JP2834854B2 - ジョーゼット加工用虹彩色金銀糸 - Google Patents

ジョーゼット加工用虹彩色金銀糸

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はジョーゼット加工用虹彩色金銀糸に関する。
[従来の技術・発明が解決しようとする課題] 従来より、ポリエステルフイルムなどに硫化亜鉛など
の虹彩化合物薄膜層を設けてなる虹彩色積層体をスリッ
トしたところの虹彩色金銀糸が知られている。
しかしながら、かかる従来の虹彩色金銀糸は、呈する
虹彩色が単調であると共に光沢が劣り、しかも金銀糸と
しての実用特性(漂白、染色、精練などの加工処理に対
する抵抗性、あるいは耐洗濯性など)に劣るなどの問題
があった。
とくにジョーゼット加工のように過酷な条件下での処
理では、その虹彩色や光沢が劣化してほとんど使用に耐
えないものになってしまった。
本発明は前記の点に鑑み、呈する虹彩色が色彩豊富で
光沢にすぐれ、さらにジョーゼット加工に耐えうる実用
特性にすぐれた虹彩色金銀糸を提供せんとするものであ
る。
[課題を解決するための手段] 本発明は、透明なプラスチックフイルムの片面に、透
明な樹脂下塗層、不均一な厚さを有する第1の酸化アン
チモン薄膜層、透明な樹脂中間層および第2の酸化アン
チモン薄膜層をこの順に設けた積層体の2枚を、接着剤
層を介して前記透明なプラスチックフイルムが外側にな
るように張り合わたものをスリットしてなるジョーゼッ
ト加工用虹彩色金銀糸に関する。
本発明はさらに、前記積層体の第2の酸化アンチモン
薄膜層上に透明樹脂上塗層を設けた積層体の2枚を前記
同様接着剤層を介して貼り合わせたものをスリットして
なる虹彩色金銀糸に関する。
[作用および実施例] 本発明のジョーゼット加工用虹彩色金銀糸はジョーゼ
ット加工という過酷な条件下でもその虹彩色や光沢を減
じない、ジョーゼット加工にとくに適した虹彩色金銀糸
である。
本発明のジョーゼット加工用虹彩色金銀糸(以下虹彩
色金銀糸という)を図面にもとづいて説明する。
第1図は本発明の虹彩色金銀糸の一実施例を示す概略
部分断面図である。第1図において、(1)は透明なプ
ラスチックフイルムであり、その片面に透明な樹脂下塗
層(2)、不均一な厚さを有する第1の酸化アンチモン
薄膜層(3)、透明な樹脂中間層(4)、第2の酸化ア
ンチモン薄膜層(5)および透明な樹脂上塗層(6)が
この順に設けられている。そして同じ構成の積層体と接
着剤層(7)を挾んでプラスチックフイルムを外側にす
る形で装着され、本発明の虹彩色金銀糸を構成してい
る。
本発明においては透明樹脂上塗層(6)を省略するこ
ともできるが、該上塗層のあるほうが耐ジョーゼット加
工性や耐精練性、耐洗濯性などによりすぐれている。
本発明においては、各積層体の酸化アンチモンの層が
透明樹脂中間層を挾んで2層となっており、かつすくな
くとも第1の酸化アンチモンの層が不均一な厚さの薄膜
層(3)となっているので虹彩色が豊富かつ強力で光沢
がすぐれている。また数多くの虹彩色化合物の中から酸
化アンチモンを選んだこと、本発明の積層体の構成が第
1図から明らかなように外側がプラスチックフイルムと
なっていること、第1の酸化アンチモン薄膜層(3)が
プラスチックフイルム(1)上に樹脂下塗布層(2)を
介して設けられ、薄膜層(3)とプラスチックフイルム
(1)との間の密着性がすぐれていること、などによっ
てショーゼット加工のごとき過酷な条件下でもその虹彩
色、光沢が劣化しない。もちろん漂白、染色、精練など
の加工処理に対する抵抗性、あるいは耐洗濯性も良好
で、これら処理による虹彩色の劣化あるいは消失は防止
されている。
本発明に用いる透明プラスチックフイルム(1)とし
てはとくに制限はなく、従来から金銀糸などの用途に用
いられているフイルム、たとえばポリエステル、ポリア
ミド、ポリアミドイミド、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、セルロースアセテート、ポリカーボネート、ポリ塩
化ビニル、フッ素樹脂などの樹脂フイルムが適宜用いら
れている。透明プラスチックフイルムの厚さは通常4〜
100μmの範囲、より好ましくは6〜50μmの範囲から
適宜選ばれる。透明プラスチックフイルムの機械的性質
はほぼそのままえられる虹彩色金銀糸の機械的性質を左
右して製織性や風合いを決定するので、これらを考慮し
て適宜選択使用される。
前記プラスチックフイルムには必要に応じて帯電防止
剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤および着色剤などの添加
剤を加えることができる。
本発明における透明樹脂下塗層(2)の厚さは通常0.
01〜5μmの範囲、より好ましくは0.02〜3μmの範囲
から選ばれた均一のものである。透明樹脂下塗層の厚さ
が0.01μm未満ではその効果が著しく劣り、5μmを超
えると全体として硬直なものとなり、製織性および風合
いに欠けるので好ましくない。
前記透明樹脂下塗層(2)を形成するための樹脂とし
ては熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂、
紫外線硬化性樹脂などの各種樹脂がいずれも使用可能
で、たとえばアクリル系樹脂、スチレン系樹脂、アクリ
ル−スチレン共重合体、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル
系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニル
ブチラール、ポリカーボネート、ニトロセルロース、セ
ルロースアセテート、ウレタン系樹脂、尿素系樹脂、メ
ラミン系樹脂、尿素−メラミン系樹脂、エポキシ樹脂、
アルキッド系樹脂、アミノアルキッド系樹脂、ロジン変
性マレイン酸樹脂などの単独または混合物が好ましく用
いられる。とくに硬化性樹脂が好ましい。
前記透明樹脂下塗層(2)の形成は、前記樹脂の有機
溶剤溶液、水溶液などのたとえばグラビアコーティング
法、スプレイコーティング法などの通常のコーティング
法により均一な厚さに塗布し、乾燥(熱硬化性樹脂、電
子線硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂などのばあいは硬
化)することによって行われる。
本発明の酸化アンチモン薄膜層にはSb2O3、Sb2O4、Sb
2O5のほか式SbOx(x=1〜2.5の実数)で表わされる組
成のものが用いられる。
本発明における不均一な厚さを有する第1の酸化アン
チモン薄膜層(3)は通常5〜100nmの範囲内、より好
ましくは20〜80nmの範囲内で不均一な厚さとされる。薄
膜層の厚さが5nm未満では虹彩光沢がえられず好ましく
ない。一方100nmを超えるとかえって虹彩光沢が劣るの
で好ましくない。薄膜層の厚さの不均一な程度[薄膜層
の厚いところと薄いところの差(以下、不均一度とい
う)]は20〜80nm程度とするのが好ましい。不均一度が
20nm未満では発色が単調で色彩豊富な虹彩色がえられが
たく、一方80nmを超えると虹彩色の強度が低下すると共
にクラックが入りやすく、ジョーゼット加工に対する抵
抗性も低下するので好ましくない。不均一な厚さの周期
(隣接する厚い部分間の距離または隣接する薄い部分間
の距離をいう)は虹彩模様の密度に対応し、通常は0.5
〜20cm程度が好ましいがこの範囲に限定されるものでは
ない。なお周期は一定でもよく、一定でなくてもよい。
虹彩模様は通常は縞模様とされるが、これに限定される
ものではない。
前記酸化アンチモン薄膜層(3)の形成は、蒸発源材
料を抵抗加熱方式、高周波誘導加熱方式あるいはエレク
トロンビーム加熱方式などの通常の蒸着方式の薄膜形成
方法により行えばよい。
前記薄膜層の厚さを不均一にするには、連続または半
連続式蒸着装置を用いるばあいに、たとえば蒸着装置の
真空チャンバ内において、蒸発源と連続移動する被蒸着
物(樹脂下塗層(2)を設けたプラスチックフイルム
(1))との間に適宜な透孔(通常スリット状透孔)を
有するマスクを介在させ、このマスクを蒸発物質の飛翔
方向に対して直角な方向に往復運動させながら蒸着する
などの方法があげられる。
前記酸化アンチモン薄膜層形成用の蒸発源材料として
は酸化アンチモンの純度が80重量%以上の粉末をプレス
成形したものであれば適宜使用できるが、純度90重量%
以上の酸化アンチモン粉末をプレス成形したものがより
好ましく用いられる。
なお、前記酸化アンチモン薄膜層(3)の膜厚は水晶
振動子膜厚モニターによる測定値である。
本発明における透明樹脂中間層(4)の厚さは通常0.
01〜5μmの範囲、より好ましくは0.02〜3μmの範囲
から選ばれる。透明樹脂中間層の厚さが0.01μm未満で
は前記各処理に対する抵抗性が充分でなく好ましくな
い。一方5μmを超えると金銀糸などの用途のばあいに
おいて全体として硬直なものとなり製織性および風合い
に欠けるので好ましくない。厚さは均一であっても不均
一であってもよいが、不均一にしたほうが色彩豊富な虹
彩色がえられる。不均一にするばあい、その厚さの不均
一度は0.1〜1μm程度とすることが好ましい。不均一
度が0.1μm未満では発色が単調で色彩豊富な虹彩色が
えられがたく、一方1μmを超えるとやはり発色が淡く
なり好ましくない。不均一な厚さの周期(以下、不均一
の周期という)は虹彩模様の密度に対応し、通常は0.5
〜20cm程度が好ましいが、この範囲に限定されるもので
はない。なお周期は一定でもよく、一定でなくてもよ
い。不均一なパターンは通常では縞模様とされるが、こ
れに限定されるものではない。
前記透明樹脂中間層を形成するための樹脂としては熱
可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂、紫外線
硬化性樹脂などの各種樹脂がいずれも使用可能で、たと
えばアクリル系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル−スチ
レン共重合体、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラー
ル、ポリカーボネート、ニトロセルロース、セルロース
アセテート、ウレタン系樹脂、尿素系樹脂、メラミン系
樹脂、尿素−メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、アルキ
ッド系樹脂、アミノアルキッド系樹脂、ロジン変性マレ
イン酸樹脂などの単独または混合物が好ましく用いられ
る。とくに硬化性樹脂が好ましく用いられる。
前記透明樹脂中間層の形成は、前記樹脂の有機溶剤溶
液、水溶液などをたとえばグラビアコーティング法、ス
プレイコーティング法などの通常のコーティング法によ
り塗布し、乾燥(熱硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂、紫
外線硬化性樹脂などのばあいは硬化)することによって
行われる。
本発明における第2の酸化アンチモン薄膜層は第1の
酸化アンチモン薄膜層と同様にして膜厚が20〜80nmのも
のが用いられる。第2の酸化アンチモン薄膜層の厚さは
不均一でも均一でも構わない。不均一のばあいの厚さ、
不均一度、不均一の周期などは第1の酸化アンチモン層
のばあいに準じるが、必ずしも全く同一である必要はな
い。
さらに前記第2の酸化アンチモン薄膜層の上に必要に
応じて均一な厚さの透明樹脂上塗装層を設けることがで
きる。該透明樹脂上塗層は前記透明樹脂中間層に準じた
材料、塗布方法および厚さが適用できる。
なお、前記透明樹脂上塗層、透明樹脂中間層および透
明樹脂下塗層は透明性を損なわないかぎり染料および
(または)顔料などで適宜着色してもよいし、必要に応
じて酸化防止剤、帯電防止剤および紫外線吸収剤などを
添加することもできる。
本発明においては、前記のごとくしてえられた積層体
の2枚をプラスチックフイルムを外側にして接着剤を用
いて積層して2プライ構成とする。このばあい全く同一
の積層体を2枚用いても、あるいは厚さ、不均一度など
の異る積層体2枚を用いてもよい。このような構成をと
ることによって精練処理などはもとより、ジョーゼット
加工にも耐えうるようになる。
前記着色剤としてはウレタン樹脂系、エポキシ樹脂
系、ポリエステル樹脂系、アクリル樹脂系、合成ゴム系
などの接着剤が適宜使用される。
本発明の虹彩色金銀糸は前記積層体を2プライ構成と
したものを適宜の巾、たとえば0.15〜2mmの巾にスリッ
トすることによりえられる。
本発明の虹彩色金銀糸は、前記のごとく過酷な条件に
も耐えるのでジョーゼット処理用としてとくに好適であ
る。
つぎに実施例をあげて本発明を説明する。実施例中の
酸化アンチモン薄膜層の膜厚は水晶振動子膜厚モニター
によって測定した。
実施例1 厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフイルムの
片面に、熱硬化性アクリル樹脂100部(重量部、以下同
様)、ポリイソシアネート5部、トルエン50部、キシレ
ン30部、n−ブチルアルコール20部からなる透明樹脂塗
剤をグラビヤコーターで塗布乾燥し、160℃×20秒の条
件で硬化させ厚さ0.2μmの均一な厚さを有する透明樹
脂下塗層を形成し、そのうえに純度99%の酸化アンチモ
ン(Sb2O3)粉末をプレス成形したペレットを蒸発源と
して抵抗加熱方式で蒸着して、厚さが不均一な第1の酸
化アンチモン薄膜層(平均厚さ60nm、最大厚さ80nm、最
小厚さ20nm、厚さの不均一度60nm、不均一の周期100m
m、平行縞状パターン)を形成し、そのうえに熱硬化性
アクリル樹脂50部、ポリイソシアネート5部、トルエン
50部、キシレン30部、n−ブチルアルコール20部からな
る透明樹脂塗剤をグラビヤコーターで塗布乾燥し、160
℃×20秒の条件で硬化させて、不均一な厚さを有する透
明樹脂中間層(平均厚さ0.4μm、最大厚さ1μm、最
小厚さ0.2μm、厚さの不均一度0.8μm、不均一の周期
30mm、平行縞状パターン)を形成し、そのうえにさらに
不均一な厚さを有する第2の酸化アンチモン層(平均厚
さ40nm、最大厚さ60nm、最小厚さ20nm、厚さの不均一度
40nm、不均一の周期150mm、平行縞状パターンを形成
し、そのうえに透明樹脂塗剤をグラビアコーターで塗布
乾燥し、硬化させて厚さ0.2μmの均一な厚さを有する
透明樹脂上塗層を形成して積層体をえた。
えられた積層体の2枚をそのポリエチレンテレフタレ
ートフイルムを外側にして厚さ2μmのウレタン樹脂系
接着剤層を介して張合わして2プライ構造のものをえ、
これを120切(0.252mm幅)にマイクロスリットして虹彩
色金銀糸をえた。
実施例2 厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフイルムの
片面に実施例1と同様の均一な厚さをもつ透明樹脂下塗
層、厚さが不均一な第1の酸化アンチモン薄膜層を順次
設け、そのうえに熱硬化性アクリル樹脂50部、ポリイソ
シアネート5部、トルエン50部、キシレン30部、n−ブ
チルアルコール20部からなる透明樹脂塗剤をグラビヤコ
ーターで塗布乾燥し、160℃×20秒の条件で硬化させ厚
さ0.2μmの均一な厚さを有する透明樹脂中間層を形成
した。該中間層のうえにさらに不均一な厚さを有する第
2の酸化アンチモン薄膜層(平均厚さ40nm、最大厚さ60
nm、最小厚さ20nm、厚さの不均一度40nm、不均一の周期
150mm、平行縞状パターン)を形成し、そのうえに実施
例1と同様に透明樹脂塗剤をグラビアコーターで塗布乾
燥し、硬化させて厚さ0.2μmの均一な厚さを有する透
明樹脂上塗層を形成して積層体をえた。
えられた積層体の2枚をそのポリエチレンテレフタレ
ートフイルムを外側にして厚さ2μmのウレタン樹脂系
接着剤層を介して貼合わせて2プライ構成のものをえ、
それを実施例1と同様にしてスリットとして虹彩色金銀
糸をえた。
実施例3 厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフイルムの
片面に実施例1と同様の均一な厚さをもつ透明樹脂下塗
層、不均一な厚さを有する第1の酸化アンチモン薄膜
層、不均一な厚さを有する透明樹脂中間層を順次設け、
その上に厚さ40nmの均一な厚さを有する第2の酸化アン
チモン薄膜層を形成しその上に実施例1と同様に均一な
厚さを有する透明樹脂上塗層を形成して積層体をえた。
えられた積層体の2枚をそのポリエチレンテレフタレ
ートフイルムを外側にして実施例1と同様にして貼合わ
せて2プライ構成のものをえ、それをマイクロスリット
して虹彩色金銀糸をえた。
比較例1 実施例1において第1の酸化アンチモン薄膜層にかえ
て、蒸発源材料として純度90%の酸化ビスマスを粉末プ
レス成形したものを用いて、厚さが不均一な酸化ビスマ
ス薄膜層(平均厚さ60nm、最大厚さ80nm、最小厚さ20n
m、厚さの不均一度60nm、不均一の周期100nm、平行縞状
パターン)を形成し、第2の酸化アンチモン薄膜層にか
えて、厚さが不均一な酸化ビスマス薄膜層(平均厚さ60
nm、最大厚さ80nm、最小厚さ20nm、厚さの不均一度60n
m、不均一の周期200nm、平行縞状パターン)を形成した
ほかは実施例1と全く同様にして2プライ構成の虹彩色
金銀糸をえた。
比較例2 実施例1において第1の酸化アンチモン薄膜層にかえ
て、蒸発源材料として純度90%の硫化亜鉛粉末をプレス
成形したものを用いて、厚さが不均一な硫化亜鉛薄膜層
(平均厚さ60nm、最大厚さ80nm、最小厚さ20nm、厚さの
不均一度60nm、不均一の周期100nm、平行縞状パター
ン)を形成し、第2の酸化アンチモン薄膜層にかえて、
厚さが不均一な硫化亜鉛薄膜層(平均厚さ60nm、最大厚
さ80nm、最小厚さ20nm、厚さの不均一度60nm、不均一の
周期200mm、平行縞状パターン)を形成したほかは実施
例1と全く同様にして2プライ構成の虹彩色金銀糸をえ
た。
前記でえられた各虹彩色金銀糸について虹彩色を目視
で観察し、つぎの基準によって評価した。
◎……虹彩色が豊富で色彩、光沢が強い。
○……虹彩色が豊富である。
△……虹彩色が単調である。
×……虹彩色が淡い。
また各虹彩色金銀糸についてジョーゼット加工適正を
確かめるためにつぎの条件で減量加工を行なったのち虹
彩層の変化を目視で観察し、つぎの基準によって評価し
た。
減量加工条件(減量率約18.8%) 処理液:水酸化ナトリウム40g、水1 処理温度:95℃ 処理時間:60分 評価基準 A……虹彩色に変化が認められない。
B……虹彩色がわずかに剥離した。
C……虹彩色が剥離した。
結果を第1表に示す。なお、減量処理をした試料は柔
かく、風合いはよかった。
実施例4 厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフイルムの
片面に実施例2と同様の均一な厚さもつ透明樹脂下塗
層、不均一な厚さを有する第1の酸化アンチモン薄膜
層、均一な厚さを有する透明樹脂中間層を順次設け、そ
の上に厚さ40nmの均一な厚さを有する第2の酸化アンチ
モン薄膜層を形成して積層体をえた。
えられた積層体の2枚をそのポリエチレンテレフタレ
ートフイルムを外側にして実施例2と同様にして貼合わ
せて2プライ構成のものをえ、それをマイクロスリット
として虹彩色金銀糸をえた。
えられた虹彩色金銀糸の虹彩色は豊富であり、実施例
1〜3と同様の条件で減量処理をしたところ、虹彩色に
変化は認められなかった。また、減少処理後の金銀糸は
柔かく風合がよかった。
[発明の効果] 本発明の虹彩色金銀糸は虹彩色の色彩が豊富で光沢が
すぐれると共に、ジョーゼット加工に対する抵抗性がす
ぐれたものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の虹彩色金銀糸の一実施例を示す概略部
分断面図である。 (図面の符号) (1):透明プラスチックフイルム (2):透明樹脂下塗層 (3):不均一な厚さを有する第1の酸化アンチモン薄
膜層 (4):透明樹脂中間層 (5):第2の酸化アンチモン薄膜層 (6):透明樹脂上塗層 (7):接着剤層

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明なプラスチックフイルムの片面に、透
    明な樹脂下塗層、不均一な厚さを有する第1の酸化アン
    チモン薄膜層、透明な樹脂中間層、第2の酸化アンチモ
    ン薄膜層をこの順に設けた積層体の2枚を接着剤層を介
    して前記透明なプラスチックフイルムが外側となるよう
    に貼り合わせたものをスリットしてなるジョーゼット加
    工用虹彩色金銀糸。
  2. 【請求項2】前記積層体の第2の酸化アンチモン薄膜層
    上に、さらに透明な樹脂上塗層を設けた、請求項1記載
    のジョーゼット加工用虹彩色金銀糸。
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