JPH0228374B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は、籾すり機と、多段にした選穀板から
なる揺動選別機と、籾昇降機・混合米昇降機・玄
米昇降機を立設して構成する籾すりプラントに関
するものである。

(ロ) 従来の技術 上記のように、籾すり機と揺動選別機と籾・混
合米・玄米の各昇降機とからなるものとしては、
従来のものでは例えば実開昭52−69472号公報に
よつて開示された構成のものがある。

この同公報によつて開示された構成によると、
籾すり機と揺動選別機の間に籾・混合米・玄米の
各昇降機が立設されて直列式に構成されるととも
に、その揺動選別機は選穀板横方向の揺動方向揺
上側を各昇降機側にして設け、選穀板の縦方向の
取出側には揺動コンベアが一体に付設され、この
揺動コンベアによつて選穀板により選別された
籾・混合米・玄米を選穀板の取出側で搬送し各昇
降機により揚上する構成にしている。

それ故に、この公開されているものでは直列式
であるために狭いスペースに纏まりにくく、その
上揺動コンベアは選穀板の取出側に一体に付設さ
れその揺動によつて送られるのであるから、選別
板と揺動コンベアは１つになつて揺動による運動
量は増大し機体の振動を助長するようになり、加
えて選穀板の取出側で籾・混合米・玄米が搬送さ
れるからこの搬送されたものを各昇降機に受継が
せるため樋の長いものが要求されるなど種々の問
題点がある。

(ハ) 発明が解決しようとする課題 このように、従来の構成のものでは種々の問題
点があることに鑑み、これらの従来の問題点を解
消して、全体を狭いスペースに纏めて場所を要し
ないものにするとともに各部の監視・操作性を良
好ならしめ、その上機体の振動を抑制し、かつ選
穀板で選別されたものの籾・混合米・玄米各昇降
機への受継ぎを簡素化させるを目的として創作に
至つたものである。

(ニ) 課題を解決するための手段 そこで、本発明は、前記の目的を達成させるた
めに、 籾すり機と、多段にした選穀板からなる揺動選
別機と、籾昇降機・混合米昇降機・玄米昇降機を
立設して構成する籾すりプラントにおいて、次に
記載する構成のものにしたものである。

すなわち、前記選穀板横方向の揺動方向がわ側
方に籾すり機を接近させ、選穀板の縦方向の混合
米供給側に前記籾・混合米・玄米の各昇降機を立
設し、揺動選別機の下方に選穀板の縦方向に搬送
する揺動コンベアを装設して、該揺動コンベアに
より前記選穀板によつて選別され縦方向の取出側
から取出される籾・混合米・玄米を混合米供給側
に送つてそれぞれ前記籾・混合米・玄米各昇降機
により所定の場所に揚上せしめる構成にしたので
ある。

(ホ) 作用 このように構成すると、籾は籾昇降機によつて
籾すり機に供給されて籾摺され、籾摺後の混合米
は混合米昇降機で揺動選別機の混合米供給側から
各段の選穀板に供給されて、選穀板の横方向の揺
動により縦方向に流動する間に徐々に偏流分離
し、籾は横方向の揺下側から玄米は揺上側からま
た未選別状態の混合米はその中間部から取出さ
れ、それぞれ揺動コンベアによつて選穀板の取出
側から縦方向に送られ混合米供給側から籾・混合
米・玄米の各昇降機に受継がれて所定の場所に揚
上されるのである。

(ヘ) 実施例 以下本発明による籾すりプラントについて実施
例図を参照して具体的に説明する。

第１図は全体の斜視図を示し、一端側にステツ
プ５を有する高台の支持台Ｄにおける一側上方に
は上部にタンク６および籾摺する頭部７を備えた
籾すり機Ａを装設し、該籾すり機Ａの近傍側方に
は表面を粗雑面にし傾斜させて多段にした選穀板
１からなる揺動選別機Ｂを装設するのであるが、
その選穀板１の横方向の揺動方向がわ側方に前記
籾すり機Ａを接近させて設けてある。

そして、選穀板１の縦方向傾斜上位側の混合米
供給側に供給タンク８を連設するとともに、傾斜
下位側の取出側外方下部には籾受樋９・混合米受
樋１０および玄米受樋１１をそれぞれ設け、支持
台Ｄ上の支持枠１２内より上方に延出する各揺動
支杆１３の上部を選穀板１の下方側に連結して、
偏心輪により揺動させる揺動杆などにより各選穀
板１を横方向の斜め上下に揺動させるように構成
している。

また、前記揺動選別機Ｂの下方における支持台
Ｄの部分の下方には選穀板１が揺動する横方向と
直交する縦方向に揺動コンベアＣを架設するので
あるが、この揺動コンベアＣは縦方向にやや傾斜
し、その内部を両仕切板１４，１５によつて仕切
つて取出側から混合米供給側に至る全長にわたつ
て３つの搬送面１６，１７，１８を形成し、仕切
板１５の途中部分には切換弁１９を介装して、前
記の各受樋９，１０，１１の下方にのぞむように
して支持台Ｄに装設した案内樋２０，２１，２２
の下部を前記搬送面１６，１７，１８の搬送始端
側上方にのぞむようにし、各搬送面１６，１７，
１８の搬送終端側より下方に出口樋２３，２４，
２５をそれぞれ延設し、揺動コンベアＣは上方の
揺動支杆２６により揺動自在に吊持され偏心輪２
７により駆動する揺動杆２８によつて縦方向に揺
動可能にして選穀板１により選別された籾・混合
米・玄米を取出側から混合米供給側に向けて送る
ように構成している。

前記揺動選別機Ｂの混合米供給側近傍には下部
に受入ホツパー２９，３０，３１をそれぞれ有す
る籾昇降機２、混合米昇降機３および玄米昇降機
４を立設し、前記の各出口樋２３，２４，２５を
各受入ホツパー２９，３０，３１の上方にそれぞ
れのぞませ、籾昇降機２の上部から延出する搬送
樋３２を前記タンク６の上部に連通連設し、籾す
り機Ａの下部より延出する摺り出し米搬送樋３３
を前記受入ホツパー３０に連通させ、混合米昇降
機３の上部に連通連設したタンク３４の下部口を
前記供給タンク８に連通するように装設し、その
タンクの上方部には梯子３５により昇り降りする
ことのできる監視台３６を設けてある。

また、前記玄米昇降機４の上部から延出する搬
送樋３７を支持台Ｄの側方に設置する粒選別機３
８に連通連設するようにしてあるが、その側方に
玄米タンク３９を設置し前記搬送樋３７を直接こ
の玄米タンク３９側に延出して構成する場合もあ
る。

したがつて、オペレーターはステツプ５から支
持台Ｄ上に上がり、一側方から全体を操作したり
監視しながら作業を行なうのである。

そして作業時には、籾昇降機２により揚上した
籾を籾すり機Ａで籾摺し、摺り出し米を混合米昇
降機３で揚上して揺動選別機Ｂに供給し、多段に
した各選穀板１上で横方向の斜め上下の揺動によ
り選別され、選別された籾は縦方向の傾斜下位側
の取出側から揺動コンベアＣの搬送面１６上へ、
未選別状態の混合米は搬送面１７上へ、また玄米
は搬送面１８上へそれぞれ落下し、揺動選別機Ｂ
の下方を揺動コンベアＣにより混合米供給側に向
けて送られ、この送られた籾は出口樋２３から籾
昇降機２に受継がれて再び籾すり機Ａに供給さ
れ、混合米は出口樋２４から混合米昇降機３に搬
出されて再度揺動選別機Ｂで選別され、玄米は出
口樋２５から玄米昇降機４により揚上されて粒選
別機３８で精選されるようになる。

(ト) 発明の効果 本発明は、以上説明したように、籾すり機と、
多段にした選穀板からなる揺動選別機と、籾昇降
機・混合米昇降機・玄米昇降機を立設して構成す
る籾すりプラントにおいて、前記選穀板横方向の
揺動方向がわ側方に籾すり機を接近させ、選穀板
の縦方向の混合米供給側に前記籾・混合米・玄米
の各昇降機を立設し、揺動選別機の下方に選穀板
の縦方向に搬送する揺動コンベアを装設して、該
揺動コンベアにより前記選穀板によつて選別され
縦方向の取出側から取出される籾・混合米・玄米
を混合米供給側に送つてそれぞれ前記籾・混合
米・玄米各昇降機により所定の場所に揚上せしめ
る構成にしたのであるから、籾すり機と揺動選別
機と各昇降機の上記配置関係および揺動コンベア
を揺動選別機の下方にして立体的にしたことによ
つて全体を狭いスペースに纏めることができて場
所を要しないものにするとともに、各部の監視・
操作性を良好ならしめるのである。

その上揺動コンベアを揺動選別機の下方にし選
穀板の横方向の揺動に対して選別された籾・混合
米・玄米を揺動運動により縦方向に搬送するよう
にしたので、選穀板と揺動コンベアの揺動によつ
て派生する振動が分散され機体の振動は抑制され
るのである。

しかも、選穀板の取出側から落下する籾・混合
米・玄米は揺動コンベア搬送始端側に落下し混合
米供給側に送られて籾昇降機・混合米昇降機・玄
米昇降機にそれぞれ受継がれるようになるから、
各昇降機への受継部の構成を簡素化させることが
でき、もつて前述せる従来のものの種々の問題点
を解消できたのである。

【図面の簡単な説明】

図面は、本発明の実施態様を例示せるものにし
て、その、第１図は全体の斜視図、第２図はその
正面図、第３図は同平面図、第４図は第１図の一
部の側面図、第５図は第４図の一部の平面図、第
６図は第４図の一部の正面図、第７図は各部を平
面で示す配置図である。 Ａ……籾すり機、１……選穀板、Ｂ……揺動選
別機、２……籾昇降機、３……混合米昇降機、４
……玄米昇降機、Ｃ……揺動コンベア。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 籾すり機Ａと、多段にした選穀板１からなる
   揺動選別機Ｂと、籾昇降機２・混合米昇降機３・
   玄米昇降機４を立設して構成する籾すりプラント
   において、前記選穀板１横方向の揺動方向がわ側
   方に籾すり機Ａを接近させ、選穀板１の縦方向の
   混合米供給側に前記籾・混合米・玄米の各昇降機
   ２，３，４を立設し、揺動選別機Ｂの下方に選穀
   板１の縦方向に搬送する揺動コンベアＣを装設し
   て、該揺動コンベアＣにより前記選穀板１によつ
   て選別され縦方向の取出側から取出される籾・混
   合米・玄米を混合米供給側に送つてそれぞれ前記
   籾・混合米・玄米各昇降機２，３，４により所定
   の場所に揚上せしめる構成にしたことを特徴とす
   る籾すりプラント。