JPH02283281A - 新規制限酵素及びその製造法 - Google Patents

新規制限酵素及びその製造法

Info

Publication number
JPH02283281A
JPH02283281A JP1104991A JP10499189A JPH02283281A JP H02283281 A JPH02283281 A JP H02283281A JP 1104991 A JP1104991 A JP 1104991A JP 10499189 A JP10499189 A JP 10499189A JP H02283281 A JPH02283281 A JP H02283281A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
restriction enzyme
bdi
stable
base sequence
bacteroides
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1104991A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Kanematsu
兼松 正
Osamu Ozawa
修 小沢
Makoto Murakami
真 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisshin Seito KK
Original Assignee
Nisshin Seito KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshin Seito KK filed Critical Nisshin Seito KK
Priority to JP1104991A priority Critical patent/JPH02283281A/ja
Publication of JPH02283281A publication Critical patent/JPH02283281A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は新規な制限酵素及びその製造法に関するもので
ある。
[従来の技術] 制限酵素とはデオキシリボ核酸(DNA )上のある特
定の塩基配列を認識し、この配列内または近傍の二本鎖
を切断するエンドヌクレアーゼである。
この酵素は、その酵素活性に高い基質特異性と再現性を
有しており、遺伝子の単離、塩基配列の解析やタンパク
質の構造解析を初め、遺伝物質の大量生産などの遺伝子
操作を行う上で不可欠である。
また、今後の遺伝病の解明や治療、遺伝子の人工変換等
に重大な産業的意義を有する試薬である。
制限酵素は種々の微生物より単離されており、その認識
する塩基配列、切断様式により、現在までに約100種
類が知られている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、既に発見された制限酵素は理論上考えられる種
類の酵素の半分はどでしかない。
したがって、本発明は従来知られていないまったく新し
い認識塩基配列を有する新規制限酵素及びその工業的生
産方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明者等は有能な制限酵素を開発することを目的とし
て多数の制限酵素生産菌の研究を行った結果、バクテロ
イデス属に属する菌が、従来より知られていない認識塩
基を認識するまったく新しい制限酵素を生産することを
突止め、本発明を完成するに至った。
本発明の新規制限酵素BdiIは次の酵素化学的諸性質
を有するものである。
a)作用及び基質特異性 制限酵素BdtIは二本鎖デオキシリボ核酸中の↓ ↑ (式中、Aはアデノシン、Gはグアノシン、Tはチミジ
ン、Cはシチジンを示す) という塩基配列を認識し、矢印で切断する酵素である。
制限酵素B+liIの認識部位の決定のため、大腸菌フ
ァージλDN^、大腸菌ウィルスMi3mp18RFD
NA、動物ウィルス5V4ODN^、大腸菌ファージφ
X174RFDNA 、大腸菌プラスミドpBR322
DNAの各DNAの切断数を調べ、ロバートの表(Nu
cieicAcids Re5earch 19115
.13. r165 )に照らし合わせた。その結果、
制限酵素BdiIと同種の酵素はロパートの表にはなく
、また1988年までの各雑誌の文献にも見出されなか
った。よって本発明者等が知るかぎり、まったく新しい
認識塩基配列を有する新規制限酵素であることが示され
た。
また、大腸菌プラスミドpBR322DNAに制限酵素
Bdi Iを作用させたとき生成されるDNA断片の長
さを、アガロースゲル電気泳動法にて測定したところ、
制限酵素Bdi Iによる切断片の長さはそれぞれ約1
90. 6811. 890. 2600bp (ベー
スペアー)であった。そこで、この切断片の長さ及び各
種DNAの切断数をファックスのデータ(Gene、 
1980゜10、 371)に照らし合わせた。その結
果、下記の表1に示した通り制限酵素Bdi Iは二本
鎖デオキシリボ核酸中の ↓ という塩基配列を認識していると推定された。
さらに、5’−CTGCAG−3’  という塩基配列
を認識切断する制限酵素Ps目と大腸菌プラスミドpB
R322DNAを用い、制限酵素Bdi Iとのダブル
ダイゼッションを行った。その結果、制限酵素Bdi 
Iのみで生成される切断片とまったく同じであり、制限
酵素BdiIは5’−CTGCAG−3’  という塩
基配列を認識切断することが明らかになった。また、大
腸菌プラスミド9BR322DNAの137の位置に5
’−CTGTAG−3’ 、2929の位置に5′−C
TACAG−3’ 、2738の位置に5’−CTGT
AG−3′ そして360フの位置にPstIの5’−
CTGCAG−3’ の配列が確認され、この配列で切
断されると191 、678 、891 、26QIb
p (ベースペアー)の切断片が生成されると分かった
。以上の結果から、制限酵素BdiIの認識塩基配列は
であることが判明した。
切断点の決定は次の方法で行った。まず、大腸菌プラス
ミドpBR322DNAを制限酵素Bdi Iで切断し
、切断末端のリン酸をアルカリフォスファターゼで除い
た。次に、ポリヌクレオチドカイネース及び[γ−32
P]アデノシン三リン酸を用いて、DNA断片の5′末
端に放射性リン酸を付加した。この放射性リン酸を付加
したDNA断片を、制限酵素Bindn[で切断した。
制限酵素旧ndll[で新たに生成された2つの小断片
を、ポリアクリルアミドゲル電気泳動で分離・分取した
。各々のDNA断片をマクサム・ギルバート法によりそ
の5′末端からの塩基配列を調べた。これらの実験から
制限酵素Bdi■は ↓ という塩基配列を認識し、矢印の位置で切断していると
判明した。
b)酵素反応の至適条件及び酵素の安定性至 適pH:
制限酵素Bdi Iの至適pHは8.2であった。
安 定pH:4℃24時間の処理に対し、p)16. 
[1〜7.5で100%の酵素活性を維持 していた。
至適温度:制限酵素BdiIの至適温度は45℃であっ
た。
安定温度:40°05分間の加熱に対し、100%の酵
素活性を維持していた。
塩濃度:塩化ナトリウム濃度0〜5001Mで安定に酵
素活性を示した。
塩化マグネシウム濃度: 1〜l0mMで高い酵素活性を示した。
7mMが至適濃度であった。
C) 分子量 TSKgel G30QO3W Glass (東ソー
■製)を用いたゲルろ適法で、25,1100±5,0
00であった。
本発明の新規制限酵素の製造法は、バクテロイデス属に
属する制限酵素BdiI生産菌を栄養培地で培養し、培
養物より制限酵素BdiIを採取することを特徴とする
ものである。
本発明で使用する微生物はバクテロイデス属に属するB
diI生産菌であればいずれでもよいが、例えば人糞便
中より分離されたバクテロイデス・ディスクツニスS−
7(Bacte+oides dictasonisS
−7)  (微工研菌寄第10654号)である。本菌
は以下に示す生理学的性質を有していた。
(1)個性嫌気性菌 (2)芽胞形成 −、ダラム陰性桿菌 (0,6〜i、OX 1.ll−11,0ftm )(
3)胆汁による発育促進 +、硫化水素ガスの発生 −
1運動性 −2窒素固定 インドール生成 −、ゼラチン生成 (4)コハク酸・酢酸醗酵 ペプトン、酵母エキス、フィルデス液、グルコース培地
による。
(5)炭素源同化性 アラビノース −、キシロース +。
リボース +、グルコース +。
マンノース +、フラクトース +・。
ガラクトース +6 シュークロース +。
マルトース +、セロビオース +。
ラクトース +、トレハロース +。
メリビオース +、ラフィノース +。
メレチトース +、グリセロール マニトール − ソルビトール− エリスリトール −、イノシトール 本菌は以上の生理学的性質から「腸内菌の世界・嫌気性
菌の分離と同定」 (光岡知足著)によりバクテロイデ
ス・ディスタソニス(Bacte+oidesdist
asonis)と同定された。
培養法に制限はなく通常行われるバクテロイデス属細菌
の培養法で増殖可能であるものなら何でもよい。例えば
、炭素源としてはグルコースをはじめとする多くの糖類
及び有機酸などでよく、窒素源としては肉エキス、酵母
エキス、ペプトン。
アミノ酸などがある。また、血液成分を数%加えること
により生育が良くなる。
本酵素の抽出、精製は一般の制限酵素精製法に従った方
法で行える。すなわち、培養菌体は常法に従って集菌し
、超音波処理などの方法により菌体を破砕する。破砕の
後、遠心分離などの方法で無細胞抽出液を得る。この抽
出液をイオン交換クロマトグラフィー法、ヒドロキシア
パタイトクロマトグラフィー法、ゲルろ適法、アフィニ
ティークロマトグラフィー法などのクロマトグラフィー
法の組合わせにより精製を行い、制限酵素Nilを得る
[1diIの活性測定を次の通り行った。10mM h
リス塩酸pH7,5,7mM 2−メルカプトエタノー
ル。
7μm1M塩化マグネシウム、1μgλDN^からなる
反応系に、酵素を加えて全量を50μmとし、37℃で
1時間反応させた。反応液に1%SO3(ドデシル硫酸
ナトリウム)、50%グリセロール、0.1%BPB 
 (ブロモフェノールブルー)からなる酵素反応停止液
を5μm加えて反応を停止させた。反応液中の大腸菌フ
ァージλDN^を0.5μgem lのエチジウムブロ
マイドを含ませた1%アガロースゲル電気泳動にて分離
し、UV照射でDNAのバンドを検出した。バンドの数
と量が変化しな(なった時を終点きした。上記反応にお
いて1μgλDNAを完全に切断する酵素活性を1単位
とした。
〔実施例コ バクテロイデス・ディスタソニス5−7(微工研菌寄第
10654号)はスチールジャー及び表2に示すカザミ
ノ酸液体培地を用いて嫌気培養を行った。
前培養は37℃で24時間、本培養は前培養液を本培養
液の1/100量摂取し、37℃で48時間行った。
遠心分離で菌体を集めたところ、約9g湿菌体を得た。
注)ツイーン80(相当品)はポリオキシエチレン(2
0)ソルビタンモノオレ ートである 得られた菌体に緩衝液A (IQmM )リス塩酸pH
7,5,1hM 2−メルカプトエタノール、 7mM
塩化マグネシウム)901を加え、超音波で処理し、菌
体を破砕した。遠心分離で無細胞抽出液を得、30〜6
0%(W/Y)の硫酸アンモニウム塩析画分を制限酵素
画分として得た。この制限酵素画分を緩衝液B (50
mMトリス塩酸pH7,5,7mM塩化マグネシウム、
7mM2−メルカプトエタノール) 20m1に溶解さ
せ、同緩衝液IQで一夜透析した。
この透析後の制限酵素画分を以下の高速液体クロマトグ
ラフィー(東ソー■製)にて精製を行った。
まずこの透析液を0.45μmのフィルターに通した後
、緩衝液Bで平衡したTSKgel DEAE−5PW
Glass  (イオン交換クロマトグラフィー)に吸
着させた。0〜500mMの塩化ナトリウムの直線的濃
度勾配を持つ緩衝液Bで溶出させ、130〜16f1m
M塩化ナトリウム濃度に制限酵素画分を得た。この制限
酵素画分を緩衝液C(10mMリン酸ナトリウムpH7
,5,0,02mM塩化カルシウム、10% (V/V
)グリセロール)に−夜透析した。
この制限酵素画分を緩衝液Cで平衡したTSKgeH^
−1000Glass (ヒドロキシアパタイトクロマ
トグラフィー)に吸着させ、緩衝液Cから緩衝液D(5
00mM リン酸ナトリウムpH7,5,0,02d塩
化カルシウム、  10%(V/V) グリセロール)
までの直線的濃度勾配で溶出を行った。75〜lf15
mMリン酸ナトリウム濃度に制限酵素画分を得た。
この制限酵素画分を8倍に濃縮して、300mM塩化ナ
トリウム及び10%(V/V) グリセロールを含む緩
衝液BにてTSKgel G3(100sW Glas
s (ゲルろ過)に供した。リテンションタイム14.
7〜16.6分に制限酵素画分を得た。
得られた制限酵素画分を50%(V/V)グリセロール
を含む緩衝液Aで一夜透析を行い、最終酵素標品とした
。ゲルろ過画分において、非特異的なりNA分解酵素は
ほとんど見られなかった。
[発明の効果] 上述した本発明により、まったく新しい認識塩基配列を
有する新規制限酵素Bdi I及びその製造が可能とな
った。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)次の酵素化学的諸性質を有する新規制限酵素Bd
    i I イ)作用及び基質特異性 二本鎖デオキシリボ核酸中の塩基配列 【遺伝子配列があります】 を認識し、かつこれを矢印の位置で切断する。 (式中、Aはアデノシン、Gはグアノシン、Tはチミジ
    ン、Cはシチジンを示す) ロ)至適pH8.2 ハ)安定pH6.0〜7.5 ニ)至適温度45℃ ホ)安定温度40℃ 但し、5分間の加熱で100%の酵素活性を保持する温
    度。 ヘ)安定塩濃度0〜50mM 但し、塩化ナトリウム、塩の要求性はない。 ホ)分子量25,000±5,000 但し、ゲルろ過法による。
  2. (2)バクテロイデス属に属する制限酵素Bdi I 生
    産菌を栄養培地で培養し、培養物より制限酵素Bdi
    I を採取することを特徴とする制限酵素Bdi I の製
    造法。
  3. (3)バクテロイデス属に属する制限酵素Bdi I 生
    産菌が、バクテロイデス・ディスタソニスS−7である
    請求項第(2)項に記載の製造法。
JP1104991A 1989-04-25 1989-04-25 新規制限酵素及びその製造法 Pending JPH02283281A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1104991A JPH02283281A (ja) 1989-04-25 1989-04-25 新規制限酵素及びその製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1104991A JPH02283281A (ja) 1989-04-25 1989-04-25 新規制限酵素及びその製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH02283281A true JPH02283281A (ja) 1990-11-20

Family

ID=14395565

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1104991A Pending JPH02283281A (ja) 1989-04-25 1989-04-25 新規制限酵素及びその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH02283281A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3380133B2 (ja) 新規なニトリルヒドラターゼ
US4430432A (en) Endo-deoxyribonuclease and process for the production thereof
JPH062061B2 (ja) N−アセチルノイラミン酸リア−ゼの製法
JPH02283281A (ja) 新規制限酵素及びその製造法
US4259446A (en) Process for preparation of deoxyribonucleases
US5120651A (en) Restriction enzyme agei and process for producing same
JPH03112484A (ja) 新規制限酵素及びその製造方法
JP2833793B2 (ja) ヘパリナーゼをコードするプラスミド、このプラスミドを保持するヘパリナーゼ生産株及びヘパリナーゼの製造法
JP3092817B2 (ja) 制限酵素の製造方法
JP2590462B2 (ja) 耐熱性プロテア−ゼの製造法
JPS6348516B2 (ja)
KR0119797B1 (ko) 신규한 미생물 및 그로부터 분리된 효소
JPS60180590A (ja) プラスミド
JPS62138190A (ja) 新規制限酵素及びその製造法
JPH03216188A (ja) 新規制限酵素及びその製造方法
JPH0458884A (ja) 新規制限酵素
JPS6262152B2 (ja)
JP2788070B2 (ja) 2―ハロ酸デハロゲナーゼ生産性遺伝子
JPH02215379A (ja) 新規制限酵素及びその製造方法
JPH03244381A (ja) 新規制限酵素及びその製造方法
JP2770030B2 (ja) ケトヘキソキナーゼの製造法
JPH044875A (ja) 制限酵素の製造方法
JPS62126972A (ja) 新規制限酵素及びその製造法
JPS59159778A (ja) 耐熱性のロイシン脱水素酵素の製造法
JPH0532024B2 (ja)