JPH0256886B2 - - Google Patents

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JPH0256886B2
JPH0256886B2 JP58228967A JP22896783A JPH0256886B2 JP H0256886 B2 JPH0256886 B2 JP H0256886B2 JP 58228967 A JP58228967 A JP 58228967A JP 22896783 A JP22896783 A JP 22896783A JP H0256886 B2 JPH0256886 B2 JP H0256886B2
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JP
Japan
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base fabric
carpet
fibers
insect
insect repellent
Prior art date
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JP58228967A
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JPS60119910A (ja
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Yasuo Kanehara
Masahito Oono
Ryuji Yamamoto
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は持続性のある防虫性を発揮する新しい
カーペツト、床マツト等に関する。 カーペツトは洋室の床材としてのみならず和室
のたゝみの上にも広く使用されており、その良好
なクツシヨン性、保温性、フアツシヨン性が賞用
されている。しかし、カーペツトはその表面パイ
ルが嵩高で繊維の間に空間が構成されることが必
須条件であるため生活に伴い発生する繊維屑、食
物屑、人間の皮膚片等がパイル内部に堆積しやす
く、真空掃除機を用いて吸引しても完全に取除く
ことは困難である。これらの堆積物が付着したカ
ーペツトはダニ、ノミ、ナンキンムシ等の生息に
適した環境となり適当な温湿度条件下では大量に
繁殖し、人体を刺し吸血し、かゆみ、発赤、発等
の被害を与える。さらに室内塵中のダニ類の中、
特にチリダニ類が慢性気管支喘息やアトピー性皮
膚炎などのアレルギー性疾患の抗原(アレルゲ
ン)として働いていることがあきらかにされ大き
な社会問題となつている。しかも最近はサツシ窓
を用いた密閉度が高いマンシヨン等が増加し、こ
の問題は一層深刻になりつゝある。この対策とし
てはカーペツトやたゝみを日光や乾燥装置で乾燥
させる方法があるが、現在の住宅環境では乾燥場
所が限定されて極めて困難であり、かゝる手数な
しに長期間にわたり、前記害虫が近寄らないカー
ペツトが要望されている。かゝる目的に対して、
例えば特開昭56−29501号公報には害虫忌避剤を
ウレタン樹脂に含有せしめ、それをポリエチレン
等のシートに保持させることが記載されているも
のの、持続性の調節が不可能である。また実開昭
57−120387号公報にはカーペツトの基布として害
虫忌避性物質を保持させたウエツブをヘツシヤン
クロスに予め打込んだものを使用したカーペツト
が記載されているが、ヘツシヤンクロスとウエツ
ブとを一体とする作業が必要であり、さらにパイ
ル繊維をタフテイングマシンで植毛するので工程
が複雑となり植毛されたパイル外観もタフテイン
グの際ウエツブにさまたげられ不整となりやす
い。 また、かかる害虫忌避性物質を繊維の表要に含
浸、保持させ、表面被膜処理するだけでは長期に
わたり良好なる防虫効果を保つことが困難であつ
た。 本発明者らはかゝる欠点を改善すべく鋭意研究
の結果、本発明を完成したものである。 本発明の目的は優れた防虫性を有し低毒性でか
つ耐洗濯性を有する防虫性カーペツトを提供する
にある。本発明のカーペツトはカーペツトの第1
基布及び/又は第2基布に防虫性物質を含浸した
アクリル系及び/又はモダクリル系合成繊維を使
用してなる防虫性カーペツトにおいて、防虫性物
質が繊維表面に徐々にブリードアウトすることを
特徴とする。 本発明において第1基布とはパイルを刺す基布
を言い、第2基布とは裏貼り用の基布を言う。 本発明において第1基布及び/又は第2基布を
構成する縦糸及び横糸に防虫性物質を含有した合
成繊維を使用しても良いが、基布の強度及び基布
の製造上の容易さ等より縦糸又は横糸のみに防虫
性物質を含有した合成繊維を使用することも出来
る。基布及びカーペツト製造工程において横糸の
みに防虫性物質を含有した合成繊維を使用するこ
とが好ましい。 本発明の防虫性物質としては有機リン系殺虫
剤、ピレスロイド系殺虫剤、昆虫忌避剤を言う。 防虫性物質の具体例としては次の様な物質を挙
げることができるがこれに限定されるものではな
い。 有機燐系殺虫剤:0―0―ジエチル―0―(2
―イソプロピル―4―メチルピリミジン―6―イ
ル)ホスホロチオエート(一般名ダイアジノン)、
0,0―ジメチル―0―(3―メチル―4―ニト
ロフエニル)ホスホロチオエート(一般名フエニ
トロチオン)、0,0―ジメチル―S―〔1,2
―ビス―(エトキシカルボニル)エチル〕ホスホ
ロチオエート(一般名マラチオン)、0,0―ジ
メチル2,2―ジクロルビニルホスフエート(一
般名ジクロルボス)、0,0―ジエチル―C―
(3―オキソ―2―フエニル―ピリダジン―6―
イル)ホスホロチオエート、(一般名ピリダフエ
ンチオン) ピレスロイド系殺虫剤:3―フエノキシベンキ
シル―ジーシス・トランス―クリサンテメート、
(一般名フエノトリン)、3―フエノキシベンジ
ル・ジ・シス・トランス―3―(2,2―ジクロ
ロビニル)―2,2―ジメチル―1―シクロプロ
パンカルボキシレート、(一般名ペルメトリン)、
ジ―3―アリル―2―メチル―4―オキソ―2―
シクロペンテニル・ジ―シス/トランス―クリサ
ンテメート(一般名アレスリン)、(1,3,4,
5,6,7―ヘキサヒドロ―1,3―ジオキソ―
2―イソインドリル)メチル・ジーシス/トラン
ス―クリサンテメート、(一般名フタルスリン) 昆虫忌避剤:ジエチルトルアミド、ジメチルト
ルアミド、2,3,4,5―ビス(△2―ブチレ
ン)―テトラヒドロフルフラール、ジ・ノルマ
ル・プロピル、イソシンコメロネート、ジ・ノル
マル・ブチル・サクシネート、N―(2―エチル
ヘキシル)―1―イソプロピル―4―メチルビシ
クロ(2,2,2)オクト―5―エン―2,3―
ジカルボキシイミド。 上記の各種薬剤はいずれも本発明のアクリル
系、モダクリル系合成繊維の製造段階において繊
維内部に含有させることが可能であるが薬剤固有
の揮発性、溶剤溶解性等の物性と、加工々程中の
熱セツト、染色、水洗等による脱落と製品とした
後の効果持続性とを勘案して選択される。 有機リン系殺虫剤としてはフエニトロチオン、
ピリダクエンチオン、ピレスロイド系殺虫剤とし
てはフエノトリン、ペルメトリンまたは昆虫忌避
剤としてはN,N―ジエチルトルアミド等が特に
好ましい。また、上記防虫性物質の組合せ、抗菌
剤、防黴剤等化の薬剤と組合せて使用することも
可能である。 本発明において第1基布に昆虫忌避剤を含有す
る合成繊維を使用し、第2基布に殺虫剤を含有す
る合成繊維を使用する等、適宜種々の薬剤を含む
合成繊維を組合せて使用することも可能である。
本発明において防虫性物質の含有量はカーペツト
基布に対して0.05〜5重量%、好ましくは0.5〜
3重量%である。 防虫性物質の基布重量に対する含有率が0.05重
量%以下ではカーペツト基布として使用する際そ
の効果は不十分であり、ましてや長期間にわたる
持続性は期待できない。また5%を越える含有率
の繊維においては防虫効果は十分に発揮されるが
紡績糸製造工程及びカーペツト製造工程における
トラブルの増加、また洗濯等において薬剤の脱落
率が増加する等不経済である。 本発明に使用される基布用の繊維はアクリル系
及び/又はモダクリル系繊維であり、その繊維製
造段階において有機燐系殺虫剤、ピレスロイド系
殺虫剤その他の忌避剤等を含有せしめたものであ
り、かかる薬剤を繊維内部に含有させる方法は特
に限定されるものではないが1例として次の様な
方法を挙げることが出来る。すなわち、アクリル
系又はモダクリル系合成繊維を製造する際に、湿
式紡糸して延伸、水洗後のゲル膨潤状態にある前
記繊維に防虫性物質を含有する乳化液を付与し、
次いで120〜160℃の表面温度のローラー式乾燥機
及び/又は乾熱120〜180℃の熱風乾燥機で乾燥緻
密化を行ない繊維内部に防虫性物質を含有せしめ
るのである。かかる方法で得られた繊維は防虫性
物質を繊維表面だけでなく繊維内部まで均一に分
散含有されている結果、カーペツトが洗濯され薬
剤が一旦基布の繊維表面から取除かれた後、再び
基布繊維内部に含有された薬剤が繊維内部より繊
維表面にブリードアウトすることによつて拡散
し、防虫効果を永く持続できる。 我々は有機燐系殺虫剤および/またはピレスロ
イド系殺虫剤をアクリル繊維に含有させた場合、
この繊維は繊維表面のみでなく周辺雰囲気まで持
続性のあるダニ等害虫への防虫効果を及ぼすこと
わ発見した。この結果、本発明にかゝる繊維は本
特許請求の範囲内の殺虫剤含有量となるごとく基
布に応用すれば基布の全体に使用する必要はな
く、糸の製造段階における混紡、製品製造の段階
における交織、交編、あるいは基布構造の際の部
分使用によつて十分防虫効果を発揮する。また、
抗菌剤や防黴剤等の他の薬剤を含有する繊維と混
紡使用することも可能である。 また染色された原料と、染色されていない防虫
性繊維とを混紡して杢調に着色された基布を製造
し、パイル繊維を透して基布の色が見える場合の
色採違和感を防ぐことも可能である。 さらに重要な問題として安全性を考慮せねばな
らぬことは言うまでもないが前記のごとく混紡、
交編織、部分使用が可能であるため、人体に直接
接触することのないように構成し、殺虫効果を有
効に発揮しかつパイル繊維として全面に使用する
場合に比較して人体に対する安全性の優れた防虫
性カーペツトを得ることができる。 本発明のカーペツトは上記のように各種の害
虫、すなわちダニ、ノミ、ナンキンムシ等に対し
て極めて優れた防虫効果を長期にわたり、かつ人
体に対して安全な水準において期待できるもので
ある。 以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明
する。 実施例 1 アクリル系合成繊維を製造する際に、湿式紡糸
して延伸、水洗後のゲル膨潤状態にある前記繊維
に第1表に示すごとく室温で液状の有機燐系殺虫
剤ピリダフエンチオン40%乳剤(商品名オフナツ
ク乳剤)およびピレスロイド系殺虫剤フエノトリ
ン10%乳剤(商品名スミスリン乳剤)を夫々別個
に油剤に混合して附与し、次いで140℃の表面温
度のローラー式乾燥機及び乾熱160℃の熱風乾燥
機で乾燥緻密化を行なつた後に熱処理を行つてア
クリル繊維を得た。得られた夫々の殺虫剤含有率
0.5%、3.0%のアクリル繊維を用いて試料No.2〜
No.6の基布を製作した。また全く殺虫剤を含まな
い通常のアクリル繊維を用いて試料No.1の基布を
製作し防虫性テストのブランクとした。この基布
の組織はいずれも径25本/25mm、横24本/25mmで
ある。この基布にアクリル繊維紡績糸、5番手の
パイル糸を10ゲージのタフテイングマシンでタフ
テイング後SBRラテツクスでバツキングとジユ
ート基布を接着してサンプルカーペツトを製作し
た。このカーペツトを50mm角に切断し試片を調整
した。 このカーペツト試片をケナガコナダニを培養し
ている直径15mmのシヤーレ中に4隅を1cm×1cm
の紙製基台で1cm高さにささえて置き、さらに4
cm×4cmの黒紙を載せて経過時間毎に黒紙に付着
したケナガニナダニの数を調べた。 防虫率(%)=(ブランク上のダニの数)−(サンプル
上のダニの数)/(ブランク上のダニの数) この結果は第1表に示すごとく薬剤を含有しな
いNo.1のカーペツトは当然防虫性を示さず、有機
燐系殺虫剤及びピレスロイド系殺虫剤を含有した
ものは良好なる防虫効果を示した。
【表】 実施例 2 実施例1と同様の方法でNN―ジエチルトルア
ミド(商品名レツパーDET)を2%含有するア
クリル繊維とピリダフエンチオン(商品名オフナ
ツク乳剤)2%含有するアクリル繊維を得た。
NN―ジエチルトリアミドを含有する繊維で第1
基布を、縦糸にポリプロ繊維、横糸にピリダフエ
ンチオンを含有する繊維で第2基布を作製した。
この第1基布に通常のアクリル繊維、紡績糸5番
手のパイル糸をタフテイング後SBRラテツクス
でバツキングし第2基布を接着して試料No.7のサ
ンプルカーペツトを製作した。また比較例として
通常のアクリル系合成繊維より作製した基布に
NN―ジエチルトリアミドをアセトン溶液で含浸
させて繊維に対してNN―ジエチルトルアミドを
2%付与した。この基布に通常のアクリル繊維紡
績糸5番手のパイル糸をタフテイング後SBRラ
テツクスでバツキングし、ジユート基布を接着し
て試料No.8カーペツトを得た。これら2種のカー
ペツトを40℃の温風乾燥機内に2ケ月間放置した
後、、実施例1と内様な方法で防虫テストを行つ
た結果を第2表に示す。 繊維内に防虫性物質を含有したカーペツトは2
ケ月放置試験後も良好なる防虫効果を示したが通
常のアクリル繊維にアセトン溶液で含浸させた比
較例のカーペツトは2ケ月間放置後の防虫効果の
低下が大であつた。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 カーペツトの第1基布及び/又は第2基布
    に、防虫性物質を含有したアクリル系及び/又は
    モダクリル系合成繊維を使用してなる防虫性カー
    ペツトにおいて、防虫性物質が繊維表面に徐々に
    ブリートアウトすることを特徴とする防虫性カー
    ペツト。 2 第1基布及び/又は第2基布を構成する縦糸
    又は横糸のみに前記合成繊維を使用する特許請求
    の範囲第1項記載のカーペツト。 3 防虫性物質が有機燐系薬剤及び/又はピレス
    ロイド系薬剤である特許請求の範囲第1項記載の
    カーペツト。 4 防虫性物質が昆虫忌避剤である特許請求の範
    囲第1項記載のカーペツト。 5 防虫性物質の含有量がカーペツト基布に対し
    て0.05〜5重量%である特許請求の範囲第1項記
    載のカーペツト。
JP22896783A 1983-12-02 1983-12-02 防虫性カ−ペット Granted JPS60119910A (ja)

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JPH02306186A (ja) * 1989-05-19 1990-12-19 Toshiba Corp ダスト放射線モニタ装置
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JPS58105716A (ja) * 1981-12-17 1983-06-23 大塚家具工業株式会社 害虫防除性カ−ペツト材料
JPS58180673A (ja) * 1982-04-12 1983-10-22 ジェイエスアール株式会社 有効成分を包含するカ−ペツト

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