JPH07246692A - 虹彩模様を呈する積層体 - Google Patents

虹彩模様を呈する積層体

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JPH07246692A
JPH07246692A JP6076257A JP7625794A JPH07246692A JP H07246692 A JPH07246692 A JP H07246692A JP 6076257 A JP6076257 A JP 6076257A JP 7625794 A JP7625794 A JP 7625794A JP H07246692 A JPH07246692 A JP H07246692A
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film layer
iris
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transparent
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JP6076257A
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Atsushi Uchida
篤 内田
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Toyo Metallizing Co Ltd
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Toyo Metallizing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 透明虹彩色を呈する装飾用等に有用な積層体
を提供する。 【構成】 成型体の上に透明な虹彩薄膜層を設けてなる
積層体において、虹彩薄膜層として、可視光線透過率が
50%以上である透明な薄膜層Aと可視光線透過率が5
0%以上である回折格子またはホログラム等からなる凹
凸の透明な薄膜層Bから成り、かつ透明な薄膜層Aと薄
膜層Bとの屈折率の差が0.05以上であるものを用い
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な透明虹彩色を呈
し主として装飾用に用いる虹彩模様を呈する積層体に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から虹彩模様を表面に呈するプラス
チック積層体として色々なものが提案されており、例え
ば、下記(ア)〜(ウ)によって例示される。 (ア)硫化亜鉛、酸化チタン、酸化錫、フッカ化マグネ
シウムおよびヨウ化銅のごとき特殊な化合物を複層蒸着
する方法による積層体。 (イ)特公昭37−8731号公報に記載されたごとき
酸化チタン薄膜層を積層した積層体。 (ウ)特公平3−39838号公報に記載されているよ
うな、プラスチックフィルム上に透明反射層、透明ワニ
ス、透明反射層を積層した虹彩模様を呈する積層体。
【0003】しかしこれら従来の積層体およびそれらの
製造方法には、それぞれ欠点がある。例えば(ア)の方
法によるものでは積層物質が特殊で一般に高価であり、
これら物質を約1000オングストローム以上の光学的
厚みに凹凸に蒸着する必要があるので大量生産に不向き
であり、得られる虹彩の模様を随意のパターンに調整す
ることが困難である。
【0004】また(イ)によるものは、四塩化チタンガ
スを使用するために塩酸ガスの発生があり、製造時の作
業者の健康、製造設備の腐食、環境に対する公害等の問
題がある。
【0005】さらに(ウ)によるものでは、得られる虹
彩の模様を随意のパターンに調整することは可能である
が、設備治具が高価である欠点があった。
【0006】これらの積層体は上記のようにメカニズム
上、得られる虹彩の模様を随意のパターンに調整するこ
とが困難であるという欠点や、設備治具が高価である欠
点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に述べ
た従来の虹彩パターンの形成の欠点を改良し、任意のパ
ターンで美麗な虹彩模様を呈する積層体を得ることを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は成型体の上に透
明な虹彩薄膜層を設けてなる積層体において、該虹彩薄
膜層が、可視光線透過率が50%以上である透明な薄膜
層Aと可視光線透過率が50%以上である凹凸の透明な
薄膜層Bから成り、かつ該透明な薄膜層Aと薄膜層Bと
の屈折率の差が0.05以上であることを特徴とする虹
彩模様を呈する積層体にある。
【0009】以下、本発明における虹彩模様を呈する積
層体を図1および図2に基づいて説明する。なお、本発
明が下記説明により限定されるものでないことはいうま
でもない。
【0010】本発明における成型体1としては、合成樹
脂、紙、木材、ガラス等のフィルム状、シート状、板
状、ブロック状の他各種形状の成型体があげられる。
【0011】該成型体1は全面または部分(パターン印
刷等)着色されていてもよいし、透明体であってもよ
い。着色されている場合には、その上に積層される虹彩
模様を付与する層が透明なために該成型体基材の生地の
外観と融合した美麗な虹彩模様を呈する積層体となる。
透明体である場合には、その上に積層される虹彩模様を
付与する層が透明なために全体として透明で美しい虹彩
模様を呈する積層体となる。
【0012】該成型体1としては表面への虹彩模様付与
のしやすさ、および生産性の点で可塑性のあるシート状
物が好ましい。中でも合成樹脂フィルム、例えばポリエ
チレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートで
代表されるポリエステル系、ポリエチレン、ホリプロピ
レンで代表されるポリオレフィン系、ナイロン6、ナイ
ロン66、ナイロン12で代表されるポリアミド系、ポ
リニトロセルロース、ポリ酢酸セルロースで代表される
セルロース系、ポリビニルアルコール、3フッ化ポリエ
チレン、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリイミド、塩化ビニル、塩化ビニリデン等の有機
樹脂からなるフィルムで例示されるものが具体例として
あげられ、これは単層でも2枚以上の貼り合わされたも
のであってもよい。さらに表面にマット加工、ヘアーラ
イン加工、スピン加工等をあらかじめ施しておいたもの
でも可能である。
【0013】本発明における虹彩薄膜層2は透明な薄膜
層Aと回折格子またはホログラム等からなる凹凸のある
透明な薄膜層Bから構成されている。
【0014】透明な薄膜層Aとは、薄膜層Bの屈折率と
0.05以上の差があり、かつ可視光線透過率が50%
以上である未着色また着色透明な薄膜層であり、下記
(エ)〜(ク)によって例示される。
【0015】(エ)アルミニウム、銀、金、銅、亜鉛、
錫、チタニウム等で例示される金属薄膜層。
【0016】(オ)酸化チタン、酸化ケイ素、酸化亜
鉛、酸化アンチモン、硫化亜鉛、フッ化マグネシウム、
フッ化カリウム、氷晶石等で例示される金属化合物薄膜
層。
【0017】(カ)塩化ビニリデンと塩化ビニル、酢酸
ビニル、ビニルアルコール等との共重合体あるいはポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレンのいず
れかと塩化ビニル、スチレンとの共重合体等の熱可塑性
樹脂に光、熱等各種方法で分解されて生じたガスによる
微細な気泡を有する薄膜層。
【0018】(キ)ポリスチレン、ポリカーボネート、
メラミン樹脂、フェノール樹脂、アクリル系を含むビニ
ル共重合体、繊維素系共重合体、ウレタン系共重合体と
これを硬化する各種の硬化剤、硬化性官能基を有する組
成物、さらに有機置換されたケイ素系化合物よりなる薄
膜層および上記有機材料と酸化チタン、酸化アルミニウ
ム、酸化ジルコニウム等の有機系微粒子よりなる薄膜
層。
【0019】(ク)チタンテトラエトキシド、チタンテ
トラ−n−プロポキシド、アルミニウムエトキシド、ジ
ルコニウムテトラ−n−ブトキシドなどの金属アルコレ
ート化合物、ジ−イソプロポキシチタニウムビスアセチ
ルアセトネート、トリ−n−ブトキシドジルコニウムモ
ノエチルアセトアセテート等のキレート化合物、さらに
炭酸ジルコニールアンモニウム、あるいはジルコニウム
を主成分とする活性無機ポリマー等の液状被膜形成性の
ある無機系材料、または上記無機系材料とアルキルシリ
ケート類もしくはその加水分解物、さらにコロイド状シ
リカゾルの混合物およびアクリル系を含むビニル系共重
合体、フッ素置換された各種ポリマー、芳香環を含まな
いポリエステル系重合体、シリコーン系ポリマー等の有
機材料と上記材料との混合物よりなる薄膜層。
【0020】該薄膜層Aが、薄膜層Bと屈折率の差が
0.05未満のものである場合には虹彩模様が不鮮明と
なる。該薄膜層Aは単一物質からなるものである必要は
必ずしもなく、2種以上の物質の混合物でもよい。さら
に薄膜層Bの屈折率と0.05以上の差があれば異なる
物質の2層以上の積層であってもよい。
【0021】(エ)、(オ)による金属または金属化合
物からなる透明な薄膜層Aは、抵抗加熱法もしくは高周
波加熱蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティン
グ法等いわゆる真空蒸着法および化学蒸着法により、成
型体1上に設けた薄膜層Bの上に薄く蒸着させて積層す
る。
【0022】薄膜層Aはグラビアコート法やリバースロ
ールコート法、ツーロールビート法等の各種既知の方法
により、成型体1上に設けた薄膜層Bの上に薄く塗布、
乾燥して積層する。
【0023】該薄膜層Aとしては上記の各種材料からな
るものに限定されるものではなく、薄膜層Bと屈折率の
差が0.05以上あれば、他の材料も用いうる。
【0024】凹凸のある透明な薄膜層Bとは、薄膜層
(A)と屈折率の差が0.05以上の差があり、かつ可
視光線透過率が50%以上である未着色または着色透明
な薄膜層であり、下記(ケ)〜(サ)によって例示され
るものである。
【0025】(ケ)塩化ビニリデンと塩化ビニル、酢酸
ビニル、ビニルアルコール、スチレン等との共重合体あ
るいは塩化ビニルとスチレンとの共重合体等の熱可塑性
樹脂に光、熱等各種方法で分解されて生じたガスによる
微細な気泡を有する薄膜層。
【0026】(コ)ポリスチレン、ポリカーボネート、
メラミン樹脂、フェノール樹脂、アクリル系を含むビニ
ル共重合体、繊維素系共重合体、ウレタン系共重合体と
これを硬化する各種の硬化剤、硬化性官能基を有する組
成物、さらに有機置換されたケイ素系化合物によりなる
薄膜層および上記有機材料と酸化チタン、酸化アルミニ
ウム、酸化ジルコニウム等の無機系微粒子よりなる薄膜
層。
【0027】(サ)チタンテトラエトキシド、チタンテ
トラ−n−プロポキシド、アルミニウムエトキシド、ジ
ルコニウムテトラ−n−ブトキシドなどの金属アルコレ
ート化合物、ジ−イソプロポキシチタニウムビスアセチ
ルアセトネート、トリ−n−ブトキシドジルコニウムモ
ノエチルアセトアセテートなどのキレート化合物、さら
に炭酸ジルコニールアンモニウム、あるいはジルコニウ
ムを主成分とする活性無機ポリマー等の液状被膜形成性
のある無機系材料、または上記無機系材料とアルキルシ
リケート類、もしくはその加水分解物、さらにコロイド
状シリカゾルの混合物、およびアクリル系を含むビニル
系共重合体、フッ素置換された各種ポリマー、芳香環を
含まないポリエステル系重合体、シリコーン系ポリマー
等の有機材料と上記材料との混合物よりなる薄膜層。
【0028】該凹凸のある透明な薄膜層Bが、薄膜層A
との屈折率の差が0.05未満のものである場合には虹
彩模様が不鮮明となる。該凹凸のある透明な薄膜層Bが
単一物質からなるものである必要は必ずしもなく、2種
以上の物質の混合物でもよい。また本発明の条件を満た
すかぎり上記以外の材料でも用いうる。
【0029】さらに薄膜層Aの屈折率と0.05以上の
差があれば異なる物質の2層以上の積層であってもよ
い。
【0030】薄膜層Bは、ロールコーティング、グラビ
アコーティング等の一般的な樹脂コーティング法および
印刷法およびスプレー法等により塗布できる。
【0031】凹凸のある透明な薄膜層Bの表面凹凸は特
に制限はないが回折格子またはホログラム等からなる凹
凸が好ましく、たとえば鋸の歯状の凹凸の集合体からな
る格子模様等の形状がある。凹凸の高さは通常0.5〜
1μ、特に0.5〜1ミクロンが好ましく、その幅(周
期)は通常0.5〜3ミクロン、特に0.5〜1ミクロ
ンが好ましい。薄膜層Aの厚さは通常100〜2000
オングストローム、特に200〜700オングストロー
ムが好ましく、薄膜層Bの厚さは通常0.5〜3μ、特
に1〜2ミクロンが好ましい。
【0032】薄膜層Bの表面の凹凸は適宜の段階で形成
しうる。たとえば成型体上に薄膜層Bを塗布して後金型
に形成した回折格子等のパターンを用いてエンボス処理
する方法や薄膜層Bの上に薄膜層Aを塗布した後同様に
エンボス処理する方法等がある。成型体の種類によって
は成型体の表面に凹凸を付与して後薄膜層BとAを塗布
することも可能である。
【0033】尚薄膜層Aは薄膜層Bの凹凸形状に追従し
た凹凸形状を有している。
【0034】このようにして透明な薄膜層Aと凹凸のあ
る透明な薄膜層Bを積層すると、その屈折率の差と層B
の表面の回折格子またはホログラム等からなる凹凸によ
り虹彩模様を呈する積層体に使用できる虹彩薄膜層とな
る。
【0035】成型体の上に凹凸のある透明な薄膜層Bを
設けると淡い透明な虹彩模様を呈する積層体となる。該
凹凸のある透明な薄膜層Bの上に接着層を積層した時、
透明な薄膜層Bの凹凸は埋まり、透明な虹彩模様は消失
する。一方成型体上の凹凸のある透明な薄膜層Bの上に
透明な薄膜層Aを積層すると、さらに高輝度の透明な虹
彩模様を呈する積層体となる。該透明な薄膜層Aの上に
接着層を積層した時は、透明な虹彩模様は消失せずに虹
彩外観は残る。
【0036】なお、使用の目的に応じて、虹彩薄膜層2
の上に保護層を設けて耐水性等の向上をはかることがで
きる。また、該虹彩模様を呈する積層体を他の成型体と
積層するために接着層を設けることもできる。また、該
虹彩模様を呈する積層体を転写フィルムに設けて他の成
形体に全面または部分的に転写することができる。ま
た、成型体または虹彩薄膜層2または保護層の上に着色
印刷層を設けると、着色印刷層と透明虹彩の相乗効果で
さらに美麗な虹彩模様を呈する積層体となる。
【0037】次に本発明を実施例により詳しく説明す
る。
【0038】実施例 1 厚さ18μ、幅1mの二軸延伸ポリエチレンテレフタレ
ートフィルムの片面にポリエステル樹脂の10%濃度の
メチルエチルケトン溶液をグラビアコート法で塗布し、
120℃で乾燥して厚さ約1.5μの層を形成した。こ
のポリエステル樹脂層に、金型に形成した回折格子のパ
ターンを、加熱加圧下でエンボス複製し回折格子の凹凸
のある透明な薄膜層Bをえた。
【0039】得られた積層ポリエチレンテレフタレート
フィルムは回折格子の凹凸により美しい透明な虹彩模様
を呈していた。該凹凸のある透明な薄膜層Bの上に、ベ
ルジャー型蒸着機を使用し5×10−2パスカルの真空
度中で硫化亜鉛(屈折率2.35)を真空蒸着した。付
着した硫化亜鉛層の厚みは500オングストロームで、
得られた蒸着フィルムの可視光線透過率は72%であっ
た。得られた積層ポリエチレンテレフタレートフィルム
は、さらに高輝度の透明で美麗な虹彩模様を呈する積層
体となった。
【0040】実施例 2 厚さ18μ、幅1mの二軸延伸ポリエチレンテレフタレ
ートフィルムの片面にポリエステル樹脂の10%濃度の
メチルエチルケトン溶液をグラビアコート法で塗布し、
120℃で乾燥して厚さ1.5μの層を形成した。この
ポリエステル樹脂層に、金型に形成した回折格子のパタ
ーンを、加熱加圧下でエンボス複製し回折格子の凹凸の
ある透明な薄膜層Bをえた。
【0041】得られた積層ポリエチレンテレフタレート
フィルムは回折格子の凹凸により美しい透明な虹彩模様
を呈していた。該凹凸のある透明な積層膜Bの上に、下
記塗料A(屈折率1.70)をグラビアコート法で塗布
し、150℃で乾燥し400オングストロームの薄膜を
得た。
【0042】塗料A:アセチルアセトン162gに攪拌
下でテトラ−n−ブチルチタネート32.2g、メタノ
ール分散コロイド状シリカ10g、シリコーン系界面活
性剤0.11gを添加し混合した。
【0043】得られた積層ポリエチレンテレフタレート
フィルムは、さらに高輝度の透明で美麗な虹彩模様を呈
する積層体となった。
【0044】実施例 3 厚さ18μ、幅1mの二軸延伸ポリエチレンテレフタレ
ートフィルムの片面に、下記塗料Bをスプレー塗布、乾
燥し約1.0μ厚さの薄膜を得た。この薄膜に200W
の石英水銀灯を室温下で25秒露光し露光後約80℃、
30秒加熱し薄膜(屈折率1.4)を得た。
【0045】塗料B:4−アジド無水フタル酸12gを
10%濃度クエン酸水溶液120gに溶解させ、さらに
50%濃度ポリビニルアルコール水溶液144gと50
%濃度塩化ビニリデン溶液72g、エチレングリコール
72gを混合する。
【0046】このポリビニルアルコール樹脂層に、金型
に形成した回折格子のパターンを、加熱加圧下でエンボ
ス複製し回折格子の凹凸のある透明な薄膜層Bをえた。
【0047】得られた積層ポリエチレンテレフタレート
フィルムは回折格子の凹凸により美しい透明な虹彩模様
を呈していた。該凹凸のある透明な薄膜層Bの上に、ベ
ルジャー型蒸着機を使用し5×10−2パスカルの真空
度中で硫化亜鉛(屈折率2.35)を真空蒸着した。付
着した硫化亜鉛層の厚みは500オングストロームで、
得られた蒸着フィルムの可視光線透過率は72%であっ
た。得られた積層ポリエチレンテレフタレートフィルム
は、さらに高輝度の透明で美麗な虹彩模様を呈する積層
体となった。
【0048】
【発明の効果】本発明の積層体は、透明な薄膜層Aと回
折格子またはホログラムからなる凹凸のある透明な薄膜
層Bの織りなす多彩で且つ透明であり、美麗な虹彩模様
を示す。本発明によるこの虹彩模様を呈する積層体は、
その美しい外観特性を生かして糸、包装材料、壁紙、ポ
スター、ラベル、偽造防止マークラベル、衣料やベルト
および釣竿、ボタン、イヤリング、ペンダント等に使わ
れる。また、その複雑な組み合わせパターンにより、意
匠、偽造防止分野のマーク、ラベル、包装材料等に使わ
れる。
【0049】該透明な虹彩薄膜層2と着色印刷層4のパ
ターンを調整することにより、任意の図柄の虹彩模様を
有する虹彩模様を呈する積層体を大量生産できる。
【0050】該成型体、該薄膜層A、該凹凸のある透明
な薄膜層B、に染料、顔料を混入することにより着色と
虹彩の織りなす多彩で美麗な虹彩模様を呈する積層体を
得ることができる。
【0051】該成型物に透明体を採用することにより、
透明な虹彩模様を呈する積層体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る虹彩模様を呈する積層体の基本構
成の一例を示す拡大断面図である。
【図2】図1の基本構成をもつ積層体に保護層、着色印
刷層まで加工した構成を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1……シート状の成型体、 2……虹彩薄膜層、 3…
…保護層、4……着色印刷層、A………透明な薄膜層、
B……凹凸のある透明な薄膜層
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 15/08 H 27/00 B 8413−4F 27/20 Z 8413−4F

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成型体の上に透明な虹彩薄膜層を設けて
    なる積層体において、該虹彩薄膜層が、可視光線透過率
    が50%以上である透明な薄膜層Aと可視光線透過率が
    50%以上である凹凸の透明な薄膜層Bから成り、かつ
    該透明な薄膜層Aと薄膜層Bとの屈折率の差が0.05
    以上であることを特徴とする虹彩模様を呈する積層体。
  2. 【請求項2】 透明な薄膜層Aが1種または2種以上の
    異なる金属からなる請求項1記載の虹彩模様を呈する積
    層体。
  3. 【請求項3】 透明な薄膜層Aが1種または2種以上の
    異なる金属化合物からなる請求項1記載の虹彩模様を呈
    する積層体。
  4. 【請求項4】 透明な薄膜層Aが内部に微細な気泡を有
    する高分子材料からなる請求項1記載の虹彩模様を呈す
    る積層体。
  5. 【請求項5】 透明な薄膜層Aが有機高分子材料または
    無機系微粒子を含有する有機高分子材料からなる請求項
    1記載の虹彩模様を呈する積層体。
  6. 【請求項6】 透明な薄膜層Aが液状被膜形成性のある
    無機系材料または該無機系材料と有機系材料の混合物か
    らなる請求項1記載の虹彩模様を呈する積層体。
  7. 【請求項7】 透明な薄膜層Aまたは凹凸のある透明な
    薄膜層Bが異なる物質の2層以上積層からなる請求項1
    記載の虹彩模様を呈する積層体。
  8. 【請求項8】 透明な薄膜層Bの凹凸が回折格子または
    ホログラムからなる請求項1記載の虹彩模様を呈する積
    層体。
  9. 【請求項9】 凹凸のある透明な薄膜層Bが内部に微細
    な気泡を有する高分子材料からなる請求項1記載の虹彩
    模様を呈する積層体。
  10. 【請求項10】 凹凸のある透明な薄膜層Bが有機高分
    子材料または無機系微粒子を含有する有機高分子材料か
    らなる請求項1記載の虹彩模様を呈する積層体。
  11. 【請求項11】 凹凸のある透明な薄膜層Bが液状被膜
    形成性のある無機系材料と有機系材料の混合物からなる
    請求項1記載の虹彩模様を呈する積層体。
  12. 【請求項12】 ラベルカバーフィルム用であることを
    特徴とする請求項1記載の虹彩模様を呈する積層体。
  13. 【請求項13】 成型体が合成樹脂フィルムである請求
    項1記載の虹彩模様を呈する積層体。
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