JPH02295007A - 耐熱自己融着性エナメル線 - Google Patents

耐熱自己融着性エナメル線

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JPH02295007A
JPH02295007A JP11554089A JP11554089A JPH02295007A JP H02295007 A JPH02295007 A JP H02295007A JP 11554089 A JP11554089 A JP 11554089A JP 11554089 A JP11554089 A JP 11554089A JP H02295007 A JPH02295007 A JP H02295007A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
self
deformability
bonding
coil
Prior art date
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Pending
Application number
JP11554089A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Asano
健次 浅野
Kazuhiro Kageyama
和宏 影山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は耐熱自己融着性エナメル線に関するものである
。更に詳しく述べれば、本発明は偏向ヨクコイルとして
巻線したときに優れた熱接着性、耐捩じれ変形性及び耐
熱変形性を発揮する耐熱自己融着性エナメル線に関する
ものである。
[従来の技術] 自己融着性エナメル線は導体」一に直接又は他の絶縁物
を介して薄い自己融着層を設けたものである。
この自己融着性エナメル線を用いて巻線して成る電気機
器コイルは加熱処理或いは溶剤処理等により線間が接着
することができる。このため自己融着性エナメル線はテ
レビの偏向ヨークコイル、スピーカーのボイスコイル、
変圧器コイル、電子レンジコイル、モールドモーターコ
イル、偏平モターコイル、マイクロモーターコイル、コ
アーレスモークーコイル等のマグネットワイヤとして用
いられている。
さて、テレビ受信中の偏向ヨークコイルは90゜C程度
の温度に上昇する。このような高温下において偏向ヨー
クコイルの熱変形か起こると、偏向ヨークコイルによる
磁束密度の制御か乱れ、その結果カラー画面の色ずれ等
の発生原囚となる。従って偏向ヨークコイル用自己融着
性エナメル線は耐熱変形性が優れていることが重要であ
る。
この自己融着性エナメル線の耐熱変形性は融着層材料の
熱軟化点と捩じれ変形性が関係する。
高い熱軟化点を有する融着層材料は優れた耐熱変形性を
発揮するが、その反面熱融着温度が高く且つ融着強度が
小さくなるという難点がある。
自己融着性エナメル線の捩じれ変形性とは、コイル巻線
してから高温下でコイルの線間を熱融着したとき発生す
る捩じれ変形のことである。
自己融着性エナメル線の捩じれ変形は導線の軟らかさ、
絶縁皮膜の軟らかさ及び自己融着層の軟らかさにより変
動する。これらの変動要因のうち最も大きく影響する因
子は導線の軟らかさであるが、同じ軟らかの導線及び絶
縁皮膜を用いたときには当然ながら自己融着層の軟らか
さにより変動する。
さて、自己融着層材料としてはポリビニルブチラール樹
脂、熱可塑性ポリエステル樹脂、共重合ポリアミド樹脂
、フェノキシ樹脂、変性ポリイミド樹脂等が用いられて
いる。
これらの内ポリビニルブチラール樹脂は耐熱性か劣るビ
ニル系ポリマーの一種であり、他の自己融着層の材料に
比較して耐熱変形性に難点がある。
熱可塑性ポリエステル樹脂はポリビニルブチラール樹脂
より耐熱性が良好であるが、共重合ポリアミド樹脂等に
比較して接着強度が劣る難点がある。
共重合ボリアミド樹脂はこれらの中で最も接着強度が優
れているが、捩じれ変形が大きく、且つ耐熱変形性がフ
ェノキシ樹脂、変性ポリイミド樹脂等に比較して劣るの
が難点である。
一方、変性ポリイミド樹脂はこれらの中で最も耐熱変形
性が優れているが、本質的に融着性か乏しく、その結果
他の自己融着層材料より熱接着温度が高く且つ接着強度
が小さいのが難点である。
一方、フェノキシ樹脂は耐熱変形性、熱接着性とも比較
的バランスした特性を有しているか、変性ポリイミト樹
脂より耐熱変形性や耐捩じれ変形性が劣るのが難点であ
る。
このようにコイル巻線後の熱接着性、耐熱変形性及び耐
捩じれ変形性を全て満足する自己融着層月料がなかった
[発明が解決しようとする課題] 本発明はかかる点に立って為されたものであって、その
目的とするところは前記した従来技術の欠点を解消し、
コイル巻線後の熱接着性、耐熱変形性及び耐捩じれ変形
性の全てが優れた自己融着性エナメル線を提供すること
にある。
[課題を解決するための手段] 本発明の要旨とするところは、DIN53458試験法
による熱変形温度が120〜140℃のハイインパクト
ポリスチレン樹脂変性ポリフェニレンオキサイド樹脂塗
料を導体上に直接又は他の絶縁物を介して塗布、焼付け
して成ることを特徴とする耐熱自己融着性エナメル線に
ある。
本発明において用いられるポリフェニレンオキサイド樹
脂はポリ(2,6−ジメチルフエニレンオキシド)であ
って、下記の化学構造式を有するものである。
また、本発明において用いられるハイインパクトポリス
チレン樹脂は下記の化学構造式を有するものである。
本発明においてハイインパクl・ポリスチレン樹脂変性
ポリフェニレンオキサイド樹脂のDIN53458試験
法による熱変形温度を120〜140℃と限定したのは
、熱変形温度が120℃以下のハイインパクトポリスチ
レン樹脂変性ポリフェニレンオキサイド樹脂では耐熱変
形性が劣り、逆に14(1℃以上のハイインパクトポリ
スチレン樹脂変性ボリフエニレンオキサイド樹脂では熱
接着性が悪化するためである。
[作用コ 本発明の耐熱自己融着性エナメル線は、DIN5345
8試験法による熱変形温度が120〜140℃のハイイ
ンパクトポリスチレン樹脂変性ポリフェニレンオキサイ
ド樹脂塗料を導体上に直接又は他の絶縁物を介して塗布
、焼付けすることにより、コイル巻線後の熱接着性、耐
熱変形性及び耐捩じれ変形性を顕著に改良した自己融着
性エナメル線を提供したものである。
即ち、ポリフェニレンオキサイド樹脂は本質的には分子
鎖が剛直で熱融着性が乏しい材料であるが、本発明では
DIN53458試験法による熱変形温度が120〜1
40℃となるようにハイインパクトポリスチレン樹脂で
変性することにより、自己融着性エナメル線のコイル巻
線後の熱接着性、耐熱変形性及び耐捩じれ変形性を顕著
に改良したことにある。
[実施例コ 次に、本発明の耐熱自己融着性エナメル線の実施例及び
従来の比較例の自己融着性エナメル線について説明する
これらの自己融着性エナメル線は導体径0.47mm、
エナメル皮膜厚0.023mmのH種ポリエステルイミ
ドエナメル線の上層に実施例及び比較例の塗料をセミキ
ュアーとなるように塗布、焼付けして自己融着性エナメ
ル線を製造した。自己融着層の厚さはいずれも0.00
9mmとなるようにした。
融着層塗料は融着層材料を有機溶剤溶解して作成したも
のである。
第1表は本発明の実施例の耐熱自己融着性エナメル線及
び比較例の自己融着性エナメル線について行った試験結
果を示したものである。
また、第1図は本発明の耐熱自己融着性エナメル線の一
実施例を示した横断面図である。第1図において1は導
体、2はエナメル皮膜層、3は自己融着層である。
なお、自己融着性エナメル線の試験方法は次のように行
った。
(1)  接着強度 接着強度はNEMA−MW−1 0 0 0に準拠して
内径4.6mmφ、長さ75mmのヘリカルコイルを作
成し、その得られたヘリカルコイルを200℃・30分
加熱してコイル線間を融着させた。次に、熱接着したヘ
リカルコイルの座屈強度を室温で測定し、その測定値を
接着強度とした。
(2)  コイル巻後の耐熱変形性 まず、試験に供した自己融着性エナメル線を用いて13
5ターン巻の鞍型モデルコイルを巻線する。第2図は鞍
型モデルコイルの斜視図を示したものである。
次いで得られた鞍型モデルコイルの両端末に120vの
交流電圧を4秒間印加して線間を通電加熱する。次に、
線間を通電加熱接着した2個の鞍型モデルコイルを、第
3図の耐熱変形試験装置にセパレーターを介して装着し
、そのセパレートと上下鞍型モデルコイルとの初期距離
をそれぞれ測定する。それから2個の鞍型モデルコイル
を装着した耐熱変形試験装置を100℃の雰囲気下で2
00時間加熱する。冷却後、セパレートと上下鞍型モデ
ルコイルとの距離をそれぞれ再度測定する。
評価はセパレートと上下コイルとの距離の変化の平均値
が0.2m+n以下をQ印、Q.2mm以上をX印とし
た。
(3)  コイルの耐捩じれ変形性 まず、試験に供した自己融着性エナメル線を用いて13
5ターン巻の鞍型モデルコイルを巻線する。次いて得ら
れた鞍型モデルコイルの両端末に120vの交流電圧を
4秒間印加して線間を通電加熱する。冷却後、鞍型モデ
ルコイルを第4図のように水平板に寝かせ、水平板との
ギャップaを捩じれ量として測定した。評価は捩じれ量
が0.5mm以下の鞍型モデルコイルをO印.5mm以
上の鞍型モデルコイルをX印とした。
表から明らかなように共重合ボリアミト慴脂を自己融着
層とした比較例1の自己融着性エナメル線はコイルの耐
熱変形性が優れているが、130〜150℃における低
温での熱接着性及び耐捩じれ変形性が劣る結果を示した
。フェノキシ樹脂を自己融着層とした比較例2の自己融
着性エナメル線は、130〜150℃における低温での
熱接着性及び耐捩じれ変形性が優れているが、コイルの
耐熱変形性が劣る結果を示した。
また、熱変形温度か110℃のハイインパク1・ポリス
チレン樹脂変性ポリフェニレンオキサイド樹脂を自己融
着層とした比較例3の自己融着性エナメル線は130〜
150゜Cにおける低温での熱接着性及び耐捩じれ変形
性か優れているが、コイルの耐熱変形性が劣る結果を示
した。熱変形温度が150℃のハイインパクトポリスチ
レン樹脂変性ポリフエニレンオキザイド樹脂を自己融着
層とした比較例4の自己融着性エナメル線はコイルの耐
熱変形性が優れているが、130〜1 5 0 ℃にお
ける低温での熱接着性及び耐捩じれ変形性が劣る結果を
示した。
これらに対して熱変形温度が120〜140℃のハイイ
ンパクトポリスチレン樹脂変性ポリフェニレンオキサイ
ド樹脂を自己融着層とした実施例1〜3の耐熱自己融着
性エナメル線はコイルの耐熱変形性、130〜150゜
Cにおける低温での熱接着性及び耐捩じれ変形性がいず
れも優れた結果を示した。
[発明の効果] 本発明の耐熱自己融着性エナメル線はコイルの耐熱変形
性、130〜150℃における低温での熱接着性及び耐
捩じれ変形性がいずれも優れており、工業上有用なもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の耐熱自己融着性エナメル線の一実施例
を示した横断面図、第2図は鞍型モデルコイルの斜視図
、第3図は耐熱変形試験装置の説明図、第4図は鞍型モ
デルコイルの耐捩じれ変形性試験方法を示した説明図で
ある。 1:導体、 2.エナメル皮膜層、 3:自己融着層、 4:鞍型モデルコイル、 5、水平板、 6.外枠、 7:セパレータ−

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.DIN53458試験法による熱変形温度が120
    〜140℃のハイインパクトポリスチレン樹脂変性ポリ
    フェニレンオキサイド樹脂塗料を導体上に直接又は他の
    絶縁物を介して塗布、焼付けして成ることを特徴とする
    耐熱自己融着性エナメル線。
JP11554089A 1989-05-09 1989-05-09 耐熱自己融着性エナメル線 Pending JPH02295007A (ja)

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