JPH0227057Y2 - - Google Patents

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JPH0227057Y2
JPH0227057Y2 JP1983089284U JP8928483U JPH0227057Y2 JP H0227057 Y2 JPH0227057 Y2 JP H0227057Y2 JP 1983089284 U JP1983089284 U JP 1983089284U JP 8928483 U JP8928483 U JP 8928483U JP H0227057 Y2 JPH0227057 Y2 JP H0227057Y2
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roof
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JP1983089284U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、本屋根と頂部屋根との間隙を介して
小屋裏内の換気を可能にした二層屋根における骨
組構造に関する。
従来の小屋裏内の換気は、例えば第1図に示す
如き切妻屋根1では妻壁2の上部に換気口3を設
けることにより行なつていた。また第2図に示す
如き変形入母屋4においても第1図と略同様の場
所に換気口3が設けられていた。
このような構造の屋根1,4においては、換気
口3をあまり大きく構成できず、従つて良好な換
気が得難い欠点があつた。
そこで、本考案は上記問題点に鑑み、換気性能
の優れた二層屋根を提供することを目的とするも
のであり、その特徴とするところは、本屋根の頂
部に小屋裏内と外部とを連通させる換気用開口を
設け、該換気用開口上方を覆つて頂部屋根が設け
られ、頂部屋根の骨組みを構成する棟木下方に対
応した本屋根の骨組みを構成する小屋束の上端部
より上方突出状に束部材が取付けられると共に、
頂部屋根の骨組みを構成するたる木下方に対応
し、かつ換気用開口周縁部に対応した本屋根の骨
組みを構成する母屋や隅梁より上方突出状に軒束
部材が取付けられ、これら束部材及び軒束部材の
上端部に頂部屋根の棟木やたる木が夫々取付け支
持されることによつて、本屋根上面と頂部屋根下
面間に換気用開口を通じて小屋裏内に連通する間
隙が全周に亘つて形成されてなる。
以下、本考案の実施例を図面に基づき説明す
る。
第3図に示すように、本考案に係る二層屋根
は、4.5寸勾配の本屋根5の頂部を水平に切り、
その上に6寸勾配の頂部屋根としての越屋根6を
重ねた構成とされたものである。そして、本屋根
5と越屋根6の軒裏との間隙に換気孔を連続して
設置し、換気機能を四方に設けることにより、東
西南北どんな方向から吹いてくる風に対してもス
ムーズに吸・排気できるように構成されている。
また、本屋根5の軒天に換気口を設けることによ
り、煙突効果を高めて小屋裏換気を良好なものに
している。
第4図乃至第11図により、上記二層屋根の構
造を説明すると、本屋根5の骨組は棟木7、小屋
束8、小屋梁9、小屋筋かい10、母屋11、小
屋束筋かい12等から構成されており、棟木7が
取付けられた小屋束8の上端部13に、越屋根6
支持用の束部材しての小屋束部材14が上方突出
状に取付けられ、該小屋束部材14の上端には、
越屋根6の棟木15が取付けられる棟木受16、
及び越屋根6のたる木17の上端が取付けられる
たる木受18が設けられている。また前記小屋束
8には、棟木7位置より適宜側方に突出して張出
部材19が取付けられ、該張出部材19の突出端
に越屋根6支持用の束部材としての隅梁棟部材2
0が上方突出状に取付けられている。該隅梁棟部
材20の上端には、前記小屋束部材14同様、棟
木受21及びたる木受22が設けられており、ま
た下端の張出部材19が取付けられる取付部23
には、高さ方向に複数の取付孔24が設けられ、
張間の異なる場合においても、小屋束部材14の
棟木受16と隅梁棟部材20の棟木受21とが同
一高さに調整できるよう構成されている。25は
筋かい部材であり、小屋束8及び張出部材19と
トラスを構成すべく、小屋束8と隅梁棟部材20
の取付部23間に架設されている。また前記隅梁
棟部材20の下部には、隅梁取付部26が張出状
に設けられており、該隅梁取付部26に隅梁27
の上端が取付けられている。隅梁27の下端は本
屋根5側の柱(図示省略)にビス等で取付けられ
る。また隅梁27とたる木17の中間部間に軒束
部材28が架設され、該軒束部材28の一側には
筋かい支持部29が設けられ、隅梁27とたる木
17間に架設された筋かい30を釘等により固定
している。前記各棟木受16,21間に亘つて越
屋根6の棟木15が架設され、該棟木15の長手
方向所定間隔を有して第9図に示す如く、たる木
受体31が設けられ、該たる木受体31両側のた
る木受部32にたる木17の上端が取付けられて
いる。該たる木17の下部は第4図及び第5図に
示す如く、本屋根5の頂部の切り取られた周縁の
母屋11の所定位置に立設された軒束部材33に
支持されている。またこの本屋根5頂部の切り取
られた周縁内を小屋裏34内を換気するための換
気用開口35として構成している。そして換気用
開口35の上方を覆つて越屋根6が設けられてい
る。また前記小屋束部材14、隅梁棟部材20、
軒束部材28,33等は、本屋根5上面と越屋根
6下面との間に換気用開口35を通じて小屋裏3
4内に連通する換気スペースとしての間隙を全周
に亘つて形成すべく、越屋根6の骨組を構成する
棟木15やたる木17を支持する越屋根支持部材
を構成している。尚これら支持部材は型鋼や木材
等よりなる。
越屋根6の周縁の本屋根5に重合する部分の軒
先36には、全周に亘つてパンチングメタル等か
らなるプレス水切37が設けられている。
このプレス水切37は、捨水切、化粧水切、更
に周方向に複数形成された長孔換気孔38による
換気機能と、雨仕舞水切機能を合わせもつもので
ある。プレス水切37の外周部は越屋根6のたる
木つなぎ39に釘で固定され、内周部は、軒束部
材33に添設されたラワン合板等の水切下地部材
40に固定されている。
プレス水切37の中途部には段部41が設けら
れ、たる木つなぎ39側が低くなり、軒束部材3
3側が高くなつており、かつ水勾配がとられてい
る。そして長孔換気孔38より内部に飛び越んだ
水は再度換気孔38より排出される。
尚、42は軒先水切、43は化粧水切、44は
捨水切であり、45はシコロ屋根部である。前記
化粧水切43の上部はプレス水切37と重合して
おり、かつ化粧水切43の上端はプレス水切37
側に折り返されて水返し部46とされている。
また、図示省略するが、越屋根6の軒先36の
コーナー部は、役物のプレス水切が用意され、施
工性を良好としている。一方、本屋根5の軒天に
は、小屋裏34に通じる換気口が適宜開設されて
いる。
本考案の実施例は以上のように構成されてお
り、第5図及び第6図に示すように、外気は一方
のプレス水切37の長孔換気孔38を通り小屋裏
34に入り、他方の換気孔38より排出される。
このとき、本屋根5の軒天に換気口が設けられて
いるので、小屋裏34頂部に上記空気の流れがあ
るところから、煙突作用によつて、小屋裏34に
滞留する空気が、プレス水切37の換気孔38か
ら同時に排出される。そしてこのプレス水切37
が越屋根6の全周に設けられているので、あらゆ
る方向の風向きによつても上記換気作用が発揮で
き、換気性能が向上される。また従来の構造と比
較して、より大きな換気面積が容易に確保でき、
このことからも換気性能の向上が図れる。
従つて、小屋裏34に空気の滞留がなくなり、
夏の暑さを解消し、冬の結露を防止して、快適な
居住性を発揮する。また第6図に示される如く、
外壁や天井、或いは床下(図示省略)に断熱材4
7を充填することによつて、より快適な居住性を
得ることができる。
さらに、本屋根5と越屋根6の間隙はプレス水
切37により施蓋した構造としているので、雨水
等の浸入が防止できる。
また、従来構造の本屋根5の骨組構造を利用し
て、小屋束部材14、張出部材19、隅梁棟部材
20等の越屋根支持部材により、越屋根6の骨組
を構成する棟木15やたる木17を支持する構造
としているため、従来構造を利用した簡単な構造
となり、越屋根支持部材の製作によつて、容易に
建築施工できる。
尚、上記実施例において、寄棟屋根に実施した
ものを示しているが、入り母屋等に応用してもよ
く、本屋根の形式は実施例の形式に限定されな
い。また、第12図及び第13図は、軒束部材3
3の他の実施例としての取付け構造を示してお
り、これらの実施例の構造に限定されない。尚、
第12図において、48は筋かい部材であり、第
12図及び第13図において49は筋かいであ
る。また前記隅梁27に取付けられる軒束部材2
8も同様な構造としてもよい。さらに、前述同様
のプレス水切37等の雨仕舞構造やその他適宜、
雨仕舞構造を設ければよい。
以上のように、本考案によれば、本屋根上面と
頂部屋根下面間の全周に亘つて小屋裏内に連通す
る換気スペースが確保でき、従つて換気面積を大
きく確保できるため、優れた換気性能が発揮でき
る。また換気スペースとしての間隙が全周に亘つ
ているため、東西南北あらゆる方向の風向きによ
つても小屋裏内の良好な換気作用が発揮でき、こ
の点からも換気性能の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は従来例を示す斜視図、第3
図は本考案の実施例を具備したプレハブ住宅の斜
視図、第4図は同一部破断図、第5図は同断面拡
大図、第6図は作用説明図、第7図は骨組構造を
示す斜視図、、第8図は同平面図、第9図は越屋
根における棟木とたる木の取付部を示す分解斜視
図、第10図は第7図の側面図、第11図は隅梁
棟部材の側面図、第12図及び第13図は他の実
施例を示す要部断面図である。 5……本屋根、6……越屋根、14……小屋束
部材、19……張出部材、20……隅梁棟部材、
25……筋かい部材、28……軒束部材、34…
…小屋裏、35……換気用開口。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 本屋根の頂部に小屋裏内と外部とを連通させる
    換気用開口を設け、該換気用開口上方を覆つて頂
    部屋根が設けられ、頂部屋根の骨組みを構成する
    棟木下方に対応した本屋根の骨組みを構成する小
    屋束の上端部より上方突出状に束部材が取付けら
    れると共に、頂部屋根の骨組みを構成するたる木
    下方に対応し、かつ換気用開口周縁部に対応した
    本屋根の骨組みを構成する母屋や隅梁より上方突
    出状に軒束部材が取付けられ、これら束部材及び
    軒束部材の上端部に頂部屋根の棟木やたる木が
    夫々取付け支持されることによつて、本屋根上面
    と頂部屋根下面間に換気用開口を通じて小屋裏内
    に連通する間隙が全周に亘つて形成されてなるこ
    とを特徴とする二層屋根における骨組構造。
JP8928483U 1983-06-09 1983-06-09 二層屋根における骨組構造 Granted JPS59192518U (ja)

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JP8928483U JPS59192518U (ja) 1983-06-09 1983-06-09 二層屋根における骨組構造

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JP8928483U JPS59192518U (ja) 1983-06-09 1983-06-09 二層屋根における骨組構造

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JPS59192518U JPS59192518U (ja) 1984-12-20
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0430411Y2 (ja) * 1987-04-10 1992-07-22

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5491919A (en) * 1977-12-28 1979-07-20 Nat Jutaku Kenzai Roof

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JPS6227616Y2 (ja) * 1981-05-13 1987-07-15

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JPS5491919A (en) * 1977-12-28 1979-07-20 Nat Jutaku Kenzai Roof

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JPS59192518U (ja) 1984-12-20

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