JPH0348150B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH0348150B2
JPH0348150B2 JP58148022A JP14802283A JPH0348150B2 JP H0348150 B2 JPH0348150 B2 JP H0348150B2 JP 58148022 A JP58148022 A JP 58148022A JP 14802283 A JP14802283 A JP 14802283A JP H0348150 B2 JPH0348150 B2 JP H0348150B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnesia
sintered body
cao
magnesia sintered
purity
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP58148022A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6042271A (ja
Inventor
Yozo Samejima
Kunihiko Nibu
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Nihon Kagaku Kogyo KK
Original Assignee
Shin Nihon Kagaku Kogyo KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Shin Nihon Kagaku Kogyo KK filed Critical Shin Nihon Kagaku Kogyo KK
Priority to JP58148022A priority Critical patent/JPS6042271A/ja
Publication of JPS6042271A publication Critical patent/JPS6042271A/ja
Publication of JPH0348150B2 publication Critical patent/JPH0348150B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は、マグネシア焼結体中のB2O3、SiO2
CaOの除去による高純度マグネシア焼結体の製造
法に関するものである。 [従来の技術] 塩基性耐火物原料としての海水マグネシアクリ
ンカーは、近年製鋼技術の向上によりCaO、
SiO2、B2O3、Al2O3、Fe2O3等の不純物の少ない
高純度クリンカーが求められるようになつた。 上記不純物中、マグネシアクリンカーおよびマ
グネシアレンガの品質としての熱間抗折強度に、
B2O3は特に悪影響を及ぼすことが知られており、
これを減少させることが望まれる。 従来、海水と石灰乳との反応により得られる水
酸化マグネシウムを焼成してB2O3、CaO含量の
少ない高純度マグネシア焼結体を製造する方法と
しては、海水中のボロンを除去する方法、あるい
は、海水と石灰乳との反応時に、海水中のMg++
と当量以上の石灰乳添加反応を行なうオーバーラ
イミングプロセス等がある。 [発明が解決しようとする課題] 海水中のボロンを除去する方法は、多量の海水
を処理する必要があり、コスト上不利な面が存在
し、オーバーライミングプロセスでは、多量の高
PH廃水を処理して排出基準値以下にする必要があ
り、またこの場合にはボロンは、低くなるが、ラ
イムが高くなる欠点がある。 水酸化マグネシウムを一旦加熱分解させ、マグ
ネシアとしたのちCaOを低下させる方法として
は、特公昭49−40602号がある。 この方法では、水酸化マグネシウムを700〜
1000℃で加熱し、生成したマグネシアを海水中に
入れ、もう一度沈澱分離し、得られたCaOが0.3
%以下の高純度水酸化マグネシウムを成型して、
1700℃以上の温度で焼成し、B2O3は揮発して減
少させている。 マグネシアレンガの品質としての熱間抗折強度
に特に悪影響を及ぼすマグネシア焼結体のB2O3
を減少させることが望まれるが、従来は、製造さ
れたマグネシア焼結体の組成の純度向上は図れな
いため、マグネシアレンガ製造時もこの組成のま
まの使用を余儀なくされていた。 [課題を解決するための手段] 本発明者等は、かかる現状に鑑み、また製鋼技
術の発展に対応した耐火物、その他、電融マグネ
シア用原料クリンカーとしてのマグネシア焼結体
の改良を目的としてマグネシア焼結体の不純物を
有効に除去することを検討した結果、本発明に到
達した。 すなわち、本発明はB2O3、SiO2、CaOの1つ
以上を含有するマグネシア焼結体を酸を含む水溶
液に短時間撹拌接触させたのち液相と分離するこ
とを特徴とする高純度マグネシア焼結体の製造法
である。 本発明方法によればマグネシア焼結体はほとん
ど水和せずに、CaO、B2O3、SiO2を低下するも
のである。かかる機構は前記特公昭49−40602公
報に示された機構とはその内容を異にするもので
あつて、本法は特にB2C3の低下率が大巾に良好
である。 本発明は、1400℃以上の温度で焼成したマグネ
シア焼結体で、粒径は1m/m以下の細い粉か、
または粒径が1m/m以上の粒の場合は、嵩比重
が2.5以下のマグネシア焼結体に適応できる。 そして特に、B2O3含量の多い海水マグネシア
焼結体に適するが、天然マグネサイトを焼成して
得られるマグネシア焼結体にも利用できる。 本発明の効果を十分に得るために、酸性水溶液
の接触方法は、マグネシア焼結体を同水溶液に浸
漬するのみでなく、短時間撹拌を行なつて十分に
固−液の接触を図る必要がある。 接触時間は、マグネシア焼結体の水和防止のた
めに、短時間例えば3〜30分間で実施するととも
に、接触温度を低くし、30℃以下で行なう方がよ
い。接触時間が2時間を超えると水和が進行する
上に、一度溶液中に溶出したB2O3がアルカリ性
水溶液では、この表面に生成した水酸化マグネシ
ウムに再吸着されるので、B2O3除去の効果が発
揮されない。 上記の方法で接触させれば、マグネシア焼結体
が水和して水酸化マグネシウムに変化することが
なく、このあと液相を分離することによつて、
B2O3、SiO2、CaOを高効率で除去でき、製造さ
れた高純度マグネシア焼結体の耐消化性も悪くな
らない。このようにして得られた高純度マグネシ
ア焼結体は未乾燥または乾燥して使用する。 本発明の方法では、マグネシア焼結体中の
B2O3は90%程度までの除去が可能であり、又、
SiO2の10〜80%、CaOの20〜50%が除去される。
従来、マグネシア焼結体の組成は、その原料とな
る海水と石灰乳との反応により得られる水酸化マ
グネシウムや天然マグネサイトの組成により決ま
るため、これらの原料の精製を行なつたが、本発
明によれば、マグネシア焼結体そのものを高純度
化し、製造することができる。 この高純度マグネシア焼結体は、再焼成するこ
となく、高純度マグネシアレンガ用の微粉原料お
よび微粉あるいは高純度電融マグネシア用原料ク
リンカーとして使用することが可能である。 [実施例] 次に実施例を挙げる。 実施例 1〜2 ロータリーキルンで1950℃以上の温度で焼成さ
れた0.5m/m以下のマグネシアクリンカー粉250
gを0.125N−HCl(PH0.93/27.0℃)1に入れ、
5分間撹拌後、上澄液を捨て、これに水1を加
えて5分間撹拌洗浄後濾別して、120℃の乾燥器
で乾燥した。 その結果、組成、耐消化性は次の通りであつ
た。
【表】 実施例 3 嵩比重が2.04であり、粒径が15.9〜4.00m/m
のマグネシア焼結体100gを0.035N−HCl(PH
1.50/24.5℃)1中に入れ30分間撹拌後、マグ
ネシア焼結体を取り出し、この焼結体を水1中
に入れ5分間撹拌洗浄後取り出し、120℃の乾燥
器で乾燥した。 その結果、組成のCaO、B2O3について次の通
りであつた。
【表】 実施例 4〜5 ロータリーキルンで1950℃以上の温度で焼成さ
れたマグネシアクリンカーを粉砕し、105μ以下
の粒径としたクリンカー粉100gを0.035N−
HCl1に入れ1時間撹拌後濾別し、メタノール
で洗浄後、120℃の乾燥器で3時間乾燥した。 その結果、組成のCaO、B2O3、Iglossについて
は次の通りであつた。
【表】 比較例 実施例1において用いたマグネシアクリンカー
粉を用い、接触液を酸性、中性、アルカリ性とし
て実施例1と同様にして高純度化の比較テストを
行なつた。結果は次のとおりであつた。
【表】 上記結果から明らかなように酸性水溶液に接触
させた場合には、中性、アルカリ性の水溶液と接
触させた場合に比し、高純度化の効果において顕
著である。 [発明の効果] 本発明によれば、マグネシア焼結体中のB2O3
SiO3、CaO特にはB2O3を有効に除去することが
でき、塩基性、耐火物原料として優れた材料を提
供することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 B2O3、SiO2、CaOの1つ以上を含有するマ
    グネシア焼結体を酸を含む水溶液に短時間撹拌接
    触させたのち液相と分離することを特徴とする高
    純度マグネシア焼結体の製造法。
JP58148022A 1983-08-15 1983-08-15 高純度マグネシア焼結体の製造法 Granted JPS6042271A (ja)

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JP58148022A JPS6042271A (ja) 1983-08-15 1983-08-15 高純度マグネシア焼結体の製造法

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JP58148022A JPS6042271A (ja) 1983-08-15 1983-08-15 高純度マグネシア焼結体の製造法

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JPS6042271A JPS6042271A (ja) 1985-03-06
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JP58148022A Granted JPS6042271A (ja) 1983-08-15 1983-08-15 高純度マグネシア焼結体の製造法

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JPH01313359A (ja) * 1988-06-13 1989-12-18 Kobe Steel Ltd マグネシア炭素煉瓦
US7771682B2 (en) * 2006-01-31 2010-08-10 Council Of Scientific And Industrial Research Process for the preparation of magnesia (MgO) from crude Mg (OH)2

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JPS6042271A (ja) 1985-03-06

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