JPH022703B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は波形等の曲面形状を有し薄金属板をイ
ンサートした合成樹脂板の製造方法に関し、薄金
属板１をインサートした状態で平板状の合成樹脂
板２を押出成形する押出成形機３と、軸方向に湾
曲する外周面を有する上下一対の加熱成形ロール
４，４を押出方向に複数列配設して構成されかつ
外周面の湾曲の曲率が押出し前方側の加熱成形ロ
ール４ほど順次大きくなるように設定された成形
ロール群５とを具備して成ることを特徴とする合
成樹脂板の製造装置に係るものである。

波形等の曲面形状を有し補強のために薄金属板
１をインサートした第１図に示す如き合成樹脂板
２を成形するにあたつては、押出成形機３のクロ
スヘツドダイ７に合成樹脂板２の波形等の断面形
状と同じ形状の押出しスリツト８を第２図のよう
に形成して、薄金属板１のインサート押出し成形
を行なうようにしていた。しかしながらこのもの
ではクロスヘツドダイ７に複雑な形状の押出しス
リツト８を加工して形成する必要があつて金型コ
ストが高くなると共に金型のメインテナンスも困
難になり、しかもクロスヘツドダイ７には押出し
スリツト８の屈曲形状と同一形状に屈曲させた状
態で薄金属板１を供給する必要があるが、両者間
の寸法誤差を小さくすることは困難であり薄金属
板１を合成樹脂板２の肉厚の中心にインサートす
ることが不可能に近いという問題もあつた。

本発明は上記の点に鑑みて成されたものであつ
て、押出成形機の金型をコスト安く形成すること
ができると共に正確に薄金属板を合成樹脂板内に
インサートすることができる合成樹脂板の製造装
置を提供することを目的とするものである。

以下本発明を実施例により詳述する。押出成形
機３の先端にはクロスヘツドダイ７が取付けてあ
り、第３図に示すようにその前方に複数列の加熱
成形ロール４よりなる成形ロール群５が配設して
ある。クロスヘツドダイ７には第４図に示すよう
に一直線状の押出し成形スリツト８が形成してあ
る。また加熱成形ロール４は第５図に示すように
軸方向に湾曲する外周面を有して形成されるもの
で、この加熱成形ロール４，４を点対称形に上下
一対づつ複数列配列して成形ロール群５を構成す
るものである。このとき、加熱成形ロール４とし
ては第５図ａに示すように外周面の湾曲の曲率が
小さいものを押出成形機３に近い側へまた第５図
ｂのように湾曲の曲率が大きいものを押出成形機
３から遠い側へ配置して、樹脂の押出し方向に加
熱成形ロール４の外周面の湾曲の曲率が順次大き
くなるように（すなわち曲率半経が順次小さくな
るように）加熱成形ロール４を配置することによ
り成形ロール群５が構成してある。また各加熱成
形ロール４には蒸気を通したり電熱線を通したり
して140〜170℃程度に加熱してある。冷却ロール
６，６は成形ロール群５の最後の加熱成形ロール
４，４と同形状（すなわち第５図ｂと同形状）に
形成されて上下一対配設されるもので、この冷却
ロール６には冷却水などを通して冷却してある。

しかして上記のように形成した成形装置を用い
て合成樹脂板２の成形を行なうにあたつては、ク
ロスヘツドダイ７にSPCなどの鋼板で0.1〜0.3mm
程度の薄さに形成した薄金属板１をクロスヘツド
ダイ７に供給すると共にポリ塩化ビニルなどの合
成樹脂材を押出成形機３より押し出し、第６図ａ
のように薄金属板１がインサートされた平板状の
合成樹脂板２を押出しスリツト８から押し出す。
この合成樹脂板２を成形ロール群５の各加熱成形
ロール４に順に通していくことにより、第６図ｂ
からｃへと合成樹脂板２を順次曲率を大きく屈曲
させる成形を行なうものである。ここで各加熱成
形ロール４は加熱されているため、合成樹脂材を
可塑化することができて屈曲成形が容易に行なわ
れるものである。薄金属板１は0.1〜0.3mm厚と薄
いためもちろん屈曲は簡単になされる。このよう
にして曲面形状を有する合成樹脂板２を成形した
のち、これを冷却ロール６に通して合成樹脂板２
を冷却し、合成樹脂板２を固化して成形形状に保
形させて仕上げるものである。ここで冷却ロール
６は成形ロール群５の最終の加熱成形ロール４と
同形状に形成してあるため、加熱成形ロール４で
成形した形状を正確に保つた状態で合成樹脂板２
を冷却することができ、寸法精度の高い合成樹脂
板２を得ることができるものである。

上述のように本発明によれば、押出成形機より
薄金属板をインサートした状態で平板状の合成樹
脂板を押出し成形することができるものであり、
金型コストを安価にすることができ、薄金属板を
合成樹脂板の肉厚の中心にインサートすることが
容易なものである。加えて合成樹脂板の肉厚は上
下の加熱成形ロールの間隔を変えることで容易に
変更できると共に押出成形機の金型を変える必要
なく加熱成形ロールを変えるだけで合成樹脂板の
形状を任意に変えることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は合成樹脂板の一部切欠斜視図、第２図
は従来例におけるクロスヘツドダイの概略正面
図、第３図は本考案の装置の概略正面図、第４図
は同上におけるクロスヘツドダイの正面図、第５
図ａ，ｂは同上における加熱成形ロールの正面
図、第６図ａ，ｂ，ｃは第３図のＡ−Ａ線、Ｂ−
Ｂ線、Ｃ−Ｃ線における断面図である。 １は薄金属板、２は合成樹脂板、３は押出成形
機、４は加熱加圧ロール、５は成形ロール群、６
は冷却ロールである。

【特許請求の範囲】

１ 下ベルト駆動ローラと下ベルトテークアツプ
ローラに巻かれた下ベルトと、上ベルト駆動ロー
ラと上ベルトテークアツプローラに巻かれた上ベ
ルトとからなるロータリ接着プレスのテフロンベ
ルトにおいて、フレーム上に上記下ベルト駆動ロ
ーラのベアリングを支持して上端に上記上ベルト
駆動ローラのベアリングを支持する第１のパネル
と、上記フレームに上記下ベルトテークアツプロ
ーラのベアリングを支持する第２のパネルと、該
第２のパネル上に上記上ベルトテークアツプロー
ラのベアリングを支持する第３のパネルとからな
り、上記上ベルトの駆動ローラのベアリングを上
記第３のパネル上に移動固定し、上記第３のパネ
ルを持ち上げて上ベルトを交換することを特徴と
するロータリ接着プレスのテフロンベルト交換方
式。 ２ 上記第２のパネルから上記下ベルトテークア
ツプローラを外し、上記第１のパネルを持ち上げ
て上記下ベルトを交換することを特徴とするロー
タリ接着プレスのテフロンベルト交換方式。