹脂の量が少ないため、張付けモルタルとの接着が若干劣り、タイル裏面(接着面)での剥離が若干発生したと考えられる。
実施例4〜6(タイルの裏足なし、第一の被膜あり)では、ポリマーディスパージョンの3倍希釈液を配合した張付けモルタルの引張強度は、それぞれ2.6N/mm、1.8N/mm、2.0N/mmであった。破壊状態については、張付けモルタルに樹脂を配合したことにより張付けモルタルの接着強度が向上しているため、タイル裏面(接着面)での剥離は発生せず、コンクリートの凝集破壊が支配的となった。
これらの結果から、裏足がないタイルについては、タイルの裏側に第一の被膜を形成することによって、タイルと張付けモルタルとの接着性を向上させる効果を発揮することが分かった。さらに張付けモルタルに樹脂を配合することにより、タイルと張付けモルタルとの接着性をさらに向上させる効果を発揮することが分かった。
1…コンクリート、2…モルタル含有材、3…仕上げ材、4…第一の被膜、5…第二の被膜

Claims (3)

  1. 接着面に凹部と凸部の差が1mm未満の裏足を有するか又は有しない仕上げ材を、コンクリート表面に接着する方法において、前記仕上げ材の接着面に第一の被膜を形成する工程と、前記コンクリート表面に、モルタル含有材を介して、前記仕上げ材を接着する工程と、を有することを特徴とする仕上げ材接着方法。
  2. 前記第一の被膜は、エチレン/酢酸ビニル系、酢酸ビニル/ビニルバーサテート系、スチレン/アクリル酸エステル系、ポリアクリル酸エステル系、スチレンブタジエンゴム系及びクロロプレンゴム系の群から選ばれる何れか1つ以上の樹脂を含むことを特徴とする請求項1に記載の仕上げ材接着方法。
  3. 前記第一の被膜がポリマーディスパージョンを前記仕上げ材の接着面に塗布し、乾燥することにより形成されるものであり、前記ポリマーディスパージョンの固形分濃度が5質量%以上である、請求項1又は2に記載の仕上げ材接着方法。
JP2016079499A 2016-04-12 2016-04-12 仕上げ材接着方法 Pending JP2017190583A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016079499A JP2017190583A (ja) 2016-04-12 2016-04-12 仕上げ材接着方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016079499A JP2017190583A (ja) 2016-04-12 2016-04-12 仕上げ材接着方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017190583A true JP2017190583A (ja) 2017-10-19

Family

ID=60084632

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016079499A Pending JP2017190583A (ja) 2016-04-12 2016-04-12 仕上げ材接着方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017190583A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108753211A (zh) * 2018-06-22 2018-11-06 苏州金螳螂建筑装饰股份有限公司 用于饰面材料空鼓脱落修补的胶液及其制备方法、应用

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5578759A (en) * 1978-12-06 1980-06-13 Nippon Kasei Chem Tile
JPS55149046U (ja) * 1979-04-13 1980-10-27
JPS6255368A (ja) * 1985-09-02 1987-03-11 大串 義之 タイル接着工法
JPH02308877A (ja) * 1989-05-24 1990-12-21 Yokohama Rubber Co Ltd:The 陶板材等の面接合工法
JPH03137350A (ja) * 1989-10-20 1991-06-11 Fukagawa Kenzai Kogyo Kk タイルの圧着張り工法
JP2011241589A (ja) * 2010-05-18 2011-12-01 Showa Denko Kenzai Kk 吸水調整材

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5578759A (en) * 1978-12-06 1980-06-13 Nippon Kasei Chem Tile
JPS55149046U (ja) * 1979-04-13 1980-10-27
JPS6255368A (ja) * 1985-09-02 1987-03-11 大串 義之 タイル接着工法
JPH02308877A (ja) * 1989-05-24 1990-12-21 Yokohama Rubber Co Ltd:The 陶板材等の面接合工法
JPH03137350A (ja) * 1989-10-20 1991-06-11 Fukagawa Kenzai Kogyo Kk タイルの圧着張り工法
JP2011241589A (ja) * 2010-05-18 2011-12-01 Showa Denko Kenzai Kk 吸水調整材

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108753211A (zh) * 2018-06-22 2018-11-06 苏州金螳螂建筑装饰股份有限公司 用于饰面材料空鼓脱落修补的胶液及其制备方法、应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS58152074A (ja) 陶磁器質タイル用接着剤組成物
JP2017190583A (ja) 仕上げ材接着方法
JP3767873B2 (ja) 構造物の補強方法
KR100882455B1 (ko) 황토 기저 위에 무늬목을 마감재로 부착하는 바닥재 시공 방법
JP6640454B2 (ja) 仕上げ材接着方法
JP6167683B2 (ja) 防水構造体の施工方法
US8997434B1 (en) Method of installing a flooring system utilizing gypsum underlayments
KR101357845B1 (ko) 점착성이 우수한 외단열용 단열패드와 알루미늄 금속 패널의 접착용 접착제 조성물
JPH0146543B2 (ja)
JP5876715B2 (ja) 床材施工法及び該工法で使用する下地調整剤
JP4017253B2 (ja) 接着剤組成物
JP2945297B2 (ja) 超若材齢セメント質下地への仕上げ施工方法
JPH11181993A (ja) 内装仕上げ材の接着工法
JP4570844B2 (ja) セメント施工用プライマー、セメント施工方法、及びセメント構造物
JP2018111775A (ja) 床用粉末接着剤及び床材施工法
KR20030020020A (ko) 폴리머 시멘트계 온돌마루판 접착제의 조성물
JPH04234475A (ja) 装飾材用接着剤組成物およびその使用方法
JP2019124076A (ja) 重ね張り床用粉末接着剤及び重ね張り床材施工法
JP5083947B2 (ja) 珪素質無機多孔体に適用するための含浸シーラー剤
CN112252490A (zh) 一种特种防水材料施工方法及系统
JPH06264044A (ja) 建材用接着剤
WO2022106047A1 (en) Starch as a primer for substrates
JPH089710B2 (ja) 水性接着剤用ラテツクス
JPH06228517A (ja) タイル張り外壁材の製造方法
JP2016014304A (ja) コンクリートの施工方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181005

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191203

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200602

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20201124