JPH0424419Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、自動計量装置の被計量物排出部に備
えられる集合シユート、特に主集合シユートとこ
れを外側から包囲するダストシユートとによつて
二重構造とされた集合シユートに関する。

ところで、被計量物を円形状に配置して複数の
計量機に分散供給して夫々計量すると共に、各計
量値を組合せ演算して各組合せの重量加算値の中
から所要の一定重量を得るための最適の組合せを
選定し、その選定された組合せの計量機内の被計
量物のみを排出して、上記一定重量の被計量物を
得るように構成した自動計量装置においては、被
計量物の排出部に各計量機から排出された被計量
物を集合させた上で包装装置等に供給する集合シ
ユートが備えられる。

然して、このような自動計量装置で、例えばお
こしや、せんべい等の脆くて砕け易い物品を取り
扱う場合、上記計量機への供給時等に衝撃や相互
の衝突等によつて該物品から欠片や屑が生じるの
であり、そして、これが上記集合シユートを介し
て包装装置に供給され、当該物品に混入した状態
で包装されて商品としての価値を低下させる等の
弊害を来たすのである。

本考案は、従来における上記のような問題に鑑
みてなされたもので、自動計量装置の被計量物排
出部に備えられる集合シユートを、円錐台部の周
面を網材で形成した主集合シユートと、これを外
側から包囲するダストシユートとからなる二重構
造とすることにより、被計量物から生じる欠片や
屑等を上記主集合シユート周面の網材等から除去
して、ダストシユートにより外部に排出するよう
にしたものである。これにより、該欠片や屑等が
当該物品に混入した状態で包装されて商品価値を
低下させる等の弊害を防止するものである。

以下、本考案を図面に示す実施例に基いて説明
する。

第１図において、１は組合せ計量式の自動計量
装置であつて、該装置は基台２上の中央部に設置
された分散テーブル３、該テーブルの周囲に円形
状に配置された複数の計量機４，４、及び分散テ
ーブルの下方から各計量機におけるプールホツパ
４ａ，４ａの上方にかけて放射状に配設された計
量機と同数の供給トラフ５，５により構成され、
且つ上記分散テーブル及び各供給トラフには被計
量物供給時に作動する加振装置６，６が具備され
ている。７は上記各計量機４，４における計量ホ
ツパ４ｂ，４ｂの下方に配備された集合シユート
で、円形配置された各計量機の計量ホツパから排
出される被計量物を受け入れるべく上面の入口７
ａが広く開口された円錐台部とされていると共
に、下端部の出口７ｂは、上記基台２の下方に設
置された包装装置Ａの被包装物（被計量物）導入
部を臨んでおり、また該出口７ｂの側方にはダス
ト排出口７ｃが設けられている。ここで、上記分
散テーブル３の上方には被計量物供給装置Ｂの吐
出口B′が位置している。

然して、上記集合シユート７は、第２，３図に
示すように内側の主集合シユート８と、外側のダ
ストシユート９とからなる二重構造とされてい
る。そして、主集合シユート８は上面が上記入口
７ａとなる上開きの円錐台部１０と、その下端に
連設されて下端部が上記出口７ｂとなる円筒部１
１とから構成されていると共に、上記円錐台部１
０の側面は上端部を除いて網材１０ａで形成され
ている。また、ダストシユート９は、同じく上開
きの円錐台部１２と、その下端に連設された外筒
部１３及び該外筒部内に設けられた内筒部１４を
有すると共に、該外筒部と内筒部の間の空間ａが
傾斜底板１５によつて閉鎖されており、且つ外筒
部の最下端部周面には上記底板の傾斜に沿つて斜
め下方に排出筒１６が突設され、その先端部が上
記のダスト排出口７ｃとされている。

そして、上記主集合シユート８とダストシユー
ト９は、前者の円錐台部１０を後者の円錐台部１
２が所要の間隙ｂを設けて外側から包囲し、且つ
前者の円筒部１１が後者の内筒部１４に嵌挿され
た状態で重合されている。ここで、第３，４図に
示すように、主集合シユート８における円錐台部
１０の上端部外側には複数の取付部材１７が固設
され、該部材が上記基台２の天板２ａの下面に突
設された軸体１８にネジ部材１９を用いて止着さ
れていることにより、該主集合シユートが基台に
支持されており、また該主集合シユート８におけ
る上記取付部材１７及び別途固設された結合部材
２０に、ダストシユート９における円錐台部１２
の上端部に固設された複数の結合部材２１がネジ
部材２２を用いて結合されていることにより、該
ダストシユートが主集合シユートに取り付けられ
ている。

上記の構成によれば、自動計量装置１における
計量機４，４の各計量ホツパ４ｂ，４ｂ内に夫々
貯留された被計量物のうち、所定の重量を得るた
めに選択された複数の計量機における被計量物
は、上記ホツパのゲートが開いた際に一斎に排出
され、下方に入口７ａが開口する集合シユート７
の主集合シユート８内に投入されると共に、該シ
ユート８の円錐台部１０によつて集合された上で
円筒部１１の下端の出口７ｂから包装装着Ａに供
給されるのである。

然して、上記被計量物が、例えばおこしのよう
に脆くて砕け易いものである場合は、上記計量機
４，４における計量ホツパ４ｂ，４ｂに供給され
るまでに、或は該ホツパから主集合シユート８内
に投下される際に欠片や屑等が発生するのである
が、上記主集合シユート８における円錐台部１０
の周面は網材１０ａによつて形成されていること
により、これらの欠片や屑等は、該網材の網目を
通過してその外側のダストシユート９における円
錐台部１２の内面上に自然落下すると共に、両円
錐台部１０，１２間の間隙ｂを滑り自然落下し、
該ダストシユートにおける外筒部１３と内筒部１
４の間の空間ａに自然落下し、更に傾斜底板１５
に導かれて排出筒１６から外部に排出されるので
ある。これにより、これらの欠片や屑等が商品と
なる被計量物と共に包装装着Ａに供給され、該被
計量物に混入した状態で包装されることが防止さ
れるのである。

ここで、図示の実施例においては、主集合シユ
ート８における円筒部１１の下端部に案内筒２３
が接続されているが、該案内筒は上端部周面に形
成した〓状の切込み２３ａを円筒部１１の下端部
周面に突設されたピン１１ａに係合させることに
より保持され、円筒部１１と包装装着の導入部と
の位置関係等に応じて形状の異なるものに交換可
能とされている。また、ダストシユート９はネジ
部材２２を外すことにより主集合シユート８ない
し基台２から取り外すことができ、且つ主集合シ
ユート８はネジ部材１９を外すことにより基台２
から取り外すことができて、これらの洗滌作業等
を容易に行うことができると共に、取り扱う被計
量物に応じて二重構造でない普通の集合シユート
と交換することができるのである。

以上のように本考案は、自動計量装置の被計量
物排出部に備えられる集合シユートを、円錐台部
周面を網材で形成してなる主集合シユートと、こ
れを外側から包囲するダストシユートとからなる
二重構造としたから、被計量物が例えばおこし
や、せんべいのように脆くて砕け易い物品である
場合に、該物品から生じる欠片や屑等が分離、除
去されることになり、これにより欠片や屑等が商
品となる物品に混入した状態で包装されて商品価
値を低下させるといつた弊害が防止されるのであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案集合シユートの実施例を示す計
量装置全体の正面図、第２図は該集合シユートの
ダストシユートを切断した状態での拡大正面図、
第３図は同じく一部破断斜視図、第４図は取付部
の拡大正面図である。 ７……集合シユート、８……主集合シユート、
９……ダストシユート、１０……円錐台部、１０
ａ……網材、１１……円筒部、１２……円錐台
部、１３……外筒部、１４……内筒部、１５……
傾斜底板、７ｃ……ダスト排出口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 周面を網材で形成した上開きの円錐台部と該円
   錐台部の下端に連設された円筒部とからなる主集
   合シユートと、該主集合シユートの円錐台部を外
   側から包囲する同じく上開きの円錐台部と該円錐
   台部の下端に連設された外筒部と該外筒部の内側
   に上記主集合シユートの円筒部が嵌挿される内筒
   部を有すると共に、該外筒部と内筒部との間に傾
   斜底板が設けられ且つ該底板の傾斜に沿つてダス
   ト排出口が開設されてなるダストシユートとを具
   備し、二重構造にされていることを特徴とする自
   動計量装置の集合シユート。