JPH02273176A - グリコサミノグリカンで修飾されたスーパーオキシドジスムターゼ及びその製造法 - Google Patents

グリコサミノグリカンで修飾されたスーパーオキシドジスムターゼ及びその製造法

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JPH02273176A
JPH02273176A JP1091798A JP9179889A JPH02273176A JP H02273176 A JPH02273176 A JP H02273176A JP 1091798 A JP1091798 A JP 1091798A JP 9179889 A JP9179889 A JP 9179889A JP H02273176 A JPH02273176 A JP H02273176A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、修飾酵素及びその製造法に関し、更に詳しく
はグリコサミノグリカンで修飾されたスーパーオキシド
ジスムターゼ及びその製造法に関するものである。
(従来の技術及び発明が解決しようとする課題)スーパ
ーオキシドジスムターゼ(以下rS ODJという、)
は、ラジカルで反応性に富む活性酵素であるスーパーオ
キシドの有害作用から生体を防禦する働きを有するとい
われている。薬効の面では、抗リウマチ剤、心筋梗塞又
は臓器移植の際の使用、抗血栓剤の使用後に生じるラジ
カルの除去等の種々の炎症への適用が期待されている。
SODの原料としては、ヒト赤血球(J、 Biol。
Chem、、 244.4565(19691)、ウシ
赤血球(JBiol、Chem、、 246.2875
(197511、ニワトリ肝臓(J、 Biol、Ch
em、、 248.3582(1973)) 、麦芽(
Biochim、 Biophys、 Acta、 3
17.50(1973))、エントウマメ(Bioch
im、 Biophys、 Acta、 268.30
5(19721) 、ホウレンソウ(Eur、 J、 
Biochem、。
36、257(1973)l、酵母(Biochim、
 Biophys。
’Acta、 289.276(1972)l 、パン
カビ(J、 Biol。
Chem、、 247.3410(19721)等があ
り、更に遺伝子組換えで大量調製も可能である。
しかし、蛋白のもつ宿命である、ヒト由来以外のSOD
の゛抗原性の問題、ヒト又は哨乳動物由来のSODでの
血中における安定性及び効果の問題(ヒト由来のものは
活性が小さく、血中での安定性が悪いと報告されている
。)が報告されており、実用化には更に一工夫が必要で
ある。
かかる問題点を解消すべくポリアルキレングリコールで
SODを修飾する試みがなされているが(特開昭61−
249388号公報及び特開昭62−115280号公
報)、多糖による修飾ではデキストランによる修飾が報
告されているのみである(特開昭62−115280号
公報)。
しかしながら、デキストランによる修飾では、SODの
抗炎症作用の増強が認められるが、免疫原性を抑制する
効果は認められていない(特開昭62−115280号
公報5頁左下欄参照)。
本発明者らは、デキストランによるSODの修飾の欠点
を解消すべく鋭意研究を重ねた結果、デキストランの代
わりにグリコサミノグリカン(以下rGAGJという、
)を用いることにより抗炎症作用を維持し、かつ、免疫
原性を抑制できることを見出し本発明を完成するに至っ
た。
[発明の構成] (課題を解決するための手段及び作用)本発明は、SO
DとGAGとを化学的に結合させてなることを特徴とす
る修飾酵素及びその製造法に関するものである。
本発明に用いるSODとしては、特に制限はないが、特
にヒト又はその他の嗜乳類由来のSODが好ましい。
また、GAGとしては、例えば、ヒアルロン酸(以下r
HAJという、)、コンドロイチン硫酸(以下rcsJ
という、)(A、B、C,D。
E、F、H)、ヘパリン(以下rHepJという、)、
ヘパラン硫酸(以下「H8」という、)、ケラタン硫酸
(以下rKs」という、)、ケラタンポリ硫酸(以下r
KPSJという、)及びこれらの塩、例えばナトリウム
塩、カリウム塩、カルシウム塩等が挙げられる。
本発明の修飾酵素は、前述のSODとGAGを化学的に
結合させてなるものであり、かかる結合の方法としては
、特に制限はないが、例えば、SODのアミノ基又はカ
ルボキシル基と、GAGのカルボキシル基もしくは水酸
基又は還元末端の官能基との反応によって結合させる方
法、SODやGAGの前記官能基を臭化シアン、エビへ
ロヒドリン、ジエポキシド、ω−アミノアルキルアミン
、N−ヒドロキシスクシンイミド等で活性化したりスペ
ーサーを付けて結合させる方法、GAGの還元末端を還
元して生じた一級水酸基のみを部分酸化しアルデヒド基
としてSODのアミノ基と反応させる方法が挙げられる
カルボジイミド縮合法により結合させる場合、カルボジ
イミド類としては、例えばジエチルカルボジイミド、ジ
イソプロピルカルボジイミド、メチルプロピルカルボジ
イミド、ジシクロへキシルカルボジイミド、ヘキサメチ
レンカルボジイミド、ヘプタメチレンカルボジイミド、
1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カル
ボジイミド、1−シクロへキシル−3−(2−モルホリ
ノエチル)カルボジイミドメソ−p−トルエンスルホネ
ート、1−t−ブチル−3−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)カルボジイミド、ジフェニルカルボジイミド、4
.4′−ジニトロジフェニルカルボジイミド、ジーp−
)リルカルポジイミド、ビス(トリメチルシリル)カル
ボジイミド等が挙げられる。
本発明の修飾酵素は、水溶性であること好ましい。
本発明の修飾酵素中のGAG含量は、目的とする医薬用
途により異なるが、通常20〜99.99重量%、好ま
しくは45〜99.5重量%である。
水溶性カルボジイミドによる縮合法では、1〜10%の
GAG水溶液を塩酸でpH4〜6に調整し、水溶性カル
ボジイミドを加え、再度pHを4〜6に調整する。SO
Dを加え室温で1時間pHを4〜6に保持し、その後5
〜20時間放置する0反応液にエタノールを加え沈殿さ
せ、その後、沈殿物を精製し、目的物を得る。
臭化シアン活性化法では、GAGの2Mリン酸緩衝液(
pH11,5)の溶液に臭化シアンのアセトニトリル溶
液を加え、4℃で5分間反応させた後、アセトニトリル
を加えて沈殿させ、過剰の臭化シアンを除いた後、O,
1M炭酸水素ナトリウム水溶液に溶解し、SODを加え
て4℃で200時間反応せ、精製して目的物を得る。
還元末端酸化法では、0.05Mホウ酸緩衝液(pH8
,3)にGAGを溶解し、水素化ホウ素ナトリウムを加
えて室温で5時間反応させて還元末端還元GAGを得る
。これを40mMイミダゾール塩酸(pH6,5)水溶
液に溶解し、5〜7倍モルの過ヨウ素酸ナトリウムを0
℃で加えて反応させ、還元末端酸化GAGを得る。これ
にSODを加えて室温で1〜20時間反応させた後、水
素化シアノホウ素ナトリウムを加えて室温で2〜20時
間反応させ、精製して目的物を得る。
以上の結合反応によって得られる修飾酵素は。
常法に従って、透析、アルコール沈殿、ゲルろ過、イオ
ン交換クロマトグラフィー等により精製することができ
る。
本発明の修飾酵素は、抗炎症剤、特に抗リウマチ剤とし
て有用である。
本発明の修飾酵素を医薬として適用するに際しては、有
効成分として本発明の修飾酵素又はその無毒性で薬学的
に許容される塩を、固体又は液体の医薬用担体又は希釈
剤、即ち、賦形剤、安定剤等の添加剤とともに含む製剤
とすることが好ましい。特に好ましい塩は、アルカリ金
属塩及びアルカリ土類金属塩のような薬学的に許容され
る無毒性の塩であり、例えばナトリウム塩、カリウム塩
、マグネシウム塩、カルシウム塩、アルミニウム塩が挙
げられる。これらの塩は水溶性であるため、注射剤とし
て用いる場合に最適である。該医薬製剤において、前記
有効成分の担体成分に対する割合は、1〜90重量%の
間で変動させつる。
剤形及び投与形態としては、顆粒剤、細粒剤、散剤、錠
剤、カプセル剤、丸剤もしくは液剤等の剤形にして、又
は原末のまま経口投与してもよいし、注射剤として静脈
内投与、筋肉的投与又は皮下投与してもよい、また、坐
剤、軟膏剤、バッグ剤、貼付剤、リニメント剤、ローシ
ョン剤等の剤形にして、外用剤として用いることもでき
る。また、注射用の粉末にして、用時調製して使用して
もよい。
経口、経腸、非経口もしくは局所投与に適した医薬用の
有機又は無機の、固体又は液体の担体もしくは希釈剤を
、本発明の修飾酵素を含む医薬製剤を調製するために用
いることができる。水、ゼラチン、乳糖、デンプン、ス
テアリン酸マグネシウム、タルク、動植物油脂、ベンジ
ルアルコール、ガム、ポリアルキレングリコール、石油
樹脂、やし油、ラノリン又は医薬に用いられる他のキャ
リアー(担体)は全て、本発明の修飾酵素の担体として
用いることができる。また、安定剤、湿潤剤、乳化剤や
、浸透圧を変えたり、配合剤の適切なpHを維持するた
めの塩類を補助薬剤として適宜用いることもできる。
更に、該医薬製剤は、リウマチ等の炎症性の疾患又は症
状の治療において、本発明の修飾酵素とともに適切に投
与することができる他の医薬として有効な成分、例えば
他の適当な抗炎症剤又は抗炎症酵素剤を含有していても
よい。
顆粒剤、細粒剤、散剤、錠剤又はカプセル剤の場合には
、該医薬製剤は本発明の修飾酵素を5〜80重量%含有
しているのが好ましく、液剤の場合には、対応する量(
割合)は、1〜30重量%であるのが好ましい。また、
非経口投与のうち、注射剤の場合は1〜10重量%、坐
剤の場合は1〜50重量%が好ましい。局所投与用であ
る軟膏剤又はパップ剤等として用いる場合は、医薬製剤
1 oogに対し、本発明の修飾酵素を0.1〜10g
含有させることが好ましい。
臨床投与量は、経口投与の場合、成人に対し本発明の修
飾酵素として、1日量100〜2000mgを内服する
のが好ましいが、年令、症状により適宜増減することも
可能である。前記1日量の本発明の修飾酵素は、1日に
1回、又は適当な間隔をおいて1日2もしくは3回に分
けて投与することが好ましい。
また、注射剤として用いる場合には、本発明の修飾酵素
として成人に対し1回量10〜1000mgを投与する
のが好ましく、軟膏剤又はパップ剤等として用いる場合
は、前記含有割合のものを適当量患部に塗布することが
好ましい。
(発明の実施例) 以下、実施例、試験例により本発明を更に詳細に説明す
るが、これらは本発明の範囲を何ら制限するものではな
い。
なお、以下の実施例等において、酵素活性及び物性の測
定等は以下の条件で行った。
1立見皿並辺[: J、M、 McCord及び1. Fr1dvichの
方法(J。
Biol、Chem、、 244.6049(1969
1)に準じて行った。
11放lニ アセチルセルロース膜(Separax JOOKOO
Co、。
LTD、)を用い、O,1Mピリジン/ギ酸緩衝液(p
H3,0) 、0.5mA/cmで30分泳動し、クー
マシーブルー、又はアルシアンブルー及びトルイジンブ
ルーで染色した。
HPLCによる   1 : 東ソー製カラムG 6000 PWX 2を用い、0.
2M食塩水溶液で溶出し、HAのキャリブレーションカ
ーブからHA−SODの分子量を測定した。
実施例I  HA修飾SODの製造(水溶性カルボジイ
ミド縮合法) 鶏冠由来のHA(分子量100万)500mgを水50
m1に溶解し、0.0IN塩酸でpH640とした。こ
の水溶液にウシ赤血球由来のSOD5mgを溶解し、1
−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボ
ジイミド塩酸塩(以下rWSCJという、)30mgを
加えて4℃で200時間反応せた0反応液にエタノール
を加えて沈殿物を得た。この沈殿物を水に溶解し、再度
エタノールを加えて、沈殿物としてHA修飾SODを得
た。
収量:     482mg 5OD含量:0.92% HA含量:99.08% 分子量=   118万 電気泳動:  第1図参照 SOD活性: 未修飾SODの67.2%[CE] o
 :   −79,0(C=1. Hid)実施例2 
 HA修飾SODの製造(水溶性カルボジイミド縮合法
) 鶏冠由来(7)HA(分子量100万)200mg、ヒ
ト赤血球由来(7) S OD 5 m g及びWSC
19mgを用い、実施例1と同様に処理してHA修飾S
ODを得た。
収量:     198mg 5OD含量:2.30% HA含量:97.70% 分子量:   118万 電気泳動:  第1図参照 SOD活性: 未修飾SODの44,4%[al o 
:   −78,5(C=1. Hid)実施例3  
HA修飾SODの製造(臭化シアン活性化法) 鶏冠由来のHA(分子量15万)400mgを2Mリン
酸緩衝液(pH11,5)に溶解し、臭化シアンのアセ
トニトリル溶液(100mg/ml)1mlを加えて4
℃で5分間反応させた。
直ちに、アセトニトリル150m1を加えて沈殿物を得
、アセトニトリルで素早く洗浄した。この沈殿物を0.
1M炭酸水素ナトリウム水溶液に溶解し、1%のイヌ赤
血球由来のSOD水溶液10m1を加えて4℃で200
時間反応せた0反応液にエタノールを加え、得た沈殿物
を水に溶解し、エタノールアミンO,1mlを加えて室
温で1時間反応させた0反応液にエタノールを加えて沈
殿させ、沈殿物を充分にエタノールで洗浄して乾燥させ
て、HA修飾SODを得た。
収量:     350mg 5OD含量:21.2% HA含量:   7B、8% 分子量:    17.2万 電気泳動:  第1図参照 SOD活性: 未修飾SODの82.1%[α]。: 
  −68,0(C=、1. H,0)実施例4  H
A修飾SODの製造(還元末端酸化法) (1)HAの還元末端の還元 鶏冠由来fニア)HA (分子量100万)2000m
g (0,OOl 92mmol)を0.05Mホウ酸
緩衝液(pH8,3)200mlに溶解し、水素化ホウ
素ナトリウム1.82mgを加えて室温で5時間反応さ
せた6反応液に酢酸を加えてpHを4.5として、エタ
ノールを加えて沈殿させた。
沈殿物を充分にエタノールで洗浄して乾燥させて、還元
末端還元HAを得た。
収量:  1800mg (2)還元末端酸化HA 還元末端還元HA 1700 m g (0,0016
35mmallを40mMイミダゾール塩酸(pH6,
5)水溶液250m1に溶解し、0℃に冷却して過ヨウ
素酸ナトリウム1.39956mgを加えて1時間反応
させた6反応液にエタノールを加えて沈殿させ、沈殿物
を充分にエタノールで洗浄して、還元末端酸化HAを得
た。
収量二 1610mg アルデヒド基:還元末端の70% (3)HA修飾SOD 還元末端酸化HA100mgを0.05Mリン酸緩衝液
(pH8,0)10mlに溶解し、ウシ赤血球由来の5
OD2.3mgを加えて室温で200時間反応せた0次
いで、水素化シアノホウ素ナトリウム0.4mgを加え
て室温で2時間反応させた。反応液にエタノールを加え
て沈殿させ、沈殿物を充分にエタノールで洗浄して乾燥
させて、HA修飾SODを得た。
収量:     89.7mg 5OD含量:  2.0% HA含量:   9B、0% 分子量:   100万 電気泳動:  第1図参照 SOD活性; 未修飾SODの89.8%[a] o 
:    78. O(C:1. HzO)実施例5 
 C5修飾SODの製造(水溶性カルボジイミド縮合法
) ウシ気管軟骨由来のCS(分子量15000)100m
gを水10m1に溶解し、0.0IN塩酸でpH6、O
とした。これにウシ赤血球由来のSODを1.2.5.
10.20又は40mg加えた後、WSCを6mgずつ
加えて4℃で200時間反応せた1反応液にエタノール
を加えて沈殿させ、沈殿物を水に溶解し再度エタノール
を加えて沈殿させて、それぞれ以下の表1に示すC8−
5OD−1,2,3,4,5又は6を得た。
表  1 *未修飾SODの活性に対する比率 実施例6  Hep修飾SODの製造(還元末端酸化法
) (1)Hepの還元末端の還元 豚小腸由来のHep (分子量15000)5000 
m g (0,3335mmol)及び水素化ホウ素ナ
トリウム315 、4 m g (18,34mmal
l を用い、実施例4(1)と同様に処理して還元末端
還元Hepを得た。
収量:  4835mg 5含量:12.57% (2)還元末端酸化Hep 還元末端還元He p 4000 mg (0,266
7mmol)及び過ヨウ素酸ナトリウム228 mg 
(1,067mmallを用い、実施例4(2)と同様
に処理して還元末端酸化Hepを得た。
収量:  3785mg 5含量:12.66% アルデヒド基:還元末端の68% (3)Hep修飾SOD 還元末端酸化Hep l 00mgを0.05Mリン酸
緩衝液(pH8,0)l Omlに溶解し、つシ赤血球
由来のSOD60mgを加えて室温で200時間反応せ
た。次いで、水素化シアノホウ素ナトリウム20 m 
gを加えて室温で2時間反応させた1反応液にエタノー
ルを加えて沈殿させ、沈殿物を水に溶解し再度エタノー
ルで沈殿させてHep修飾SODを得た。
収量:     120mg 5OD含量:  55% Hep含量= 45% 分子量:    43600 電気泳動;  第1図参照 SOD活性: 未修飾SODの82.4%[α]。: 
  12.0  (C=1. H,0)実施例7  H
A修飾SODの製造(水溶性カルボジイミド縮合法) 鶏冠由来のHA(分子量100万)を実施例1に準じて
大腸菌由来のSOD (3000U/mg蛋白)に結合
させた。
SOD含量:1.00% HA含量:99.00% 分子量:    110万 SOD活性: 未修飾5OD(7)44.096[α]
 、 :   −69,0(C=1. H,01試験例
1 免疫学的活性の測定 5w1ss−Webster系雌性マウス4匹を1群と
して、腹腔内に週に1回12週間、0.05Mリン酸緩
衝液pH7,0(以下rPBSJという、)に溶解した
大腸菌由来のSOD又は実施例7で得たHA修飾SOD
 (以下rHA−SOD−7Jという、)を蛋白として
O,1mg分投与した。
O13,6,9,12週目に眼窩後の血管(retro
orbital plexus)から採血して一20℃
に保存した。それぞれの血清はVollerらの方法(
In Manual of C11nical Imm
unology(N、R,Roseand H,Fri
edman、 eds、)、 pp、506−512.
 AmericanSociety for Micr
obiology、 Washington、 DC(
19761)に従い、HPO(ホースラデイツシュペル
オキシダーゼ)ELISAで力価を測定した。
即ち、抗原を炭酸塩緩衝液(0,5M、pH9,5)で
10ug/mlに希釈し、100u lを用いた。プレ
ート(Nunc Immuno  Hm1crotit
erplates)を4℃で一晩インキユベートし、ツ
イーン(Tweenl入り生理食塩水(0,05%Tw
een20)で3回洗浄した。試験に用いられる血清を
ツイーン(Tweenl 入りPBS (0,05%T
ween20)で希釈し、100μlを加えた。3つの
コントロール、即ち、抗原コントロール、抗血清コント
ロール、正常マウスコントロールが作られたことになる
。室温で1時間インキュベートし、各々に100μmの
HOP−結合ヤギ抗マウス免疫グロブリン(I gG+
I gA+I gM)を加えて、室温で1時間30分イ
ンキュベートした。0−フ二二レンジアミン基質100
μlを加えて10分間インキュベートし、4N硫酸0.
01m1を加えて反応を中止した。力価は光学密度がコ
ントロールの血清を対照にして0.01となるところの
希釈倍率で表した。
なお、デキストラン(分子量120000)を用いて実
施例 と同様に処理して得られる修飾SOD (以下r
Dex−3ODJという、)にっいても同様の試験を行
った。結果を表2に示す。
表2 *抗体の希釈倍率で表現 表2から、本発明の修飾酵素は、未修飾SOD及びDe
x−SODに比し抗原性が顕著に低いことがわかる。
試験例2 マウス虚血足浮腫に及ぼす影響Y、 Oya
naguiらの方法(Free Rad、 Res、 
Comm5.。
4f6)、 385−3961に準じて行った。
8週令のddy系雄性マウスを保定器にて保定し、縫合
糸(プレイン2号)で右後肢を一周縛り、一方を固定し
、もう一方に500gのオモリを吊して一定時間虚血を
行った。虚血前及び60分後の足践厚をノギスで測定し
た。その後、足践を切断し足厳重量も測定した。−群5
匹を用い、投与群には、ウシ赤血球由来のSOD又は実
施例1で得た)IA−3ODを虚血開始前30分又は虚
血直前に、SODは10000単位/kg、HA−3O
Dは500.2000単位/kg投与した。なお、コン
トロール群には、生理食塩水を虚血直前に静注した。結
果を表3に示す。
表3 * 虚血足浮腫抑制率A (40以上が有効とされる。) ** 虚血足浮腫抑制率B ×100 (60以上が有効とされる。) 表3から明らかなように1本発明の修飾酵素は、未修飾
SODに比し、活性単位で1/20、蛋白量で1/13
.4の量で虚血直前投与でほぼ同等の効果を示した。虚
血30分前投与では未修飾SODが効果を示さないのに
対し、本発明の修飾酵素は明らかに効果を示した。この
ことは、本発明の修飾酵素が血中で安定であり、持続性
を有することを示すものといえる。
試験例3 急性毒性試験 実施例1〜4で得たHA修飾SODを生理食塩水に2%
溶解し、急性毒性試験を行った。被検動物としては4週
令の5lc−ddy系雌雄マウスを用い、投与は最も毒
性が発現しやすい腹腔内投与により行った。
何れのHA修飾SODのLD、。も2000m g /
 k g以上であった。
[発明の効果] 本発明によれば、従来の多糖修飾SODの欠点である抗
原性を低下させたGAG修飾SODを提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、電気泳動の結果を示す図である。第1図にお
いて、Aはクーマシーブルーで、Bはアルシアンブルー
及びトルイジンブルーで、それぞれ染色した場合を示す
。 1・・・ウシ赤血球由来の5OD 2・・・実施例1で得たHA−5OD 3・・・ヒト赤血球由来の5OD 4・・・実施例2で得た)(A−SOD5・・・イヌ赤
血球由来の5OD 6・・・実施例3で得たHA−3OD 7・・・実施例4で得たHA−3OD 8 ・HA + CS + He p

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)スーパーオキシドジスムターゼとグリコサミノグ
    リカンとを化学的に結合させてなることを特徴とする修
    飾酵素。
  2. (2)スーパーオキシドジスムターゼとグリコサミノグ
    リカンとを化学的に結合させることを特徴とする修飾酵
    素の製造法。
JP1091798A 1989-04-13 1989-04-13 グリコサミノグリカンで修飾されたスーパーオキシドジスムターゼ及びその製造法 Expired - Fee Related JP2766303B2 (ja)

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