JPH0790285B2 - 金属板成型装置 - Google Patents

金属板成型装置

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JPH0790285B2
JPH0790285B2 JP14274093A JP14274093A JPH0790285B2 JP H0790285 B2 JPH0790285 B2 JP H0790285B2 JP 14274093 A JP14274093 A JP 14274093A JP 14274093 A JP14274093 A JP 14274093A JP H0790285 B2 JPH0790285 B2 JP H0790285B2
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forming
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高司 和田
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Chubu Enjiniaringu Kk
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は成型ロールを使用して金
属板の両側部に所定形状の曲げ成型加工を行なう金属板
成型装置に関し、特に、金属板における曲げ成型ポイン
トが徐々に変化する場合においても自動的にその曲げ成
型ポイントに追随しつつ所定形状の曲げ成型加工を行な
うことが可能な金属板成型装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、金属板の両側部(フランジ)に所
定の曲げ成型加工を行なうについて、金属板を挟持しつ
つ搬送を行なう一対の上下型と、上下型の両側に複数段
に固定して配設されるとともに一対のロール間で金属板
の両側部の曲げ成型ポイントを決定しつつ所定の曲げ成
型加工を行なう成型ロールとを備えたロール成型装置が
一般に使用されている。かかるロール成型装置において
は、一対の上下型間で金属板を挟持しつつ搬送を行うと
ともに、かかる金属板の搬送中に各成型ロールの間に金
属板の両側部を挿通し、各成型ロール間で曲げ成型ポイ
ントを決定しつつ第1段の成型ロールから後段の成型ロ
ールにいくに従って、金属板の両側部に順次外側から所
定の曲げ成型加工を行なうものである。
【0003】このような従来のロール成型装置は、複数
の各段における成型ロール間で金属板の曲げ成型ポイン
トが決定されるものであるが、通常金属板における曲げ
成型ポイントを金属板の両側部で変化させることなく曲
げ成型加工を行なう場合に使用されるものである。ま
た、各成型ロールは成型装置内に固定的に配設されてお
り、金属板の曲げ成型加工中にフレキシブルに移動不可
能なものであるから曲げ成型ポイントを変化しつつ曲げ
成型加工を行なうことは全く意図されていない。従っ
て、両側部が平行に形成されていない金属板(例えば、
両側部がテーパー状に形成された金属板)の両側部につ
いて所定の曲げ成型加工を行なう場合、前記従来のロー
ル成型装置では均一な曲げ成型加工を行なうことができ
ないものである。
【0004】かかる問題を解決するため本出願人は、特
願平4−328563号において、曲げ成型ポイントが
徐々に変化する金属板であっても自動的にその曲げ成型
ポイントに追随しつつ金属板の両側部に所定形状の曲げ
成型加工を行なうことが可能な金属板成型装置を提案し
た。この金属板成型装置は、第1駆動ロールの第1ロー
ル面と第2駆動ロールの第2ロール面との協働により、
上型と下型との間に金属板を挟持しつつ搬送し、かかる
搬送中に、一対の第1成型ロールを第1付勢手段手段を
介して上型の両側に形成された第1カム面に追随させる
ととともに、一対の第2成型ロールを第2付勢手段を介
して下型の両側に形成された第2カム面に追随させ、こ
れにより各一対の第1成型ロール、及び、第2成型ロー
ルにより金属板の両側を所定の形状に成型加工を行なう
ものである。この金属板成型装置によれば、金属板の両
側部がテーパー状に形成されている場合においても、各
テーパー状の両側部で曲げ成型ポイントをテーパーに沿
って徐々に変化させながら金属板の両側に所定の曲げ成
型加工を行ない得るものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た金属成型装置においては、成型加工すべき金属板の幅
が小さい場合には上型及び下型も幅が小さくなり、これ
より上型、下型が第1駆動ロール、第2駆動ロールと接
触する面積も小さくなってしまう。かかる場合、第1駆
動ロールの第1ロール面と第2駆動ロールの第2ロール
面との間に上型と下型(両上型、下型間には金属板が挟
持されている)を保持し、各第1ロール面、第2ロール
面と各上型、下型との間における摩擦接触により上型、
下型を搬送するようにされていることから、各上型、下
型が正常に搬送されない虞が多分に存するものであっ
た。このように、上型、下型が正常に搬送されない場合
には、金属板の両側を正確に成型できないこととなり、
この結果、成型後における製品の品質が低下してしまい
製品の歩留まりが極めて悪くなってしまうという問題が
あった。
【0006】本発明は前記従来技術の問題点を解消する
ためになされたものであり、駆動ロールを使用すること
なく、金属板を固定する上型と下型とを固定的に配設す
るとともに、各上型と下型の両側で第1成型ロール及び
第2成型ロールを支持する2つの支持部材を移動させる
ことにより、金属板の幅が小さい場合においても確実、
且つ、正確に金属板の両側を所定の形状に成型加工する
ことができ、もって製品の品質を向上して歩留まりを高
くすることができる金属板成型装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、両側に第1カム面が形成されるとともに下端
に第1金属板固定面を有する上型と、両側に第2カム面
が形成されるとともに上端に第2金属板固定面を有する
下型と、前記上型の一方の側に形成された第1カム面に
当接される第1成型ロール、及び、前記上型の第1カム
面が形成された側と同一の側で、前記下型に形成された
第2カム面に当接される第2成型ロールが支持される第
1支持部材と、前記第1支持部材に支持された各第1成
型ロール及び第2成型ロールがそれぞれ前記各第1カム
面及び第2カム面に追随して進退可能となるように前記
第1支持部材を付勢する第1付勢手段と、前記上型の他
方の側に形成された第1カム面に当接される第1成型ロ
ール、及び、前記上型の第1カム面が形成された側と同
一の側で、前記下型に形成された第2カム面に当接され
る第2成型ロールが支持される第2支持部材と、前記第
2支持部材に支持された各第1成型ロール及び第2成型
ロールがそれぞれ前記各第1カム面及び第2カム面に追
随して進退可能となるように前記第2支持部材を付勢す
る第2付勢手段と、前記第1支持部材を前記各上型、下
型の長手方向に沿って移動させる第1移動手段と、前記
第2支持部材を前記各上型、下型の長手方向に沿って移
動させる第2移動手段とを備え、前記各上型の第1金属
板固定面と前記下型の第2金属板固定面との間で金属板
を固定するとともに、前記各第1移動手段と第2移動手
段を介して各第1支持部材と第2支持部材を各上型、下
型の長手方向に沿って移動させ、各第1支持部材、第2
支持部材が移動されている間に、第1支持部材の第1成
型ロール及び第2成型ロールと第2支持部材の第1成型
ロール及び第2成型ロールとの協働により金属板の両側
を所定形状に成型加工する構成とされる。
【0008】
【作用】前記構成を有する本発明では、先ず、上型と下
型との間に成型加工されるべき金属板が挟持された状態
で固定的に配設される。この後、第1移動手段と第2移
動手段とを介して、それぞれ第1支持部材と第2支持部
材とが各上型、下型の長手方向に沿って移動される。そ
して、このように各第1支持部材、第2支持部材が移動
されている間に、第1支持部材に支持された第1成型ロ
ール及び第2成型ロールは、第1付勢手段による付勢力
を介して、それぞれ上型の第1カム面、下型の第2カム
面に追随して進退され、また、第2支持部材に支持され
た第1成型ロール及び第2成型ロールは、第2付勢手段
による付勢力を介して、それぞれ上型の第1カム面、下
型の第2カム面に追随して進退される。
【0009】このように、各第1支持部材、第2支持部
材における各第1成型ロール、第2成型ロールが進退し
ている間に、金属板の両側は各第1成型ロールと第2成
型ロールとの間に挿通され、これより金属板の両側部は
両第1成型ロールと第2成型ロールとの協働により所定
形状に成型加工されるものである。このように、上型、
下型の長手方向に沿って移動される各第1支持部材、第
2支持部材において、第1成型ロールは上型の第1カム
面に追随して、また、第2成型ロールは下型の第2カム
面に追随して進退可能とされているので、金属板の両側
部における曲げ成型ポイントが連続的に変化した場合に
おいても、各第1成型ロールと第2成型ロールとにより
決定される曲げ成型ポイントを金属板の曲げ成型ポイン
トに連続的に追随して合致させ得、従って、金属板の両
側部における曲げ成型ポイントを変化させつつ所定形状
に成型加工されるものである。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係る金属板成型装置を第1、
第2及び第3実施例に基づいて図面を参照しつつ詳細に
説明する。先ず、各第1、第2及び第3実施例に係る金
属板成型装置が組み込まれて使用される金属板自動成型
ラインについて図1に基づき説明する。図1は金属板自
動成型ラインを模式的に示す説明図であり、上側の図は
金属板自動成型ラインの平面図、下側の図は金属板自動
成型ラインの側面図である。
【0011】図1において、被成型物たる金属板Kはア
ンコイラ1にコイル状に巻回されており、その成型時に
アンコイラ1から引き出されつつ成型装置2に向かって
供給される。アンコイラ1から引き出された金属板Kは
ガイドロール3によりガイドされ、続いて一対のローラ
4を経た後、2つのレベラ5にて平面が平滑化される。
レベラ5を経た金属板Kは、金属板Kの両側に配設され
た1対のレーザ切断器6を介してテーパー状に切断加工
される。これより、金属板Kには、アンコイラ1から送
られることに同期して両側に所定のテーパーを有するユ
ニットUが連続的に形成されることとなる。
【0012】レーザ切断器6を経た後、金属板Kは再び
レベラ5にて、その平面が平滑化され、3対の送りロー
ラ7を介して成型装置2に供給される。成型装置2はベ
ット8上に載置された基台9上に固定されている下型1
0と、下型10に対向しプレス11により下方に加圧さ
れて下型10との間で金属板Kを挟持固定する上型12
とを備えている(金属板Kは下型10の上面と上型12
の下面との間で固定される)。金属板Kは成型装置2内
の所定位置(成型加工可能な位置)に到達すると、その
送り動作が停止され成型装置2により、後述するよう
に、金属板Kの両側に所定の成型加工が行なわれる。
【0013】ここで、第1実施例に係る成型装置2の構
造について図1における上側の平面図、図2、及び、図
3に基づいて説明する。図2は成型装置2の一部を拡大
して示す平面図、図3は成型装置2の部分断面図であ
る。これらの図において、成型装置2は前記上型12と
下型10の両側に配設された成型ユニットPUを有す
る。ここに、各成型ユニットPUは同一の構成を有する
ので、以後においては一方の成型ユニットPUに基づい
て説明することとする。
【0014】成型ユニットPUには、第1成型ロール3
0と第2成型ロール31とを一組とする成型ローラ対を
支持する3組のロール支持部材32が設けられており、
各ロール支持部材32の後端部(図3中右端部)にはそ
れぞれ押圧ロッド33の一端が固着されている。各押圧
ロッド33は、各ロール支持部材32の後方において、
ロッド支持体34に設けられたロッド孔35(ロッド孔
35の両側には軸受け36が配置されている)に支持さ
れており、各押圧ロッド33の他端は油圧装置37(ロ
ッド支持体34の左側部に固定されている)に連結され
ている。
【0015】ここに、前記した上型12の両側には、金
属板KのユニットUに形成されるテーパーと同一の傾き
を有するテーパーが形成された第1カム面12Aが設け
られており、また、前記下型10の両側にも、上型12
と同様に、金属板KのユニットUと同一形状のテーパー
を有する第2カム面10Aが設けられている。また、前
記各油圧装置37は各押圧ロッド33を介して各ロール
支持部材32に支持された第1成型ロール30、第2成
型ロール31をそれぞれ第1カム面11A、第2カム面
10Aに向かって常時付勢する作用を行なうものであ
り、これより前記各第1成型ロール30、第2成型ロー
ル31は、図3に示すように、それぞれ上型12の第1
カム面12A、及び、下型10の第2カム面10Aに常
時当接されている。
【0016】尚、各第1成型ロール30の成型面30A
(図3等参照)と各第2成型ロール31の成型面31A
とは、相互に合致するように形成されており、各第1及
び第2成型ロール30、31の回転時に、各成型面30
Aと31Aとが協働して金属板Kの両側部において連続
的に変化する曲げ成型ポイントP1、P2に沿って曲げ
成型加工を行なうものである(この点については後述す
る)。また、前記したように成型装置2においては、成
型ユニットPUに3組のロール支持部材32(各ロール
支持部材32には第1成型ロール30と第2成型ロール
31とを1組とする成型ローラ対が支持されている)が
配設されているが、各ロール支持部材32に支持されて
いる第1成型ロール30の成型面30Aと第2成型ロー
ル31の成型面31Aとは相互に合致するように形成さ
れている一方、各ロール支持部材32における各第1成
型ロール30、第2成型ロール31における成型面30
A、31Aは各ロール支持部材32毎に少しずつ異なる
形状にされている。そして、金属板Kを各ロール支持部
材32の各第1成型ロール30、第2成型ロール31間
に通過させることにより、金属板Kの両側部における曲
げ成型ポイントP1、P2に沿って徐々に曲げ成型加工
を行なっていくものである。ここに、本実施例では、成
型ユニットPUに3組のロール支持部材32を設けるよ
うにしているが、ロール支持部材32の数は3組以上設
けることは可能である。
【0017】また、ロッド支持体34の下方には、図3
に示すように、一対のレール摺動部材38が固着されて
おり、また、これらのレール摺動部材38の間には軸受
け部材39が固定されている。各レール摺動部材38
は、ロッド支持部材34の下方に配設された一対のレー
ル40に摺動可能に嵌合されており、これよりロッド支
持部材34は、各ロール支持部材32と共に各レール4
0に沿って摺動され得るものである。更に、ロッド支持
部材34の下方で、各レール40の間には一対のネジ支
持部材41により回転可能に支持されたボールネジ42
が配設されており(図に参照)、また、このボールネジ
42の一端は、一方のネジ支持部材41(図2中右側の
ネジ支持部材41)を貫通して止め具43により係止さ
れている。ネジ支持部材41と止め具43との間におい
て、ボールネジ42には従動プーリ44が固着され、ま
た、従動プーリ44と駆動モータ45の駆動軸45Aの
一端に固着された駆動プーリ46との間にはベルト47
が掛装されている。前記構成により、駆動モータ45の
正逆回転に従って、成型ユニットPUの各ロッド支持部
材34は、各ロール支持部材32と共に各レール40に
沿って、図1、図2中、左右方向に摺動されるものであ
る。このとき、ロッド支持部材34の摺動時において、
各ロール支持部材32に支持された各第1成型ロール3
0、第2成型ロール31は、それぞれ上型12の第1カ
ム面12A、下型10の第2カム面10Aに当接しなが
ら移動され、このように各第1成型ロール30、第2成
型ロール31が移動する間に、上型12と下型10とに
より挟持された金属板Kの両側が、各第1成型ロール3
0と第2成型ロールとの協働により所定の形状に成型加
工されるものである。
【0018】かかる成型加工が終了した後、金属板Kは
更に下流側に送られていく。このように、金属板Kはそ
の送り動作に同期して、成型装置2を介して連続的に所
定の成型加工が行なわれるものである。尚、成型装置2
の詳細な動作については後述する。
【0019】成型装置2により金属板Kの両側に所定の
成型加工が行なわれた後、金属板Kは引出しローラ13
により下流側に引き出され、ゴミ取り装置14を通過さ
れるている間に金属板Kの両面に付着しているゴミ等が
取り除かれる。このゴミ取り装置14は金属板Kの両面
にエアーを吹き付けることにより、金属板Kの両面に存
在するゴミ等を取り除くものである。このようにゴミ取
り装置14により両面が清浄にされた金属板Kは、金属
板Kの上方に配設された接着剤塗布装置15により、そ
の上面に接着剤が塗布され、この後、加熱装置16を介
して塗布された接着剤が加熱される。ここに、接着剤塗
布装置15は、後述の塩化ビニルの保護フィルムを金属
板Kの上面に貼付すべく、金属板Kの上面に樹脂接着剤
を塗布するものであり、また、加熱装置16は、接着剤
塗布装置15により金属板Kの上面に塗布された接着剤
を加熱溶融して保護フィルムを貼付し易くするものであ
る。
【0020】前記のように上面に塗布された接着剤が加
熱溶融された後、金属板Kは保護フィルム貼付装置17
に送られる。保護フィルム貼付装置17は、フィルム成
型装置18と、フィルム成型装置18により成型された
保護フィルムFを水により冷却して安定な保護フィルム
Fとする水槽19と、水槽19にて冷却された保護フィ
ルムFを金属板Kの上面に案内する一対のガイドローラ
20と、ガイドローラ20により金属板Kの上面に案内
された保護フィルムFを金属板Kの上面に圧着する圧着
ローラ21とから構成される。ここに、フィルム成型装
置18は、溶融した塩化ビニル溶液(通常黒色に着色さ
れている)を内蔵しており、かかる塩化ビニル溶液から
金属板Kの形状に合致させて保護フィルムを成型する装
置である。尚、この種の保護フィルム成型装置17につ
いては公知のものであるので、ここではその説明を省略
する。
【0021】更に、圧着ローラ21を経た金属板Kは引
張装置22に供給される。かかる引張装置22は、上下
一対の引張ベルト23(各引張ベルト23は一対のベル
トローラ24間に掛装されている)を有し、各引張ベル
ト23間で供給された金属板Kの弛みを解消すべく金属
板Kを引っ張る作用を行なうものである。かかる後、金
属板Kは、切断器24Aにて所定寸法に切断される。
尚、切断器24Aによる金属板Kの切断は、前記成型装
置2により金属板Kの移動が停止されて成型加工が行な
われている間に行なわれる。このように切断器24Aに
より切断された金属板Kは、ベルトコンベア25を有す
る送り出し装置26により金属板自動成型ラインの外方
に送り出される。
【0022】続いて、前記のように構成された成型装置
2の動作について図3乃至図5、及び図12に基づき説
明する。図4は曲げ成型ポイントP2に沿って曲げ成型
加工を開始した状態を模式的に示す成型装置2の部分断
面図、図5は曲げ成型加工を終了した状態を模式的に示
す成型装置2の部分断面図、図12(A)は曲げ成型加
工を開始する前における金属板Kの平面図、図12
(B)は曲げ成型加工を終了した金属板Kの平面図、図
12(C)は曲げ成型加工を終了した金属板KをA側か
ら見て拡大して示す端面図、図12(D)は曲げ成型加
工を終了した金属板KをB側から見て拡大して示す端面
図である。
【0023】先ず、被成型物である金属板Kについて図
12(A)を参照して説明すると、金属板Kは前記した
上型12、下型10と基本的に同様のテーパーが形成さ
れてなる形状を有し、かかる金属板Kは後述するように
曲げ成型ポイントP1(各第1成型ロール30の成型面
30Aと第2成型ロール31の成型面31Aとによって
決定され、テーパーに従って徐々に変化する)と、曲げ
成型ポイントP1よりも内側に位置するとともに曲げ成
型ポイントP1に平行な曲げ成型ポイントP2(前記曲
げ成型ポイントP1と同様、各第1成型ロール30の成
型面30Aと第成型ロール31の成型面31Aとによっ
て決定される)とにおいて曲げ成型加工が行なわれるも
のである。
【0024】続いて、金属板Kの曲げ成型加工工程につ
いて説明する。先ず、前記アンコイラ1から引き出され
レーザ切断器6によりテーパー状に切断加工された金属
板KのユニットUが成型装置2内の下型10上に案内さ
れた後、かかるユニットUはプレス11を介して下型1
0と上型12と間に挟持固定される。この時点におい
て、ユニットUは所定の成型位置にセットされ、また、
かかるセット状態においてユニットUの両側部は各下型
10、上型12の各第1カム面10A、12Aから外側
に延出されている。
【0025】この後、駆動モータ45が所定方向に回転
駆動されると、駆動プーリ46、ベルト47、従動プー
リ44を介してボールネジ42が回転され、これに従っ
て、下型10、上型12の両側における各ロッド支持部
材34は、相互に同期しながら各レール摺動部材38と
各レール40とにより摺動案内されて、図1、図2中右
方向に移動される。かかるロッド支持部材34の移動中
に、各ロール支持部材32に支持された3組の各成型ロ
ール対(第1成型ロール30と第2成型ロール31とか
らなる)を介して、金属板KのユニットUの両側が順次
連続して曲げ成型加工される。
【0026】このとき、先ず最初に、ロール支持部材3
2に支持された成型ロール対の内、図1、図2中で最も
右側にある成型ロール対における第1成型ロール30の
成型面30Aと第2成型ロール31の成型面31Aとの
協働により、ユニットUの両側の曲げ成型ポイントP1
において曲げ成型加工が行なわれる。この成型状態が図
3に示されている。ここに、第1成型ロール30の成型
面30Aと第2成型ロール31の成型面31Aとは、相
互に合致して曲げ成型ポイントP1を決定する。かかる
成型中において、第1成型ロール30及び第2成型ロー
ル31は、油圧装置37、押圧ロッド33を介して、そ
れぞれ上型12の第1カム面12A、下型10の第2カ
ム面10Aに常時当接されており、これより各第1成型
ロール及び第2成型ロール31はそれぞれ第1カム面1
2A、第2カム面10Aに追随しつつ進退される。従っ
て、ユニットUの両側部は第1成型ロール30の成型面
30Aと第2成型ロール31の成型面31Aとの協働に
より、曲げ成型ポイントP1において連続的、且つ、正
確に曲げ成型加工が行なわれるものである。
【0027】次に、図1、図2中、中間位置に配置され
た成型ロール対の第1成型ロール30の成型面30Aと
第2成型ロール31の成型面31Aとの協働により、ユ
ニットUの両側の曲げ成型ポイントP2において曲げ成
型加工が行なわれる。この成型状態が図4に示されてい
る。ここに、第1成型ロール30の成型面30Aと第2
成型ロール31の成型面31Aとは、相互に合致して曲
げ成型ポイントP2を決定する。かかる成型中におい
て、各第1成型ロール30と第2成型ロール31は、前
記と同様にして、油圧装置37、押圧ロッド33を介し
て、それぞれ上型12の第1カム面12A、下型10の
第2カム面10Aに常時当接されて各第1成型ロール3
0及び第2成型ロール31はそれぞれ第1カム面12
A、第2カム面10Aに追随しつつ進退される。従っ
て、ユニットUの両側部は第1成型ロール30の成型面
30Aと第2成型ロール31の成型面31Aとの協働に
より、曲げ成型ポイントP2において連続的、且つ、正
確に曲げ成型加工が行なわれるものである。
【0028】最後に、図1、図2中、最も左側にある成
型ロール対における第1成型ロール30の成型面30A
と第2成型ロール31の成型面31Aとの協働により、
ユニットUの両側における曲げ成型加工が完了する。こ
の状態が図5に示されている。ここに、第1成型ロール
30の成型面30Aと第2成型ロール31の成型面31
Aとは、相互に協働して前記各曲げ成型ポイントP1、
P2を決定し、ユニットUの両側を各曲げ成型ポイント
P1、P2に沿って最終的な曲げ成型加工が行なわれる
ものである。尚、かかる成型中における各第1成型ロー
ル30と第2成型ロール31の動作は、前記した動作と
同様であるので、その説明を省略する。
【0029】このように両側部に曲げ成型加工が行なわ
れたユニットUを連続してなる金属板Kは、前記したよ
うに引出しローラ13から送り出し装置26に至る一連
の工程を経た後、金属板自動成型ラインの外方に送り出
されるものである。前記に従って曲げ成型加工が終了し
た金属板Kは、図12(B)、(C)、(D)に示すよ
うに、元の金属板Kと同様両側部がテーパー形状に成型
されるとともに、曲げ成型ポイントP1、P2において
内側に向かって均一に折曲されてなる折曲部Qを有する
ように成型されることとなる。
【0030】前記第1実施例に係る成型装置2では、上
型12と下型10との間に金属板Kを挟持固定するとと
もに、各上型12と下型10の両側で成型ユニットPU
を駆動モータ37、ボールネジ42等を介してレール4
0に沿って移動させ、かかる成型ユニットPUが移動し
ている間に、第1成型ロール30と第2成型ロール31
との協働により金属板Kの両側に曲げ成型加工を行なう
ようにしたので、金属板Kの幅が小さい場合においても
金属板Kにおける曲げ成型ポイントP1、P2が徐々に
変化させつつ各曲げ成型ポイントP1、P2に追随して
金属板Kの両側に曲げ成型加工を確実、且つ、正確に行
なうことができる。また、かかる成型装置2を金属板自
動成型ラインに組み込むことにより、連続的に金属板K
の曲げ成型加工を行なうことが可能となる。
【0031】尚、前記した成型装置2に配設された成型
ユニットPUにおいては、ロッド支持部材34に3組の
ローラ支持部材32(各ローラ支持部材32には、相互
に異なる成型面30A、31Aを有する第1成型ローラ
30、第2成型ローラが設けられている)を配設する構
成としたが、かかる成型装置2に適用可能な成型ユニッ
トPUの第2実施例について図6に基づき説明する。図
6は第2実施例に係る成型ユニットを模式的に示す説明
図であり、成型ユニットPUは基台9上に載置される下
型10と下型10に向かって下方に押圧されて下型10
との間で金属板Kを挟持固定する上型12とに関して、
両側に配設される。尚、各成型ユニットPUは同一の構
成を有しているので、ここでは一方を例にとって説明す
る。
【0032】成型ユニットPUは、大別して基枠50
と、基枠50に設けられた支持軸51の回りに回転可能
に配設された回転枠52とから構成される。基枠50に
は支持軸51が固定されており、かかる支持軸51には
下型10、上型12に向かって突出部53Aを有するカ
ム体53が固定されている。また、基枠50の下面に
は、前記したロッド支持部材34におけると同様、一対
のレール摺動部材38、及び、軸受け部材39が配設さ
れており、各レール摺動部材38にはレール40が嵌合
されているとともに、軸受け部材39にはボールネジ4
2が挿通されている。そして、前記駆動モータ45等を
介して成型ユニットPUは金属板Kの成型時に移動され
るものである。また、回転枠52には、その周囲に4つ
のローラ支持部54が形成されており、各ローラ支持部
54にはそれぞれ1組の成型ローラ対が支持されてい
る。これより、回転枠52は各ローラ支持部54を介し
て4組の成型ロール対を支持するものである。
【0033】次に、各ローラ支持部54におけるローラ
対の支持構造について説明する。尚、各支持構造は同一
の構造を有するので、1つの支持構造を例にとって説明
することとする。ローラ支持部54には軸体55が配設
されており、かかる軸体55には2つの止め具56、5
7が固定されている。また、軸体55の一端には止め具
56を介してローラ支持具58が固定され、ローラ支持
具58は前記カム体のカム面に当接するローラ59を回
転可能に支持している。更に、軸体55には止め具57
に当接固定され2つの挿通孔60Aを有する係止部材6
0が設けられている。この係止部材60とローラ支持部
54の内壁との間で軸体55にはバネ61が挿嵌されて
おり、また、各挿通孔60Aには軸62が挿通されてい
る。尚、バネ61は係止部材60を支持軸51に向かっ
て付勢する。
【0034】また、各軸62の両端には2つの止め具6
3、64が固定されており、係止部材60と止め具64
との間で各軸62にはバネ65が挿嵌されている。この
バネ65は前記バネ61と反対の付勢力を有し、ローラ
支持体66を外方に向かって付勢するものである。更
に、各軸62に固定された止め具64を介して、各軸6
2にはローラ支持体66が固定されており、かかるロー
ラ支持体66には前記した第1成型ロール30と第2成
型ロール31が相互に回転可能に、且つ、各成型面30
A、31Aが合致するように配設されている。
【0035】尚、前記のように構成される成型ユニット
PUにおいて、回転枠52は図示しないモータを介して
支持軸51の回りに90度ずつ間欠的に回転される。ま
た、各ローラ支持部54において、2つの軸62に支持
されるローラ支持体66に配設された各第1成型ロール
30と第2成型ロール31との組合せは、各ローラ支持
部54毎に相互に異なっており、各4つの成型ローラ対
による成型を経た時点で金属板Kの両側で、図12
(B)、(C)、(D)に示すように所定の曲げ成型加
工が行なわれるようにされている。従って、この成型ユ
ニットPUにおいては、4段階の成型を行なうことによ
り金属板Kの両側に所定の曲げ成型加工が行なわれるも
のである。
【0036】次に、前記した成型ユニットPUを使用し
て金属板Kの曲げ成型加工を行なう方法について説明す
る。先ず、図示しないモータを介して回転枠52を回転
させ、第1段階の曲げ成型加工に使用する成型ローラ対
が、下型10、上型12に対向する位置に設定される。
このとき、回転枠52の回転に従って、ローラ支持具5
8に支持されたローラ59はカム体53周囲のカム面に
沿って摺動し、所定位置までくるとカム体53の突出部
53Aに当接する。この時点で、ローラ支持体66は前
記バネ65の付勢力からバネ61の付勢力を差し引いた
付勢力をもって下型10、上型12に向かって付勢され
ており、また、ローラ支持体66に支持された第1成型
ロール30は上型12のカム面12Aに当接されている
とともに、第2成型ロール31は下型10のカ面10A
に当接されている。
【0037】この後、成型ユニットPUは、駆動モータ
37、ボールネジ4を介して各レール40に案内されつ
つ下型10、上型12に沿って所定の成型方向に移動さ
れる。このように成型ユニットPUが移動されている間
に、金属板Kの両側は各第1成型ロール30の成型面3
0Aと第2成型ロール31の成型面31Aとの協働によ
り第1段階の曲げ成型加工が行なわれる。更に、第2段
階の曲げ成型加工を行なう際には、回転枠52がモータ
(図示せず)を介して90度回転され、第2段階の曲げ
成型加工に使用する成型ローラ対が、下型10、上型1
2に対向する位置に設定される。そして、前記と同様に
して、成型ユニットPUが移動されている間に、各第1
成型ロール30、第2成型ロール31を介して、金属板
Kの両側に第2段階の曲げ成型加工が行なわれる。この
後は、同様にして、金属板Kの両側に第3段階の曲げ成
型加工、第4段階の曲げ成型加工が行なわれる。これに
より、金属板Kの両側には、図12(B)等に示すよう
に、所定の曲げ成型加工が行なわれるものである。
【0038】前記第2実施例に係る成型装置における成
型ユニットPUでは、回転枠52を90度ずつ間欠的に
回転させることにより、金属板Kの曲げ成型加工を行な
う成型ローラ対を順次連続して選択、切換するようにし
たので、金属板Kの両側に曲げ成型加工を行なうに際し
て、より複数段に渡って曲げ成型加工を行なう必要があ
る場合においても、より多くの成型ローラ対を回転枠5
2上に配設することが容易であり、これにより複数段の
曲げ成型加工に対しても簡単に対処することができるも
のである。尚、前記成型ユニットPUでは、回転枠52
に4つの成型ローラ対を配設する場合について説明した
が、回転枠52形状を変更すれば任意数の成型ローラ対
を配設することが可能であり、また、成型ローラ対を各
下型10、上型12に沿った方向に並べて配設すれば、
更に複数段の曲げ成型加工が可能である。
【0039】続いて、本発明に係る金属板成型装置の第
3実施例について図7乃至図11に基づき説明する。先
ず、成型装置に使用される成型ユニットPUの概略につ
いて図7に基づき説明する。図7は第3実施例の成型装
置に使用される成型ユニットPUを模式的に示す説明図
であり、この成型ユニットPUは8段階で金属板Kの両
側に所定の曲げ成型加工を行なうものである。かかる成
型ユニットPUは、図7に示すように、金属板Kを挟持
固定する上型12と下型10の両側に配設される。尚、
各成型ユニットPUは同一の構成を有するので、ここで
は一方の成型ユニットPUを例にとって説明することと
する。
【0040】成型ユニットPUは、各上型12、下型1
0の長さ方向に沿って長円状に配設された32個の成型
ロール支持装置70と、各成型ロール支持装置70が配
設される長円内に個設されたカム構造体71から基本的
に構成される。ここに、32個の各成型ロール支持装置
70は、各8個の成型ロール支持装置70を含む4つの
グループに分けられており、各グループには第1段階か
ら第8段階に至る曲げ成型加工を行なうための8個の成
型ローラ対が設けられている。
【0041】次に、成型ロール支持装置70及びカム構
造体71の構造について図8に基づき説明する。図8は
曲げ成型ポイントP1に沿って金属板の曲げ成型加工を
開始した状態における成型ロール支持装置70を模式的
に示す部分断面図であり、成型ロール支持装置70は、
図8中、左側壁に2つのロッド孔73及び各ロッド孔7
3の間に支持孔74(支持孔74には軸受け76が嵌着
されている)が形成されるとともに、左側壁の中央に支
持孔74に対応する支持孔75(支持孔75には軸受け
77が嵌着されている)が形成された支持箱体72を有
する。また、支持箱体72の底面の両側にはレール摺動
部材78が固着されており、各レール摺動部材78には
床面に敷設されたレール79が嵌合されている。各レー
ル支持部材78の間には、チェーン固定部材80が固着
され、チェーン固定部材80にはチェーン81が固定さ
れている。ここに、各レール79は、図7に示すよう
に、長円状の軌跡Rに従って敷設されており、また、チ
ェーン81は、各軌跡Rの間において、軌跡Rと同様の
長円状の軌跡Cに従って配設されている。また、チェー
ン81は図示しないチェーン駆動モータを介して駆動さ
れる。
【0042】従って、成型ロール支持装置70は、チェ
ーン駆動モータを介してチェーン81が駆動されること
により、各レール摺動部材78がレール79上を摺動案
内されて図7中反時計方向に各軌跡R上を移動するもの
である。また、前記各支持孔74、75には、軸受け7
6、77を介して支持ロッド82が支持されており、こ
の支持ロッド82上には2つの止め具83(支持ロッド
82のほぼ中央位置に固定されている)、84(支持ロ
ッド82の左端部に固定されている)が固定されてい
る。止め具83には、両側に2つの孔85A(各孔85
Aには軸受け85Bが嵌着されている)が形成された係
止板85が係止されており、また、係止板85と支持箱
体72の内壁との間には戻しバネ86が挿嵌されてい
る。この戻しバネ86は、後述のローラ支持部材87を
図8中右方に付勢してカムローラ88をカム構造体71
のカム面71Aに当接させる作用を有する。
【0043】更に、支持ロッド82の止め具84にはロ
ーラ支持部材87が固着され、かかるローラ支持部材8
7には前記カム構造体71の一面に形成されたカム面7
1Aに当接追従しながら回転するカムローラ88が回転
可能に取り付けられている。ここに、カム面71Aは、
図7に示すように、カム構造体71が上型12、下型1
0に対向する面に形成されている。また、カム面71A
の形状は、各上型12、下型10の第1カム面12A、
第2カム面10Aに形成されたテーパー形状を相殺する
形状にされており、これにより各成型ロール支持装置7
0は、その移動時に、カムローラ88がカム構造体71
のカム面71Aに沿って当接追従している間に、上型1
2、下型10の各第1カム面12A、第2カム面10A
に従って移動されるものである。
【0044】また、前記各ロッド孔73と各孔85Aと
に渡って、それぞれ2つのローラロッド89が挿嵌され
ている。各ローラロッド89の右端には止め具90が固
着されており、また、各ローラロッド89の左端にはロ
ール支持部材91が固着されている。そして、係止板8
5とロール支持部材91との間において、各ローラロッ
ド89には押圧バネ92が挿嵌されている。かかる押圧
バネ92は、ロール支持部材91を図8中左方に付勢し
て、ロール支持部材91上に支持されている各第1成型
ロール30、第2成型ロール31をそれぞれ上型12の
第1カム面12A、下型10の第2カム面10Aに当接
させる作用を有する。
【0045】前記ロール支持部材91には、前記第1及
び第2実施例におけると同様、2つの第1成型ロール3
0、第2成型ロール31が支持されており、各第1及び
第2成型ロール30、31はそれぞれ上型12の第1カ
ム面12A、下型10の第2カム面10Aに当接されな
がら、相互に協働してテーパー状に形成された金属板K
のユニットUの両側で曲げ成型ポイントP1、P2を徐
々に変化させつつ所定の曲げ成型加工を行なうものであ
る。
【0046】次に、前記のように構成された第3実施例
に係る成型装置の金属成型加工動作について図8乃至図
12に基づき説明する。ここに、図8は曲げ成型ポイン
トP1に沿って曲げ成型加工を開始した状態に対応して
おり、図9は曲げ成型ポイントP2に沿って曲げ成型加
工を開始した状態を模式的に示す成型ロール支持装置の
部分断面図、図10は図9の状態から更に曲げ成型加工
を進めた状態を模式的に示す成型ロール支持装置の部分
断面図、図11は曲げ成型加工を終了した状態を模式的
に示す成型ロール支持装置の部分断面図である。
【0047】先ず、前記アンコイラ1から引き出されレ
ーザ切断器6によりテーパー状に切断加工された金属板
KのユニットUが成型装置2内の下型10上に案内され
た後、かかるユニットUはプレス11を介して下型10
と上型12と間に挟持固定される。この時点において、
ユニットUは所定の成型位置にセットされ、また、かか
るセット状態においてユニットUの両側部は各下型1
0、上型12の各第1カム面12A、第2カム面10A
から外側に延出されている。
【0048】この後、駆動モータ(図示せず)が所定方
向に駆動されると、チェーン81が軌跡Cに沿って図7
中反時計方向に移動され、これに伴って各成型ロール支
持装置70は、各レール摺動部材78と各レール79と
に摺動案内されて、第1段階の曲げ成型加工を行なう装
置から第8段階の曲げ成型加工を行なう装置まで順次連
続して各レール79の軌跡Rに沿って移動される。この
ように各成型ロール支持装置70が移動されている間
に、各成型ロール対(それぞれ第1成型ロール30と第
2成型ロール31とからなる)を介して、金属板Kのユ
ニットUの両側が順次連続して曲げ成型加工される。
【0049】このとき、先ず最初に、各ロール支持装置
70に支持された成型ロール対の内、第1段階の曲げ成
型加工を行なうための成型ロール対における第1成型ロ
ール30の成型面30Aと第2成型ロール31の成型面
31Aとの協働により、ユニットUの両側の曲げ成型ポ
イントP1において曲げ成型加工が行なわれる。この成
型状態が図8に示されている。ここに、第1成型ロール
30の成型面30Aと第2成型ロール31の成型面31
Aとは、相互に合致して曲げ成型ポイントP1を決定す
る。かかる成型中において、第1成型ロール30及び第
2成型ロール31は、カムローラ88がカム構造体71
のカム面71Aに当接追従するとともに、押圧バネ92
がロール支持部材91を上型12、下型10の方向に押
圧していることから、それぞれ上型12の第1カム面1
2A、下型10の第2カム面10Aに常時当接されてお
り、これより各第1成型ロール及び第2成型ロール31
はそれぞれ第1カム面12A、第2カム面10Aに追随
しつつ進退される。従って、ユニットUの両側部は第1
成型ロール30の成型面30Aと第2成型ロール31の
成型面31Aとの協働により、曲げ成型ポイントP1に
おいて連続的、且つ、正確に曲げ成型加工が行なわれる
ものである。
【0050】前記のようにユニットUの両側で曲げ成型
ポイントP1における曲げ成型加工が2乃至3段階に渡
って行なわれた後、次に、曲げ成型ポイントP2に沿っ
て曲げ成型加工が行なわれる。この成型状態が図9に示
されている。ここに、第1成型ロール30の成型面30
Aと第2成型ロール31の成型面31Aとは、相互に合
致して曲げ成型ポイントP2を決定する。かかる成型中
において、各第1成型ロール30と第2成型ロール31
は、前記と同様にして、それぞれ上型12の第1カム面
12A、下型10の第2カム面10Aに常時当接されて
各第1成型ロール及び第2成型ロール31はそれぞれ第
1カム面12A、第2カム面10Aに追随しつつ進退さ
れる。従って、ユニットUの両側部は第1成型ロール3
0の成型面30Aと第2成型ロール31の成型面31A
との協働により、曲げ成型ポイントP2において連続
的、且つ、正確に曲げ成型加工が行なわれるものであ
る。かかる曲げ成型ポイントP2における曲げ成型加工
が更に進むと図10に示す状態になり、この時点におい
ては第7段階の曲げ成型加工が終了している。
【0051】そして、最後に、第8段階の曲げ成型加工
を行なう成型ロール対を支持したロール支持装置70に
より、最終の曲げ成型加工が行なわれ、これにてユニッ
トUの両側における曲げ成型加工が完了する。この状態
が図11に示されている。ここに、第1成型ロール30
の成型面30Aと第2成型ロール31の成型面31Aと
は、相互に協働して前記各曲げ成型ポイントP1、P2
を決定し、ユニットUの両側を各曲げ成型ポイントP
1、P2に沿って最終的な曲げ成型加工が行なわれるも
のである。尚、かかる成型中における各第1成型ロール
30と第2成型ロール31の動作は、前記した動作と同
様であるので、その説明を省略する。
【0052】このように両側部に曲げ成型加工が行なわ
れたユニットUを連続してなる金属板Kは、前記したよ
うに引出しローラ13から送り出し装置26に至る一連
の工程を経た後、金属板自動成型ラインの外方に送り出
されるものである。前記に従って曲げ成型加工が終了し
た金属板Kは、図12(B)、(C)、(D)に示すよ
うに、元の金属板Kと同様両側部がテーパー形状に成型
されるとともに、曲げ成型ポイントP1、P2において
内側に向かって均一に折曲されてなる折曲部Qを有する
ように成型されることとなる。
【0053】前記第3実施例に係る成型装置において
も、前記第1実施例と同様、上型12と下型10との間
に金属板Kを挟持固定するとともに、各上型12と下型
10の両側で成型ユニットPUをモータ、チェーン81
等を介してレール79に沿って移動させ、かかる成型ユ
ニットPUが移動している間に、第1成型ロール30と
第2成型ロール31との協働により金属板Kの両側に曲
げ成型加工を行なうようにしたので、金属板Kの幅が小
さい場合においても金属板Kにおける曲げ成型ポイント
P1、P2を徐々に変化させつつ各曲げ成型ポイントP
1、P2に追随して金属板Kの両側に曲げ成型加工を確
実、且つ、正確に行なうことができる。
【0054】また、かかる成型装置を金属板自動成型ラ
インに組み込むことにより、連続的に金属板Kの曲げ成
型加工を行なうことが可能となる点についても前記第1
実施例と同様である。以上詳細に説明した通り前記各第
1、第2、及び、第3実施例に係る金属板成型装置で
は、金属板KのユニットUにおける幅が小さく、また、
ユニットUの両側にテーパーが形成されて曲げ成型ポイ
ントP1、P2が徐々に変化する場合においても、ユニ
ットUを上型12と下型10との間で固定するととも
に、成型ユニットPUを各上型12、下型10の両側で
移動させつつ曲げ成型加工を行なうようにしたので、曲
げ成型ポイントP1、P2に沿って確実、且つ、正確に
曲げ成型加工を行なうことができるものである。
【0055】
【発明の効果】以上説明した通り本発明は、駆動ロール
を使用することなく、金属板を固定する上型と下型とを
固定的に配設するとともに、各上型と下型の両側で第1
成型ロール及び第2成型ロールを支持する2つの支持部
材を移動させることにより、金属板の幅が小さい場合に
おいても確実、且つ、正確に金属板の両側を所定の形状
に成型加工することができ、もって製品の品質を向上し
て歩留まりを高くすることができる金属板成型装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】金属板自動成型ラインを模式的に示す説明図で
ある。
【図2】成型装置の一部を拡大して示す平面図である。
【図3】曲げ成型ポイントP1に沿って金属板の曲げ成
型加工を開始した状態を示す第1実施例に係る成型装置
の部分断面図である。
【図4】曲げ成型ポイントP2に沿って金属板の曲げ成
型加工を開始した状態を示す第1実施例に係る成型装置
の部分断面図である。
【図5】曲げ成型加工を終了した状態を示す第1実施例
に係る成型装置の部分断面図である。
【図6】第2実施例に係る成型ユニットを模式的に示す
説明図である。
【図7】第3実施例に係る成型装置に使用される成型ユ
ニットを模式的に示す説明図である。
【図8】曲げ成型ポイントP1に沿って金属板の曲げ成
型加工を開始した状態を示す第3実施例に係る成型ロー
ル支持装置の部分断面図である。
【図9】曲げ成型ポイントP2に沿って金属板の曲げ成
型加工を開始した状態を示す第3実施例に係る成型ロー
ル支持装置の部分断面図である。
【図10】図9の状態から更に曲げ成型加工を進めた状
態を模式的に示す第3実施例に係る成型ロール支持装置
の部分断面図である。
【図11】曲げ成型加工を終了した状態を模式的に示す
第3実施例に係る成型ロール支持装置の部分断面図であ
る。
【図12】曲げ成型加工が行なわれた金属板を示す説明
図であり、図12(A)は曲げ成型加工を開始する前に
おける金属板の平面図、図12(B)は曲げ成型加工を
終了した金属板の平面図、図12(C)は曲げ成型加工
を終了した金属板をA側から見て拡大して示す端面図、
図12(D)は曲げ成型加工を終了した金属板をB側か
ら見て拡大して示す端面図である。
【符号の説明】
10・・・下型、10A・・・第2カム面、12・・・
上型、12A・・・第1カム面、30・・・第1成型ロ
ール、31・・・第2成型ロール、32・・・ロール支
持部材、37・・・油圧装置、38・・・レール摺動部
材、39・・・軸受け部材、40・・・レール、42・
・・ボールネジ、45・・・駆動モータ、K・・・金属
板、P1、P2・・・曲げ成型ポイント、PU・・・成
型ユニット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両側に第1カム面が形成されるとともに
    下端に第1金属板固定面を有する上型と、 両側に第2カム面が形成されるとともに上端に第2金属
    板固定面を有する下型と、 前記上型の一方の側に形成された第1カム面に当接され
    る第1成型ロール、及び、前記上型の第1カム面が形成
    された側と同一の側で、前記下型に形成された第2カム
    面に当接される第2成型ロールが支持される第1支持部
    材と、 前記第1支持部材に支持された各第1成型ロール及び第
    2成型ロールがそれぞれ前記各第1カム面及び第2カム
    面に追随して進退可能となるように前記第1支持部材を
    付勢する第1付勢手段と、 前記上型の他方の側に形成された第1カム面に当接され
    る第1成型ロール、及び、前記上型の第1カム面が形成
    された側と同一の側で、前記下型に形成された第2カム
    面に当接される第2成型ロールが支持される第2支持部
    材と、 前記第2支持部材に支持された各第1成型ロール及び第
    2成型ロールがそれぞれ前記各第1カム面及び第2カム
    面に追随して進退可能となるように前記第2支持部材を
    付勢する第2付勢手段と、 前記第1支持部材を前記各上型、下型の長手方向に沿っ
    て移動させる第1移動手段と、 前記第2支持部材を前記各上型、下型の長手方向に沿っ
    て移動させる第2移動手段とを備え、 前記各上型の第1金属板固定面と前記下型の第2金属板
    固定面との間で金属板を固定するとともに、前記各第1
    移動手段と第2移動手段を介して各第1支持部材と第2
    支持部材を各上型、下型の長手方向に沿って移動させ、
    各第1支持部材、第2支持部材が移動されている間に、
    第1支持部材の第1成型ロール及び第2成型ロールと第
    2支持部材の第1成型ロール及び第2成型ロールとの協
    働により金属板の両側を所定形状に成型加工することを
    特徴とする金属板成型装置。
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