JPH02656Y2

JPH02656Y2 -

Info

Publication number: JPH02656Y2
Application number: JP6718482U
Authority: JP
Priority date: 1982-05-08
Filing date: 1982-05-08
Publication date: 1990-01-09
Also published as: JPS58169531U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、組合せ計量装置の分散供給装置の
改良に関する。

従来の組合せ計量装置は、複数の計量機に被計
量物を分配供給し、各計量機の計量データを組合
せて、設定条件を満足する最適組合せを求め、求
めた組の計量機から被計量物を排出し、排出した
計量機には、直ちに被計量物を供給して、一定量
の被計量物を得るようにしている。

このため従来では、第１図に示す如き分散供給
装置を用いて、被計量物を各計量機へ供給してい
る。

この供給装置は、大雑把に投入される被計量物
ａを各計量機の計量ホツパー５に分配する略円形
の分散ボール１と、この分散ボール１の下端中央
部１を支承してこの分散ボールに螺旋状の往復運
動を与える電磁式の加振機構２と、被計量物ａを
それに対応する計量機へ供給制御する制御機構３
とから構成されており、前記分散ボール１のほぼ
円形をなすその底盤１″には、その周縁に沿つて
複数個の下向き排出口４が等間隔に形成されてい
る。そして、被計量物ａは、バケツトコンベア８
等の適宜の搬送装置で搬送されて、前記分散ボー
ル１中央に投入され、投入された被計量物は、分
散ボール１の振動によつて漸次周辺に推進せしめ
られて、前記排出口４から下段の制御機構３に排
出されるようにされている。

なお、３′は供給トラフ３″上の被計量物に送り
をかける電磁式の加振機構、５′は計量機構、６
は、計量ホツパー５に対する被計量物の供給時間
を短縮させるためのプールホツパー、７は、計量
ホツパー５から排出された被計量物を集合するシ
ユートである。そして、この場合の分散ボール１
に対する被計量物ａの投入量の制御は、投光器
８、受光器９からなる光電式のレベル検出機構
で、分散ボール１中央に堆積された被計量物高さ
を検出することにより行なつている。

すなわち、投光器８、受光器９を分散ボール１
の両外側位置において互いに対向せしめ、その投
光軸Ｌを被計量物ａの追加投入を必要とする所定
高さに調整して、その投光路が導通した時に、バ
ケツトコンベアＢを所定時間駆動して、被計量物
ａを適当量供給するようにしている。

ところが、従来の分散供給装置では、分散ボー
ル１内の被計量物ａは常時その周辺に螺旋状に推
進せしめられるので、ある計量機が続けて何回か
物品を排出しなかつたばあいには、当該計量機に
対応する排出口４には、被計量物が堆積されてい
く。しかも、堆積されて隆起した被計量物は下段
の制御機構３に支持されているので、分散ボール
１の振動のみでは、その側面１に押しつけられ
るばかりで分散されない。

したがつて、このような被計量物の隆起が前記
投光路の近傍で生じた場合には、このような堆積
物が前記投光路を遮断してしまい、分散ボール１
に対する被計量物の追加投入を停止させ、計量不
能を招くことがある。逆に、この局部堆積が投光
路からはずれた所で多数発生すれば、被計量物が
充分供給されているにも拘わらず、さらに被計量
物が追加供給されて、分散ボール１よりオーバー
フローすることがある。このような弊害を防止す
るには、前記光電式のレベル検出機構を同一平面
上において放射状に複数個配設して、被計量物の
追加投入を制御するようにすれば良い。しかし、
このような構成は、装置全体を複雑化するだけで
実用的ではない。

この考案は、このような問題に鑑みて案出した
もので、極めて簡単な構成でこのような弊害を除
去することのできる新たな分散供給装置を提供す
ることを目的とする。

すなわちこの考案は、前記分散ボールの側壁内
周面に、前記排出口付近に生ずる被計量物の堆積
を規制するフランジを設けたことを特徴とする。

以下、この考案の具体的な構成を図面に基づい
て説明する。

第２図は、この考案にかかる分散供給装置の要
部の一実施例の側断面図を示し、第３図は、制御
機構を含めたその平面図を示す。また、これらの
図において、第１図のものと同一符号で示すもの
は、その構成が同一であることを示す。

第２図において、１０は、分散ボールの側壁内
周面１に固設されたフランジで、排出口４付近
に生ずる被計量物の堆積を規制し得るように適宜
な幅に形成される。また、このフランジ１０に
は、これに乗り上げた被計量物が内側に滑落する
ように内側に向けて下向きの適宜な勾配が付され
る。

このように構成することにより、排出口４付近
で堆積する被計量物高さを強制的に規制すること
ができ、また、フランジ１０上に乗り上げた被計
量物をフランジ１０上で円周方向に移送しながら
漸次堆積のない内側に滑落させることができる。
したがつて、分散ボール１の周縁部における被計
量物高さを平均化することができ、従来問題とな
つていた被計量物の局部隆起による供給のアンバ
ランスを防止することができる。

なお、この分散ボール１の側壁上端部には、前
記投光路を通すための切欠き１１が設けてあり、
またこの切欠き１１には、その外側から透明板１
２が付設される。

以上、一実施例を示したが、この考案は、この
実施例に限定されるものではなく種々の変形実施
例が考慮され得る。例えば第４図に示すように、
分散ボール１の底盤中央部を隆起させて、被計量
物を排出口４に向つて移動し易くすることもでき
るし、あるいは逆に滑動し易い被計量物の場合
は、第５図に示すように底盤中央部を凹ませるこ
ともできる。

また、第１図に示す計量ホツパー５に対する被
計量物の供給量制御は、前記制御機構３に替え
て、分散ボール１の各排出口４を開閉するシヤツ
ター機構で行なうこともできる。

この考案は、以上のように構成したので、極め
て簡単な構成で排出口付近における被計量物の堆
積を防止することができ、したがつて、計量機へ
の被計量物の供給のアンバランスをなくすことが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の組合せ計量装置の分散供給装
置の一例を示し、第２図は、この考案にかかわる
分散供給装置の要部の一実施例の側断面図を示
し、第３図は、その平面図を示し、第４図、第５
図は、その変形実施例を示す。ａ……被計量物、１……分散ボール、１……
側壁内周面、４……排出口、１０……フランジ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】 (1) 分散ボール中央に投入された被計量物を周辺
に分散して、当該ボール周辺に設けた複数個の
排出口から被計量物を排出するようにした組合
せ計量装置の分散供給装置において、前記分散
ボールの側壁内周面に、前記排出口付近に生ず
る被計量物の堆積を規制するフランジを設けた
ことを特徴とする組合せ計量装置の分散供給装
置。 (2) フランジの内方向に向けて下向きに傾斜させ
てなる実用新案登録請求の範囲第１項記載の組
合せ計量装置の分散供給装置。