JPH0226258B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、情報処理装置に関する。

和文は、漢字、平仮名に加えて、外来語をカタ
カナで表現している。また、従来の情報処理装置
例えば和文ワードプロセツサにおいては、特殊な
文字・記号を除いて、明朝体やゴシツク体で統一
された一種類の書体を用いている。従つて、明朝
体ベースの文章の中で、外来語をカタカナで表現
した場合、これが明朝体であると目立たないばか
りか読みづらいという問題がある。特に、見積書
等のように、金額や数値を表わす西洋数字が出現
する文書において、これの書体が他の文字種と同
じ（又は似ている）書体であると、上記カタカナ
と同様に読みづらいという問題がある。

本発明は、上記問題に鑑みなされたものであつ
て、特定の文字種について複数の書体の文字パタ
ーンを用意した情報処理装置の提供を目的とす
る。

かかる本発明の目的は、キーボードからのキー
入力により、文字パターン発生器から文字パター
ンを読み出す情報処理装置において、複数種類の
書体を出力可能な文字パターン発生器と、カタカ
ナ、数字等の文字種の中から書体変更したい文字
種とその書体とを指定する書体指定手段と、前記
キーボードから入力された文字種が該書体指定手
段によつて指定された特定の文字種であることを
検出する手段と、該検出手段によつて特定の文字
種であることが検出されると、前記書体指定手段
によつて指定された書体の文字パターンを出力さ
せる手段とを具備し、前記書体指定手段によつて
指定された特定の文字種だけ、書体を変更して出
力できるようにしたことを特徴とする情報処理装
置により達成される。

そして、本発明によれば、必要に応じて目立た
せたい文字種の書体を、他の文字種の書体と異な
らせることができるので、文章中における特定の
文字種が際立つことになり、文章が読み易くな
る。例えば、明朝体で表現された漢字カナ混り文
の中で数字がゴシツク体で表わされていると、そ
の文章が極めて読み易い。

以下、図示の実施例によつて本発明を詳細に説
明する。

第１図は情報処理装置の一つとしての和文ワー
ドプロセツサの構成の一例を示していて、符号１
はキーボード、同２は内部メモリ、制御部を含む
中央処理装置、同３は表示装置、同４は印字装
置、同５はメモリである。キーボード１はタブレ
ツト型文字入力装置であつて、盤面の入力したい
文字の上を入力ペン（図示せず）で押すことによ
り、その文字が入力される。表示装置３は、
CRTデイスプレイ装置である。印字装置４は、
例えばワイヤードツトプリンタである。メモリ５
はフロツピーデイスク装置であつて、装置の動作
を制御するプログラム、キヤラクタパターン及び
文章フアイル等が格納されている。図示の例の場
合、メモリを１つだけ示したが、キーボード１や
中央処理装置２がメモリを内蔵していてもよいこ
と勿論である。上記キーボード１は、漢字、平が
な、カタカナ、英大文字、英小文字、算用数字、
各種記号が表示されていて、その側縁近傍には、
スペースキーやタブキー等の操作用キー群が配置
されていて、その中には、第２図に示すように、
書体指定手段としての書体指定キー６が含まれて
いる。書体指定キー６は、オルタネイトキーであ
つて、このキーを押す毎に、カタカナと算用数字
のそれぞれの書体を明朝体とゴシツク体とに交互
に切換える機能を与えられている。そして、表示
装置３の表示画面のガイダンスエリアには、現在
指定されている書体のモードが表示される。

ここで、第１図に示す和文ワードプロセツサの
作用を第３図に基いて説明する。カタカナの
「ト」のキーが押されると、このキーのXYアド
レスを検出して、これをコード化し、該コードを
中央処理装置２へ出力する。中央処理装置２で
は、上記コードを文字パターン発生器、所謂キヤ
ラクターゼネレータのアドレスに変換して、
ROM又はRAMからCGパターンの読出しを行な
う。このCGパターンのデータは、表示装置３と
印字装置４へ送出される。なお、CGパターンの
データは、表示装置３へのみ送出し、チエツクの
後、印字装置４へ送出されてもよい。何れにし
ろ、キー「ト」は、表示装置３に「ト」の文字パ
ターンで表示される。

第４図は、「大きなトラが…」という文章を入
力するとき押動される各キーを操作順に並べたも
のであつて、書体は表示装置３に表示されたもの
を示している。同図ａは、第１の書体としての明
朝体が選択された場合を示していて、特定の文字
種であるカタカナの「トラ」も明朝体で表示され
ている。同図ｂは、特定の文字種であるカタカナ
を第２の書体としてのゴシツク体で出力するため
に、各キーの押動に先立つて書体指定キー６が押
動されているために、カタカナの「トラ」がゴシ
ツク体で表示されている例を示している。なお、
書体指定キー６は、文字キーの押動に先立つて押
動されてもよいし、特定の文字種のキーを押動す
る直前であつてもよい。

書体指定キー６が押動されていると、第３図に
おけるコード出力とこのコードをCGアドレスに
変換するフローの間で、特定文字種であるか、書
体指定であるかの判別が中央処理装置成される。
第５図において、文字キーのコードが出力される
と、これがカタカナか否かを判定し、カタカナで
あれば、書体が指定されているか否かを判定し
て、指定されていなければ該コードをそのまま
CGアドレスに変換する。書体が指定されている
と、コードを変換して、この変換後のコードをゴ
シツク体の文字パターン発生器のアドレスに変換
する。従つて、上記文字キー「ト」、「ラ」の書体
がゴシツク体に指定されていると、文字パターン
発生器はゴシツク体用のそれが選択されて、ゴシ
ツク体で「トラ」と読み出され、表示及び印字さ
れる。

第６図は、表示装置３に出力され表示された
「大きなトラが」の文字パターンであつて、同図
ａは全ての文字が明朝体で表示されている。この
文字中でカタカナを第２の書体であるゴシツク体
に変換したい場合には、表示された「ト」の位置
にカーソルｃをセツトして、書体変更キー７（第
２図参照）を押動すると、この文字がゴシツク体
に変更される。第５図において、書体変更キーが
押されると、カーソルの位置の文字コードを読み
出して、これがカタカナか否かを判別し、カタカ
ナであれば、これの現在の書体を判別する。ゴシ
ツク体でなければ、コード変換して、ゴシツク体
用のCGアドレスに変更して、当該文字パターン
発生器からゴシツク体の「ト」を読み出して、第
６図ｂに示すように書体を変更する。この場合、
カーソル以降の連続するカタカナは、これと異な
る文字種が出現するまでの一連のカタカナが同時
に書体変更される。従つて、「ラ」もゴシツク体
に変更される。また、ゴシツク体で表示されたカ
タカナを明朝体に変更するのは、上記と同様の操
作を行なえばよい。

以上の説明では、第２の書体として、カタカナ
を挙げたが、算用数字をも第２の書体としてもよ
いこと勿論である。

以上のように、本発明によれば、特定の文字種
を他の文字種と異なる書体で出力できるので、印
字された文章中における特定の文字種が目立つこ
とになり、且つ読み易くなる。なお、一連の文章
の中で、特定の文字種の全ての書体を変更するこ
となく、目立たせたい部分のみの書体を変更して
もよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の情報処理装置の一例を示すブ
ロツク図、第２図はキーボードの一部を示す平面
図、第３図は上記ワードプロセツサの動作を示す
フローチヤート、第４図はキーを入力順に並べた
平面図、第５図は書体指定・変更の動作を示すフ
ローチヤート、第６図は表示装置に表示された文
字パターンを示す正面図である。 １…キーボード、２…中央処理装置、３…表示
装置、４…印字装置、５…メモリ、６…書体指定
キー、７…書体変更キー。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ キーボードからのキー入力により、文字パタ
   ーン発生器から文字パターンを読み出す情報処理
   装置において、 複数種類の書体を出力可能な文字パターン発生
   器と、 カタカナ、数字等の文字種の中から書体変更し
   たい文字種とその書体とを指定する書体指定手段
   と、 前記キーボードから入力された文字種が該書体
   指定手段によつて指定された特定の文字種である
   ことを検出する手段と、 該検出手段によつて特定の文字種であることが
   検出されると、前記書体指定手段によつて指定さ
   れた書体の文字パターンを出力させる手段とを具
   備し、 前記書体指定手段によつて指定された特定の文
   字種だけ、書体を変更して出力できるようにした
   ことを特徴とする情報処理装置。 ２ 文字パターン発生器から出力される複数の書
   体のうち、第１の書体を明朝体とし、第２の書体
   をゴシツク体としたことを特徴とする特許請求の
   範囲第１項記載の情報処理装置。 ３ 第１（又は第２）の書体で入力した文字パタ
   ーンを、文字単位、単語単位又は指定範囲で、第
   ２（又は第１）の書体に変換できることを特徴と
   する特許請求の範囲第１項又は第２項記載の情報
   処理装置。