JPH0731313Y2 - 文書入力装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は文書入力装置に関し、特に、文字種ごとに文字
サイズを予め設定しておき、入力された文字データの文
字種に応じて文字サイズを自動的に設定する文書入力装
置に関するものである。

［従来技術］ 従来、日本語ワードプロセッサのように、漢字，かな，
数字，英字など複数の文字種を入力できる文書入力装置
において、各文字種ごとに文字サイズを選択できるもの
があった。このような文書入力装置では文書を入力する
とき、始めに全角，半角あるいは倍角のように文字サイ
ズを設定しておき、次にひらがな，カタカナ，英数など
の文字種を切換えていた。また、文書中で特定の文字列
を強調表示したい場合がある。このような場合、その文
字列をボールド文字あるいは下線付文字の文字種を選択
していた。そして、そのような文字種においても文字サ
イズを変更（特に文字サイズを大きくすること）すると
強調効果が高くなるものであるが、従来ではそのたびご
とに文字サイズを切換える必要があった。なお、この場
合は文字の実質的な大きさは変更しないで文字と文字と
の間の間隔を変えることにより見かけ上の文字サイズを
変更しても同様の効果がある。

［考案が解決しようとする問題点］ しかしながら、従来の装置では文字サイズの指定がすべ
ての文字種に対して有効になってしまっていた。そして
同一文書中に異なる文字種が混在する場合がかなり多
い。すなわち、日本語文書中に数字データが混在した
り、英単語あるいは英文が混在することはよく起こるこ
とである。ところが、日本語、特に漢字に比べて数字や
英字は文字を構成する線密度が低いため、日本語と同じ
サイズで英数字を入力すると文書中でそれらの部分だけ
間のびした感じとなり文書全体のバランスが悪くなって
いた。そのため、従来の装置では例えば日本語文書作成
中に英数字を入力するときは半角サイズあるいはパイカ
ピッチサイズに文字サイズを切換えていた。また、ボー
ルド文字あるいは下線付文字の文字種を選択した場合、
強調効果をさらに高めるためには文字間の間隔の変更も
含めて文字サイズを切換えていた。

また、予め、文字種ごとに特定の文字サイズが記憶され
ており、文字種が変更されると、その変更に応じて、文
字サイズも変更されるという文書入力装置もあった。し
かし、かかる文書入力装置では、文字種に対応して記憶
される文字サイズは１つであるので、これと異なる文字
サイズで文書を入力しようとする場合には、同様に、文
字種の変更のたびに文字サイズを切換える必要があっ
た。

［考案の目的］ 本考案は、上記問題点を解決するためになされたもので
あり、文字種に対して任意の文字サイズの設定を可能と
し、しかも、文字種の各々に対して設定された文字サイ
ズを記憶しておき、文字種が変更された場合に、その文
字種の文字サイズを、変更された文字種に対応して記憶
されている文字サイズに、自動変更することで、従来の
ように、文字種の変更のたびに、文字サイズを変更しな
ければならないという煩わしさをなくすことを目的とす
る。

［問題点を解決するための手段］ この目的を達成するために本考案の文書入力装置は、複
数の文字種を入力可能であるとともに、それらの文字種
の少なくとも１について文字サイズを変更可能な文書入
力装置において、複数の文字種のうちから入力時の文字
種を選択する文字種選択手段と、前記複数の文字種の各
々について、その文字サイズを予め定められた文字サイ
ズの中から任意に設定する文字サイズ設定手段と、前記
文字サイズ設定手段により設定された各々の文字種の文
字サイズを、各文字種に対応して記憶する文字サイズ記
憶手段と、文字データが入力された場合に、前記文字種
選択手段により選択されている文字種に対応して前記文
字サイズ記憶手段に記憶されている文字サイズを読出
し、読出された文字サイズを前記文字データの出力時の
文字サイズに設定する文字サイズ情報設定手段とを備え
ている。

［作用］ 上記の構成を有する本考案の文書入力装置によれば、文
字種選択手段は複数の文字種のうちから入力時の文字種
を選択する。文字サイズ設定手段は、複数の文字種の各
々について、その文字サイズを予め定められた文字サイ
ズの中から任意に設定する。文字サイズ記憶手段は、文
字サイズ設定手段により設定された各々の文字種の文字
サイズを、各文字種に対応して記憶する。

文字サイズ情報設定手段は、文字データが入力された場
合に、文字種選択手段により選択されている文字種に対
応して文字サイズ記憶手段に記憶されている文字サイズ
を読出し、読出された文字サイズを文字データの出力時
の文字サイズに設定する。

［実施例］ 以下、本考案を具体化した一実施例を図面を参照して説
明する。

本考案の文書入力装置のキーボード１は第２図に示すよ
うにキー配置されている。すなわち、かな，英数字を入
力する文字キー２が中央部に配列され、その上段，下段
および左側に各種制御キーが配置されている。下段に配
置された制御キーは、左から文字種選択手段としての英
数キー3,カタカナキー４および右端にひらがなキー５を
有し、また、ひらがなキー５の左隣にはひらがなキー５
で入力された文字データを内蔵辞書により漢字に変換す
るための変換キー６を有する。

文字キー２の左側に配置された制御キーは文字サイズ設
定手段としてのひらがなサイズ設定キー7,カタカナサイ
ズ設定キー8,英字サイズ設定キー9,数字サイズ設定キー
10が順に配置されている。各設定キー７〜10は第３図に
示すように各キー７〜10を繰返し押下することにより文
字サイズをサイクリックに変更するものである。

文字キー２の上方に配置された制御キーは文字種選択手
段としての左方からボールドキー20と下線付キー21が設
けられ、それらのキー20,21の下方にボールドサイズ設
定キー22,下線付サイズ設定キー23がそれぞれ設けられ
ている。なお、ボールドサイズおよび下線付サイズの各
設定キー22,23は第４図に示すように文字サイズをサイ
クリックに変更することができるものである。ここで、
エキスパンドサイズは文字の実質的な大きさは全角サイ
ズであるが、入力された文字と文字との間に自動的にス
ペースデータが挿入されることにより見かけ上の文字サ
イズを大きくするものである。各設定キー７〜10,22〜2
3により設定された文字サイズ情報は表示装置17上に表
示される。

上述のようなキーボード１において、制御キーが操作さ
れると、その制御キーに対応する制御コードが制御コー
ド判別手段11に入力される。操作された制御キーが文字
種キー３〜5,20〜21のいずれかであると文字種設定手段
14により選択された文字種が記憶される。複数の文字種
のうち、英数・カタカナ・ひらがなは最後に操作された
文字種キー3,4,5に関する文字種が設定されるものであ
り、また、ボールドおよび下線付の文字種については英
数・カタカナ・ひらがなの各文字種と重複して設定され
るものである。

操作された制御キーが文字サイズ設定キー７〜10,22〜2
3のいずれかであると、文字サイズ設定手段12により、
各文字種の設定文字サイズを記憶する文字種一文字サイ
ズテーブル13の更新をする。このように各設定キー７〜
10,22〜23を操作することにより各文字種ごとに文字サ
イズを予め設定しておき、それを文字種−文字サイズテ
ーブル13に記憶させておくことができる。

予め文字種を設定した状態でキーボード１上の文字キー
２が操作されると、設定された文字種におけるその文字
キー２に対応する文字コードがキーボード１より出力さ
れる。この文字コードは文字サイズ情報設定手段15に入
力され、この文字サイズ情報付与手段15により前記文字
種一文字サイズテーブル13を参照して入力文字コードに
予め設定されている文字サイズ情報が付与される。文字
サイズ情報が付与された文字コードは記憶装置16に順次
記憶されるとともに、その文字サイズ情報に基づいて表
示装置17上に表示され、また、プリンタ18に出力され
る。

［考案の効果］ 以上詳述したことから明かなように、本考案の文書入力
装置によれば、複数の文字種に対して任意の文字サイズ
の設定を可能とし、しかも、その複数の文字種の各々に
対して設定された文字サイズを記憶しておくことによ
り、入力する文字種が変更された場合に、入力文字種の
文字サイズを、変更された文字種に対応する文字サイズ
に自動変更されるので、従来のように、文字種の変更の
たびに、文字サイズの変更操作を行う必要がなく、文書
の作成効率を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図から第４図は本考案を具体化した実施例を示すも
のであり、第１図は本実施例の構成の概略を示す説明
図、第２図はキーボードのキー配置図、第３図および第
４図は文字サイズの設定キーの説明図である。 図中、3,4,5,20,21は文字種選択手段としての英数キ
ー，カタカナキー，ひらがなキー，ボールドキー，下線
付キー、7,8,9,10,22,23は文字サイズ設定手段としての
設定キー、15は文字サイズ情報設定手段である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の文字種を入力可能であるとともに、
   それらの文字種の少なくとも１つについて文字サイズを
   変更可能な文書入力装置において、 複数の文字種のうちから入力時の文字種を選択する文字
   種選択手段と、 前記複数の文字種の各々について、その文字サイズを予
   め定められた文字サイズの中から任意に設定する文字サ
   イズ設定手段と、 前記文字サイズ設定手段により設定された各々の文字種
   の文字サイズを、各文字種に対応して記憶する文字サイ
   ズ記憶手段と、 文字データが入力された場合に、前記文字種選択手段に
   より選択されている文字種に対応して前記文字サイズ記
   憶手段に記憶されている文字サイズを読出し、読出され
   た文字サイズを前記文字データの出力時の文字サイズに
   設定する文字サイズ情報設定手段と、 を備えたことを特徴とする文書入力装置。