JPH064912B2 - 虹彩模様を呈する積層体 - Google Patents

虹彩模様を呈する積層体

Info

Publication number
JPH064912B2
JPH064912B2 JP59123831A JP12383184A JPH064912B2 JP H064912 B2 JPH064912 B2 JP H064912B2 JP 59123831 A JP59123831 A JP 59123831A JP 12383184 A JP12383184 A JP 12383184A JP H064912 B2 JPH064912 B2 JP H064912B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transparent
laminate
thin film
iris pattern
refractive index
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP59123831A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS613743A (ja
Inventor
一彦 永田
篤 内田
勝正 下り藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Metallizing Co Ltd
Original Assignee
Toyo Metallizing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Metallizing Co Ltd filed Critical Toyo Metallizing Co Ltd
Priority to JP59123831A priority Critical patent/JPH064912B2/ja
Publication of JPS613743A publication Critical patent/JPS613743A/ja
Publication of JPH064912B2 publication Critical patent/JPH064912B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (1)産業上の利用分野 本発明は新規な虹彩色を呈し主として装飾用に用いる成
形物に関する。
(2)従来の技術 従来から虹彩模様を表面に呈するプラスチック成型体と
して色々なものが提案されており、例えば、 イ.硫化亜鉛、酸化チタン、酸化錫、弗化マグネシウム
およびヨウ化銅のごとき特殊な化合物を複層蒸着する方
法による積層体。
ロ.特公昭37−8731号公報に記載されたごとき酸
化チタン、薄膜層を積層した積層体。
ハ.特公昭52−1413号公報に記載されたごとき光
線反射膜、凹凸状の干渉樹脂膜および半透明金属薄膜を
設けた虹彩模様を有する成型物。
等があげられる。
しかし、これら従来の積層物およびそれらの製造方法に
は、それぞれ欠点がある。例えば、イの方法によるもの
では、積層物質が特殊で一般に高価であり、イの方法で
はこれら物質を約1000Å以上の光学的厚みに凹凸に
蒸着する必要があるので大量生産に不向きであり、得ら
れる虹彩の模様を随意のパターンに調整することが困難
である。
また、ロによるものは、四塩化チタンガスを使用するた
めに塩酸ガスの発生があり、製造時の作業者の健康、製
造設備の腐食、環境に対する公害等の問題がある。さら
に、ハによるものでは不透明な虹彩模様となるために成
形体基材の生地の外観が損われる。特に成型体が透明な
場合には完全にその表面が遮蔽され透明な虹彩成型物を
得ることができない。
(3)本発明が解決しようとする問題点 本発明は、上記に述べた従来の虹彩発現技術の欠点を改
良し、基材の成型体の外観状態を損わなずに、任意の多
彩で美麗な虹彩模様を呈する積層体を得ることを目的と
する。
[発明の構成] 本発明は成型体(A)の表面に該成型体(A)と屈折率
が0.05以上の差がある透明な金属化合物薄膜層
(B)、該金属化合物薄膜層(B)と屈折率が0.05
以上の差がある透明な樹脂層(C)をA/B/Cもしく
はA/B/C/Bの順に積層した虹彩模様を呈する積層
体である。
本発明における成型体(A)とは合成樹脂、紙、木材、
ガラス等のフィルム状、シート状、板状、ブロック状の
他各種計上の成型体があげられる。
該成型体は外観が着色されていてもよいし、透明体であ
ってもよい。着色されている場合には、その上に積層さ
れる虹彩模様を付与する層が透明なために該成型体基材
の生地の外観と融合した美麗な虹彩模様を呈する積層体
となる。また、透明体である場合には、その上に積層さ
れる虹彩模様を付与する層が透明なために全体として透
明で美しい虹彩模様を呈する積層体となる。
該成型体としては表面への虹彩模様付与のしやすさ、お
よび生産性の点で可塑性のあるシート状物が好ましい。
中でも合成樹脂フィルム、例えば、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレートで代表されるポ
リエステル系、ポリエチレン、ポリプロピレインで代表
されるポリオレフィン系、ナイロン6、ナイロン66、
ナイロン12で代表されるポリアミド系、ポリニトロセ
ルロース、ポリ酢酸セルロースで代表されるセルロース
系、ポリビニルアルコール、3フッ化ポリエチレン、ポ
リカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリイミ
ド、塩化ビニル、塩化ビニリデン等の有機樹脂からなる
フィルムで例示されるものが具体例としてあげられ、こ
れは単層でも2枚以上の貼り合されたものであってもよ
い。
本発明における透明な金属化合物薄膜層(B)とは酸化
チタン、酸化ケイ素、酸化亜鉛、酸化アンチモン、硫化
亜鉛、硫化カドミウム、弗化マグネシウム、弗化セリウ
ム、氷晶石等で例示される金属化合物で該成型体(A)
の屈折率と0.05以上差がある透明な薄膜層である。
該成型体(A)と該金属化合物薄膜層(B)の屈折率の
差が0.05未満の場合には虹彩模様が不鮮明となる。
また、該金属化合物薄膜層(B)として上記物質はいず
れも薄膜層として屈折率が高く、かつ透明で該成型体
(A)、および該凹凸のある透明な樹脂層との屈折率の
差が大きいものである。その意味で該金属化合物薄膜層
(B)を形成する物質は該成型体(A)、および該凹凸
のある透明な樹脂層との屈折率の差が0.05以上のも
ので透明薄膜層を形成し得るものであればこれらに限定
されるものではない。
さらに、該金属化合物薄膜層(B)は、単一物質からな
るものである必要は必ずしもなく、該成型体(A)また
は該凹凸のある透明樹脂層(C)との屈折率の差が0.
05以上になる透明な薄膜層であれば2種類以上の異な
る物質の積層であってもよい。
該金属化合物薄膜層(B)は抵抗加熱もしくは、高周波
加熱蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング
法等いわゆる真空蒸着法及び化学蒸着法により該成型体
(A)の表面上薄く付着させて積層する。該金属化合物
薄膜層(B)の厚みは50〜2000Åの範囲のもので
透明性の優れたものである必要がある。この厚みが50
Å未満、あるいは2000Åを越えると最終的に美麗な
虹彩模様の積層体を与えるには至らない。また、該金属
化合物薄膜層(B)の屈折率が該基材成型体(A)の屈
折率より0.05以上の差がない場合にも最終的に美麗
虹彩模様を呈さない。
また、本発明における透明な樹脂層(C)とは、未着色
または着色透明のアクリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキ
シ樹脂、ニトロセルロース、アミノアルキド樹脂、ポリ
エステル樹脂、尿素−メラミン樹脂等のような透明な樹
脂の単独、または混合物の塗膜である。透明な該樹脂層
(C)は均一な塗膜ではなく、表面が凹凸の不均一な厚
みのものである必要があり、その厚みの範囲は100〜
10000Åの範囲が特に好ましい。また、凹凸の程度
は美麗な虹彩模様を得るために凹部と凸部の厚みの差が
500〜20000Å程度であることが好ましい。この
範囲を逸脱すると虹彩模様が発現せず、全体が無彩色の
色調を呈するようになる。該樹脂層(C)はロールコー
ティング、スプレイコーティング、ディップコーティン
グ、スピンコーティング、グラビアコーティング等の一
般的樹脂コーティング法及び印刷法により塗布できる。
透明な該樹脂層(C)としては上記の各種樹脂からなる
ものに限定されるものではなく、該金属化合物薄膜層
(B)との屈折率の差が0.05以上のものであればこ
れらの限りではない。該成型体(A)、該透明な金属化
合物薄膜層(B)、および該透明樹脂層(C)はA/B
/Cの順に積層したときにその屈折率の差と層(C)の
表面の凹凸により虹彩模様が発現するものであり、A/
C/B、B/A/Cの積層構成では美麗な虹彩の実現は
できない。
また、上記A/B/Cの構成の積層体の表面上に再度B
層を付着させた。A/B/C/B構成とすることによ
り、その虹彩色が濃色となり、さらに一層美麗となる。
該A/B/C/B構成の虹彩積層体の表面を保護する意
味で保護樹脂層を最外面の(B)の上に積層したり、該
成型体(A)をA/B/C/B/Aの順に積層してもよ
い。この場合、保護樹脂層は該樹脂層(C)と同一成分
のものであってもよいし、異種成分のものでもよい。ま
た、2層の成型体(A)は互いに同一であってもよい
し、異なるものであってもよい。
[本発明の効果] 本発明の虹彩模様を呈する積層体は該成型体(A)の表
面に該成型体(A)と屈折率が0.05以上差のある透
明な金属化合物薄膜層(B)、また該金属化合物薄膜層
(B)と屈折率が0.05以上の差がある凹凸のある透
明樹脂層(C)をA/B/CもしくはA/B/C/Bの
順に積層した積層体であるために、 イ.該成型体(A)の外観、色調と、該透明金属化合物
薄膜層(B)および該透明樹脂層(C)の織りなす多彩
で美麗な虹彩模様の積層体を提供する。本発明による虹
彩模様を呈する積層体は、その美しい外観特性を生かし
て、糸、包装材料、壁紙、ポスター、ラベル、女性の衣
料やハンドバック等のモール、履き物の下敷、ベルト等
の装飾等に使われる。
ロ.該透明樹脂層(C)の厚みを調整することにより任
意の図柄の虹模様を有する積層体を大量生産できる。
ハ.該成型体(A)として透明体を採用することによ
り、虹彩模様を呈する積層体を提供する。
次に本発明を実施例により詳しく説明する。
[実施例1] 25μmの厚みの可視光線透過率87%の二軸延伸ポリ
エチレンテレフタレートフィルム(屈折率1.65)の
片面にベルジャー型蒸着機を使用し5×10-4mmHgの
真空度中で硫化亜鉛(屈折率2.35)を真空蒸着し
た。付着した硫化亜鉛層の厚みは300Åで、得られた
積層フィルムの可視光線透過率は76%であった。この
硫化亜鉛を積層したポリエチレンテレフタレートフィル
ムの硫化亜鉛薄膜層の上にニトロセルロース(屈折率
1.51)の10重量%濃度のメチルエチルケトン溶液
を#8のバーコータを約3cm程度間歇的に動かすことに
より、横パターン状に不均一に塗布し、150℃の熱風
循環式オーブン中で30秒間乾燥した。得られた積層ポ
リエチレンテレフタレートフィルムは青味がかった横パ
ターンの美しい透明な虹彩模様を呈していた。しかし、
このフィルムのニトロセルロース塗工面上に透明な粘着
テープを貼り付けると虹彩模様は消滅した。この虹彩模
様はこの粘着テープをはがすことにより元の状態になっ
た。さらに上記虹彩模様のフィルムの片面積層側のニト
ロセルロース塗膜の上からベルジャー型蒸着機中5×1
-4mmHgの真空条件で上記と同様に硫化亜鉛を300
Åの厚みになるように真空蒸着した。得られた積層ポリ
エチレンテレフタレートフィルムの横パターンの虹彩模
様は一段と濃色美麗となった。このフィルムの蒸着面側
に透明な粘着テープを貼り付けた場合にも、この美麗な
虹彩模様は消滅することはなかった。
[実施例2] 可視光線透過率93%の透明なポリメチルメタアクリレ
ートキャスト板(屈折率1.50)の両面に片面づつ交
互にベルジャー型真空蒸着機により実施例1の場合と同
様にして硫化亜鉛(屈折率2.35)の蒸着膜をそれぞ
れ450Åづつ付着させた。次に上記積層アクリルキャ
スト板の片面にニトロセルロース(屈折率1.51)の
10重量%濃度のトルエン溶液をロールコータにより横
パターン状に塗布、95℃の熱風乾燥記中で10分間乾
燥した。さらに、もう一方の片面に同様に上記片面とは
横パターンが直交するようにニトロセルロース塗布乾燥
した。得られたアクリルキャスト板は格子状の虹彩模様
の鮮かな透明な化粧板となった。
[実施例3] 淡青色無地に染色された75μ厚み、1m幅のポリエチ
レンテレフタレート二軸延伸フィルム(屈折率1.6
5)1000mロール1本を準備し、これを真空蒸着機
にかけ、50m/分の速度で走行させながら4×10-4
mmHgの真空中で酸化チタン(屈折率2.35)を高周
波加熱方式により500Å片面蒸着した。
次にグラビアロールコータにより上記フィルムの蒸着面
側にエポキシ樹脂の5%酢酸エチル溶液を横パターン状
に不均一に塗布、150℃で30秒連続乾燥することに
より青味がかった横パターンの透明虹彩模様の美しいフ
ィルムを得た。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)成型体(A)の表面に該成型体
    (A)と屈折率が0.05以上の差がある透明な金属化
    合物薄膜層(B)、該金属化合物薄膜層(B)と屈折率
    が0.05以上の差がある凹凸のある透明樹脂層(C)
    をA/B/CもしくはA/B/C/Bの順に積層した虹
    彩模様を呈する積層体。
  2. 【請求項2】透明な金属化合物薄膜層(B)の厚みが5
    0〜2000Å、透明な樹脂層(C)の厚みが100〜
    10000Åの範囲の特許請求の範囲第1項記載の虹彩
    模様を呈する積層体。
  3. 【請求項3】透明な金属化合物薄膜層(B)が2種以上
    の異なる物質の積層からなる特許請求の範囲第1項記載
    の虹彩模様を呈する積層体。
  4. 【請求項4】成型体(A)が合成樹脂フィルムである特
    許請求の範囲第1項記載の虹彩模様を呈する積層体。
JP59123831A 1984-06-18 1984-06-18 虹彩模様を呈する積層体 Expired - Lifetime JPH064912B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59123831A JPH064912B2 (ja) 1984-06-18 1984-06-18 虹彩模様を呈する積層体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59123831A JPH064912B2 (ja) 1984-06-18 1984-06-18 虹彩模様を呈する積層体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS613743A JPS613743A (ja) 1986-01-09
JPH064912B2 true JPH064912B2 (ja) 1994-01-19

Family

ID=14870448

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59123831A Expired - Lifetime JPH064912B2 (ja) 1984-06-18 1984-06-18 虹彩模様を呈する積層体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH064912B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2534383Y2 (ja) * 1991-11-20 1997-04-30 株式会社マルイ 自転車におけるポスト類の締付け固定構造
AU1339700A (en) 1998-11-02 2000-05-22 Presstek, Inc. Transparent conductive oxides for plastic flat panel displays
CN101573228B (zh) 2006-12-28 2015-08-05 3M创新有限公司 用于薄膜金属层形成的成核层
JP5201391B2 (ja) * 2007-11-16 2013-06-05 豊田合成株式会社 装飾部材

Also Published As

Publication number Publication date
JPS613743A (ja) 1986-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3338730A (en) Method of treating reflective surfaces to make them multihued and resulting product
US4769265A (en) Laminated decorative film and methods of making same
GB2084901A (en) Small decorative plates
JPH064912B2 (ja) 虹彩模様を呈する積層体
US3698930A (en) Process for the preparation of iridescent films and filaments and the product so produced
JPH08103982A (ja) 光輝性化粧シート
JPH0615234B2 (ja) 虹彩模様を呈する積層体及びその製造方法
JPS625058B2 (ja)
JPH07246692A (ja) 虹彩模様を呈する積層体
JPH0367640B2 (ja)
JP2617331B2 (ja) バルーン形成複合フィルム
JPH07314631A (ja) 光輝性化粧シート
JPS61227098A (ja) 虹彩模様を呈する積層体
JP2908517B2 (ja) 虹彩色積層体および金銀糸
JP2883412B2 (ja) 虹彩色積層体および金銀糸
JPH08318609A (ja) 虹彩模様を呈する積層体およびガラス貼り用フイルム
JPH0353879Y2 (ja)
JPH0367639B2 (ja)
JPH03184840A (ja) 虹彩材料
JPH07246693A (ja) 虹彩模様を呈する積層体
JPS6032645A (ja) 干渉模様を有するフィルム
JPH0214144A (ja) 化粧シート
JP2868837B2 (ja) 虹彩色積層体および金銀系
JP2834854B2 (ja) ジョーゼット加工用虹彩色金銀糸
JP2883397B2 (ja) 虹彩色積層体および金銀糸

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term