JPH02289186A - 織物材料の処理方法、処理用組成物及び処理された織物材料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は殺虫剤による織物材料（ｆａｂｒｉｃｓ）の処
理及び該処理に使用する組成物及びか（して処理された
織物材料に関する。

節足動物の防除用に使用される殺虫剤の中では、ピレス
ロイド（ｐｒｅｔｈｒｏ昆）殺虫剤が、カーペット、カ
ーティン及び蚊ネットの如き織物材料の含浸用として一
般的になっている。このピレスロイドとしては非常に安
定でかつ殺虫性であるパーメトリン（ｐｅｒｍｅｔｈｒ
ｉｎ）、サイパーメトリン（ｃｙｐｅｒｍｅｔｈｒｉｎ
）及びラムダーサイハロトリン（ｌａｍｂｄａ−ｃｙｈ
ａｌｏｔｈｒＬｎ）の如き薬品が挙げられる。

これらの薬品は、通窩は水希釈用に乳化濃厚物として調
合されており、長期間の殺虫効果を示すことが要求され
ている材料の残留処理に便利かつ安全に使用するが出来
る。

ピレスロイド殺虫剤を蚊取ネット及びカーテンに含浸さ
せて、蚊や他の蝿をこの処理材料にとまらせて殺虫する
手段として使用することは周知である。この方法は、吸
血節足動物が宿主、例えば、ベツドネット（ｂｅｄｎｅ
ｔ）の下で眠っている人の近くに誘引されたときに、殺
虫剤で処理された支持体に接触するという方法に基づい
ている。この方法は害虫、例えば、蚊の防除に有効であ
る。

人は、彼らのベツドネット、カーテン等を時々洗濯する
習慣がある為に、これらのものをある程度は耐洗濯性に
して、処理された材料上の殺虫剤の永続性を向上させる
ことが望ましい。しかしながら、従来の殺虫剤組成物は
耐洗濯性のある殺虫性効果を有しておらず、従って、本
発明はこの問題を解決する方法に関する。

本発明は、織物材料（織物又は布）　（ｆａｂｒｉｃｓ
）を、殺虫性活性成分と重合体物質とを含む液状組成物
の殺虫に有効な量で処理して織物材料に耐洗濯性の殺虫
性を付与することを特徴とする織物材料の処理方法を提
供する。この処理された織物材料の糸は殺虫性活性成分
ばかりではなく、重合体物質によっても被覆されている
０重合体物質による効果は、殺虫性物質をそれ自体が織
物材料の個々の糸に接着性である重合体物質の被膜中に
包含させることによって、殺虫性物質の織物材料への接
着性を向上させることである。従って本発明は、織布又
は不織布を形成する糸が、殺虫性活性物質を含有してい
る接着性重合体物質の被膜で完全に又は部分的に被覆さ
れていることを特徴とする織布又は不織布を提供する。

この織物材料はカーテン、シーツと枕カバー、ベツドネ
ット、家具カバーの様な製品となっている織物材料の形
態でもよいし、或いはマット、カーペット又は他の床カ
バー中に包含されたものであってもよい。

方、上記織物材料は、害虫によって損傷される食料品の
如き材料の貯蔵及び輸送用の袋の如き包装に使用する様
に作成されたものであってもよい。

処理すべき織物材料は木綿、ラフイア、シェード、亜麻
、サイザル麻、ヘシアン及び羊毛の如き天然繊維又はポ
リアミド、ポリエステル、ポリプロピレン又はポリアク
リロニトリル繊維の如き合成繊維から作成することが出
来る。

本発明の方法は、防除すべき害虫、特に成長した蚊や蝿
に対して有効である適当な殺虫剤を含む液状組成物を使
用して実施することが出来る。かくして上記殺虫剤はプ
ロホキエア（ｐｒｏｐｏｘｕｒ）やペンジオカルブ（ｂ
ｅｎｄｉｏｃａｒｂ）の如きカルバメート或いはマラシ
オン（ｍａｌａｔｈｉｏｎ）　、ビリミホスーメチル（
ｐｉｒｉｍｉｐｈｏｓ−ｍｅｔｈｙｌ）又はフェニトロ
シオン（ｆｅｎｉｔｒｏｔｈｉｏｎ）の如きオルガノ燐
殺虫剤或いはアレトリン（ａｌｌｅｔｈｒｉｎ）　、パ
イオアレトリン（ｂｉｏａｌｌｅｔｈｒｉｎ）、旦−バ
イオアレトリン、ネオピナミン（ｎｅｏｐｙｎａｌｌＩ
ｆｎ）、フェンバレレート（ｆｅｎｖａｌｅｒａｔｅ）
　、パーメトリン、サイパーメトリン、アルファメトリ
ン、デルタメトリン、シハロトリン又はラムダーサイハ
ロトリンの如きピレトリン又はピレスロイド殺虫剤であ
り得る。

本発明の組成物は、適当な液状溶剤ベースタイプ、例え
ば、乳化性濃厚物（ＥＣ）、水中油乳化液（ＥＷ）であ
って、水で希釈後に使用されるもの、或いはごく低容量
スプレーで直接使用出来る溶液であり得る。

本発明の組成物は又液状溶媒に溶解した重合体物質を含
む。これは、木口ジン、エステルガム、パラフィンワッ
クス又はシェラツクの如き天然樹脂又はワックスであり
得る。シェラツクが特に好ましい、該重合体物質は又ポ
リエチレン、ポリプロピレン、エチレン／酢酸ビニル共
重合体、ポリスチレン、スチレン／ブタジェン共重合体
、ポリアクリロニトリル、アクリロニトリル、ブタジェ
ン及びスチレンの共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリメチ
ルメタクリレートの如きアクリレート重合体又はポリア
ミドの如き合成重合体であり得る。

これらの重合体の分子量は、組成物中で所望の濃度が溶
剤に溶解して得られる様な分子量でなければならない。

しかして２，０００〜１，０００゜０００の範囲の平均
分子量を有するポリスチレンが特に有用である。一般的
には重合体の平均分子量は、組成物に使用する溶剤に容
易に溶解出来るかつ同時に織物材料上の殺虫剤付着物に
十分に高い耐洗ｌ輩性を与える分子量であるべきである
。織物材料と殺虫剤との特定の組み合せに対して良好な
接着性が得られる様にする為には、１種より多い重合体
を組み合せるのが望ましい。溶剤は、殺虫活性成分が可
溶性であり、重合体物質も同時に可溶性である適当な有
機溶剤のいずれかである。

適当な溶剤としては、シクロヘキサノン、イソホロン、
アセトフェノン及びメチルイソブチルケトンの如きケト
ン、アニソールの様なエーテル、酢酸ヘキシル及び安息
香酸メチルの如きエステル、植物油、Ｎ−メチルピロリ
ドンの如きアミド、１．１．ｌ−トリクロロエタン、ク
ロロパラフィン及びクロロトルエンの如き塩素化炭化水
素、アルキルベンゼン及びメチルナフタレの如き芳香族
炭化水素、アルキルシクロパラフィン、分岐鎖アルカン
の如き脂肪族炭化水素及びジエチレングリコールモノメ
チルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテ
ルの如きアルコールエーテル、プロピレングリコール及
びテトラヒドロフルフリルアルコール又はそれらの混合
物が挙げられる。

本発明の組成物は又カチオン型、アニオン型又はノニオ
ン型の湿潤剤、乳化剤又は分散剤を含み得る。カチオン
型の適当な薬剤としては、例えば、第４級アンモニウム
化合物、例えば、セチルトリメチルアンモニウムブロマ
イドが挙げられる。アニオン型の適当な薬剤としては、
例久ば、石鹸、硫酸の脂肪族モノエステルの塩、例えば
、ナトリウムラウリルサルフェート、スルホン化芳香族
化合物の塩、例えば、ナトリウムドデシルベンゼンスル
ホネート、リグノスルホネート又はブチルナフタレンス
ルホネートのナトリウム、カルシウム又はアンモニウム
塩及びジイソプロピル−及びトリイソプロピルナフタレ
ンスルホネートのナトリウム塩の混合物が挙げられる。

ノニオン型の適当な薬剤としては、例えば、エチレンオ
キシドと、オレイルアルコール又はセチルアルコールの
如き脂肪族アルコール又はオクチルフェノール、ノニル
フェノール及びオクチルクレゾールの如きアルキルフェ
ノールとの縮合生成物が挙げられる。その他のノニオン
型薬剤としては、長鎖脂肪酸とへキシトール無水物とか
ら誘導される部分エステル、該部分エステルとエチレン
オキシドとの縮合生成物及びレシチンが挙げられる。

水性分散液又は乳化液の形態で使用される組成物は、一
般的には高濃度の１種以上の活性成分を含有している濃
厚物の形態で供給され、該濃厚物は使用前に水で希釈さ
れる。これらの濃厚物は多くの場合、長期間の貯蔵に耐
久性であること、及びこの様な貯蔵後に水で希釈して十
分な時間均一性を保っている水性調合物を形成出来、こ
れが浸漬法や慣用の噴霧装置で使用出来る様になること
が要求される。

本発明の組成物は１〜７０重量％、好ましくは５〜５０
重量％の殺虫性活性成分を含有し得る。

又、該組成物は１〜２５重量％、好ましくは３〜１５重
量％の重合体物質を含有することが出来る。他の面では
、本発明の組成物は、乳化性濃厚物、水中油型乳剤或い
は溶液型の慣用の殺虫剤組成物と同様でよい。

使用前に組成物を水で希釈する場合には、該組成物は織
物材料に直接噴霧法により適用してもよいし、又、織物
材料を希釈した組成物を含む浴に浸漬又は含浸させても
よい、織物材料はカーテン（特にネットカーテン）、シ
ーツと枕カバー、家具カバー等の如く既に製品化された
物でもよ（、又、新しい織物材料であってもよい、後者
の場合には、殺虫剤処理は最終の処理浴に殺虫性組成物
を入れることにより、製造工程の最後に実施することが
出来る。

洗濯処理中での織物材料からの殺虫剤の溶出は、織物材
料上の沈着物の殺虫効果を低下させるだけではなく、殺
虫剤を洗濯水中に溶出させることになる。その結果、ベ
ツドネットの如き個人の所有する織物製品を通常の家庭
における洗濯方法で時々洗濯する場合にも環境汚染を生
じるが、殺虫剤で処理した織物材料を連続生産工程中で
日常的に洗浄するときには別の問題が発生する。即ち、
殺虫剤はカーペットの害虫を防除する為に、カーペット
製造所で使用される織物材料にしばしば施されるが、製
造工程中のその後の処理で幾分かの殺虫剤がカーペット
から流れ出し、この洗浄水が外部の水路に放出されると
、潜在的な環境汚染の危険性が生じることになる。本発
明の方法及び組成物を使用することによって、カーペッ
トから溶出される殺虫剤の量を十分に減少させることが
出来る。

次の実施例により本発明を説明する。特定の活性成分の
組成物を説明する実施例は、活性成分が他の類似の有効
性成分で置換される組成物をも例示するものと考えるべ
きである。

夾施■工 この実施例は本発明による乳化性濃厚物を説明する。

重量％ サイパーメトリン　　　　　　　　　　　　２５ポリス
チレン　　　　　　　　　　　　　　５ドデシルベンゼ
ンスルホン酸カルシウム　　５’５ｙｎｐｅｒｏｎｉｃ
’　ＮＰ１３　　　　　　　　　　　　５’５ｏｌｖｅ
ｓｓｏ’　２００　　　　全体が１００％になる量５ｙ
ｎｐｅｒｏｎｉｃ’　ＮＰ１３　　（’５ｙｎｐｅｒｏ
ｎｉｃ’は登録商標である）はノニルフェノールと約１
３モルのエチレンオキシドとの縮合物である。

５ｏｌｖｅｓｓｏ’　２００　（’５ｏｌｖｅｓｓｏ’
は登録商標である）はメチルナフタレンの混合物である
。

ポリスチレンは約ｔｏ、ｏｏｏの平均分子量を有してい
る。

夾血烈ｌ この実施例は本発明による乳化性濃厚物を説明する。

重量％ ラムダーサイハロトリン　　　　　　　　　５ポリスチ
レン　　　　　　　　　　　　　１０Ｓｙｎｐｅｒｏｎ
ｉｃ　　０ＰＩＯ７ ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム　　３Ｓｏｌｖ
ｅｓｓｏ’　１００　　　　全体が１００％になる量５
ｏｌｖｅｓｓｏ’　１００　（’５ｏｌｖｅｓｓｏ’は
登録商標である）は０ｇアルキルベンゼンの混合溶剤で
ある。

！五組ユ この実施例は超低容量噴霧法に適した溶液を説明する。

重量％ パーメトリン　　　　　　　　　　　　　　　５シエラ
ツク　　　　　　　　　　　　　　　５’Ａｒｏｍａｓ
ｏｌ’　Ｈ全体が１００％になる量”Ａｒｏｍａｓｏｌ
’　Ｈ（’ＡｒｏｍａｓｏＬ°は登録商標である）はキ
シレンとエチルベンゼンとの混合溶剤である。

夫血豊Ａ この実施例は本発明の方法で使用するのに適した乳化性
濃厚物を説明する。

ビリミホスーメチル ポリスチレン ５ｙｎｐｅｒｏｎｉｃ　　ＮＰ１３ ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムエポキシ化大豆
油 ５ｏｌｖｅｓｓｏ’　１００　　　　全体が１００％に
なる量Ｘ施廻二 この実施例は本発明の方法で使用するのに適した更に別
の２例の乳化性濃厚物を説明する。

（ａ）　　　　　　　　　　　　　　　　　　重量％ラ
ムダ−サイへロトリン　　　　　　　２，５ポリスチレ
ン（Ｍ、Ｗ、１０’　）　　　　５．０Ｔｅｎｓｉｏｆ
ｉｘ’　Ｂ７４１６　　　　　　　　　　４．０Ｔｅｎ
ｓｉｏｆｉｘ’　Ｂ７４５３　　　　　　　　　　６．
０Ｃｅｒｅｃｌｏｒ’　６３Ｌ　　　　　　　　　　　
２４．０３ｏｌｖｅｓｓｏ’　１００　　　　全体が１
００％になる量（ｂ）　　　　　　　　　　　　　　　
　　重量％パーメトリン　　　　　　　　　　　　２５
，０ポリスチレン（Ｍ、Ｗ、１０’）　　　　５．０Ｔ
ｅｎｓｉｏｆｉｘ’　Ｂ７４１６　　　　　　　　　　
４．０Ｔｅｎｓｉｏｆｉｘ’　８７４５３　　　　　　
　　　　６．０’Ｃｅｒｅｃｌｏｒ’　６３Ｌ　　　　
　　　　　　　　６．８Ｓｏｌｖｅｓｓｏ’　１００　
　　　全体が１００％になる量Ｔｅｎ５ｉｏｆｉｘ’　
８７４１６及び８７４５３　　（’Ｔｅｎ５ｉｏｆｆｘ
’は登録商標である）は表面活性剤の混合物であ°Ｃｅ
ｒｅｃｌｏｒ”　６３Ｌ　（’Ｃｅｒｅｃｌｏｒ’は登
録商標である）は塩素化パラフィン溶剤の混合物である
。

夫施至旦 この実施例は本発明の方法によって得られる耐洗濯性を
説明する。実施例１の組成物を使用するかつポリスチレ
ンを除いて同様の組成物（対照例）と比較した。ナイロ
ン製の蚊取ネットサンプル（１０Ｘ　１０ｃｍ）を０．
４２ｇ／ｒｒ？のパーメトリン含浸が得られるまで、希
釈した組成物を含む浴中に浸漬した。乾燥後のネットを
用いて、石鹸でＯｌｌ及び２回洗濯後にアノフエレス　
ガンにヱ五（Ａｎｏ　ｈｅｌｅｓ　　ａｍｂｉａｅ）に
対する殺虫性効果を調べた。３回平均の死亡率及び３回
平均のノックダウン％で示した結果は、組成物中にポリ
スチレンを使用することによって、対照例よりも１回の
洗濯後で約３倍良好な効果があり、２回洗濯後で約６倍
の良好な効果があることを示している。

ポリスチレンなシェラツクに代えた同様の組成物におけ
る結果も対照例に比較して耐洗濯性が十分に向上してい
ることを示している。

この実施例は本発明の乳化性濃厚物の２種Ａ及びＢを説
明し、かつナイロン（ポリアミド）製ネット上の殺虫剤
沈着物の耐洗濯性を、慣用の殺虫性組成物Ｃかも得られ
る耐洗濯性と比較した。

Ｔｒｉｔｏｎ’ＣＡ　（’Ｔｒｉｔｏｎ’は登録商標で
ある）はドデシルベンゼンスルホン酸のカルシウム塩で
ある。

Ｔｒｉｔｏｎ’Ｘ１００　（’Ｔｒｉｔｏｎ’は登録商
標である）はオクチルフェノールと１０モルのエチレン
オキシドとの縮合物である。

ナイロンサンプルを実施例６の方法に従って組成物Ａ〜
Ｃで処理し、夫々の組成物について３つの群に分けた。

最初の群は洗濯せず、第二の群は１回洗濯し、そして第
三の群は２回洗濯した。各群における殺虫剤の残留潰゛
を、殺虫剤の沈着物がクロロホルムに溶解して最初に分
離されるガスクロマド技術により、２５ｍＸ０．２ｍｍ
　（ｉ。

ｄ）溶融シリカメチル−シリコン（ＣＰ　ｓｉｌ　５Ｃ
Ｂ）カラムを有しているＨｅｗｌｅｔｔｔ　Ｐａｃｋａ
ｒｄ　５８８０に型を用い、６０℃（最初〜２４０℃（
最後）及び２８０℃の注入温度で用いて測定した。得ら
れた結果を下記表に示した（ネット上に残ったパーメト
リンのｍｇ７ｇで表した）。その結果は、ポリスチレン
を包含させることによってパーメトリン沈着物の耐洗濯
性が十分に向上していることを明かに示している。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、織布又は不織布を形成する糸が、殺虫性活性物質を
   含有している接着性重合体物質の被膜で完全に又は部分
   的に被覆されていることを特徴とする織布又は不織布。 ２、木綿、ラフィア、ジュート、亜麻、サイザル麻、ヘ
   シアン及び羊毛から選択された天然繊維又はポリアミド
   、ポリエステル、ポリプロピレン又はポリアクリロニト
   リル繊維から選択された合成繊維或いは上記の天然及び
   合成繊維の混合物からなる請求項１に記載の織布又は不
   織布。 ３、織物材料を、殺虫性活性成分と重合体物質とを含む
   液状組成物の殺虫に有効な量で処理して織物材料に耐洗
   濯性の殺虫性を付与することを特徴とする織物材料の処
   理方法。 ４、殺虫性活性成分がピレトロイド、カルバメート又は
   オルガノ燐化合物である請求項３に記載の方法。 ５、重合体物質がポリスチレン又はシェラックである請
   求項３に記載の方法。 ６、織物材料がオープンメッシュネットである請求項３
   に記載の方法。 ７、請求項３に記載の方法で処理された織物材料。 ８、請求項１に記載の織物材料を害虫に接する様に住居
   内に吊すことを特徴とする住居内の害虫を駆除する法。 ９、殺虫性活性成分としてのピレトロイドと重合体物質
   とを有機溶剤中の溶液として含み、場合によっては更に
   表面活性剤を含むことを特徴とする請求項３に記載の方
   法に使用する為の組成物。 １０、殺虫性活性成分がパーメトリン、サイパーメトリ
   ン、アルフアメトリン、デルタメトリン、アレトリン、
   フェンバレレート、シハロトリン又はそれらの異性体或
   いは異性体混合物から選択される請求項９に記載の組成
   物。 １１、重合体物質がポリスチレン及びシェラックから選
   択される請求項９に記載の組成物。 １２、重合体物質が２，０００〜１，０００，０００の
   範囲の平均分子量を有するポリスチレンである請求項１
   １に記載の組成物。