JPH02271997A - 酸化物ガーネット単結晶エピタキシヤル基板およびその製造方法 - Google Patents
酸化物ガーネット単結晶エピタキシヤル基板およびその製造方法Info
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- JPH02271997A JPH02271997A JP9335789A JP9335789A JPH02271997A JP H02271997 A JPH02271997 A JP H02271997A JP 9335789 A JP9335789 A JP 9335789A JP 9335789 A JP9335789 A JP 9335789A JP H02271997 A JPH02271997 A JP H02271997A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は酸化物ガーネット単結晶エピタキシャル基板、
特には基板の両面にそれぞれ異なる組成の酸化物ガーネ
ット単結晶膜を成長させてなることから、ファラデー回
転係数の温度変化の殆んどない磁気光学素子として有用
とされる酸化物ガーネット単結晶エピタキシャル基板お
よびその製造方法に関するものである。
特には基板の両面にそれぞれ異なる組成の酸化物ガーネ
ット単結晶膜を成長させてなることから、ファラデー回
転係数の温度変化の殆んどない磁気光学素子として有用
とされる酸化物ガーネット単結晶エピタキシャル基板お
よびその製造方法に関するものである。
[従来の技術]
光アイソレーター用の磁気光学素子としてはガドリニウ
ム・ガリウム・ガーネットなどの基板上に液相エピタキ
シャル法でYIGまたは83置換したYIG膜を設けた
ものが用いられているが、これらの光アイソレーターは
広範囲の温度で使用するとそのファラデー回転角が温度
変化を受は易く実用上に問題がある。
ム・ガリウム・ガーネットなどの基板上に液相エピタキ
シャル法でYIGまたは83置換したYIG膜を設けた
ものが用いられているが、これらの光アイソレーターは
広範囲の温度で使用するとそのファラデー回転角が温度
変化を受は易く実用上に問題がある。
そのため、これについてはエピタキシャル磁性膜の組成
を変えて温度係数の改善を計る方法が提案されており、
これについては温度係数符号が反対である2種の磁性膜
結晶を組合せる方法、基板上に2層エピタキシャル膜を
育成する方法なども提案されている。
を変えて温度係数の改善を計る方法が提案されており、
これについては温度係数符号が反対である2種の磁性膜
結晶を組合せる方法、基板上に2層エピタキシャル膜を
育成する方法なども提案されている。
[発明が解決しようとする課題]
しかし、このエピタキシャル磁性膜の組成を変えるとい
う方法は基板とエピタキシャル磁性膜との格子定数を合
致させるという条件を同時に満たす必要があるためにこ
の組成の設計が難しいという不利があり、温度係数符号
が反対の2種の磁性膜結晶を組合せる方法は接合面にお
ける光の反射による挿入損失が増加するし、基板上に2
層エピタキシャル膜を育成する方法には最初に育成した
エピタキシャル膜が熱ショックにより割れ易いという欠
点がある。
う方法は基板とエピタキシャル磁性膜との格子定数を合
致させるという条件を同時に満たす必要があるためにこ
の組成の設計が難しいという不利があり、温度係数符号
が反対の2種の磁性膜結晶を組合せる方法は接合面にお
ける光の反射による挿入損失が増加するし、基板上に2
層エピタキシャル膜を育成する方法には最初に育成した
エピタキシャル膜が熱ショックにより割れ易いという欠
点がある。
[課題を解決するための手段]
本発明はこのような不利、欠点を解決した酸化物ガーネ
ット単結晶エピタキシャル基板に関するもので、これは
液相エピタキシャル法により基板の両面にそれぞれ異な
る組成の酸化物ガーネット単結晶膜を成長させてなる酸
化物ガーネット単結晶エピタキシャル基板および基板を
酸化物ガーネット融液面と平行に配置し、該基板の片面
に酸化物ガーネット単結晶膜を液相エピタキシャル法で
成長させたのち、該基板の反対面を異なる組成の酸化物
ガーネット融液と平行に配置し、酸化物ガーネット単結
晶膜を液相エピタキシャル法で成長させることを特徴と
する酸化物ガーネ°ット単結晶エピタキシャル基板の製
造方法に関するものである。
ット単結晶エピタキシャル基板に関するもので、これは
液相エピタキシャル法により基板の両面にそれぞれ異な
る組成の酸化物ガーネット単結晶膜を成長させてなる酸
化物ガーネット単結晶エピタキシャル基板および基板を
酸化物ガーネット融液面と平行に配置し、該基板の片面
に酸化物ガーネット単結晶膜を液相エピタキシャル法で
成長させたのち、該基板の反対面を異なる組成の酸化物
ガーネット融液と平行に配置し、酸化物ガーネット単結
晶膜を液相エピタキシャル法で成長させることを特徴と
する酸化物ガーネ°ット単結晶エピタキシャル基板の製
造方法に関するものである。
すなわち、本発明者は温度変化の小さいファラデー回転
係数を有する磁気光学素子として有用とされる酸化物ガ
ーネット単結晶エピタキシャル基板を開発すべく種々検
討した結果、これについては基板の両面に液相エピタキ
シャル法で組成の異なる酸化物ガーネット単結晶膜、特
にはファラデー回転係数の温度変化符号が反対である酸
化物ガーネット単結晶膜を成長させれば互いに打消し合
い温度変化の小さいファラデー回転係数を有する磁気光
学素子として有用とされるものが得られることを見出し
、この製造方法についても研究を進めて本発明を完成さ
せた。
係数を有する磁気光学素子として有用とされる酸化物ガ
ーネット単結晶エピタキシャル基板を開発すべく種々検
討した結果、これについては基板の両面に液相エピタキ
シャル法で組成の異なる酸化物ガーネット単結晶膜、特
にはファラデー回転係数の温度変化符号が反対である酸
化物ガーネット単結晶膜を成長させれば互いに打消し合
い温度変化の小さいファラデー回転係数を有する磁気光
学素子として有用とされるものが得られることを見出し
、この製造方法についても研究を進めて本発明を完成さ
せた。
以下にこれをさらに詳述する。
[作 用]
本発明の酸化物ガーネット単結晶膜を育成させるために
使用されるガーネット基板単結晶はガドリニウム・ガリ
ウム・ガーネット(以下GGGと略記する)、サマリウ
ム・ガリウム・ガーネット(以下SGGと略記する)、
ネオジム・・ガリウム・ガーネット(以下NGOと略記
する)、上記したGGGにCa、 Mg、 Zrの少な
くとも1つで置換したGGG系のSOG、NOG [い
ずれも信越化学工業■商品名]とすればよく、これらは
Gd2O,。
使用されるガーネット基板単結晶はガドリニウム・ガリ
ウム・ガーネット(以下GGGと略記する)、サマリウ
ム・ガリウム・ガーネット(以下SGGと略記する)、
ネオジム・・ガリウム・ガーネット(以下NGOと略記
する)、上記したGGGにCa、 Mg、 Zrの少な
くとも1つで置換したGGG系のSOG、NOG [い
ずれも信越化学工業■商品名]とすればよく、これらは
Gd2O,。
5O120s、 Nd2O,または必要に応じCab、
MgO,ZrO2などの置換材をそれぞれGa、O,
の所定量と共にルツボに仕込み、高周波誘導で各々の融
点以上に加熱して溶融したのち、この融液からチョクラ
ルスキー法で単結晶を引上げることによって得ることが
できる。
MgO,ZrO2などの置換材をそれぞれGa、O,
の所定量と共にルツボに仕込み、高周波誘導で各々の融
点以上に加熱して溶融したのち、この融液からチョクラ
ルスキー法で単結晶を引上げることによって得ることが
できる。
また、この基板単結晶上に液相エピタキシャル法でエピ
タキシャル成長させる酸化物ガーネット単結晶は、組成
の異なる2種の酸化物ガーネット単結晶膜とし、これら
を基板単結晶の両面に成長させる必要があるが、これら
はファラデー回転角の温度係数が反対のものとすること
がよい。
タキシャル成長させる酸化物ガーネット単結晶は、組成
の異なる2種の酸化物ガーネット単結晶膜とし、これら
を基板単結晶の両面に成長させる必要があるが、これら
はファラデー回転角の温度係数が反対のものとすること
がよい。
したがってこの基板の片面に成長させる酸化物ガーネッ
ト単結晶は(R1R2) s (FeM) 5012で
示され、R1がDy、 Tb、 Eu、 Hoの少なく
とも1f!!を含む希土類元素、R2がDy、 Tb、
Eu、 Hoを含まない希土類元素またはBi元素、
MがA 、 Ga、 Sc、 Inの少なくとも1種を
含む金属元素で82=Oの場合もある、ファラデー回転
角の温度係数が正であるものとされるが、これにはTb
3F85012. Eu3FesO+2゜8+1. o
Tb+7Ybo、 5Feso+2などが例示される。
ト単結晶は(R1R2) s (FeM) 5012で
示され、R1がDy、 Tb、 Eu、 Hoの少なく
とも1f!!を含む希土類元素、R2がDy、 Tb、
Eu、 Hoを含まない希土類元素またはBi元素、
MがA 、 Ga、 Sc、 Inの少なくとも1種を
含む金属元素で82=Oの場合もある、ファラデー回転
角の温度係数が正であるものとされるが、これにはTb
3F85012. Eu3FesO+2゜8+1. o
Tb+7Ybo、 5Feso+2などが例示される。
また、この基板の他の面に成長させる酸化物ガーネット
単結晶は(BiR2)、 (pey)soI2で示され
、R2,Mは前記と同じである、ファラデー回転角の温
度係数が負であるものとされるが、これには[1,1G
d、9Fe4. a*Gao、 3OA 0.0701
21Bib、 oGd2. oFe+、 +A o4G
ao、 5012などが例示される。
単結晶は(BiR2)、 (pey)soI2で示され
、R2,Mは前記と同じである、ファラデー回転角の温
度係数が負であるものとされるが、これには[1,1G
d、9Fe4. a*Gao、 3OA 0.0701
21Bib、 oGd2. oFe+、 +A o4G
ao、 5012などが例示される。
本発明の酸化物ガーネット単結晶エピタキシャル基板は
前記したガーネット単結晶基板の両側に上記した組成の
異なる2種の酸化物ガーネットa結晶を液相エピタキシ
ャル法で成長させることによって得られるが、このもの
は基板の両面に成長された酸化物ガーネット単結晶膜が
ファラデー回転係数の温度係数が正と負のものであるの
で、互いに打消し合うためにこのエピタキシャル基板の
温度係数はほぼ0となり、したがりてファラデー回転係
数の温度変化が殆んどないものとなるので磁気光学素子
として有用なものとなるが、この2f!!の酸化物ガー
ネット単結晶膜の組合せについてはTb3FesO+2
とBf+、 +Gd+9Fe46sGa、)、 30
Ai’0.07012 との組合せ、Bib。Tb+、
yYba、 3Fe50+□と811. aGd2.
OF+!4II’l!o、 =GaO,5012との
組合せが好ましいものとされる。
前記したガーネット単結晶基板の両側に上記した組成の
異なる2種の酸化物ガーネットa結晶を液相エピタキシ
ャル法で成長させることによって得られるが、このもの
は基板の両面に成長された酸化物ガーネット単結晶膜が
ファラデー回転係数の温度係数が正と負のものであるの
で、互いに打消し合うためにこのエピタキシャル基板の
温度係数はほぼ0となり、したがりてファラデー回転係
数の温度変化が殆んどないものとなるので磁気光学素子
として有用なものとなるが、この2f!!の酸化物ガー
ネット単結晶膜の組合せについてはTb3FesO+2
とBf+、 +Gd+9Fe46sGa、)、 30
Ai’0.07012 との組合せ、Bib。Tb+、
yYba、 3Fe50+□と811. aGd2.
OF+!4II’l!o、 =GaO,5012との
組合せが好ましいものとされる。
つぎに本発明の酸化物ガーネット単結晶エピタキシャル
基板の製造は、まず前記した式(R1R”) s (F
eM) 5012で示される酸化物ガーネットを構成す
る元素の酸化物をフラックス成分としてのPbO,B、
O,と共に白金ルツボ中に仕込み、900〜1.300
℃に加熱して溶融させたのち、GGGなどの単結晶基板
をこの融液の表面にほぼ平行に位置させ、液相エピタキ
シャル法でその片面にこの(R1R2) 、(FeM)
50.2で示される酸化物ガーネット単結晶を成長さ
せたのち、必要に応じこのエピタキシャル成長面をコロ
イダルシリカを用いて数tJm程度研磨し、清浄化して
この面を清浄とし、つぎに式(BiR’):+(FeM
)so+2で示されル酸化物カーネットを構成する元素
の酸化物を用いて上記と同様の方法で融液を作り、この
片面に酸化物ガーネット単結晶膜を成長させた基板の他
の面をこの融液の表面とほぼ平行に位置させ、上記と同
じ液相工とり、キシサル法でこの面に(Bt82) 3
(FeM) 5012で示される酸化物ガーネット単
結晶膜を成長させ、この面を上記と同じように研磨し、
清浄化させることによって行えばよく、これによれば2
flの酸化物ガーネット単結晶膜を組合せたときに生
ずる挿入損失の増大現象がなく、また基板上に酸化物ガ
ーネット単結晶膜を2層に成長させたときに生ずるクラ
ンクの発生がなく、ファラデー回転角の温度係数が極め
て小さいという特性をもつものを容易に得ることができ
るという有利性が与えられる。
基板の製造は、まず前記した式(R1R”) s (F
eM) 5012で示される酸化物ガーネットを構成す
る元素の酸化物をフラックス成分としてのPbO,B、
O,と共に白金ルツボ中に仕込み、900〜1.300
℃に加熱して溶融させたのち、GGGなどの単結晶基板
をこの融液の表面にほぼ平行に位置させ、液相エピタキ
シャル法でその片面にこの(R1R2) 、(FeM)
50.2で示される酸化物ガーネット単結晶を成長さ
せたのち、必要に応じこのエピタキシャル成長面をコロ
イダルシリカを用いて数tJm程度研磨し、清浄化して
この面を清浄とし、つぎに式(BiR’):+(FeM
)so+2で示されル酸化物カーネットを構成する元素
の酸化物を用いて上記と同様の方法で融液を作り、この
片面に酸化物ガーネット単結晶膜を成長させた基板の他
の面をこの融液の表面とほぼ平行に位置させ、上記と同
じ液相工とり、キシサル法でこの面に(Bt82) 3
(FeM) 5012で示される酸化物ガーネット単
結晶膜を成長させ、この面を上記と同じように研磨し、
清浄化させることによって行えばよく、これによれば2
flの酸化物ガーネット単結晶膜を組合せたときに生
ずる挿入損失の増大現象がなく、また基板上に酸化物ガ
ーネット単結晶膜を2層に成長させたときに生ずるクラ
ンクの発生がなく、ファラデー回転角の温度係数が極め
て小さいという特性をもつものを容易に得ることができ
るという有利性が与えられる。
[実施例]
つぎに本発明の実施例をあげる。
実施例1
エピタキシャル膜を形成させる酸化物ガーネット単結晶
成分としてのTb5Ot 、 Fe2esのそれぞれの
所定量をフラックス成分としてのPbO、B2O3と共
に白金ルツボに仕込み、1,100 ℃に加熱してこれ
らを溶融させ、GGGの一部をCa、 Zr、 Mgで
置換したNOG (前出)ウェー八を基板としてこの(
111)面の片面を上記融液面と平行となるように配置
し、この面に融液から液相エピタキシャル法でTb3F
esO+zで示される酸化物ガーネット単結晶膜を厚さ
約500amに成長させたのち、コロイダルシリカを用
いてその表面を約8μm研磨して表面の曇りなどの汚れ
を取り除いた。
成分としてのTb5Ot 、 Fe2esのそれぞれの
所定量をフラックス成分としてのPbO、B2O3と共
に白金ルツボに仕込み、1,100 ℃に加熱してこれ
らを溶融させ、GGGの一部をCa、 Zr、 Mgで
置換したNOG (前出)ウェー八を基板としてこの(
111)面の片面を上記融液面と平行となるように配置
し、この面に融液から液相エピタキシャル法でTb3F
esO+zで示される酸化物ガーネット単結晶膜を厚さ
約500amに成長させたのち、コロイダルシリカを用
いてその表面を約8μm研磨して表面の曇りなどの汚れ
を取り除いた。
ついで別の白金ルツボ中にBi、03 、 Gd203
Fe2O3、八f20. 、 Ga2O3のそれぞれの
所定量をフラックス成分としてのPbQ 、 BJ3と
共に仕込み、1100℃に加熱してこれらを熔融させ、
上記で片面にTb3Fe、0.2の酸化物ガーネット単
結晶膜を成長させたNOGウェーへの他の面をこの融液
表面と平行になるように配置し、この面にこの融液から
の液相エピタキシャル法でBil、 +Gd+、 eF
e4.63Gao、 3゜ARo、 07012で示さ
れる酸化物ガーネット単結晶膜を厚さ約210unに成
長させ、コロイダルシリカを用いてその表面を約5μm
研磨して表面の曇りなどの汚れを取り除いて、NOGウ
ェーへの両面に組成の異なる酸化物ガーネット単結晶膜
をエピタキシャル成長させた酸化物ガーネット単結晶エ
ピタキシャル基板を作り、このもののファラデー回転角
を一20℃から60℃の範囲で測定したところ、これは
略々一定の値できわめて変化の小さいものであることが
確認された。
Fe2O3、八f20. 、 Ga2O3のそれぞれの
所定量をフラックス成分としてのPbQ 、 BJ3と
共に仕込み、1100℃に加熱してこれらを熔融させ、
上記で片面にTb3Fe、0.2の酸化物ガーネット単
結晶膜を成長させたNOGウェーへの他の面をこの融液
表面と平行になるように配置し、この面にこの融液から
の液相エピタキシャル法でBil、 +Gd+、 eF
e4.63Gao、 3゜ARo、 07012で示さ
れる酸化物ガーネット単結晶膜を厚さ約210unに成
長させ、コロイダルシリカを用いてその表面を約5μm
研磨して表面の曇りなどの汚れを取り除いて、NOGウ
ェーへの両面に組成の異なる酸化物ガーネット単結晶膜
をエピタキシャル成長させた酸化物ガーネット単結晶エ
ピタキシャル基板を作り、このもののファラデー回転角
を一20℃から60℃の範囲で測定したところ、これは
略々一定の値できわめて変化の小さいものであることが
確認された。
実施例2
エピタキシャル膜を形成させる酸化物ガーネット単結晶
成分としてのBi2O5、Tbaol 、 Yb20s
。
成分としてのBi2O5、Tbaol 、 Yb20s
。
Fe2O,のそれぞれの所定量をフラックス成分として
のt’bQ 、 B2O3と共に白金ルツボに仕込み、
1.100℃に加熱して溶融させ、GGGの一部をCa
、 Zr、 Mgで置換したNOG (前出)ウェーハ
を基板としてこの(111)面の片面を上記融液と平行
になるように配置し、この面に融液から液相エピタキシ
ャル法でBil、 oTbl、 7YbO,JesO+
2で示される酸化物ガーネット単結晶膜を厚さ約230
μmで成長させたのち、コロイダルシリカを用いてその
表面を約5μm研磨して表面の曇りなどの汚れを取り除
いた。
のt’bQ 、 B2O3と共に白金ルツボに仕込み、
1.100℃に加熱して溶融させ、GGGの一部をCa
、 Zr、 Mgで置換したNOG (前出)ウェーハ
を基板としてこの(111)面の片面を上記融液と平行
になるように配置し、この面に融液から液相エピタキシ
ャル法でBil、 oTbl、 7YbO,JesO+
2で示される酸化物ガーネット単結晶膜を厚さ約230
μmで成長させたのち、コロイダルシリカを用いてその
表面を約5μm研磨して表面の曇りなどの汚れを取り除
いた。
ついで別の白金ルツボ中にtlf203. Gd20s
Fe203 、 Aj’203. Ga2O3のそれぞ
れの所定量をフラックス成分としてのPbQ 、 B2
O3と共に仕込み、1.100℃に加熱してを溶融し、
上記で片面にBj+、 oTl]+、Ybo、 3Fe
50+□で示される酸化物ガーネット単結晶膜を成長さ
せたNOGウェーへの他の面をこの融液表面と平行にな
るように配置し、この面にこの融液から液相エピタキシ
ャル法でBjl、 (+Gd2. oFea、 +Ai
’o4Gao、 5012で示される酸化物ガーネット
単結晶膜を厚さ330μmに成長させ、コロイダルシリ
カを用いてその表面を約5μm研磨してその表面の曇り
などの汚れを取り除いて、N。
Fe203 、 Aj’203. Ga2O3のそれぞ
れの所定量をフラックス成分としてのPbQ 、 B2
O3と共に仕込み、1.100℃に加熱してを溶融し、
上記で片面にBj+、 oTl]+、Ybo、 3Fe
50+□で示される酸化物ガーネット単結晶膜を成長さ
せたNOGウェーへの他の面をこの融液表面と平行にな
るように配置し、この面にこの融液から液相エピタキシ
ャル法でBjl、 (+Gd2. oFea、 +Ai
’o4Gao、 5012で示される酸化物ガーネット
単結晶膜を厚さ330μmに成長させ、コロイダルシリ
カを用いてその表面を約5μm研磨してその表面の曇り
などの汚れを取り除いて、N。
Gウェーへの両面に組成の異なる酸化物ガーネット単結
晶膜をエピタキシャル成長させた酸化物ガーネットエ結
晶エピタキシャル基板を作り、このもののファラデー回
転角を一20℃から60℃の範囲で測定したところ、こ
れは略々一定の値できわめて変化の小さいものであるこ
とが確認された。
晶膜をエピタキシャル成長させた酸化物ガーネットエ結
晶エピタキシャル基板を作り、このもののファラデー回
転角を一20℃から60℃の範囲で測定したところ、こ
れは略々一定の値できわめて変化の小さいものであるこ
とが確認された。
[発明の効果]
本発明の酸化物ガーネット単結晶エピタキシャル基板は
前記したように、基板の両面にそれぞれ異なる組成の酸
化物ガーネット単結晶膜を液相エピタキシャル法で成長
させたものであり、これらの酸化物ガーネット単結晶膜
がファラデー回転係数の温度係数符号が互に反対のもの
とされるし、ファラデー回転角の温度係数が極めて小さ
いものとなり、さらにはこのものは挿入損失の増大現象
がなく、基板上に酸化物ガーネット単結晶を2層に成長
させるときに生じるクラックの発生もなくなるので、こ
のものは光アイソレーターなどの磁気光学素子として有
用とされるという工業的有利性をもつものとなる。
前記したように、基板の両面にそれぞれ異なる組成の酸
化物ガーネット単結晶膜を液相エピタキシャル法で成長
させたものであり、これらの酸化物ガーネット単結晶膜
がファラデー回転係数の温度係数符号が互に反対のもの
とされるし、ファラデー回転角の温度係数が極めて小さ
いものとなり、さらにはこのものは挿入損失の増大現象
がなく、基板上に酸化物ガーネット単結晶を2層に成長
させるときに生じるクラックの発生もなくなるので、こ
のものは光アイソレーターなどの磁気光学素子として有
用とされるという工業的有利性をもつものとなる。
また、この酸化物ガーネット単結晶エピタキシャル基板
は酸化物ガーネットの融液表面に基板を平行に配置して
液相エピタキシャル法でその片面に酸化物ガーネット単
結晶膜を成長させ、ついでこの他の面にも同様の方法で
別種の酸化物ガーネット単結晶膜を成長させるという方
法で得られるので、目的とする酸化物ガーネット単結晶
エピタキシャル基板を工業的に容易に得ることができる
。
は酸化物ガーネットの融液表面に基板を平行に配置して
液相エピタキシャル法でその片面に酸化物ガーネット単
結晶膜を成長させ、ついでこの他の面にも同様の方法で
別種の酸化物ガーネット単結晶膜を成長させるという方
法で得られるので、目的とする酸化物ガーネット単結晶
エピタキシャル基板を工業的に容易に得ることができる
。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、液相エピタキシャル法により基板の両面にそれぞれ
異なる組成の酸化物ガーネット単結晶膜を成長させてな
ることを特徴とする酸化物ガーネット単結晶エピタキシ
ャル基板。 2、基板面に成長される酸化物ガーネット単結晶膜がフ
ァラデー回転係数の温度係数符号が互に反対のものであ
る請求項1に記載の酸化物ガーネット単結晶エピタキシ
ャル基板。 3、基板面に成長する酸化物ガーネット単結晶の組成が
、片面が(R^1R^2)_3(FeM)_5O_1_
2、他面が(BiR^2)_3(FeM)_5O_1_
2(ここにR^1はDy、Tb、Eu、Hoの少なくと
も1種を含む希土類元素、R^2はDy、Tb、Eu、
Hoを含まない希土類元素またはBi元素でR^2=O
のときもある、MはAl、Ga、Sc、Inの少なくと
も1種から選択される元素)である請求項1に記載の酸
化物ガーネット単結晶エピタキシャル基板。 4、基板面に成長する酸化物ガーネット単結晶が、片面
Tb_3Fe_5O_1_2で示されるものであり、他
面がBi_1_._1Gd_1_._9Fe_4_._
6_3Ga_0_._3_0Al_0_._0_7O_
1_2で示されるものである請求項1に記載の酸化物ガ
ーネット単結晶エピタキシャル基板。 5、基板面に成長する酸化物ガーネット単結晶が、片面
Bi_1_._0Tb_1_._7Yb_0_._3F
e_5O_1_2であり、他面がBi_1_._0Gd
_2_._0Fe_4_._1Al_0_._4Ga_
0_._5O_1_2で示されるものである請求項1に
記載の酸化物ガーネット単結晶エピタキシャル基板。 6、基板を酸化物ガーネット融液面と平行に配置し、該
基板の片面に酸化物ガーネット単結晶膜を液相エピタキ
シャル法で成長させたのち、該基板の反対面に異なる組
成の酸化物ガーネット融液と平行に配置し、酸化物ガー
ネット単結晶膜を液相エピタキシャル法で成長させるこ
とを特徴とする請求項1に記載の酸化物ガーネット単結
晶エピタキシャル基板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1093357A JPH085754B2 (ja) | 1989-04-13 | 1989-04-13 | 酸化物ガーネット単結晶エピタキシヤル基板およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1093357A JPH085754B2 (ja) | 1989-04-13 | 1989-04-13 | 酸化物ガーネット単結晶エピタキシヤル基板およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02271997A true JPH02271997A (ja) | 1990-11-06 |
JPH085754B2 JPH085754B2 (ja) | 1996-01-24 |
Family
ID=14080027
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1093357A Expired - Lifetime JPH085754B2 (ja) | 1989-04-13 | 1989-04-13 | 酸化物ガーネット単結晶エピタキシヤル基板およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH085754B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0690153A1 (en) * | 1994-07-01 | 1996-01-03 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Oxide garnet single crystal |
CN115522262A (zh) * | 2022-09-30 | 2022-12-27 | 电子科技大学 | 一种磁光传感用成像单晶晶片快速生产的方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62149055A (ja) * | 1985-12-23 | 1987-07-03 | Fujitsu Ltd | 磁気光学素子 |
JPS62194222A (ja) * | 1986-02-20 | 1987-08-26 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 磁気光学素子材料 |
-
1989
- 1989-04-13 JP JP1093357A patent/JPH085754B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62149055A (ja) * | 1985-12-23 | 1987-07-03 | Fujitsu Ltd | 磁気光学素子 |
JPS62194222A (ja) * | 1986-02-20 | 1987-08-26 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 磁気光学素子材料 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0690153A1 (en) * | 1994-07-01 | 1996-01-03 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Oxide garnet single crystal |
US5616176A (en) * | 1994-07-01 | 1997-04-01 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Oxide garnet single crystal |
CN115522262A (zh) * | 2022-09-30 | 2022-12-27 | 电子科技大学 | 一种磁光传感用成像单晶晶片快速生产的方法 |
CN115522262B (zh) * | 2022-09-30 | 2024-03-12 | 电子科技大学 | 一种磁光传感用成像单晶晶片快速生产的方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH085754B2 (ja) | 1996-01-24 |
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