JPH02289762A - せき板張設用シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、コンクリート打込の鋳型となるコンクリート
型枠のうち，コンクリートと直接接するせき板の表面側
（コンクリートと接する側）に両面テープや接着剤、あ
るいは釘やステーブル等で取り付けて使用されるせき板
張設用シートに関する． （従来の技術） 従来、せき板張設用シートとしては、例λば、織り目を
２ミクロン以下と小さくした二重の織布から構成された
シートや、透水用シートと排水用ネットの二層から構成
されたシート、あるいはメッシュ状不織布に高吸水性の
ボリマーを含浸させたシートがある。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら．このような従来のシートにあっては、次
のような問題点があった。

ｉｌ＋　　いずれも高価で使い捨てができない。

（２）　　あらかじめはくり剤を塗布しておくことがで
きず現場施工では《り剤を塗布しなければならないので
，作業性が悪い。

（３）　　ぱくり剤を塗布してもコンクリートからのは
《り性が悪く、はくり後における付着コンクリートの除
去作業が必要で作業性が極めて悪い。

本発明は、このような従来のせき板張設用シートが有す
る問題点に鑑み発明したものであり，その目的とすると
ころは、安価で使い捨てができ，しかもコンクリート中
の余剰水と気泡を確実に排出することができ，さらには
、あらかじめはくり剤を塗布しておくことができ、しか
もぱくり性がよく作業性に優れたせき板張設用シートを
提供することにある． （課題を解決するための手段） 仙記目的を達成するための手段として、第１発明のせき
板張設用シートでは、は《り剤コーティング層を表面側
に設けると共に微細な通水小孔を形成した樹脂フィルム
層の裏面側を吸水紙シート層の表面側と接合して一体化
させた構成を採用した。

また、第２発明のせき板張設用シートでは、はくり剤コ
ーティング層を表面側に設けると共にアルミ蒸着膜を裏
面側に設け、かつ微細な通水小孔を形成した樹脂フィル
ム層の裏面側を吸水紙シート層の表面側と接合して一体
化させた構成を採用した。

また、第３発明のせき板張設用シートでは、カレンダー
処理をした非親水性の不織布の表面側にはくり剤コーテ
ィング層を設けた不織布層の裏面側を吸水紙シート層の
表面側と接合して一体化させた構成を採用した。

また、第４発明のせき板張設用シートでは、カレンダー
処理をした非親水性の不織布の表面側にはくり剤コーテ
ィング層を設けると共にアルミ蒸ｉｔを裏面側に設けた
不織布層の裏面側を吸水紙シート層の表面側と接合して
一体化させた構成を採用した． また、第５発明のせき根張設用シートでは、はくり剤コ
ーティング層を表面側に設けると共に微細な通水小孔を
形成した板紙層の裏面側を吸水紙シート層の表面側と接
合して一体化させた構成を採用した． また、第６発明のせき板張設用シートでは、微細な通水
小孔を形成したグラシン紙を吸水紙シート層の表面側と
接合して一体化させた構成を採用した． （作用） 本発明のせき板張設用シートは、コンクリートに接する
せき板と、これを支持する支保工や緊結材から構成され
るコンクリート型枠のうちコンクリートと直接接するせ
き板の表面側に取り付けて使用されるものである。せき
板へのシートの取り付け方法は、シートの裏面にあらか
じめ感圧性接着剤を付着形成しておき、これでせき板の
表面に取り付けてもよいし、シートとは別体の両面テー
プや接着剤、あるいは釘やステーブル等で取り付けても
よいし、せき根の製造段階であらかじめシートを取り｛
寸けていてもよレ１。また、せき扱弓長設用シートの広
さとしては、せき根と同一広さのものを用いる場合と，
せき板より少し広目のシートを用い、その外周縁部を型
枠の側面または裏面側へ折り込んだ状態で固定する場合
とがある。

本発明のせき板張設用シートを取り付けたせき板を用い
てコンクリートを打設するときは、支保工と緊結材を用
いてせき根を組み立てたのち、せき板の間にコンクリー
トを打ち込む。そして、打ち込んだコンクリートが必要
な強度を備えたのちに、せき板を取り外す． そして、第１発明のせき板張設用シートは、前記のよう
に構成されているので、コンクリート中の余剰水と気泡
を、通水小孔，吸水紙シート層を経て型枠外に排出させ
ることができる。そして、前記通水小孔では細骨材やセ
メント粒子の第１次濾過が行われ、次いで、吸水紙シー
ト層では微細骨材及びセメント粒子の第２次濾過が行わ
れることにより、セメント粒子の外部流出が最少限度に
おさえられることになる．従って、余剰水や気泡の存在
による水あばたや空気あばたを防止して，密実で耐久性
に冨んだコンクリート躯体を成形することができる。ま
た、吸水紙シート層の表面側には樹脂フィルム層を積層
しているので、十分な強度が得られる。また、樹脂フイ
ルム層にははくり剤コーティング層が形成されているの
で、コンクリートからのぱくり性がよく作業性が向上す
ると共に型枠組立後の溶接火花等からの溶損な防止する
ことができる．また、樹脂フイルム層の破損の防止、生
コン打込時の打ち込み抵抗の減少、余剰水と気泡の排出
除去効果を向上させることができる．また、紙素材に樹
脂フィルム層を積層させて形成しているので、加工がし
易く、また、安価で使い捨てができ、しかも、使用後の
廃棄処理も容易である。

また，第２発明のせき根張設用シートは、はくり剤コー
ティング層を表面側に設けると共にアルミ蒸着膜を裏面
側に設け，かつ微細な通水小孔を形成した樹脂フィルム
層の裏面側を吸水紙シー１−層の表面側と接合して一体
化させているので、前記第１発明の作用の他に、アルミ
蒸着膜により生コンが水和固化反応する際に生成する熱
を内部に反射させると共に外部熱を遮断して大気温の変
動に左右されない自己生成熱による定ａ養生を行なうこ
とができる． また、第３発明のせき板張設用シートは、カレンダー処
理をした非親水性の不織布の表面側には《り剤コーティ
ング層を設けた不織布層の裏面側を吸水紙シート層の表
面側と接合して一体化させているので、コンクリート中
の余剰水と気泡を，不織布層、吸水紙シート層を経て型
枠外に排出させることができる。そして，前記不織布層
で細骨材やセメント粒子の第１次濾過が行われ、次いで
、吸水紙シート層では微細骨材及びセメント粒子の第２
次濾過が行われることにより、セメント粒子の外部流出
が最少限度におさえられることになる．従って、余剰水
や気泡の存在による水あばたや空気あばたを防止して、
密実で耐久性に富んだコンクリート躯体を成形すること
ができる．また，吸水紙シート層の表面側には不織布層
を積層しているので、十分な強度が得られる．また、不
織布層にははくり剤コーティング層が形成されているの
で、コンクリートからのはくり性がよく作業性が向上す
ると共に型枠組立後の溶接火花等からの溶損を防止する
ことができる．また、不織布層の破損の防止，生コン打
込時の打ち込み抵抗の減少、余剰水と気泡の排出除去効
果の向上をはかることができる．また，紙素材で形成さ
せているので、加工がし易《、また、安価で使い捨てが
でを無くしているので型枠存置期間が長くてもセメント
が繊維の中に入り込んで固まることがなく、脱型が容易
である。

また、第４発明のせき板張設用シートは、カレンダー処
理をした非親水性の不織布の表面側にはくり剤コーティ
ング層を設けると共にアルミ蒸着膜を裏面側に設けた不
織布層の裏面側を吸水紙シート層の表面側と接合して一
体化させているので、前記第３発明の作用の他にアルミ
蒸着膜により生コンが水和固化反応ずる際に生成する熱
を内部に反射させると共に外部熱を遮断して大気温の変
動に左右されない自己生成熱による定温養生を行なうこ
とができる。

第５発明のせき板張設用シートは、はくり剤コーティン
グ層を表面側に設けると共に微細な通水小孔を形成した
板紙層の裏面側を吸水紙シート層の表面側と接合して一
体化させているので，コンクリート中の余剰水と気泡を
、通水小孔，吸水紙シート層を経て型枠外に排出させる
ことができる．そして、前記通水小孔では細骨材やセメ
ント粒子の第１次濾過が行われ、次いで，吸水紙シ−ト
層では微細骨材及びセメント粒子の第２次濾過が行われ
ることにより、セメント粒子の外部流出が最少限度にお
さ久られることになる。従って、余剰水や気泡の存在に
よる水あばたや空気あばたを防止して、密実で耐久性に
富んだコンクリート躯体な成形することができる．また
、吸水紙シート層の表面側には板紙層を積層しているの
で、十分な強度が得られる。また、扱紙層にはけ《り剤
コーティング暦が形成されているので、コンクリートか
らのぱくり性がよく作業性が向上すると共に型枠組立後
の溶接火花等からの溶損を防止することができる．また
、扱紙層の破損の防止、生コン打込時の打ち込み抵抗の
減少、余剰水と気泡の排出除去効果を向上させることが
できる，また、紙素材で形成しているので、加工がし易
く、また、安価で使い捨てができ、しかも、使用後の廃
棄処理も容易である． また，第６発明のせき根張設用シートでは、微細な通水
小孔を形成したグラシン紙を吸水紙シート層の表面側と
接合して一体化させているので．コンクリート中の余剰
水と気泡を５通水小孔、吸水紙シー１〜層を経て型枠外
に排出させることができる。そして、前記通水小孔では
細骨材やセメント粒子の第１次濾過が行われ、次いで、
合成樹脂不織布層および吸水紙シート層では微細骨材及
びセメント粒子の第２次濾過が行われることにより、セ
メント粒子の外部流出が最少限度におさえられることに
なる．従って、余剰水や気泡の存在による水あばたや空
気あばたを防止して、密実で耐久性に冨んだコンクリー
ト躯体な成形することができる。また、吸水紙シート層
の表面側にはグラシン紙を積層しているので、十分な強
度が得られる。また、グラシン紙は、コンクリートから
のぱくり性がよいので作業性が向上すると共に型枠組立
後の溶接火花等からの溶損を防止することができる．ま
た、生コン打込時の打ち込み抵抗の減少、余剰水と気泡
の排出除去効果の向上をはかることができる．また、紙
素材で形成させているので、加工がし易く、また、安価
で使い捨てができ、しかも、使用後の廃棄処理も容易で
ある．（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する
。

まず、第１発明の実施例の構成を説明する。

この実施例のせき板張設用シートＡは、第１図〜第４図
に示すように、吸水紙シート層ｌと、樹脂フィルム層２
と、は《り剤コーティング層３と、で構成されている。

前記吸水紙シート層ｌは，コンクリート中の余剰水を吸
水した後、セメント粒子を濾過しながら排水するととも
に、コンクリート中の気泡を濾過させて排出するための
ものであり、この実施例ではエンボス加工した不織布又
はクレープ加工をした濾紙を使用している。

前記樹脂フィルム層２は、主に前記シート層ｌを補強す
る役目をなすものであり、この実施例ではポリエチレン
樹脂フィルム等のポリオレフィン系樹脂フィルムにより
形成している．そして、この樹脂フィルム層２の表面側
には、は《り剤であるシリコーン樹脂の添看をよくする
ためにコロナ放電処理をしている。また，樹脂フィルム
層２には，多数の微細な通水小孔４が開設されている。

この通水小孔４は、コンクリート中の余剰水と気泡を排
出させる第１次の濾過排水機能を持たせるためのもので
、この実施例では直径０．　５ｍｒａの丸孔からなる通
水小孔４が縦横１〜３１ＩＩｍ程度のピッチで千鳥状に
開設されている。この通水小孔４は、直径を大きくする
と、余剰水と気泡の排出効率が良《なる反面、細骨材や
セメント粒子の濾過機能が低下するし、逆に小さ《する
と、シートＡの表面撥水作用との関係で余剰水及び気泡
の排出が困難となるため、直径０．４〜０．８ｍｍの範
囲に設定することが望ましい。尚、通水小孔４は樹脂フ
ィルム層２に形成しているが、必要があればはくり剤コ
ーティング層３にも前記通水小孔４と連通する通水小孔
を形成させてもよい。

前記はくり剤コーティング層３は，ぱくり性，強い撥水
性，耐熱性，滑り性，硬質性等を持たせるためのもので
、本実施例では樹脂フィルム層２の表面側にシリコーン
樹脂をコーティングして形成させている．シリコーン樹
脂の代わりにフッ素樹脂をコーティングしてもよい。

次に、本実施例の作用を説明する。

本実施例のせき板張設用シートＡは前記構成より成るた
め、まず、せき板張設用シートＡの裏面側をコンクリー
ト型枠のせき板Ｓの表面に当てがって、ステーブルａで
止めることにより、第４図に示すようにせき板張設用シ
ートＡをせき板Ｓの表面に内張リすることができる．せ
き板Ｓの材料には，木材・鋼板・アルミニウム合金板・
合成樹脂板・紙・ボード類・コンクリート製品があり、
ステーブルでせき板張設用シートＡを止めるときは木材
等に限定されるが，両面テープや接着剤で取付けるとき
は他の材料のものであってもよい．尚，図中５で示すも
のはせき板Ｓに形成した水抜孔であり、コンクリート中
の余剰水を速やかに排出させるためのものである。

そこで，上述のようにせき板張設用シートＡを内張リし
たせき板Ｓを支保工と緊結材でもって組在て、せき板Ｓ
の間にコンクリートＫを打ち込むと、その内圧によって
コンクリートＫ中の余剰水と気泡がはくり材コーティン
グ層３と樹脂フィルム２に多数開設された通水小孔４か
ら吸水紙シート層ｌ中へ押し出されると共に、シート層
ｌ中を下方に降下し、型枠外に効率良く排出されること
になる。そして、前記通水小孔４では細骨材やセメント
粒子の第１次濾過が行われ、次いで、吸水紙シート層１
では微細骨材及びセメント粒子の第２次濾過が行われる
ことになり、この２段階の濾過作用によって，セメント
粒子の外部流出が最小限度におさえられることになる。

従って、コンクリートＫの単位水量が多くてもブリージ
ング現象の発生を抑止してコンクリー１・Ｋの硬度，水
密性及び耐久性を高めることができると共に、コンクリ
ート表面の水あばたや空気あばたの発生が防止され、か
つ，水の流れに乗ってセメント粒子や細骨材がコンクリ
ート表層部に集まって表層部のコンクリート組織が密実
になるので、美しいコンクリート表面が形成され、しか
も、コンクリート表層強度の向上によって耐久性を大幅
に向上できるようになる． また、本実施例のせき板張設用シートＡは、前記シート
層ｌの表面に樹脂フィルム層２を積層しているので、的
記シート層１は十分な強度を有する．また、この樹脂フ
ィルム層２には、シリコーン樹脂をコーティングしたは
くり剤コーティング層３を形成しているので，コンクリ
ートからのはくり性がよく，は《り後における付着コン
クリトの除去作業を省略でき、作業能率の向上と労力の
軽減化が可能になる。又、樹脂フィルム層２には、シリ
コーン樹脂からなるはくり剤コーティング層３が形成さ
れているから，その硬質性から樹脂フィルム層２の破損
を防止し，又、耐熱性から型枠組立後の溶接火花等から
の溶損を防止し、さらにその滑り性から生コン打込時の
流動性を向上させると共に、その強い撥水性から余剰水
と気泡の排出効果を向上させることができる．次に、第
５図に示すものは、第２発明のせき板張設用シートＢを
示すものであり，樹脂フィルム層２の裏面側にアルミ蒸
着膜６を形成した点が前記実施例のせき板張設用シート
Ａと相違するだけで、これ以外の構成は前記実施例と同
じである。

そして、作用の点についても、アルミ蒸肴膜６により生
コンが水和固化反応する際に生成する熱を内部に反射さ
せることができ，又、外部熱をア乙 ルミ蒸着膜県により遮断して大気温の変動に左右されな
い自己生成熱による定温養生を行なうことができる点が
前記実施例のせき板張設用シートＡと相違するだけであ
る． 次に，第６図に示すものは，第３発明のせき板張設用シ
ートＣを示すものであり、樹脂フィルム層２の代わりに
不織布層７を形成した点がｉｉ？ｉ紀実施例のせき板張
設用シートＡと相違するだけで、これ以外の構成は前記
実施例と同じである。不織布層噺は、非親和性（疎水性
）の合繊不織布を使用し、この合繊不織布は、加熱ロー
ラに通して毛羽立ちを無くしている。尚、カレンダー処
理とは合繊不織布を加熱ローラに通して毛羽立ちを無《
すことをいう．カレンダー処理を行なって毛羽立ちが無
いようにするのは、毛羽立ちがあるとその表面にはくり
剤を塗布しても繊維の中にセメント分が入り込み、固化
すると型枠存置期間が長《なればなる程強く張り付き、
脱型が困難になり、シートも破損することになるからで
ある。尚、不織布には通気性があるから通水小孔は設け
ていない。

したがって，この実施例のせき板張設用シートＣでは、
コンクリートＫ中の余剰水と気泡かは《り材コーティン
グ層３と不織布層７と吸水紙シート層ｌ中へ押し出され
ると共に、不織布層７とシー１・層ｌ中を下方に降下し
，型枠外に効率良く排出されることになる点が前記実施
例のせき板張設用シートＡの作用と相違するだけで、こ
れ以外の作用は前記実施例と同じである。

次に、第７図に示すものは、第４発明のせき板張設用シ
ートＤを示すものであり、不織布層７の裏面側にアルミ
蒸着膜６を形成した点が前記実施例のせき板張設用シー
トＣと相違するだけで、これ以外の構成は前記実施例と
同じである．そして、作用の点についても、アルミ蒸着
膜６により生コンが水和固化反応する際に生成する熱を
内部に反射させることができ、又、外部熱をアルミ蒸着
膜６により遮断して大気温の変動に左右されない自己生
成熱による定温養生を行なうことができる点が前記実施
例のせき板張設用シートＣと相違するだけである。

次に，第８図に示すものは、第５発明のせき板張設用シ
ートＥを示すものであり、樹脂フィルム層２の代わりに
クラフト紙からなる扱紙層８を形成した点が前記実施例
のせき板張設用シートＡと相違するだけで、これ以外の
構成は前記実施例と同じである。したがって、この実施
例のせき板張設用シートＥでは、コンクリートＫ中の余
剰水と気泡がはくり材コーティング層３と板紙層の通水
小孔４とを経て吸水紙シート層ｌ中へ押し出されると共
に，シート層１中を下方に降下し、型枠外に効率良《排
出されることになる点が前記実施例のせき板張設用シー
トＡの作用と相違するだけで、これ以外の作用は前記実
施例と同じである。

次に、第９図に示すものは、第６発明のせき板張設用シ
ートＦを示すものであり、板紙層８の代わりにグラシン
紙９を使用し、又、グラシン紙９の表面側には《り材コ
ーティング層３を形成していない点が前記実施例のせき
板張設用シートＥと相違するだけで、これ以外の構成は
前記実施例と同じである。

したがって、この実施例のせき板張設用シートＦでは、
コンクリートＫ中の余剰水と気泡がグラシン紙８の通水
小孔４を経て吸水紙シート層ｌ中へ押し出されると共に
、シート層Ｌ中を下方に降下し、型枠外に効率良《排出
されることになる点が前記実施例のせき板張設用シート
Ｅの作用と相違するだけで，これ以外の作用は前記実施
例と同じである。

以上、本発明の実施例を図面により詳述してきたが、具
体的な構成はこの実施例に限定されるものではない。

例えば、実施例では、吸水紙シート層１としてエンボス
加工した不織布又はクレープ加工をした濾紙を使用して
いるが、これに限定されるものではな《、セルロース不
織布、セルロースに合繊を混合した不織布、吸水紙、濾
紙等であってもよい。また，アルミ蒸着膜ａにも、通水
小孔４と連通する通水小孔を形成してもよい。

また、樹脂フィルム層等と吸水紙シート層との接合手段
は、接着又は溶着でもよ《制限はない。

（発明の効果） 以上説明してきたように第１発明のせき板張設用シート
にあっては、前記のように構成したので、コンクリート
中の余剰水と気泡を、通水小孔，吸水紙シート層を経て
型枠外に排出させることができる。そして、前記通水小
孔では細骨材やセメント粒子の第１次濾過が行われ、次
いで、吸水紙シート層では微細骨材及びセメント粒子の
第２次濾過が行われることにより、セメント粒子の外部
流出が最少限度におさえられることになる。

従って、余剰水や気泡の存在による水あばたや空気あば
たを防止して５密実で耐久性に富んだコンクリート躯体
を成形することができる。また、吸水紙シート層の表面
側には樹脂フィルム層を積層しているので、十分な強度
が得られる。また、樹脂フィルム層にはは《り剤コーテ
ィング層が形成されているので、コンクリートからのは
くり性がよく作業性が向上すると共に型枠組立後の溶接
火花等からの溶損を防止することができる。また、樹脂
フィルム層の破損の防止，生コン打込時の打ち込み抵抗
の減少、余剰水と気泡の排出除去効果を向上させること
ができる。また、紙素材に樹脂フィルム層を積層させて
形成しているので、加工がし易《、また、安価で使い捨
てができ、しかも、使用後の廃棄処理も容易である。

また、第２発明のせき板張設用シートは、はくり剤コー
ティング層を表面側に設けると共にアルミ蒸着膜を裏面
側に設け、かつ微細な通水小孔を形成した樹脂フィルム
層の裏面側を吸水紙シート層の表面側と接合して一体化
させているので、前記第１発明の作用の他に、アルミ蒸
着膜により生コンが水和固化反応する際に生成する熱を
内部に反射させると共に外部熱を遮断して大気温の変動
に左右されない自己生成熱による定温養生を行なうこと
ができる。

また、第３発明のせき！Ｆｉ張設用シートは、カレンダ
ー処理をした非親水性の不織布の表面側にはくり剤コー
ティング層を設けた不織布層の裏面側を吸水紙シート層
の表面側と接合して一体化させているので、コンクリー
ト中の余剰水と気泡を，不織布層、吸水紙シート層を経
て型枠外に排出させることができる。そして、前紀不織
布層では細骨材やセメント粒子の第１次濾過が行われ、
次いで、吸水紙シート層では微細骨材及びセメント粒子
の第２次濾過が行われることにより、セメント粒子の外
部流出が最少限度におさ＾られることになる．従って、
余剰水や気泡の存在による水あばたや空気あばたを防止
して、と実で耐久性に富んだコンクリート躯体を成形す
ることができる。また、吸水紙シート層の表面側には不
織布府を積層しているので、十分な強度が得られる。ま
た、不織布層にははくり剤コーティング層が形成されて
いるので、コンクリートからのは《り性がよ《作業性が
向上すると共に型枠組立後の溶接火花等がらのＳ損を防
止することができる．また、不織布層の破損の防止、生
コン打込時の打ち込み抵抗の減少，余剰水と気泡の排出
除去効果の向上をはかることができる．また、紙素材で
形成させているので．加工がし易く、また，安価で使い
捨てができ、しかも、使用後の廃棄処理も容易である．
また，不織布層はカレンダー処理をして毛羽立ちを無く
しているので型枠存置期間が長くてもセメントが繊維の
中に入り込んで固まることがな《、脱型が容易である． また、第４発明のせき板張設用シートは．カレンダー処
理をした非親水性の不織布の表面側には《り剤コーティ
ング層を設けると共にアルミ蒸着膜を裏面側に設けた不
織布層の裏面側を吸水紙シート層の表面側と接合して一
体化させているので、前記第３発明の作用の他にアルミ
蒸着膜により生フンが水和固化反応する際に生成する熱
を内部に反射させると共に外部熱を遮断して大気温の変
動に左右されない自己生成熱による定温養生を行なうこ
とができる． 第５発明のせき板張設用シートは，はくり剤コーティン
グ層を表面側に設けると共に微細な通水小孔を形成した
板紙層の裏面側を吸水紙シート層の表面側と接合して一
体化させているので、コンクリート中の余剰水と気泡を
、通水小孔、吸水紙シート層を経て型枠外に排出させる
ことができる．そして，Ｉ￥ｉ７記通水小孔では細骨材
やセメント粒子の第１次濾過が行われ、次いで，吸水紙
シート層では微細骨材及びセメント粒子の第２次濾過が
行われることにより，セメント粒子の外部流出が最少限
度におさえられることになる。従って，余剰水や気泡の
存在による水あばたや空気あばたを防止して、密実で耐
久性に富んだコンクリート躯体な成形することができる
。また，吸水紙シート層の表面側には板紙層を積層して
いるので、十分な強度が得られる．また，板紙層にはは
くり剤コーティング層が形成されているので、コンクリ
ートからのはくり性がよ《作業性が向上すると共に型枠
組立後の溶接火花等からの瀉損を防止することができる
．また、板紙層の破損の防止、生コン打込時の打ち込み
抵抗の減少、余剰水と気泡の排出除去効果を向上させる
ことができる。また、紙素材形成しているので、加工が
し易く、また．安価で使い捨てができ，しかも、使用後
の廃棄処理も容易である． また，第６発明のせき板張設用シートでは、微細な通水
小孔を形成したグラシン紙を吸水紙シート層の表面側と
接合して一体化させているので、コンクリート中の余剰
水と気泡を、通水小孔、吸水紙シート層を経て型枠外に
排出させることができる。そして、前記通水小孔では細
骨材やセメント粒子の第１次濾過が行われ、次いで、合
成樹脂不織布層および吸水紙シート層では微細骨材及び
セメント粒子の第２次濾過が行われることにより、セメ
ント粒子の外部流出が最少限度におさえられることにな
る．従って、余剰水や気泡の存在による水あばたや空気
あばたを防止して、密実で耐久性に冨んだコンクリート
躯体を成形することができる。また、吸水紙シート層の
表面側にはグラシン紙を積層しているので、十分な強度
が得られる。また，グラシン紙は、コンクリートからの
ぱくり性がよいので作業性が向上すると共に型枠組立後
の溶接火花等からの溶損を防止することができる。また
、生コン打込時の打ち込み抵抗の減少、余剰水と気泡の
排出除去効果の向上をはかることができる．また、紙素
材で形成させているので、加工がし易く、また，安価で
使い捨てができ、しかも、使用後の廃棄処理も容易であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１発明のせき板張設用シートの一実
施例を示す表面図、第２図は同上の実施例のせき板張設
用シートの一部を拡大した断面図，第３図は同上の実施
例のせき板張設用シートの使用状態を示す一部拡大説明
図、第４図は本発明のせき板張設用シートをせき板にス
テーブルで取付けた状態を示す斜視図、第５図は本発明
の第２発明のせき板張設用シートの一実施例を示す部拡
大断面図、第６図は本発明の第３発明のせき板張設用シ
ートの一実施例を示す一部拡大断面図、第７図は本発明
の第４発明のせき板張設用シートの一実施例を示す一部
拡大断面図、第８図は本発明の第５発明のせき板張設用
シートの一実施例を示す一部拡大断面図、第９図は本発
明の第６発明のせき板張設用シートの一実施例を示す一
部拡大断面図である． せき板張設用シート 吸水紙シート層 樹脂フィルム層 はくり剤コーティング層 通水小孔 アルミ蒸着膜 不織布層謄 板紙層 グラシン紙 特許 出 願 人 杉　　本 斡 生 第 Ｉ 図 Ａ．Ｂ．Ｃ．Ｄ．Ｅ，Ｆ：せき板張設用シー■ ：吸水紙シート層 二樹脂フイルム層 第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）はくり剤コーティング層を表面側に設けると共に微
   細な通水小孔を形成した樹脂フィルム層の裏面側を吸水
   紙シート層の表面側と接合して一体化させたことを特徴
   とするせき板張設用シート。 ２）はくり剤コーティング層を表面側に設けると共にア
   ルミ蒸着膜を裏面側に設け、かつ微細な通水小孔を形成
   した樹脂フィルム層の裏面側を吸水紙シート層の表面側
   と接合して一体化させたことを特徴とするせき板張設用
   シート。 ３）カレンダー処理をした非親水性の不織布の表面側に
   はくり剤コーティング層を設けた不織布層の裏面側を吸
   水紙シート層の表面側と接合して一体化させたことを特
   徴とするせき板張設用シート。 ４）カレンダー処理をした非親水性の不織布の表面側に
   はくり剤コーティング層を設けると共にアルミ蒸着膜を
   裏面側に設けた不織布層の裏面側を吸水紙シート層の表
   面側と接合して一体化させたことを特徴とするせき板張
   設用シート。 ５）はくり剤コーティング層を表面側に設けると共に微
   細な通水小孔を形成した板紙層の裏面側を吸水紙シート
   層の表面側と接合して一体化させたことを特徴とするせ
   き板張設用シート。 ６）微細な通水小孔を形成したグラシン紙を吸水紙シー
   ト層の表面側と接合して一体化させたことを特徴とする
   せき板張設用シート。