JPH0726329B2 - 害虫駆除用繊維シ−トの製造方法 - Google Patents

害虫駆除用繊維シ−トの製造方法

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JPH0726329B2
JPH0726329B2 JP61138954A JP13895486A JPH0726329B2 JP H0726329 B2 JPH0726329 B2 JP H0726329B2 JP 61138954 A JP61138954 A JP 61138954A JP 13895486 A JP13895486 A JP 13895486A JP H0726329 B2 JPH0726329 B2 JP H0726329B2
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adhesive
base cloth
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base fabric
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健一 巽
憲治 角田
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ワシ中越ボ−ド株式会社
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  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、害虫駆除用繊維シートの製造方法に関する。
〔従来の技術とその問題点〕
従来、家屋における床部,畳部,床下水部等が、ダニ,
蟻等によって、冒され、建物のみならず、人体に迄悪影
響がもたらされて問題となっている。この害虫駆除対策
として、周知のとおり床下木材,床剤に駆除剤を散布し
たり、あるいはこれら駆除剤を含浸させる等の手段を講
じているが、これにはあらかじめ工場にて処理する必要
があり、又畳部においては薬品を散布,注入する方法が
とられている。これらの駆除用の薬品の大半には、ピレ
スロイド系殺虫剤,ベルメトリン,ナフタリン油,アン
トラセン油,オクタクロル,テトラヒドロ,メタノイン
デン等、低毒性の薬品類が用いられており、取扱いには
十分な注意を必要としていた。
近年、これらの毒性のある薬品類に替って、人体に無害
な粒子状ホウ酸がダニ,蟻等の害虫の駆除に効果がある
ことが発見され、この粒子状ホウ酸を使った防虫シート
の開発が迫られているが、粒子状のホウ酸を均一な密度
で基布に定着させる方法については、未だ効果的な方法
は確立されていない。
〔発明の解決課題〕
本発明は上記問題点に鑑み、粒子状のホウ酸の基布定着
を効果的に行なうとともに、能率的に害虫駆除用繊維シ
ートの製造を実施できる製造方法を提供することにあ
る。
〔問題を解決するための手段〕
本発明名は、害虫駆除用繊維シート製造方法として、搬
送手段により供給される繊維素材から成る基布に、適宜
粘度に調整したアクリルエマルジョン、ニトリゴムラテ
ックス、SBRラテックス、酢酸ビニルエマルジョン等の
接着剤を塗布手段にて前記基布に塗布後、乾燥手段によ
り半乾燥状態になし、搬送手段上に設けたドクターブレ
ードとメッシュロールとの間の僅かな間隙より落下させ
た粒子状ホウ酸を複数の拡散ネット中を貫通させ基布の
接着剤の上に散布し、次に乾燥手段により基布上で乾燥
固着させて粒子層を形成し、前記粒子状ホウ酸が接着剤
により被覆されず表面がむき出し状態になるように基布
を搬送しながら連続して製造する構成することとしたも
のである。。
〔実施例〕
第1図は、本発明の製造方法を実施するために使用する
製造装置の一例を示す側面図であり、(1)は基布であ
ってロール状に巻かれており、(2),(2)′は駆動
ロールであり、該駆動ロール(2),(2)′上に基布
(1)が設置される。該基布(1)はガラス繊維,合成
繊維,天然繊維等の繊維素材から成り、基布(1)は、
搬送手段としてのテンションロール(3)を経て耐熱ゴ
ム製のワイドコンベア(4)に導かれ、ワイドコンベア
(4)は周知の駆動手段にて回動される。基布(1)は
コンベア(4)上でスリップしないようにゴムベルト
(4a)にその両端を適宜間隔をもって点接着されるが、
この点接着には、処理後容易にベルトより剥離すること
ができるように、剥離のしやすい接着剤を用いる。
(5)は塗布手段としてのスプレー手段であり、上方に
設けた接着剤槽(6)より接着剤(7)が導出される。
(8)は赤外線炉であり、スプレー手段(5)の次に設
けられ、ベルト(4a)表面を照射する。(9)は散布手
段であって、容器(10)内に粒子状ホウ酸(11)が充填
されており、(12)はメッシュロール,(13),(14)
は拡散ネットであり、容器(10)内部に各々設けてな
り、メッシュロール(12)は、容器(10)内の底部に設
けられたドクターブレード(15)とによって形成される
僅かな間隙により粒子状ホウ酸(11)の供給量を調整す
るために回転可能に支承されており、拡散ネット(1
3),(14)がその下部に支持されている。(16)は遠
赤外線炉であり、散布手段(9)の隣りに設けられ、、
(17)は切断手段であり、切断手段(17)は、コンベア
(4)の最終右端に設けられた円板カッターからなり、
(18)は各シート毎に切断する切断カッターである。
次に以上の製造装置を用いた本発明の製造方法の一実施
例について説明すると、先ずテンションロール(3)を
経て供給された基布(1)は、まずスプレー手段(5)
によって基布(1)の幅全体に酢酸ビニルエマルジョン
等の接着剤(7)が塗布される。塗布量は乾燥後110gr/
m2であった。基布(1)は更に右方の赤外線炉(8)に
移動するが実施例においては2分間加熱乾燥した。これ
により接着剤(7)に含まれる水分が蒸発され、指触半
乾燥状態として更に進行し、次に散布手段(9)によっ
て、0.1mm直径前後の粒子状ホウ酸(11)が、メッシュ
ロール(12)の回転により適宜分量ずつ、拡散ネット
(13),(14)によって基布(1)上に一様に散布され
る。
実施例において、コンベアスピードは11.5m/分,メッシ
ュロール表面速度は8.7m/分で散布したところ、粒子状
のホウ酸の量は、66gr/m2であった。
次に粒子状ホウ酸を散布後、基布(1)は遠赤外線炉
(16)に入り、接着剤(7)に含まれる残水分が除去さ
れる。この遠赤外線炉(16)では、2分間加熱され、接
着剤(7)の乾燥に伴い粒子状ホウ酸(11)が基布
(1)に固着されるが、接着剤(7)には被覆されず、
第2図に示すように基布(1)の表面に粒子層(22)を
むき出し状態に形成してなる。
更に基布(1)は進行し、切断手段(17)によって進行
方向で切断されるとともに、切断カッターにて所定長
さ,幅をもつ繊維シート(19)としてコンベア(20)に
より搬送され、集積台(21)に集積される。
又、前述の説明において基布(1)についての構造は特
定していないが、特に基布(1)を経編等のニット酸と
すれば、本発明の製造方法による害虫駆除用繊維シート
を、例えば、曲面をもつ被着材に施工する場合、フィッ
ト性が良いので、施工が容易となる。
〔発明の効果〕
以上のように本発明は、搬送される各種繊維素材からな
る基布に、接着剤を塗布し半乾燥後、これに粒子状ホウ
酸を散布し乾燥固着するようにしたので、粒子状ホウ酸
は接着剤に被覆されず、表面がむき出し状態で固定でき
る結果、施工した場合、ダニ等の害虫に対し直接作用で
きる効果を害虫駆除シートが容易に得られるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の製造方法を実施するために使用する
製造装置の一例を示す側面図であり、 第2図は、本発明の製造方法により製造された害虫駆除
用繊維シートの斜視図である。 符号の説明 (1)……基布、(7)……接着剤 (11)……粒子状ホウ酸、(22)……粒子層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送手段により供給される繊維素材から成
    る基布に、適宜粘度に調整したアクリルエマルジョン、
    ニトリゴムラテックス、SBRラテックス、酢酸ビニルエ
    マルジョン等の接着剤を塗布手段にて前記基布に塗布
    後、乾燥手段により半乾燥状態になし、搬送手段上に設
    けたドクターブレードとメッシュロールとの間の僅かな
    間隙より落下させた粒子状ホウ酸を複数の拡散ネット中
    を貫通させ基布の接着剤の上に散布し、次に乾燥手段に
    より基布上で乾燥固着させて粒子層を形成し、前記粒子
    状ホウ酸が接着剤により被覆されず表面がむき出し状態
    になるように基布を搬送しながら連続して製造すること
    を特徴とする害虫駆除用繊維シートの製造方法。
  2. 【請求項2】基布として、曲面にフィットしやすいニッ
    ト地を用いたことを特徴とする上記特許請求の範囲第
    (1)項記載の害虫駆除用繊維シートの製造方法。
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