JPH0230480Y2 - - Google Patents

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JPH0230480Y2
JPH0230480Y2 JP1985145510U JP14551085U JPH0230480Y2 JP H0230480 Y2 JPH0230480 Y2 JP H0230480Y2 JP 1985145510 U JP1985145510 U JP 1985145510U JP 14551085 U JP14551085 U JP 14551085U JP H0230480 Y2 JPH0230480 Y2 JP H0230480Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、織物、編み物、組み物など用の耐硫
化性、耐薬品性、耐汗性などの特性に著しく優れ
た金銀糸用箔紙本来の光沢と色調をいつまでも保
持しうる金銀糸用箔紙に関する。
[従来の技術] 従来より、細長に裁断して織物、編み物、組み
物などの用途に用いられる金銀糸用箔紙として
は、(イ)和紙に目止め剤及び下塗剤を塗布し、金属
を蒸着し、保護樹脂塗膜を設けた金銀糸用箔紙、
(ロ)和紙層とグラシンペーパー層よりなる二枚重漉
和紙のグラシンペーパー層の表面に下塗膜を形成
し金属を真空蒸着し、保護樹脂塗膜を設けた金銀
糸用箔紙(例えば実公昭47−18510号公報)の金
銀糸用箔紙が用いられている。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、これらの金銀糸用箔紙はいずれ
もその金属蒸着層の保護は樹脂膜で構成されてい
るので耐硫化性、耐薬品性、耐汗性などの特性に
おいて充分でなく、たとえば銀蒸着層を構成中に
含む金銀糸用箔紙の場合この保護樹脂塗膜や和紙
自体に若干通気性があるために時間の経過ととも
に大気中の硫化水素ガスあるいは硫黄化合物など
との接触により硫化銀を生成し徐々に変色がおこ
つてくる。このため銀蒸着層を利用した金銀糸用
箔紙およびこれを適用した織物、編み物、組み物
などは保在中にまたは使用中にその商品価値が大
幅に低減するという欠点があり、またアルミニウ
ム蒸着層を構成中に含む金銀糸用箔紙のばあい、
アルミニウムが両性金属であつて耐薬品性におと
り酸化などによる変色を受けやすく、アルミニウ
ム蒸着層を構成中に含む金銀糸用箔紙およびこれ
を適用した織物、編み物、組み物などは保存中に
または使用中にその商品価値が大幅に低減すると
いう問題点がある。
[考案の目的] 本考案は、このような従来の問題点を解決すべ
くなされたもので、本考案の目的は、耐硫化性、
耐薬品性、耐汗性などの特性に著しく優れ、金銀
糸用箔紙本来の光沢と色調をいつまでも保持しう
る金銀糸用箔紙を提供せんとするものである。
[問題を解決するための手段] 本考案は、細長に裁断して織物、編み物、組み
物などの用途に用いられる金銀糸用箔紙であつ
て、基紙1の片面に、少なくとも下塗膜2、酸化
チタン透明薄膜3、金属蒸着膜4、酸化チタン透
明薄膜3、保護樹脂塗膜5とがこの順に密着積層
された金属化積層膜2枚を該基紙1を内側にして
接着剤膜6を介して貼合せしてなることを特徴と
する金銀糸用箔紙に関する。
このような特定の構成としたことにより、上記
従来の問題点を完全に解決するに至つた。
[作用] 本考案の金銀糸用箔紙では、金属蒸着膜4の表
裏面が酸化チタン透明薄膜3で被覆されているの
で、フイルム状はもとより、細長に裁断した金銀
糸これを用いた織物、編み物、組み物の状態にお
いても金属蒸着膜4が外部の硫化水素ガス等に暴
露されることがなく変色することがない。
[実施態様例] つぎに図面に基づいて本考案の金銀糸用箔紙を
詳細に説明する。
第1図は本考案の金銀糸用箔紙の実施例を示す
拡大断面図である。
第1図に示される金銀糸用箔紙は、基紙1の上
に、下塗膜2、酸化チタン透明薄膜3、金属蒸着
膜4、酸化チタン透明薄膜3、保護樹脂塗膜5を
順次設けた金属化積層紙2枚を該基紙1を内側に
して接着剤膜6を介して貼合せした構成のもので
ある。
本考案の金銀糸用箔紙にあつては金属蒸着膜4
の表裏面を化学的、物理的に安定でしかも致密な
組織でガスや液体遮断性の著しく優れた酸化チタ
ン透明薄膜3で被覆されている。
前記基紙としては、洋紙、和紙、合成紙などの
いずれでもよいが、とりわけ和紙がえられる金銀
糸用箔紙の優雅さや風合いなどの点からは好まし
い。和紙を例にあげて詳述すれば、坪量が10〜95
g/m2程度のものが用いられ、通常の金銀糸用箔
紙には15〜25g/m2程度のものが好ましく用いら
れる。また基紙は予め目止め加工や平滑処理等を
したものであつてもよい。目止めをする場合の目
止め層としては、風合いを損なわずかつ目止効果
のある分子量の比較的大きいウレタンエラストマ
ーが好ましい。しかもできるだけ速乾性的内容を
もつものがよい。たとえばウレタンエラストマー
−イソシアネートなどの目止め剤をロールコー
ト、グラビアコート、リバースコート、スリツト
リバースコート方法により塗布乾燥して厚さ1〜
5μm程度に形成される。厚さが1μm以下では目止
めの効果が充分でなく目止め層を形成した価値が
なく、5μm以上では、塗布膜が厚すぎて風合いを
損ない、乾燥速度も遅くなり非能率的である。ま
た目止め層を形成する目止め剤はあらかじめ色剤
により適宜着色したものも用いることができる。
前記下塗膜2を形成する下塗剤としては、蒸着
適性があり、基紙との密着力があり、その上、光
沢性を任意に制御できるものであることが必要で
ある。それらを全て満足しうるものとして、たと
えばエポキシ−イソシアネート樹脂、メラミン−
アクリル樹脂などがある。下塗膜2はたとえばエ
ポキシ−イソシアネート樹脂などからなる下塗剤
をグラビアコート、ロールコート、リバースロー
ルコート、スリツトリバースロールコート方法に
より塗布乾燥して厚さ0.5〜4μm程度に形成され
る。厚さが0.5μm以下では基紙面を完全に被覆す
ることができず、蒸着適性や光沢付与の向上とい
つた下塗効果が充分に発揮できず、下塗膜2を形
成した価値がなく、4μm以上では風合いを損な
い、また乾燥性をも損ない作業性が悪くなる。ま
た下塗剤も予め色剤やマツト剤等により適宜着色
したものや透明性、光沢性を調整したものも用い
ることができる。
本考案に用いる酸化チタン透明薄膜3として
は、その厚さは100nm以下が好ましい。その透明
性は可視光線帯域における光線の透過率平均値で
表わして80%以上が好ましい。
かかる酸化チタン透明薄膜3は真空蒸着法、ス
パツタリング法、イオンプレーテイング法などの
物理蒸着(PVD)法、あるいは化学蒸着
(CVD)法などの直接薄膜形成方法、または金属
或いは金属の有機もしくは無機化合物の薄膜を形
成後、酸化或いは加水分解等の反応により化合物
薄膜とする方法などが適宜用いられる。
本考案に用いる金属蒸着膜4を形成するための
金属としてはたとえば、アルミニウム、銅、金、
銀、白金、クロム、インジウム、亜鉛、錫、ニツ
ケル、チタンなどが用いられ、光線反射率と経済
性から通常は銀、アルミニウムが好ましく用いら
れる。
金属蒸着膜4の厚さは通常10〜100nmの範囲、
より好ましくは30〜80nmの範囲から選ばれる。
金属蒸着膜4の厚さが10nm未満では金属蒸着膜
4の光線反射性がほとんどなく、充分な金属光沢
が得られず好ましくない。一方100nmをこえても
金属蒸着膜4の光線反射性はかわらなので金属光
沢に関係せず経済性の点からも好ましくない。そ
ればかりでなく100nmよりも薄い方が変色しない
ものである。
本考案の金銀糸用箔紙において、金銀糸用箔紙
を構成する酸化チタン透明薄膜3および金属蒸着
膜4は薄膜で機械的強度が弱く摩擦による損傷な
どを受けやすいので、酸化チタン透明薄膜3の面
上に保護樹脂塗膜5を設ける。保護樹脂塗膜5の
厚さは特に制限はないが通常0.5〜2μm程度の範
囲から適宜選ばれる。
かかる保護樹脂塗膜5を形成するための樹脂と
しては熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電子線硬化
性樹脂、紫外線硬化性樹脂のいずれもが用いら
れ、たとえばアクリル系樹脂、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、ポリカ
ーボネート、ニトロセルロース、セルロースアセ
テート、ウレタン系樹脂、尿素系樹脂、メラミン
系樹脂、尿素−メラミン系樹脂、エポキシ系樹
脂、アルキツド系樹脂、アミノアルミツド系樹
脂、ロジン変性マレイン酸樹脂などの単独または
ブレンド物が好ましく用いられる。
保護樹脂塗膜5の形成は前記保護樹脂塗膜5を
形成するための樹脂の有機溶剤溶液、水溶液など
をロールコーテイング法、グラビアコーテイング
法、リバースコーテイング法、スプレイコーテイ
ング法などの通常のコーテイング法により塗布
し、乾燥(熱硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂、紫
外線硬化性樹脂などのばあいは硬化)することに
よつて行なわれる。
保護樹脂塗膜5はそれが透明または半透明であ
るかぎりにおいて染料または顔料などの着色料で
着色してもよい。また両面加工タイプのものにあ
つては、下塗膜2面上に形成される酸化チタン透
明薄膜3は不透明であつてもよい。
接着剤膜6としては、接着性のほか柔軟性、風
合いを損わない接着剤で形成される。かかる接着
剤としては例えばポリエステル−イソシアネート
系の接着剤が最も好ましい。ラミネート方法はた
とえばロール式で連続的に行なうのが経済性生産
性の点から好ましい。接着剤膜の厚さは0.3〜
5μm程度である。厚さが0.3μm以下では充分な接
着効果がえられず、5μm以上では乾燥性作業性が
悪く硬化速度が遅くなり、いつまでも本来の接着
力がえられず、溶剤が残留するなどの弊害が生じ
る。
[考案の効果] このように本考案の金銀糸用箔紙では、金属蒸
着膜4の面が化学的、物理的に安定でしかも致密
な組織でガスや液体遮断性の著しく優れた酸化チ
タン透明薄膜3で被覆されているので、従来の金
属蒸着層上に樹脂塗料を塗布して保護樹脂塗膜を
形成したものにあつた問題、たとえば銀蒸着膜を
構成中に含む金銀糸用箔紙の場合この保護樹脂塗
膜や基紙自体に若干通気性があるために時間の経
過とともに大気中の硫化水素ガスあるいは硫黄化
合物などとの接触により硫化銀を生成し徐々に変
色がおこつてくる。このため銀蒸着膜を利用した
金銀糸用箔紙およびこれを適用した織物、編み
物、組み物などは保存中にまたは使用中にその商
品価値が大幅に低減するという問題も、またアル
ミニウム蒸着層を構成中に含む金銀糸用箔紙のば
あい、アルミニウムが両性金属であつて耐薬品性
におとり酸化などによる変色を受けやすく、アル
ミニウム蒸着層を構成中に含む金銀糸用箔紙およ
びこれを適用した織物、編み物、組み物などは保
存中にまたは使用中にその商品価値が大幅に低減
するという問題も解決することができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の金銀糸用箔紙の模式断面図
である。 1:基紙、2:下塗膜、3:酸化チタン透明薄
膜、4:金属蒸着膜、5:保護樹脂塗膜、6:接
着剤膜。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 基紙1の片面に、少なくとも下塗膜2、酸化チ
    タン透明薄膜3、金属蒸着膜4、酸化チタン透明
    薄膜3、保護樹脂塗膜5とがこの順に密着積層し
    た金属化積層紙2枚を該基紙1を内側にして接着
    剤膜6を介して貼合せしてなることを特徴とする
    金銀糸用箔紙。
JP1985145510U 1985-09-24 1985-09-24 Expired JPH0230480Y2 (ja)

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JP1985145510U JPH0230480Y2 (ja) 1985-09-24 1985-09-24

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JPS6255600U JPS6255600U (ja) 1987-04-06
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57205534A (en) * 1981-06-05 1982-12-16 Oike Kogyo Kk Baked foil like gold and silver yarn and method

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57205534A (en) * 1981-06-05 1982-12-16 Oike Kogyo Kk Baked foil like gold and silver yarn and method

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JPS6255600U (ja) 1987-04-06

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