JP2681678B2 - 斜面を有する非対称平鋼の製造方法 - Google Patents

斜面を有する非対称平鋼の製造方法

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は,幅方向の一側面に傾斜を有し,他側面は垂
直面を有する非対称平鋼を,圧延により製造する方法に
関し,時にその最終工程におけるロール回りの構成に関
する。
〔従来技術〕 第12図及び第13図に示すごとく,上記非対称平鋼15
は,幅方向の断面において,上面155と下面156が平行
で,一側面が下降する斜面151を有すると共に,該斜面1
51の下端と下面156とは曲部153を有し,また他側面は垂
直面152を有する平鋼である。かかる非対称平鋼は,各
種の機械部品,電気機器部品等に用いられる。
しかして,従来は上記非対称平鋼15を製造するに当た
っては,まず素材を得ようとする非対称平鋼の厚みに圧
延すると共にその幅方向を.非対称平鋼の幅に切削し,
第14図に示すごとく,上面93と下面94とが平行で,幅方
向における両側面が垂直な平鋼90とする。次に,第14図
に斜線で示す三角部分91を切削除去して,第15図に示す
ごとく斜面92を形成し,次いで該斜面92の下端と下面94
との間を曲面加工して曲面部95を形成していた。
〔解決しようとする課題〕
しかしながら,上記従来の方法は,圧延,切削等の各
種加工を要し,また曲面部95の曲面加工にも多くの時間
を要した。
本発明は,かかる従来の問題点に鑑み,従来圧延加工
によっては製造不可能とされていた非対称平鋼を,圧延
によって製造することができる非対称平鋼の圧延製造方
法を提供しようとするものである。
〔課題の解決手段〕
本発明は,幅方向の断面において,上下面が平行で,
一側面が下降する斜面を有すると共に該斜面の下端と上
記下面とは曲部を有し,また他側面は垂直面を有する非
対称平鋼を圧延製造する方法であって,次の工程と最終
工程である第5工程におけるロール回りの構成とに特徴
を有する。
即ち,まず製造工程に関しては,素材としての厚板状
の鋼材を加熱した状態で, 第1工程においてその幅方向を水平とした状態で上下
方向に押圧し, 第2工程において該鋼材をその幅方向を垂直とした状
態で上下方向に押圧して該鋼材の幅方向の一端に曲面部
を形成し, 第3工程において該鋼材を幅方向を水平とした状態で
上下方向に押圧し, 第4工程において,第2工程で形成した曲面部を下に
して該鋼材を上下方向に押圧し, 第5工程において,該鋼材を幅方向を水平とした状態
で上下方向に押圧して上記曲面部側を前記斜面状態に形
成する。
また,第2頁上方の該第5工程において鋼材を圧延す
る一対のロールには,該ロールに向けて一対のローラフ
ェールングを配設し、該ローラフェールングはその先端
部を上記一対のロール間に可及的長さに突出させて配設
ものである。
本発明において注目すべきことは,第1〜第4工程に
おいては上記工程が変わるごとに,被加工物の幅方向を
交互に水平,垂直状態として,上下方向に押圧し,最終
の第5工程において水平状態において最終製品である被
対称平鋼に成形すること,及び該第5工程におけるロー
ルの入口部分に上記構造のローラフェールングを配設す
ることにある。
しかして,上記上下方向の押圧は,圧延ロールにより
行う。各圧延ロールには,各工程で加工する形状に応じ
たカリバー(成形用溝)が設けてある。また,上記第5
工程で用いるローラフェールングは,被加工物をロール
間に真直状に挿入するためのガイドである。そして,該
ローラフェールングの先端部はできるだけロール間る突
出させて配設する。この突出は,先端部がロール間内に
巻き込まれない限度において設ける。
また,上記加工時においては,鋼材は920〜970℃の温
間状態で圧延する。
〔作 用〕
本発明においては,鋼材は加熱された状態で,各工程
で常に上下方向に押圧される。即ち,後述する第1図に
示すごとく,まず第1工程において,鋼材はその幅方向
を水平状態として押圧され,厚みが若干減る。次に,第
2工程では幅方向が垂直状態とされて押圧される。そし
て,この第2工程で鋼材の下面が曲面状に加工される。
即ち,最終製品に向けて幅方向調整が行われる。
次に,第3工程では幅方向を水平状態として押圧され
る。ここでは,主として厚みが減ぜられる。次に,第4
工程では第2工程で成形した上記曲面状部分を下にし
て,押圧される。ここでは,主として幅方向の調整と曲
面部の調整を行う。
次に,第5工程においては,ロールの前方に設けた一
対のローラフェールングの間で鋼材を水平状態に案内し
ながら,かつ該ローラフェールングによって横方向のブ
レがないように規制しながら,被対称平鋼の形状に応じ
たカリバーを有するロールにより,押圧する。本工程は
最終工程であり,一側面に前記傾斜面を形成されるた
め,鋼材が動き易い。そこで前記ローラフェールング及
びその先端部によって,上記横ヅレを規制するものであ
る。得られた加工品は,そのまま最終製品である非対称
平鋼となる。
〔効 果〕
上記のごとく,本発明によれば、圧延工程のみによっ
て,容易に目的とする非対称平鋼を製造することができ
る。また,従来法のごとく,切削工程を用いないので,
製造時間を短縮することができる。即ち,本発明は,素
材から非対称平鋼までを,圧延工程のみによって連続的
に加工できるので,製造工程の短縮化,加工時間の短縮
化を図ることができるのである。
また,最終工程の第5工程では前記ローラフェールン
グを設けているので,一側面に傾斜を有する非対称平鋼
を所望の形状に正確に加工することができる。
〔実施例〕 本発明の実施例にかかる非対称平鋼の圧延方法につ
き,第1図ないし第13図を用いて説明する。
まず,本例で得ようとする非対称平鋼は,前記した第
12図,第13図に示す非対称平鋼15である。
そして,本例の圧延方法は,第1図に示す第1工程〜
第5工程,第2図〜第11図に示す圧延装置により行う。
まず,各工程の圧延状態を第1図により示すと,被加
工物である鋼材は,まず素材として両側面101,102が共
に略垂直の鋼材10を用いる。次いで,第1工程において
は,まず水平状態で押圧する。これによって,厚みが若
干薄くされ,幅方向に若干長くなった鋼材11となる。第
2工程においては,鋼材を垂直として押圧し,幅方向が
若干短くなり下面を曲面部121とした鋼材12を得る。な
お,他側面102は,ほぼ素材と同様である。
第3工程においては,第1工程と同様水平状態で押圧
し,その厚みを若干薄くした鋼材13とする。第4工程に
おいては,再び垂直状態として押圧し,その幅方向を若
干短くした鋼材14とする。このとき,鋼材14の一側面
(第1図下端)は,第2工程で形成された曲面部より曲
率半径が若干小さい曲面部を形成している。
第5工程においては,水平状態として,最終形状に押
圧する。これにより,斜面151,曲面部153を有する,最
終製品の非対称平鋼15が得られる。
しかして,上記の加工は,第2図に示すごとく,素材
を,加熱炉86で加熱した後,粗ロール87,中間ロール88
により圧延し,その後第1工程〜第5工程に相当する圧
延ロール81〜85により圧延加工することにより行う。な
お,符号80は,各工程の圧延ロール81〜85を回転するた
めのモータである。
次に,上記加工において,第1工程及び第3工程は,
第3図及び第4図に示すごとき,フラットな加工面311,
321を有するロール31,32を用いて押圧する。第3図は,
第1工程において鋼材10が鋼材11に圧延される状態を示
す。
また,第2工程及び第4工程は,第5図に示すごと
く,上部のロール21はフラットなカリバー211を,下部
のロール22は曲面状のカリバー221を有する。そして,
両ロールのカリバーにより,第2工程で鋼材12が,第4
工程で鋼材14が得られる。なお,第4工程におけるカリ
バー211,221間の長さ,両カリバーの幅は第2工程のそ
れより短い。また,第4工程のカリバー221の曲面部の
曲率半径は,第2工程のそれより小さい。
次に,第5工程について述べる。
本工程は最終工程であり,第6図〜第11図に示す圧延
装置を用いる。即ち,まずそのロール51,52において
は,第6図に示すごとく,上ロール51には前記非対称平
鋼15のの上面155及び斜面151を形成するための,上面51
1及び斜面512からなるカリバーを設ける。また,下ロー
ル52は非対称平鋼15の下面156を形成するためのフラッ
トな加工面521を有する。
そして,上ロールの上面511,斜面512と下ロール52の
加工面521とで囲まれる空間において非対称平鋼を成形
する。なお,両ロール間は若干の間隙(例えば5mm)を
有する。
上記両ロール51,52の前方には,第7図,第10図及び
第11図に示すごとく,一対のローラフュールング53,53
が配設されている。該ローラフュールング53は,垂直方
向に2つのローラ532,532を有し,その先端部531は上記
ロール51,52の方向に近接させてある。
即ち,この先端部531は,第11図に示すごとく,可及
的にロール51,52に近接させてある。この近接状態は,
同図に示すごとく,ロール51,52の軸中心X3とロール外
周X1との間隔,つまりロールの半径をR,上記先端部531
の先端X2とロール外周X1との間隔をLとすると,LはRの
半分位置よりロール中心側まで突出している。
なお,ローラ532の表面と,上記先端部531の表面と
は,前者が若干(例えば1mm)突出している程度であ
る。
しかして,上記ローラフュールング53,53の装置全体
は,第8図にその概念図,第9図にその断面図を示すご
とく,枠体54の内部において相対向して配設する。そし
てローラフュールング53は,背面に背板536を有し,該
背板536は間隔調整用のボルト535,535によって,前記枠
体54に支承されている。このボルト535は,これを回動
することによって,第9図に示すごとく,ローラ532,53
2の間隔が第4工程から送られてくる鋼材14の幅と略同
様となるように,調整する。なお,符号55はガイドロー
ラである。
しかして,本第5工程においては,第4工程から送ら
れてくる垂直状態にある鋼材14が,第9図,第10図に示
すごとく,斜め方向(第9図点線)から水平方向(実
線)にその位置を変えながらローラフュールング53,53
内を移動し,ロール51,52において加工され,非対称平
鋼15として取り出される。
そして,上記加工時には,鋼材14は,ローラフェール
ング53,53の各ローラ532,532にその幅方向を拘束され,
かつローラフュールングの先端部531,531がロール51,52
の近接位置まで配設されているので,鋼材14が左右に振
られることなく,正確にロール51,52のカリバー内に導
入される。そのため,非対称平鋼15の加工精度も高い。
次に,上記した圧延加工における具体例を示すと,鋼
材としては,SCM415鋼を用い,これを920〜970℃の温間
状態で,前記のごとく5つの工程で圧延した。また,素
材及び各工程で得られる鋼材の形状(幅,厚み)を第1
表に示した。また,製品である非対称平鋼において,斜
面下端と下面との間の曲面部は曲率半径2.0mm,斜面上端
と上面との間の曲面は曲率半径3.5mmである。同表よ
り,各工程の加工状態が分る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第12図は実施例にかかる圧延方法を示し,第1
図は非対称平鋼の圧延工程図,第2図は製造工程の全体
図,第3図及び第4図は第1工程及び第3工程のローラ
の側面図及び断面図,第5図は第2工程及び第4工程の
ロールの断面図,第6図〜第10図は第5工程の加工装置
を示し,第6図はロールの断面図,第7図は加工装置の
側面図,第8図及び第9図はローラフュールングの正面
図及び断面図,第10図は加工装置の平面図,,第11図はロ
ーラフェールングの先端部とロールとの関係を説明する
側面図,第12図及び第13図は非対称平鋼の斜視図及び側
面図,第14図及び第15図は従来の加工工程を示す図であ
る。 10〜14……鋼材, 15……非対称平鋼, 151……斜面, 153……曲面部, 53……ローラフュールング, 531……ローラフェールングの先端部, 532……ローラ,

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】幅方向の断面において,上下面が平行で,
    一側面が下降する斜面を有すると共に該斜面の下端と上
    記下面とは曲部を有し,また他側面は垂直面を有する非
    対称平鋼を圧延製造する方法であって, 素材としての厚板状の鋼材を加熱した状態で, 第1工程においてその幅方向を水平とした状態で上下方
    向に押圧し, 第2工程において該鋼材をその幅方向を垂直とした状態
    で上下方向に押圧して該鋼材の幅方向の一端に曲面部を
    形成し, 第3工程において該鋼材を幅方向を水平とした状態で上
    下方向に押圧し, 第4工程において,第2工程で形成した曲面部を下にし
    て該鋼材を上下方向に押圧し, 第5工程において,該鋼材を幅方向を水平とした状態で
    上下方向に押圧して上記曲面部側を前記斜面状態に形成
    し, かつ該第5工程において鋼材を圧延する一対のロールに
    は,該ロールに向けて一対のローラフェール ングを配
    設し,該ローラフェールングはその先端部を上記一対の
    ロール間に可及的長さに突出させて配設したことを特徴
    とする非対称平鋼の圧延製造方法。
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