JPH08155995A - 合成樹脂製シートの成型方法及びその成型装置 - Google Patents

合成樹脂製シートの成型方法及びその成型装置

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JPH08155995A
JPH08155995A JP6319067A JP31906794A JPH08155995A JP H08155995 A JPH08155995 A JP H08155995A JP 6319067 A JP6319067 A JP 6319067A JP 31906794 A JP31906794 A JP 31906794A JP H08155995 A JPH08155995 A JP H08155995A
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molding
synthetic resin
roller
resin sheet
drum
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Koji Sumiyoshi
浩二 住吉
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 成型時に空気の巻き込みがなく、表面が均一
な鏡面性が高い、あるいは適宜模様が付されるシート状
物等を安定して連続的に成型する。 【構成】 ダイ3から連続的に供給投入する溶融合成樹
脂材料Mを圧延冷却して所定肉厚の合成樹脂製シートS
を成型する成型機構10を配置構成する。成型機構10
は、ダイ3に対して接近、離反する昇降自在な成型ベー
スブロック11上に回転自在な成型ローラ15を支承
し、この成型ローラ15外周面の一部に当接回転して合
成樹脂製シートSを所定肉厚に設定成型する径方向に可
撓な薄肉パイプ製の成型ドラム24を備えた成型ドラム
手段21を配し、また、成型ローラ15外周面に対する
成型ドラム24表面との圧着力を調整するクリアランス
コッタ28を有する圧着代調整手段27を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂製の薄物シー
トを連続的に、しかも、その表面を平滑な鏡面状にある
いは各種の模様状に形成できる合成樹脂製シートの成型
方法及びその成型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、合成樹脂より成る薄物シート状物
は、投入された溶融合成樹脂材料を圧延することで成型
する押出し成型装置によって形成されている。この押出
し成型装置の一例としては、押出機のダイから投入され
た溶融合成樹脂材料を表面仕上ロール、アニリング部、
引取ロール部、トランスポート部、縁取り機等を順次に
経るよう搬送するものとして構成されている。そして、
この搬送によって所定肉厚に成型され切断機によって切
断された後に、適当に積み重ねたり、巻取ロールによっ
て巻き取るようにしている(日刊工業新聞社発行の「プ
ラスチック加工技術便覧」225頁参照)。
【0003】また、シートを成型するときのシート厚
は、例えばダイのリップ調節による調整によるものと
し、更に、厚物シートには表面仕上ロール相互間の間隙
調整による方法が適用され、薄物シートには成型ロール
に対するゴムロールのタッチ調整、成型ロールに対する
エアーナイフの圧着調整等による方法が適用されている
ものである。
【0004】一方、特開平6−166089号公報、特
開平6−170909号公報等にあるように、キャスト
ドラムと金属無端ベルトとの間に熱可塑性樹脂を供給
し、キャストドラム外周面に円弧状に当接するベルトに
よって挟圧しながら冷却してシート状に形成するものも
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ただ、薄物シートのシ
ート厚の調整に適用されるエアーナイフ方式は、溶融合
成樹脂材料と成型ロールとの間に空気溜まりが生じて表
面が均一なシートを得るのが困難なことがある。また、
タッチロール方式は、タッチロール自体の表面材質がゴ
ム製であるために損傷されやすく、その損傷痕がシート
に転写されたり、シートがゴムロールに巻き付いたり、
ゴムロール表面が温度上昇したりして鏡面性が高いシー
トや、彫刻柄の模様があるシートの製造は極めて面倒で
あった。
【0006】一方、キャストドラムと金属無端ベルトと
による挟圧成型方法は、そのベルト表面を平滑な鏡面仕
上げ面に形成しなければならないから、例えばその材料
であるベルト材の連結部分の表面等に特別な工夫、配慮
が必要であり、これ自体が非常に高価なものとなり、そ
のために成型されるシート製品も非常に高価なものとな
らざるを得ないものであった。そればかりでなく、この
無端ベルトが使用に伴なう消耗、磨耗等により交換され
るときは、無端ベルト自体が長大で、重量的に嵩張るこ
ととも相俟ち、その作業時間、手間が膨大なものとな
り、極めて面倒なものでもあった。
【0007】そこで、本発明は、叙上のような従来存し
た諸事情に鑑み創出されたもので、成型時に空気の巻き
込みがなく、表面が均一な鏡面性が高い平滑状のあるい
は適宜模様状のシート状物等を安定して効率よく製造で
き、しかも取扱いも容易で、シート状物を安価に提供で
きる合成樹脂製シートの成型方法及びその成型装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明に係る合成樹脂製シートの成型方法にあっ
ては、ダイ3から連続的に供給投入される溶融合成樹脂
材料Mを圧延冷却して所定肉厚の合成樹脂製シートSを
成型する方法において、回転する成型ローラ15の外周
面と、この成型ローラ15の外周面に沿って円弧状に接
触しながら回転する径方向に可撓な筒状の成型ドラム2
4との間に溶融合成樹脂材料Mを供給投入し、これらの
成型ローラ15と成型ドラム24との挟圧によって合成
樹脂製シートSを連続成型することを特徴としたもので
あり、成型ドラム24は、薄肉パイプにて構成すること
ができる。
【0009】また、この成型方法を直接実施するための
成型装置にあっては、ダイ3から連続的に供給投入され
る溶融合成樹脂材料Mを、成型ローラ15を備えた成型
機構10によって圧延冷却して所定肉厚の合成樹脂製シ
ートSを成型する装置において、成型機構10は、成型
ベースブロック11上に回転自在に支承された成型ロー
ラ15と、この成型ローラ15外周面の一部に円弧状に
当接回転して成型ローラ15と共に挟圧して、ダイ3か
ら供給される溶融合成樹脂材料Mを所定肉厚に設定成型
する径方向に可撓な成型ドラム手段21と、成型ローラ
15外周面に対しての成型ドラム手段21表面との圧着
力を調整する圧着代調整手段27とを備えていることを
特徴とする。
【0010】成型ドラム手段21は、上下、前後の間隔
を設定してスライドフレーム22に支承した一対の支持
ローラ23相互間で支持させた薄肉パイプ製の成型ドラ
ム24を、成型ローラ15の外周面外方に沿った部分で
円弧状にして成型ローラ15外周面に対面するように
し、更には、支持ローラ23相互間は、その間隔を調整
して成型ドラム24に対する支持間隔調整が行なえるよ
うにして構成することができる。
【0011】圧着代調整手段27は、成型ベースブロッ
ク11における成型ローラ15の支承部分の後面と、ス
ライドフレーム22前面との間に介在される楔状のクリ
アランスコッタ28を調整ネジ29のネジ送り作用でス
ライドさせるものとして構成することができる。
【0012】
【作用】本発明に係る合成樹脂製シートの成型方法及び
その成型装置にあって、回転する成型ローラ15と、こ
れ15の外周面に沿って回転する径方向に可撓な成型ド
ラム24との間にダイ3から供給された溶融合成樹脂材
料Mを投入すると、これら15,24相互間の圧着力に
よって所定肉厚に圧延成型させ、この圧延成型を連続的
に行なわせる。
【0013】回転する成型ローラ15に対して、これ1
5の外周面の一部に沿った円弧状で回転する成型ドラム
24は、供給された溶融合成樹脂材料Mを成型ローラ1
5の回転と共に成型ローラ15に対して圧着状態で押圧
し、設定された圧着力、クリアランスに対応した肉厚に
成型させる。
【0014】このとき、圧着代調整手段27における調
整ネジ30のクリアランスコッタ28に対する送り調整
は、成型ローラ15と成型ドラム24との対面圧力の加
減、クリアランスを調整させる。
【0015】支持ローラ23相互間の調整による成型ド
ラム24の支持間隔調整は、径方向に可撓な成型ドラム
24と相俟ち、成型ローラ15に対する柔軟性を発揮さ
せ、溶融合成樹脂材料Mの供給ムラその他に対しての押
圧力の逃げを自動調整し、成型する合成樹脂製シートS
の肉厚設定の精度を向上させる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明するに、図において示される符号1は適当な設置面に
設置される移動自在なベースフレームであり、このベー
スフレーム1上には、成型機構10によって所定の肉厚
に成型された適宜肉厚の合成樹脂製シートSを冷却成型
するための適数のアニリングローラを列設して成るアニ
リング部2が形成されている。
【0017】成型機構10は、溶融状態の所定の合成樹
脂材料M、例えば溶融ポリプロピレン、ポリエチレン等
を供給投入するダイ3に対して、このダイ3における供
給部との間隔が調整できるように、昇降自在にしてベー
スフレーム1前部に設けられている。すなわち、この成
型機構10は、ダイ3に対して接近あるいは離反するよ
う昇降自在な成型ベースブロック11と、この成型ベー
スブロック11上に回転自在に支承された成型ローラ1
5と、この成型ローラ15外周面の一部に円弧状に当接
回転して成型ローラ15と共に挟圧して、ダイ3から供
給される溶融合成樹脂材料Mを所定肉厚に設定成型する
径方向に可撓な成型ドラム手段21と、成型ローラ15
外周面に対しての成型ドラム手段21表面との圧着力を
調整する圧着代調整手段27とを備えて成る。
【0018】成型ベースブロック11は、図示例のよう
に、成型ベースブロック11前側面で上下方向にスライ
ドされるようにしたガイド手段12を形成し、成型ベー
スブロック11底部前方に固定配置したモータ14駆動
式のジャッキ部13によって昇降調整できるように相対
峙した左右で対状にして設けられている。また、この成
型ベースブロック11自体は、側面から見て例えば前部
が高く、後部が低くなっている段差がある側面でほぼL
字形を呈している。
【0019】成型ローラ15は、左右の成型ベースブロ
ック11前部における高い部分の上面に設けられた軸受
によって、成型ベースブロック11相互間で回転自在に
支承され、必要があれば、内部に加温、冷却のための温
度調整機構(図示せず)が設けられる。そして、この成
型ローラ15は、適宜なモータの如き駆動源16によっ
て減速回転されることで従動回転される。
【0020】成型ドラム手段21は、成型ローラ15に
対して調整手段(27,31)によって前後にスライド
されるよう、成型ベースブロック11後部における低い
部分の上に配置されたスライドフレーム22に配置構成
されており、上下、前後の間隔を設定してスライドフレ
ーム22に支承した一対の支持ローラ23相互間で循環
回転するように支持させた薄肉パイプ、肉薄スリーブ製
等の筒状の成型ドラム24を、成型ローラ15の外周面
外方に沿った部分で円弧状にして成型ローラ15外周面
に対面するように形成して成る。そして、回転する成型
ドラム24の上位置と成型ローラ15とが当接する位置
に溶融合成樹脂材料Mがダイ3から投入され、成型ロー
ラ15に対する成型ドラム24の圧着力の調整、すなわ
ち成型ドラム24面を成型ローラ15外周面に強く密着
させたり、両者15,24間に僅かなクリアランスを設
定させたりすることによって所定肉厚の合成樹脂製シー
トSが成型されるようになっている。なお、この成型ド
ラム24自体は、内部に挿入配置される支持ローラ23
相互の離反前は、図4における鎖線に示すように、自身
の復原作用で円筒状を呈するもので、これによって成型
ローラ15に対する密着性も確保される。
【0021】なお、一対の支持ローラ23は、両者間で
適当な間隔が設定された状態で成型ドラム24内に配装
されることで成型ドラム24を偏平状に保形されている
が、場合によっては成型ドラム24を外方から圧潰する
ようにすることで偏平状になすことも可能である(図示
せず)。
【0022】成型ドラム24自体は、肉薄なパイプ材に
よって形成されており、径方向に沿う外力によって偏平
状に撓む弾力性を備えており、図示のように、適当間隔
で離反した状態で内部に挿入される一対の支持ローラ2
3によって偏平化され、その状態で成型ローラ15の湾
曲外周面に添うようにほぼ円弧状にされることで成型ロ
ーラ15の外周に配置されるものとなっている。また、
この成型ドラム24は、例えばこれの外周表面が鏡面仕
上された肉厚が125〜250μで、直径が28cm程
度のニッケルを素材として形成されている。もとより、
この成型ドラム24自体の肉厚、径、更にはドラム面長
さ等はこれに限定されず、材質自体もその他の金属製、
合成樹脂製その他のものとでき、また、その外周表面に
は場合によっては転写形成する適宜凹凸模様が刻設され
ているものとしてあり、これらは適宜に選択使用され
る。また、支持ローラ23自体は、これ自身が駆動され
るものであったり、成型ローラ15と共に従動されるも
のであったりし、いずれにしても成型ローラ15と同期
して成型ドラム24自体の柔軟性、成型ローラ15との
密着あるいは設定されたクリアランスによって所定肉厚
の合成樹脂製シートSを成型するようになっている。
【0023】また、この成型ドラム手段21における上
下の支持ローラ23は、そのいずれか一方、例えば下位
のものの軸受がスライドフレーム22自体に付設の上下
調整シリンダ25、スライドフレーム22前面に配設し
たローラガイド手段26等によって上下にスライド調整
されるものとしてあり、成型ドラム24に対する支持間
隔調整が行なえるようにしてある。なお、上下調整シリ
ンダ25に代えスプリングによって行なうようにするこ
ともできる。
【0024】圧着代調整手段27は、成型ドラム手段2
1における前後にスライドするスライドフレーム22を
僅かに微調整スライドさせるもので、例えば図示のよう
に、成型ベースブロック11前部の高い部分の後面と、
スライドフレーム22前面、例えば上位の支持ローラ2
3の軸受部分との間に介在される楔状のクリアランスコ
ッタ28を左右あるいは上下にスライドさせるものとし
てある。すなわち、図1、図3に示すように、例えばス
ライドフレーム22前面である上位の支持ローラ23の
軸受部分面に配したスライドブロック29と、このスラ
イドブロック29前面、成型ベースブロック11前部の
高い部分の後面相互間に配したクリアランスコッタ28
との当接面を傾斜面としておき、クリアランスコッタ2
8をベースブロック11後面で左右あるいは上下方向に
沿ってスライドさせるよう進退される調整ネジ30に連
繋したものである。したがって、調整ネジ30の捩じ込
みによって進退されるクリアランスコッタ28の傾斜面
が、この傾斜面に当接するスライドブロック29を介し
てスライドフレーム22を前後に進退させるものであ
る。
【0025】また、左右のスライドフレーム22自体
は、夫々が成型ベースブロック11の後部上で、進退調
整機構31によって前後にスライドされるようになって
いる。この進退調整機構31は、成型ベースブロック1
1の後部面に立設したシリンダステー32に固定した進
退シリンダ32のシリンダロッド先端をスライドフレー
ム22後端面に連繋したものであり、進退シリンダ33
の作動によって進退ガイド手段34を介してスライドフ
レーム22を前後に進退させることで、成型ドラム手段
21の成型ドラム24を成型ローラ15外周面に圧着調
整できるようにしてある。
【0026】なお、成型ドラム手段21にあっては、溶
融合成樹脂材料Mを加温あるいは冷却する温度調節機構
(図示せず)が付設されており、回転される成型ドラム
24の温度調整によって溶融合成樹脂材料Mに対する温
度制御を可能にしてある。この温度調節は、支持ローラ
23内部に加温、冷却のための温度調整機構(図示せ
ず)を設けることによっても可能である。
【0027】次に、これによって所定の溶融合成樹脂材
料Mから所定肉厚の合成樹脂製シートSを成型する方法
を説明すると、溶融合成樹脂材料Mを供給投入するダイ
3に対して、投入されるまでの間の時間、距離等の調整
によって冷却度合いを設定するようにジャッキ部13の
操作によって成型機構10自体の高さを調整する。そし
て、ダイ3から供給された溶融合成樹脂材料Mは、成型
機構10における回転する成型ローラ15と成型ドラム
手段21における成型ドラム24との間に投入される
と、成型ローラ15の外周面と、この成型ローラ15に
沿って円弧状に圧着される回転する成型ドラム24との
挟圧によって、これら15,24相互間に設定された圧
着力、クリアランスに対応した所定肉厚の合成樹脂製シ
ートSを成型する。
【0028】このときの圧着力、クリアランスの調整
は、圧着代調整手段27における調整ネジ29のクリア
ランスコッタ28に対する送り調整によって、また、進
退調整機構31による成型ドラム手段21全体の成型ロ
ーラ15に対する圧着強さの調整によって、更には上下
調整シリンダ25の作動による支持ローラ23相互間の
成型ドラム24の間隙調整によって得られる。また、ダ
イ3から投入されたときに、成型ローラ15外周面と成
型ドラム24との間に生じる溶融合成樹脂材料Mの供給
ムラは、左右夫々の成型ドラム手段21による成型ロー
ラ15への各別の圧着程度を調整することで行なわれ
る。
【0029】成型ローラ15と成型ドラム手段21とに
よって成型された合成樹脂製シートSは、アニリング部
2に送られ、次第に冷却された後、所定の巻き取りロー
ラ(図示せず)に巻き取られ、あるいは裁断して積み重
ねられて製品とされる。
【0030】なお、本実施例の説明に際しては、溶融合
成樹脂材料Mがダイ3から鉛直方向に沿って投入され
る、いわゆる縦押し出しシステムにおける場合を説明し
たが、これを、水平方向に沿って投入する、いわゆる横
押し出しシステムにおける場合でも同様に実施できるも
のである。
【0031】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されており、
成型ローラ15と、これ15の外周面に圧着して回転す
る径方向に可撓な筒状の成型ドラム24との間における
調整された圧着力によって成型するため、成型時に空気
の巻き込みがなく、しかも、その圧着力の調整のみで所
定肉厚の合成樹脂製シートSを形成でき、成型された表
面は均一で鏡面性が高く、あるいは適宜な模様を形成で
きるものであり、安定的に連続して成型できるものであ
る。
【0032】また、成型機構10は、成型ベースブロッ
ク11上に回転自在に支承された成型ローラ15と、こ
の成型ローラ15の外周面の一部に円弧状に当接回転し
て成型ローラ15と共に挟圧して溶融合成樹脂材料Mを
所定肉厚に設定成型する成型ドラム手段21と、成型ロ
ーラ15外周面に対する成型ドラム手段21表面との圧
着力を調整する圧着代調整手段27とを備えているか
ら、連続供給される溶融合成樹脂材料Mを所定肉厚に連
続して圧延成型できるのである。特に、成型ドラム24
自体は、薄肉パイプ製のものとしてあるから、これを成
型ロール15外周面に当接させるのも容易であり、周方
向に沿った外周表面はパイプの特質上、平滑、鏡面仕上
げのものとでき、従来の如くベルト構造のものであるも
のと比し、その接続部分である継ぎ目が全く存しないの
である。また、この成型ドラム24自体は極めて安価な
ものであるから、成型される合成樹脂製シートSも極め
て安価なものとなり、しかも、軽量であるから着脱、交
換が容易で、現場における取扱いも極めて容易である。
【0033】成型ドラム手段21は、成型ローラ15の
外周面外方に沿って設定支承した一対の支持ローラ23
相互間で支持させた薄肉パイプ製の成型ドラム24を成
型ローラ15外周面に対して円弧状に沿った状態で対面
するようにしてあるから、回転する成型ローラ15に対
して回転する成型ドラム24を圧着させることで溶融合
成樹脂材料Mの両面から圧延でき、成型ローラ15、成
型ドラム24夫々の鏡面性によって均一に鏡面仕上げさ
れ、あるいは彫刻模様がある成型ローラ15、成型ドラ
ム24によって刻設模様の合成樹脂製シートSを得るこ
とができる。また、ロール圧延式のものに比し成型ドラ
ム24自体は可撓性を有しているから、投入される溶融
合成樹脂材料Mに対する撓み調整が不要であるばかりで
なく、耐久性も良好であり、合成樹脂製シートSの肉厚
精度も非常に高いものである。
【0034】更には、支持ローラ23自体は、成型ロー
ラ15の外周面外方に沿って上下、前後の間隔を設定し
てスライドフレーム22に支承した一対のものとしてあ
るから、成型ローラ15外周面に対する成型ドラム24
の自動的な柔軟性を得ることができ、しかも、成型ロー
ル15表面に成型ドラム24が円弧状に沿うように圧着
力で対面していることと相俟ち、成型距離が実質的に長
くなり、精度が高い確実な成型作用を発揮させることが
できる。
【0035】圧着代調整手段27は、成型ローラ15に
対して圧着する成型ドラム24を支持する成型ドラム手
段21のスライドフレーム22を、楔状のクリアランス
コッタ28に対するネジ送り作用でスライドさせるもの
としてあるから、その微妙な間隙調整を簡単に設定で
き、成型する所定肉厚の合成樹脂製シートSに対応でき
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一実施例における側面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】同じく要部正面図である。
【図4】同じく要部の拡大側面図である。
【符号の説明】
M…溶融合成樹脂材料 S…合成樹脂製
シート 1…ベースフレーム 2…アニリング
部 3…ダイ 10…成型機構 11…成型ベー
スブロック 12…ガイド手段 13…ジャッキ
部 14…モータ 15…成型ロー
ラ 16…駆動源 21…成型ドラム手段 22…スライド
フレーム 23…支持ローラ 24…成型ドラ
ム 25…上下調整シリンダ 26…ローラガ
イド手段 27…圧着代調整手段 28…クリアラ
ンスコッタ 29…スライドブロック 30…調整ネジ 31…進退調整機構 32 シリンダ
ステー 33…進退シリンダ 34 進退ガイ
ド手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29L 7:00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイから連続的に供給投入される溶融合
    成樹脂材料を圧延冷却して所定肉厚の合成樹脂製シート
    を成型する合成樹脂製シートの成型方法において、回転
    する成型ローラの外周面と、この成型ローラの外周面の
    一部に沿って円弧状に接触しながら回転する径方向に可
    撓な筒状の成型ドラムとの間に溶融合成樹脂材料を供給
    投入し、これらの成型ローラと成型ドラムとの挟圧によ
    って合成樹脂製シートを連続成型することを特徴とした
    合成樹脂製シートの成型方法。
  2. 【請求項2】 成型ドラムは、薄肉パイプにて成る請求
    項1記載の合成樹脂製シートの成型方法。
  3. 【請求項3】 ダイから連続的に供給投入される溶融合
    成樹脂材料を、成型ローラを備えた成型機構によって圧
    延冷却して所定肉厚の合成樹脂製シートを成型する合成
    樹脂製シートの成型装置において、成型機構は、成型ベ
    ースブロック上に回転自在に支承された成型ローラと、
    この成型ローラの外周面の一部に円弧状に当接回転して
    成型ローラと共に挟圧して、ダイから供給される溶融合
    成樹脂材料を所定肉厚に設定成型する径方向に可撓な成
    型ドラム手段と、成型ローラ外周面に対しての成型ドラ
    ム手段表面との圧着力を調整する圧着代調整手段とを備
    えていることを特徴とする合成樹脂製シートの成型装
    置。
  4. 【請求項4】 成型ドラム手段は、上下、前後の間隔を
    設定してスライドフレームに支承した一対の支持ローラ
    相互間に支持させた肉薄パイプ製の成型ドラムを、成型
    ローラの外周面外方に沿った部分で円弧状にして成型ロ
    ーラ外周面に対面するようにしてある請求項3記載の合
    成樹脂製シートの成型装置。
  5. 【請求項5】 支持ローラ相互間は、その間隔を調整し
    て成型ドラムに対する支持間隔調整が行なえるようにし
    てある請求項3または4記載の合成樹脂製シートの成型
    装置。
  6. 【請求項6】 圧着代調整手段は、成型ベースブロック
    における成型ローラの支承部分の後面と、スライドフレ
    ーム前面との間に介在される楔状のクリアランスコッタ
    を調整ネジのネジ送り作用でスライドさせるものとして
    ある請求項3乃至5のいずれか記載の合成樹脂製シート
    の成型装置。
JP6319067A 1994-11-29 1994-11-29 合成樹脂製シートの成型方法及びその成型装置 Expired - Lifetime JP2808251B2 (ja)

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