JPS604637Y2 - 殻粒揺動選別機の選別粒取出装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、揺動選別盤面上に供給する穀粒を揺動しな
がら選別する穀粒揺動選別機の選別粒取出装置に関し、
この形態の選別機が多数枚の選別盤を上下に重合する形
態をとることによる機体全体の高層化を防止し、重量軽
減をはかろうとするにある。

このため、この考案は、次のような技術的手段を講じた
。

即ち、揺動しながら玄米、混合米、及び籾に選別する揺
動選別盤１を上側に多段に重合させる支枠２の、この揺
動選別盤１下側部に、選別された穀粒を前記揺動選別盤
の揺動とともに揺動してこの揺動作用によって一側へ移
送する移送ラック樋３．４．５を設けてなる穀粒揺動選
別機の選別粒取出装置の構成とする。

この考案は、このような構成により、次のような技術的
効果を有する。

即ち、多段に重合された揺動選別盤１・・・に供給され
た穀粒は、各々玄米、混合米、及び籾に選別されて、玄
米は下側支枠２に設けられた移送ラック樋３に、混合米
は４に、又籾は５に各々供給流下して、揺動選別盤１と
共に揺動されるこれら移送ラック樋３，４．５の送り作
用によって機体の揺動力向における側方へ移送処理され
るもので、これら各移送ラック樋３゜４．５はラック形
態で揺動による移送機能を持つものであるから、傾斜角
度を小さくして、揺動選別盤の高さを低くすることがで
きる。

しかも、この移送ラック樋３．４．５を揺動選別盤１の
下側部に設けたので、移送ラック樋の揺動による穀粒の
飛散やほこりが外方に発生せず、衛生的であり、選別盤
１下側部を利用して、移動ラック樋の幅も広くとれ、移
送能率がよくすることができ、取出位置を揺動方向にお
いて前後に自由にとれ、作業性が向上するものである。

なお、図例は籾摺機６と揺動選別機７を同じ台枠９に搭
載したもので、籾摺機６の脱桴ロール１０．１０で脱桴
する穀粒を揺動選別機７に供給して選別するものである
。

籾摺機６は、脱桴ロール１０，１０を内装する頭部１１
と該頭部１１上方に設けられるタンク１２、該頭部で脱
桴する穀粒を風選する頭部１１下方の風選部１３、該風
選部１３と連通する吸引部１４、及び三速の並設する昇
降機１５，１６．１７等から構威しである。

１８は張込漏斗であり、−側端の昇降機１５下方に連通
されて供給する籾を昇降機１５によりタンク１２に揚穀
供給すべく構威しである。

又、該タンク１２から流下して頭部１１で脱桴された混
合米は中間の昇降機１６下方に案内されて、該昇降機１
６によって揚穀され該昇降機１６側部の貯留タンク１９
に供給すべく構威しである。

又、他端の昇降機１７は後述する揺動選別機７によって
選別される玄米を揚穀して排出筒２０により機外に取り
出すものである。

揺動選別機７は、籾摺機６と同じ台枠９に搭載されると
ともに、揺動機構２１上に矢印イ方向に揺動すべく支枠
２を介して支架しである。

支枠２上には表面を粗雑に形成する揺動選別盤１を昇降
機１５，１６．１７側を高位に傾斜させて複数段重合さ
せである。

２２は、上記貯留タンク１９から落下する穀粒を各揺動
選別盤１，１・・・の始端側２３に均等に供給すべく構
成する分配供給樋である。

揺動選別盤１，１・・・の終端２４には、各々選別され
る穀粒を流下案内する案内流下樋２５，２６．２７を設
けである。

２８．２９はこれら流下樋２５，２６．２７を仕切る仕
切壁であり、揺動選別盤１，１・・・の選別状態に応じ
て移動可能に構威するもよい。

揺動選別盤１，１・・・の傾斜上方側の流下樋２５は、
選別される仕上米を、流下樋２５下側に対応して支枠２
に架設する移送ラック３上に流下案内するものであり、
この移送ラック３上に供給される仕上米は、揺動機構２
１の揺動作用によって移送され排出筒３０を介して昇降
機１７の漏斗３１に供給される。

中間の流下樋２６は選別される玄米と籾の混合米を流下
案内するものでありこの流下樋２６下方に連通して揺動
選別盤１の下側方に向は下降傾斜する傾斜案内樋３２を
介して支枠２に架設の移送ラック４に混合米を供給する
。

この移送ラック４上に流下する混合米は揺動作用によっ
て移送されて排出筒３３を介して昇降機１６の漏斗３４
に供給される。

揺動選別盤１，１・・・の傾斜下方側の流下樋２７は選
別される籾米を流下案内するものであり、この流下樋２
７下方に連通して揺動選別盤１の下側方に向は下降傾斜
する傾斜案内樋３５を介して支枠２に架設の移送ラック
５に籾を供給する。

この移送ラック５上に流下する籾は揺動作用によって移
送され排出筒３６を介して昇降機１５の漏斗３７に供給
すべく構威しである。

張込漏斗１８に供給された籾は、昇降機１５によって揚
穀されタンク１２に供給し、該タンク２から適量流下さ
れて脱桴ロール１０，１０の摩擦回転によって脱桴作用
を受は風選部１３で籾ガラを風選した後昇降機１６によ
て昇降されて貯留タンク１９に供給される。

貯留タンク１９から流下される混合米は、揺動選別盤１
，１・・・の始端側２３−側に設ける分配供給樋２２に
より各揺動選別盤１上に均等に供給され、該盤１の矢印
イ方向の揺動によって比重の重い玄米が下層に比重の軽
い籾が上層に分離されるとともに、該盤１の粗雑面によ
り下層の玄米を該盤１の傾斜上方側及び終端側２４に向
は移送され、上層の籾は傾斜下方側に流下しながら順次
供給される混合米によって終端側２４に移送されて、そ
の中間に生ずる混合米層とに分離されて各揺動選別盤１
，１・・・終端２４から、各々案内流下樋２５，２６．
２７内に排出される。

案内流下樋２５に落下した玄米は、移送ラック樋３の揺
動作用によって移送され排出筒３０、漏斗３１を介して
昇降機１７によって揚穀されて排出筒２０より機外に取
り出される。

又、案内流下樋２６から落下する混合米は、傾斜案内樋
３２を流下して移送ラック樋４の揺動作用によって移送
され、排出筒３３、漏斗３４を介して昇降機１６によっ
て揚穀されて再び貯留タンク１９に供給され揺動選別盤
１，１・・・に供給される。

案内流下樋２７から落下する籾は、傾斜案内樋３５を流
下して移送ラック樋５の揺動作用によって移送され、排
出筒３６、漏斗３７を介して昇降機１５によって揚穀さ
れて再びタンク１２に還元して脱桴作用を受けるのであ
る。

これらの穀粒循還行程において、揺動選別盤１．１・・
・から選別分離されて排出される各選別米は、案内流下
樋２５．２６．２７を流下後、これら揺動選別盤１，１
・・・を重合積載する支枠２下方に架設する移送ラック
樋３，４．５による該選別盤１，１・・・と一体の揺動
作用により停滞なく移送される。

又、この移送ラック樋３．４．５が、揺動選別盤１，１
・・・を重合積載する支枠２内に架設収納されて構成簡
単に強固に保持されるとともに小型軽量に形成して揺動
機構２１の負担を軽減しである。

又籾摺機６の各昇降機１５，１６，１７への穀粒の移送
距離を短かく、かつ確実に行なうのである。

【図面の簡単な説明】 図はこの考案の一実施例を示すものであり、第１図は側
面図、第２図は要部の平面図、第３図は同じく一部破断
せる要部の平面図、第４図は第３図のＡ−Ａ線における
側断面図である。 １は揺動選別盤、２は支枠、３．４．５は移送ラック樋
、６は籾摺機、７は揺動選別機を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 揺動しながら玄米、混合米、及び籾に選別する揺動選別
   盤を上側に多段に重合させる支枠の、この揺動選別盤下
   側部に、選別された穀粒を前記揺動選別盤の揺動ととも
   に揺動してこの揺動作用によって一側へ移送する移送ラ
   ック樋を設けてなる穀粒揺動選別機の選別粒取出装置。