JPH02275715A - 高純度水酸化マグネシウムの製造法 - Google Patents

高純度水酸化マグネシウムの製造法

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JPH02275715A
JPH02275715A JP30483989A JP30483989A JPH02275715A JP H02275715 A JPH02275715 A JP H02275715A JP 30483989 A JP30483989 A JP 30483989A JP 30483989 A JP30483989 A JP 30483989A JP H02275715 A JPH02275715 A JP H02275715A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高純度水酸化マグネシウムおよびその製造法に
関する。
製鋼技術の進歩に伴ない耐火物に対する要求物性も次第
に厳しいものとなっている。製鋼炉材として用いられる
マグネシアクリンカ−について歴史的に見ると、最初は
純度の高められた換言すれず酸化マグネシウム含量の高
いマグネ/アクリン力−の開発が望まれ、その後高嵩密
度の換言すれば気孔率の少ないマグネシアクリンカ−が
望まれ、最近ではさらにペリフレーズ結晶粒の大きなマ
グネシアクリンカJ−の開発が望まれている。
海水、苦汁あるいはかん水を起源どする水酸化マグネシ
ウム(以下海水起源の水酸化マグネシウムという)はこ
れらの起源中に存在する種々の不純物を不可避的に含有
し、それ故不純含量の多寡はそのまま最終製品であるマ
グネシアクリンカ(以下海水起源のマグネシアクリンカ
−という)の品質に影響する。そのような不純物は海水
起源のマグネシアクリンカ−中に例えば酸化ホウ素(B
zO:+)、酸化カルシウム(Ca O)あるいは二酸
化ケイ素(SiC)z)として含有される。
不純物含量の少ないマグネシアクリンカ−の開発が一応
の゛水準に達したのち、純度向上のみでは耐火物に所望
の十分な特性を付与できないことが次第に明らかとなり
、特tこ不純物としてのB、03がマグネシアクリンカ
−を用いた耐火物の性質例えば耐火物の熱間物性、耐ス
ポーリング性あるいは耐スラグ性に大きく影響すること
が明らかとなり、B20.含有量の可及的に少ない高純
度且つ高密度マグネシアクリンカ−を提供する種々の方
法が近年になって提案されている。
B2O3含有量の少ないマグネシアクリンカ−(以下低
ホウ素マグネノアクリンカーという)を製造する方法に
は大きく分けて2つの方法がある。
1つの方法は原料となる水酸化マグネシウムのホウ素含
有量を低減せしめる方法であり、第2の方法は水酸化マ
グネシウムを焼成する際にホウ素を揮散せしめようとす
る方法である。前者の方法は、例えば海水にMg (O
H)2を加えて海水中のホウ素化合物をMg(OH)2
に吸着させて除去する方法(特公昭45−53号公報参
照)あるいは海水にZr(OH)、を加えて海水中のホ
ウ素化合物をZr(OH)、in同様に吸着させて除去
する方法(特公昭51−5839号公報参照)である。
特公昭51−5839号の記載によれは、Zr(○[■
)2i Mg (OH)zよりも高いホウ素吸着能を示
すようであるが、Zr(OH)2を用いた場合において
さえ例えはホウ素含有m 3 ppm (B 203と
して)程度の少ないホウ素含有量の海水を得ようとする
と原海水中に存在するホウ素に対し約300 @程度の
量で使用する必要のあることが記載されている。特にZ
r(OH)2を吸着剤として使用する方法では、Zr(
OH)2が僅かではあるが海水中に残存するため、Zr
(OH)2を含有する水酸化マグネシウムを与えること
になる。
また、海水と石灰とを反応させる際に、石灰を過剰に用
いてpHを11以上とし生じる水酸化マグネシウムにホ
ウ素が吸着されるのを防止しようとする方法がある。こ
の方法では、12かしながら、灼熱基準でB20.を0
.IOt量%まで低下さぜるとCaOが2.49重量%
に増大し、B20.を0.04ffi:fi%まで低下
さぜればCaOは5.06重量%に増大する如く、ホウ
素を低下させれば水酸化カルシウムの量が増加した水酸
化マグネシウムしか得ることかできない(特公昭57−
31.547号の第1表参照)。このため、特公昭57
315・17号の発明では、上記の如< f4製水酸化
マグネシウムを700〜1100’cで軽焼し次い−C
得られた軽焼物を多量の海水中に投じて再び水和せしめ
て、水酸化カルシウム含量の少ない精製水酸化マグネシ
ウムを製造し、この精製水酸化マグネシウムを焼成して
、B2O3含量の最も少ないものとしてMg099−6
重量%、CaO0,10重量%およびB2O30−01
1重量%の化学組成を有し且つ高密度3.47 g/c
m3の高純度高密度マグネシアクリンカ−を得ている。
特公昭57−31547号の方法は、石灰を過剰に用い
るのみならず精製工程を必要とし、エネルギー損失が大
きいので工業的に有利な方法とは必ずしも云い難い。
焼成特にホウ素を揮散せしめる第2の方法は、水酸化マ
グネシウムに例えば炭酸ソーダ等のナトリウム塩を添加
して、ホウ素をNa2B、0.として焼成時に揮散せし
める方法である(米国特許第3.275,461号明細
書参照)。この方法は、得られるマグ不ソアクリンカー
の気孔率を増加させる傾向がある。
また、山元等は水酸化マグネ、・ラム中の水酸化力ルン
ウム不純物含量を少なくすれば、これを焼成した際ホウ
素が8203として揮散し易く結果として820.含量
の低い高純度・高密度マダイ・シアクリンカーが得られ
ること全開らかにし、脱炭酸海水に石灰を加えて得た水
酸化マグネシウムを分離後軽焼し、再び海水又は水中4
こ投入して再水和せしめ、該水酸化マグネシウムから不
純物である水酸化カルシウムを除去して水酸化力ルンウ
ム含量の少ない水酸化マグネシウムを製造し、これを焼
成せしめて、B20.含量か最も少ないものどして、M
gO99,63%、CaO0.24%、SiOzO−1
4%、Fe20.004%、A1□o、0.05%およ
び82030.008%の組成を有し且つ3.42g/
cm!の嵩密度を有する高純度高密度のマグ不ソアクリ
ンカーを得ている(耐火物25巻548頁1973年、
特にTable8参照)。上記高純度高密度マグネシア
クリンカは、この文献によれば灼熱基準でB20.含量
0.139重量%の水酸化マグネシウムを焼成すること
により得られている。
一方、ごく最近になってマグネツアーカーボンレンガの
需要が急激に増加している。マグネシア−カーボンレン
ガはマグネシアクリンカ−とグラファイトどき見合して
加圧成型した不焼成レンガであって、従来多量に用いら
れてきたマグネシアレンガよりも非常に1れた耐スポー
リング性、耐スラグ性を何している。その理由はグラフ
ァイトかマグ不ンアクリンカーのクツション材として働
きまたスラグに対して濡れが悪いことによると考えられ
ている。マグ不ンア〜カーボンレンガの消耗する機構は
それ故グラファイト部分がスラグにより浸蝕されるので
はなく、マグネシアクリン力一部分かスラグにより次第
に浸蝕されることによると考えられている。最近になっ
てマグネシア−カーボンレンガに使用するlこ適したマ
グネシアクリンカ−としてペリクレーズ結晶粒の大きな
ものが要求され、実際にそのようなペリクレーズ結晶粒
の大きなマグネシアクリンカ−を用いたマグネツアーカ
ーボンレンガが一層優れた耐スポーリング性等を有する
ことも実証されている。
しかしながら、上記した耐火物25巻547頁1973
年の第16図に記載されているように、従来海水起源の
マグネシアクリンカ−で、ペリクレース結晶粒の犬ささ
か50ミクロンを超えるものは報告されていない。
それ故、本発明の目的は高純度、高嵩密度且つ粗大結晶
粒のでグ不ソアクリンカーを与えるに好適な、カルンウ
ムと共にホウ素含量の極めて少ない高純度水酸化マグネ
シウムを提供することにある。
本発明のさらに他の目的は上記本発明の水酸化マグネシ
ウムを製造する方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的および利点は以下の説明から明
らかとなろう。
本発明によれは、本発明の上記目的および利点は、重量
%で表わして、灼熱基準で、 MgO99,3%以上 Ca0           0.3  %以下S r
 02          0 、2  %以下B20
.           0.03%以下Fe20.と
A l z O3の合計量   0−15%以下Fe2
0.およびAl2O3の合計量を100重量%とする、 の組成を有し、海水、苦汁又はカン水と、ドロマイトa
焼物又は石灰或はそれらの水和物との反応により生成し
l;ものである高純度水酸化マグネ7ウムが提供される
本発明の上記高純度水酸化マグネシウムは、下記の本発
明方法に従って製造することができる。
以下本発明方法を先ず説明する。
すなわち、本発明によれば、本発明の高純度水酸化マグ
ネシウムは、海水、苦汁又はカン水またはそれらの脱炭
酸処理液を、ホウ素含有陰イオンを捕捉しうるイオン交
換樹脂で処理し、必要に応じ該イオン交換樹脂処理の前
又は後で脱炭酸又は不溶性炭酸塩を除去し、これをドロ
マイトa焼物又は石灰或はそれらの水和物と反応せしめ
て、重量%で表わして、灼熱基準で、 MgO99,3%以上 CaOO、3%以下 5in20.2  %以下 1n2 0.2  %以下 Fe20.とA120xの合計!    0.15%以
下但し、Mg0.、Cab、S io2、B2O3、F
e、0.およびA1.03の合計量を100%とする、 の組成を有する高純度水酸化マグネシウムを生成せしめ
ることによって製造することができる。
本発明方法において用いられるマグネンウム含有水溶液
は海水、苦汁又はかん水あるいはそれらの脱炭酸処理液
である。脱炭酸処理液は海水、苦汁又はかん水に公知の
方法に従って例えば水酸化カルシウムの如きアルカリ性
化合物を添加するか又は硫酸の如き強酸を添加すること
によって得ることができる。
本発明方法において用いられるイオン交換樹脂は、ホウ
素含有陰イオンを捕捉し得るものである。
かかるイオン交換樹脂としては、ホウ素含有陰イオンの
捕捉基としての例えば多価アルコール残基を、ペンダン
ト基として有するものが好ましく用いられる。例えは、
ペンダント基として、下記式Cnl−1゜n−N(R)
  Z ここで、nは1〜4の整数であり、Rは一価の炭化水素
基であり、Zはペンタヒドロキシヘギンル基又はテトラ
ヒドロキシペンチル基である で表わされる基を含有するイオン交換樹脂か例示される
上記式中、Rは例えばメチル、エチル、プロピノし、フ
゛デル、ヘキ/ル、オクチル、ラウリル、ンクロヘキノ
ル、フェニル、ベンジルの如き一価の炭化水素基である
2を表わすペンタヒドロキシヘキンル基は式C−aHa
(OH)sで表わすことかでき、例えばソルビチル、マ
ンニチル、カラタチグール等である。
またテトラヒドロキンペンチル基は式−C511゜(O
H)、で表わすことができ、例えばアラビチル、リヒチ
ル等である。
このようなイオン交換樹脂としては、例えば下記式 %式%) で表わされるN−メチルグルカミン基を菅するものか好
ましく用いられる。本発明において用いられる上記の如
きイオン交換樹脂は例えば米国特許第2,813,83
8号明細書に開示されている。
この米国特許明細書の記載は本明細書の一部として引用
される。
従来、ホウ素選択性のこのようなイオン交換樹脂を用い
て海水あるいは濃縮された苦汁からホウ素を除去する可
能性が示唆されてはいるが[インターセラム(Inte
rceram) 、N R,3,1973、頁212〜
218参照]、このようなイオン交換樹脂を用いて処理
した海水からマグネシアクリンカ−製造のための高純度
水酸化マグネンウムを製造した例は知られておらず従っ
てこのようなイオン交換樹脂を用いることによってどの
程度のホウ素含有量を有する水酸化マグネシウムが得ら
れるかも全く知られていない。
本発明方法によれは、海水等のマグネシウム含有水溶液
(好ましくはpH8〜10)は好ましくは上記イオン交
換樹脂を充填した塔を通過せしめることによって処理さ
れる。マグネシウム含有水溶液の処理速度は、イオン交
換樹脂1m3当り1分間に約0.1〜0.6m3とする
のが適当である。
イオン交換樹脂は通常酸付加塩として市販されており使
用に際してはアルカリ例えば苛性ソーダあるいはアンチ
ニアで遊離型に変換して用いることが一般に推奨されて
いるが、本発明によればイオン交換樹脂は酸付加塩例え
ば塩酸塩あるいは硫酸塩のままで使用することができ、
またその方が遊離型で使用するよりもCaO含有量の極
めて少ない水酸化マグネシウムを得る上でむしろ好まし
いことが明らかとされた。イオン交換樹脂は硫酸あるい
は塩酸の如き強酸で処理することにより再生することが
できるが、本発明によればそれ故ホウ素含有陰イオン例
えばホウ酸陰イオンで飽和された使用済のイオン交換樹
脂は強酸で再生後アルカリで処理することなしにそのま
ま海水等のマグネシウム含有水溶液の処理に再使用でき
る利点がある。
本発明によれば、マグネ7ウム含有水溶液は、イオン交
換樹脂で処理する前にあるいは処理したのちに、必要に
応じ脱炭酸又は不溶性炭酸塩を除去せしめることができ
る。
脱炭酸はマグネシウム含有水溶液に空気を吹込みなから
強酸例えば硫酸又は塩酸等を添加することによって行な
うことができ、不溶性炭酸塩の除去は濾過例えば砂濾過
によって行うことができる。
本発明によれば、マグネシウム含有水溶液が海水、苦汁
又はカン水の場合にはイオン交換樹脂処理の前又は後に
脱炭酸処理をすることができ、またアルカリ性化合物に
よって処理された脱炭酸処理液の場合にはイオン交換樹
脂処理の前又は後に不溶性炭酸塩を該脱炭酸処理液から
除去することができる。
本発明によれば、好ましくは海水、苦汁又はカン水の脱
炭酸処理液を濾過して該脱炭酸処理液中の炭酸イオン又
は不溶性炭酸塩を除去し次いでイオン交換樹脂処理に付
すか、あるいは海水、苦汁又はカン水をイオン交換樹脂
で処理し、次いで得られた処理水を脱炭酸するかあるい
は濾過して不溶性炭酸塩を除去することにより、B2O
3のみならずCaO含有量の少ない水酸化マグネシウム
を得ることができる。
イオン交換樹脂で処理された処理水は非常に低い濃度で
ホウ素を含有し例えばB20.換算で12〜13ppm
のホウ素を含有する脱炭酸処理液からイオン交換樹脂処
理によりB20.換算でi ppm以下の処理液を製造
することができる。本発明によればこの処理水は次いで
ドロマイト烟焼物又は石灰あるいはそれらの水和物とそ
れ自体公知の方法に従って反応せしめられ、重量%で表
わして、灼熱基準で、下記組成 MgO CaO 5in。
B20゜ %以上 %以下 %以下 %以下 %以下) %以下 99.3 0.3 0.2 0.05 (好ましくは0.03 Fe20.とAt203の合計fix    0.15
を有する本発明の高純度水酸化マグネシウムを生成する
この高純度水酸化マグネシウムは特にCaOとB、0.
とを非常に低水準で含有する点に特徴を有し、後に詳述
するとおり高密度粗大結晶粒を有するマグ不ンアクリン
力一を与える。海水起源の水酸化マグ不ソウムとして、
上記の如く不純物含有が極めて少ない高純度水酸化マグ
不ソウムは従来知られていない。
本発明方法によれば、CaOとB 20 sを非常に低
水準で含有する上記組成の本発明の高純度水酸化マダイ
、ンウムを、加圧成形後焼成することによって高密度粗
大結晶粒マグネシアクリンカ−を製造することかできる
。加圧成形は通常2〜3トン/ c+n 2の加圧下で
約1.5〜1.7g/cm3の密度の成形体を与えるよ
うに行うのが望ましい。また、焼成は通常1900〜2
100°Cの温度で、約15分〜1時間の間実施される
かくしで重量%で表わして、酸化物としてMgO99,
3%以上 CaO0.3%以下 SiO30,2%以下 B、0.          0.01%未満Fe20
.とA+□03の合計量0.15%以下但し、MgO1
Ca O%  S i Ox、B2O3、Fe20.お
よびAI。03の合計量を100重量%とする、 の組成を有し、且つ嵩密度か3.40g/cm3以上で
あって、後に定義する方法で測定してマグネシアのペリ
クレース結晶の平均粒径が60ミクロン以上、好ましく
は80ミクロン以上である高密度粗大結晶粒マグネシア
クリンカーが提供される。
上記本発明方法の優れた特徴の1つは、海水、苦汁又は
カン水あるいはこれらの脱炭酸処理液をホウ素含有陰イ
オンを捕捉し得るイオン交換樹脂で処理し、CaO3よ
びB、0.を非常に低水準でしか含をしない高純度の水
酸化マグネンウムを生成する点に有る。また本発明の他
の特徴はかかる高純度水酸化マグネシウムを焼成するこ
とにより一4二記の如く嵩密度が3.40 g/c+n
3以上であるのみならずベリフレーズ結晶の平均粒径が
60ミクロン以上という非常に大きなマグネシアクリン
カを生成しうる点にもある。
灼熱基準で、CaOが0.3重量%以下でありB20.
がq、05重量%である、Ca0(7)含有量と820
.の含有量がいずれも極めて低水準にある高純度水酸化
マグ不ソウムを焼成することによって、上記の如く粗大
結晶粒を有するマグネシアクリン力−が得られることは
本発明者によって初めて明らかにされた事実である。
上記高純度粗大結晶粒マグネシアクリンカ−は、好まし
くは70ミクロン以上、より好ましくは80ミクロン以
上、特に好ましくは90ミクロン以上の平均粒径のマグ
ネシアのベリクレーズ結晶を有する。
上記高純度粗大結晶粒マグネシアクリンカ−は、好まし
くは3642 g/cm3以上、より好ましくは3.4
3g/cm”以上の嵩密度を有する。
また、上記高純度粗大結晶粒マグネシアクリンカ−は、
好ましくは、重量%で表わして、酸化物として、 MgO99,4%以上 CaO0.25%以下 SiO70,2%以下 B2o、           o、o1%未満Fe2
01とAl20.の合計ffi   0.15%以下の
組成を有する。
以下、実施例により本発明をより詳細に説明するか、本
発明は実施例により何んらの限定も受(つるものではな
い。
なお、本明細書における種々の物性値は下記の方法で測
定したものである。
化学組成 日本学術振興会第124委員会試験法分トF会において
決定された゛学振法l マグネシアクリンカ−の化学分
析方法”(1981年版耐火物手帳参照)に準して測定
した。
特にB20.の分析に関しては同委員会にて検討の上学
振法として採用されたクルクミン(吸光光度法)により
行なった。
嵩密度(かさ比重) 日本学術振興会第124委員会試験法分科会において決
定されたパ学振法2 マグネシアクリンカ−の見掛気孔
率、見掛は比重及びかさ比重の測定方法”(1981年
版耐火物手帳参照)に準じ、下記の計算法より求めた。
W、−W2 Wl :タリン力−の乾燥重量(g) W、:白灯油で飽和した試料の重量(g)S :測定温
度における白灯油の比重(g/Cl113) ペリクレース結晶の平均粒径 タリンカーの粒度分布を考慮し、5〜lQmm程度のも
のを無作意に取り出す。これを研削研磨しその研磨面を
反射題微鏡で観察する。代表的と見なさJする部分3ケ
所の写真を倍率20倍にて撮影し、これらを3倍に引き
伸ばして印画紙に焼き付ける。3枚の写真中のペリクレ
ース粒子につき、その最大径の大きい方から50個選び
その最大粒子径を測定し、その平均値をもってペリクレ
ース結晶の平均粒径とする。
実施例1 海水中溶存炭酸イオン(CO2換算値80 ppm)を
石灰乳の添加によりC02換算値10ppmまで低減し
た後、砂濾過機にて濾過した。この脱炭酸処理液はホウ
素をH,BO3として約12ppm含有した。更にこの
溶液をホウ素含有陰イオンを捕捉しうるイオン交換樹脂
(N−メチルグルカミン基含有、硫酸塩型)lookを
充填した吸着塔中を4042/分の速度で通過させ、8
3 B Oiを該樹脂に吸着させ、H、B O、含有量
0.70ppmの低ポウ素含有海水を生じた。この海水
と石灰乳とを反応率92%で反応させ、生成した水酸化
マグ不ンウム沈殿を濾別後説炭酸処理した上水にて洗浄
し表1に示すような高純度水酸化マグネシウムを生成し
lこ。
表1中に示した数字は重量%を表わし、IgLossは
灼熱時消失分を表わしている。
参考例1 実施例1にて生成した水酸化マグネシウムを乾燥機中で
水分含有量8重量%まで乾燥した。更にこれを成形圧力
3L/cm’で加圧成型した後、酸素・プロパンガス炉
により2000 ’Cで高湿焼成した。このマグネシア
クリンカ〜の化学組成、嵩密度、およびペリクレーズ結
晶の平均粒径を表2に示した。またペリクレース結晶を
示す写真を第1図に示した。
実施例2 実施例)の方法1コJiいて、脱炭酸処理液の吸着塔の
通過速度を30P/分に変える他は、実施例1と同様に
17で処理し、+(、B O3含有量0.45p f)
mの低ホウ素海水を生成した。この海水と石灰乳とを反
応率92%にて反応させ、生成した水酸化マグネ7ウム
沈殿を濾別後、脱炭酸処理した水にて洗浄し、表−3に
示すような高純度水酸化マグネシウムを生成した。
参考例2 実施例2で生成した水酸化マグネシウムを参考例1に記
載した方法と全く同様にして焼結して得たマグ不ソアク
リンカーの化学組成、嵩密度およびベリクレ〜ス結晶の
平均粒径を表−4に示した。
まI−ペリクレース結晶の写真を第2図に示した。
比較例I 実施例1に記載したと同様の方法により脱炭酸処理した
海水1002中に水酸化マグネシウムケーキを乾燥物換
算で2 、7 kg添加し充分に撹拌混和することによ
り海水中のホウ素を吸着させ、5.75ppm H,B
O3含量まで低減した。コノ海水と石灰乳とを反応率9
2%で反応させ、生成した水酸化マグネシウムを脱炭酸
処理した上水にて洗浄し、表−5に示すような精製水酸
化マグネシウムを製造した。
この精製水酸化マグネシウムを参考例1に記載したと同
様な方法により焼結した。得られたタリン力−の化学組
成、嵩密度およびペリクレーズ結晶粒径を表−6に示し
た。またベリクレーズ結晶の写真を第3図に示した。
【図面の簡単な説明】
添イ」図面の第1および第2図は本発明の高純度水酸化
マグ不ソウムから得られたマグ不ソアクリンカーのベリ
クレーズ結晶を示す顕微鏡写真(倍率約150倍)であ
る。 第3図は比較の水酸化マグ不ンウムから得られた比較の
マグネシアクリンカ−のベリクレーズ結晶を示す顕微鏡
写真(倍率約150倍)である。 第1図に13いて写真の中に示されたスケールの最小目
盛りは10μを表わしている。 第1 図 第2図 め3図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、海水、苦汁又はカン水と、ドロマイト■焼物又は石
    灰或はそれらの水和物との反応により生成したものであ
    つて、重量%で表わして、灼熱基準で、 MgO 99.3%以上 CaO 0.3%以下 SiO_2 0.2%以下 B_2O_3 0.03%以下 Fe_2O_3とAl_2O_3の合計量 0.15%
    以下の組成を有することを特徴とする高純度水酸化マグ
    ネシウム。 2、海水、苦汁又はカン水或はそれらの脱炭酸処理液を
    ホウ素含有陰イオンを捕捉しうるイオン交換樹脂で処理
    し、必要に応じて該イオン交換樹脂処理の前又は後で脱
    炭酸又は不溶性炭酸塩を除去し、これをドロマイト■焼
    物又は石灰或はそれらの水和物と反応せしめて重量%で
    表わして、灼熱基準で、 MgO 99.3%以上 CaO 0.3%以下 SiO_2 0.2%以下 B_2O_3 0.05%以下 Fe_2O_3とAl_2O_3の合計量0.15%以
    下の組成を有する高純度水酸化マグネシウムを製造する
    方法。 3、海水、苦汁又はカン水の脱炭酸処理液を濾過して該
    脱炭酸処理液中の炭酸イオン又は不溶性炭酸塩を除去し
    、次いで該イオン交換樹脂処理を行う特許請求の範囲第
    2項記載の方法。 4、海水、苦汁又はカン水を該イオン交換樹脂で処理し
    、次いで得られた処理水を脱炭酸するか、或は濾過して
    不溶性炭酸塩を除去した後、ドロマイト■焼物又は石灰
    或はそれらの水和物と反応せしめる特許請求の範囲第2
    項記載の方法。 5、該イオン交換樹脂は、ホウ素含有陰イオンの捕捉基
    として、多価アルコール残基をペンダント基として有す
    る特許請求の範囲第2項ないし第4項のいずれかに記載
    の方法。 6、該イオン交換樹脂は、ホウ素含有陰イオンの捕捉基
    として、下記式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされるN−メチルグルカミン基を含有する特許請
    求の範囲第2項ないし第4項のいずれかに記載の方法。
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